-ゴスドラマ過去ログ:5901-6000-
06/26 07:55 北山陽一「脳の大きさが、気持ちの大きさとは限らないでしょう。」
06/26 08:04 黒沢カオル「“気持ちの大きさ”か・・・」
06/26 08:05 ト書き「ポツリとつぶやき、うつむく黒沢」
06/26 08:08 北山陽一「(薫兄・・・!?)」
06/26 08:10 村上てつや「あのさぁ“気持ちの大きさ”って一人一人違うけど、その面積全部が苦しい事ばっかだったらつまんねぇじゃん。」
06/26 08:11 北山陽一「てつ兄・・・」
06/26 08:14 村上てつや「一人で考えても、苦しい考えが無限に広がるだけで、いい考えなんて浮かばねぇしさ。だから、俺達は4人兄弟なんじゃねぇの?今はもう一匹余計なのがいるけど・・・」
06/26 08:16 黒沢カオル「“余計なの”って、雄二が可哀想だよ。優にだって嫌われるよ。」
06/26 08:18 北山陽一「そうだよ。珍しく真面目なこと言ったと思ったら、余計な一言があるんだから・・・」
06/26 08:19 村上てつや「なんだよぉ〜、結局俺がせめられるのかよ!」
06/26 08:21 黒沢カオル「すねるなよ(笑)さてと・・・少し勉強しないとね。てつも、陽一も手伝ってくれてありがとう。」
06/26 09:18 北山陽一「うん…」
06/26 09:43 ト書き「ちえ、とつぶやき不満そうに部屋を後にする村上。」
06/26 10:01 黒沢カオル「ほらほら、しかめっ面しないの。笑う門には福来るっていうだろ?」
06/26 10:06 ト書き「そう言ってぽんぽんと頭を叩いて部屋を出ていく黒沢。」
06/26 10:33 北山陽一「・・・薫兄」
06/26 12:15 ト書き「黒沢のことを心配する北山。」
06/26 14:35 北山陽一「(この前から様子がおかしいけど・・・いったい何が・・・)」
06/26 15:45 酒井雄二「にゃ〜(深刻な顔して、どうしたんだい?陽一殿)」
06/26 16:12 北山陽一「あれ?優のとこに行ってたんじゃあないの?」
06/26 16:27 酒井雄二「にゃ〜(我輩はいつだって気まぐれさ!)」
06/26 17:14 北山陽一「そっか、ありがとう…慰めてくれるんだ?(微笑)」
06/26 17:47 酒井雄二「にゃ〜(そうだ。それに笑うことはいいことだぞ)」
06/26 18:51 北山陽一「うん。心配しても始まらないよな。僕も勉強でもしようかなっ。」
06/26 19:09 安岡優「ねぇ陽一兄ちゃん、薫兄ちゃんは?さっきね、ゲームやろうって約束したの。」
06/26 19:20 北山陽一「薫兄ならさっきキッチンにいたよ?(薫兄…やっぱり優のこと気にしてるのかなぁ?でもまだ優に話すには早いよな…うん。)」
06/26 19:21 安岡優「そう、ありあと〜v」
06/26 19:28 北山陽一「あ、うん・・・。」
06/26 19:30 ト書き「曖昧な表情の北山。」
06/26 19:36 安岡優「…よーいち兄ちゃん、どしたの?調子悪いなら休んだ方が…」
06/26 19:41 北山陽一「や、なんでもないよ。もうすぐテストが近いからちょっと睡眠不足だけど…ね。」
06/26 19:48 安岡優「気をつけてね!でも、頑張ってね!」
06/26 21:11 北山陽一「ありがとうな、優。」
06/26 21:13 ト書き「パタパタとキッチンに向かう安岡。」
06/26 21:14 安岡優「薫兄ちゃ〜ん!」
06/26 21:15 黒沢カオル「なに?優、宿題の日記はもう書いたのか?」
06/26 21:15 安岡優「それはまだなんだけどぉ…遊ぼうよぉ〜!」
06/26 21:15 黒沢カオル「ゲーム?」
06/26 21:16 安岡優「うん♪」
06/26 21:16 黒沢カオル「仕方ないなぁ〜ゲーム終わったら宿題やってお風呂入って寝るんだよ!?」
06/26 21:17 ト書き「リビングに行く黒沢と安岡。」
06/26 21:17 酒井雄二「(ココの部屋は…てつ兄の部屋だ…珍しくドアが半分開いてる。)」
06/26 21:18 ト書き「そっと隙間から部屋に入る猫・雄二。」
06/26 21:19 村上てつや「…ハァ(父母参観日…ねぇ。)」
06/26 21:20 ト書き「村上の手には”父母参観日のお知らせ”と書かれた手紙があった。」
06/26 21:20 酒井雄二「ニャ〜?(なんだ?その手紙は…)」
06/26 21:20 ト書き「村上の居る机の上に乗る猫・雄二。」
06/26 21:21 村上てつや「おっ、雄二か…。なぁ〜お前どう思う?」
06/26 21:21 酒井雄二「ニャ?(父母参観日…ですか)」
06/26 21:23 村上てつや「行ってやらなきゃ可哀相だよな、けどよ…優にこんな歳の離れた兄貴が3人も居たらなぁ…。」
