-ゴスドラマ過去ログ:7501-7600-
07/08 05:32 安岡優「いつも助けてくれてありがとう、雄二。」
07/08 05:34 酒井雄二「ニャ〜ン、ンニャンニャ(そんな、お礼など。)」
07/08 05:34 黒沢カオル「なんだか、謙遜しているように見えるんだけど・・・」
07/08 05:36 村上てつや「さっきさぁ、薫兄達が来る前に、なんだか雄二がしゃべっているような気がしてさぁ・・・。」
07/08 05:37 安岡優「(ギクッ!!)てつ兄ちゃん、疲れているんだよ。僕は大丈夫だから、少し眠って?」
07/08 05:38 酒井雄二「ニャンニャン!(そうそう、休んだ方が良いですぞ!)」
07/08 05:41 北山陽一「なんだか、雄二もそうしろと言っているような・・・。とりあえず、俺が優の側にいるから、薫兄とてつ兄は少し眠って。優も少し眠った方が良いよ。」
07/08 05:43 村上てつや「そうだな、薫兄も入院準備とかでバタバタしていたし・・・優も大丈夫そうで一安心したしな。」
07/08 05:49 一般人(女)「(看護婦)>失礼します。ちょっと血圧を・・・はい、ありがとうございます。少し眠ってくださいね。ご家族の方達も、隣の病室が空いていますのでお使い下さい。」
07/08 05:50 黒沢カオル「すみません。お気遣いいただいてありがとうございます。」
07/08 05:52 安岡優「お兄ちゃん達、少し眠って。みんなの顔を見たら、なんだかホッとして眠くなってきちゃった。」
07/08 05:53 村上てつや「おお、じゃあグッスリ眠れよ。」
07/08 05:54 黒沢カオル「また後でね。目がさめたら、リンゴむいてあげるよ。」
07/08 05:55 ト書き「そう言い残して、二人は安岡の病室を後にした。」
07/08 05:59 安岡優「陽一お兄ちゃんは?」
07/08 06:01 北山陽一「お前が眠るまで、ずっとここいるよ。雄二と一緒に。」
07/08 06:03 安岡優「ありがとう。・・・さっきの夢の話、お父さんとお母さんが言ってくれた事、本当だったよ。」
07/08 06:04 北山陽一「優さぁ・・・お父さんとお母さんの声、覚えているの?」
07/08 06:06 安岡優「なんとなく“こういう声だったかなぁ”くらい。でも、テレパシーみたいに頭の中で声が響いて、すごくホッとしたよ。」
07/08 06:09 北山陽一「そっかぁ・・・薫兄が高い声出す時あるだろ?母さんの声と似ている時があるよ。俺の声は、父さんに似ているってよく言われるけどね。」
07/08 06:11 安岡優「ふ〜ん・・・だからかなぁ、薫兄ちゃんや陽一兄ちゃんに本を読んでもらったり、話していると・・・安心できるの・・・って・・・zzz」
07/08 06:14 北山陽一「(・・・眠ったのかな?)そんな風に想ってくれてたんだ。“何でこんなに声が低いんだ”って思ってたけど、初めてこの声でよかったと思えたよ(微笑)」
07/08 06:16 ト書き「ささやくように独り言を言いながら、布団をかけなおす北山。」
07/08 06:17 ナレーション「一方、隣りの病室の黒沢・村上は・・・」
07/08 06:20 黒沢カオル「ごめんな、てつ。優の事、任せてばっかりで・・・。」
07/08 06:21 ナレーション「ベットに腰掛けている黒沢が、隣のベットに仰向けになっている村上に話しかける」
07/08 06:23 村上てつや「謝るなよぉ、薫兄は入院の準備とかが大変だったし、陽一もその手伝いがあっただろ?何もできない俺が側にいるのが当たり前じゃん。」
07/08 06:24 黒沢カオル「てつや・・サンキュー」
07/08 06:27 村上てつや「薫兄はさぁ、外でも家でも、しっかり俺達の事を守ってくれてんだから俺達の前では、ちょっとは息抜きしろよ(微笑)」
07/08 06:28 黒沢カオル「なぁ、てつ。子どもの頃の自分に返りたいと思った事あるか?」
07/08 06:29 村上てつや「なんだそりゃ?!」