06/26 21:23 酒井雄二「ニャ(間違いなく友達とかに言われますね…。)」
06/26 21:24 村上てつや「両親が事故で死んだって事はクラスの子も知ってるから良いけどよ…やっぱり行かない方が良いのかなぁ。」
06/26 21:25 酒井雄二「ニャ〜(優はそんなに弱い子じゃないですよ!てつ兄!)」
06/26 21:26 村上てつや「…俺の気のし過ぎかな?!猫のお前に愚痴っても仕方ねぇよな、悪ぃ悪ぃ…優の所行ってやれ。」
06/26 21:26 ト書き「村上は猫・雄二を抱きかかえるとそっと廊下に出して自分は部屋に戻った。」
06/26 21:27 酒井雄二「(思いっきり追い出しましたな)」
06/26 21:33 安岡優「ゆーじー?ゆーじってばぁ〜!?何処行ったのぉ??」
06/26 21:33 酒井雄二「ハイハイ!我輩はココですぞぉ〜!」
06/26 21:34 安岡優「あっ!居たぁ〜♪探したんだよぉ〜。」
06/26 21:34 ト書き「そう言って雄二を抱きかかえると自分の部屋に行く安岡。」
06/26 21:44 酒井雄二「ときに、優。話があるのですが…」
06/26 21:54 安岡優「…むずかしい話は嫌だよ、僕。」
06/26 21:55 酒井雄二「心配するな!経済や政治の話をするんじゃあない!!」
06/26 21:56 安岡優「良かったぁ…♪で、なぁに?」
06/26 22:05 酒井雄二「優は、両親がいなくて淋しいと思ったことはない?」
06/26 22:10 安岡優「無いよ。最初は淋しかったけど…でも僕1人じゃないから。…お兄ちゃんや雄二が居てくれる。」
06/26 22:12 酒井雄二「なるほど…優は良い子ですな。」
06/26 22:19 安岡優「どうして??」
06/26 22:36 酒井雄二「いや・・・てつ兄たちは幸せ者だな」
06/26 22:39 安岡優「?変な雄二〜(笑)ね、それよりさ。今日はどうしてたの?またお話聞かせてよ!」
06/26 22:48 ト書き「そこへドアをノックする音がする.」
06/26 22:57 安岡優「????」
06/26 23:02 黒沢カオル「優・・・・・・・ちょっといいかな?」
06/26 23:02 安岡優「な〜に?いいよぉ」
06/26 23:03 ト書き「いつもと違う表情の黒沢」
06/26 23:04 安岡優「どうしたの?薫兄ちゃん。」
06/26 23:09 ト書き「無邪気に安岡が微笑みながら黒沢を見た。」
06/26 23:10 黒沢カオル「うん、ちょっと…」
06/26 23:19 酒井雄二「ニャ〜(ココはひとまず合いの手を…!)」
06/26 23:20 黒沢カオル「?!今日も雄二と一緒に寝るの?」
06/26 23:21 安岡優「うん♪ゆーじって暖かいんだよぉ。」
06/26 23:22 黒沢カオル「そうだな…それが生きてる証だもんね。」
06/26 23:22 安岡優「…薫兄ちゃん元気ないよ!?僕がお話してあげる。」
06/26 23:23 ト書き「安岡は黒沢のヒザに座る。」
06/26 23:24 安岡優「ある1匹の黒ネコがいました、名前はユウジ。ユウジは世界各国を飛び回る冒険家でした。」
06/26 23:24 酒井雄二「ニャ〜?(優…)」
06/26 23:26 安岡優「雄二はある日1つの家に辿り着きました…その家には眼の見えない歳をとった男が居ました。」
06/26 23:26 黒沢カオル「…(…優)」
06/26 23:27 安岡優「ユウジはその老人にこう言いました『眼も見えないし、1人で淋しくないのかい?』」
06/26 23:28 ト書き「安岡は目を丸くして黒沢の目を覗き込んだ。」
06/26 23:28 安岡優「その老人は何て言ったと思う??」
06/26 23:29 黒沢カオル「さぁ…何て言ったの?」
06/26 23:29 安岡優「『ワシの心にはいつでもたくさんの人が居るんだ…眼が見えなくても心には見える、1人なんかじゃないんだ。…みんな。』」
06/26 23:30 黒沢カオル「…優?」
06/26 23:31 安岡優「それを聞いユウジは」
06/26 23:31 黒沢カオル「…y?」
06/26 23:32 安岡優「(ゴメン…)それを聞いたユウジはこの老人とずっと一緒に暮らす事にした…この老人ならきっと自分を忘れないだろうから…自分も忘れないだろうから。」
06/26 23:33 酒井雄二「ニャ〜ニャ〜(優…その話…)」
06/26 23:35 黒沢カオル「その話は自分で作ったの…?」
06/26 23:36 安岡優「ふぁ〜…僕…もう眠く…なっちゃったぁ……zzzz。」
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