07/08 06:33 黒沢カオル「さっき、陽一に聞かれたんだ。俺は、親父達がいなくなった“あの日”から、大人にならなくちゃいけないって思ったから。本当はもっと、甘えていたかったのかもしれないなぁと思ったりしてさ。」
07/08 06:34 村上てつや「陽一は・・・なんて言ってた?」
07/08 06:39 黒沢カオル「あいつは元々、精神面では大人びていたからね。今の優と比べても、陽一は自分の中の“子どもらしさ”をかなり抑え込んでいただろうから。」
07/08 06:42 村上てつや「お袋たちがいる時でも、俺達の中で一番手のかからないやつだったしな。」
07/08 06:44 黒沢カオル「“もっと、甘えておけばよかった”っていう後悔もあるだろうし、自分にも素直になれないもどかしさがあるんだろうな。」
07/08 06:47 村上てつや「俺とは対照的だからな(微笑)俺なんかワガママで、勉強嫌いで、同級生とけんかして、お袋が先生に呼ばれたりもしたっけ(笑)」
07/08 06:49 黒沢カオル「優は本当に素直に育ったよね。あの素直さが怖くなる時があるよ。まっすぐに見つめる瞳の奥で、俺のことをどんな風に見ているんだろうって。」
07/08 06:55 村上てつや「俺は別の意味で怖いよ。素直さが“優”だとしたら・・・いつまでも守り通せる訳じゃないのはわかっていても、その先にどうなっていくのかが・・・」
07/08 06:57 黒沢カオル「お前の方が、保護者に向いているよ。ちょっと過保護な見方もあるかもしれないけどね(苦笑)」
07/08 07:00 村上てつや「薫兄が・・・俺のアニキでよかったよ(ボソッ)」
07/08 07:01 黒沢カオル「エッ!?てつや・・・」
07/08 07:03 村上てつや「だってそうだろ!もし俺が長男だったら、とっくに家の中はバラバラだぜ!家の手伝いはしない、好き勝手な事ばっかやっていたし・・・」
07/08 07:05 黒沢カオル「でも・・・俺はお前のそういう所が羨ましかったよ。今でも、そう思っている。」
07/08 07:08 村上てつや「俺は、親父とお袋と一緒に、俺達を支えてくれていた薫兄の事、すごいと思うよ。だけど・・・」
07/08 07:09 黒沢カオル「だけど・・・なに?」
07/08 07:11 村上てつや「家の中の事を一番よくわかっていたから、知らなきゃいけない事・悩まなきゃいけない事もあっただろう?わかっているのにさ、俺には何も出来なくて・・・」
07/08 07:12 黒沢カオル「・・・てつやも、全て知っていたのか?いつから・・・。」
07/08 07:14 村上てつや「薫兄が、全てを知った日。偶然、俺もそこに居合わせて・・・。」
07/08 07:15 黒沢カオル「何で、黙っていたんだ?」
07/08 07:17 村上てつや「いつ切りだそうか悩んだよ。でも、親父達や、薫兄の口から伝えて欲しかったから。親父達が居なくなった後、いつ切り出してくれるのか、ずっと待っていた。」
07/08 07:19 黒沢カオル「・・・勇気がなかったんだよなぁ。聞かされたときに、ショックだったよ。胸にしまっておくのは辛いけど、それをてつやと陽一に伝える事がもっと辛いと思ったから・・・」
07/08 07:26 村上てつや「俺も、薫兄を問い詰めるのが怖くて、結局逃げてた。薫兄から言ってくれるまで待とうって。」
07/08 07:29 黒沢カオル「・・・“家族の前でくらい素直になれなくてどうする”か・・・(苦笑)」
07/08 07:29 村上てつや「それって・・・・?!」
07/08 07:30 黒沢カオル「ごめん。さっき、優とてつが話しているのを陽一と一緒に聞いていたんだ。」
07/08 07:32 村上てつや「なんだよぉ!早く入ってくればよかったのに・・・」
07/08 07:33 黒沢カオル「なんとなく、二人の話を聞いていたくてね。俺と陽一が持っていないものを、お前と優が持っているんだもんな(微笑)」
07/08 07:35 村上てつや「薫兄と陽一だってそうだろう!俺にないもので欲しいものを、薫兄や陽一・優が持っているんだからさ。」
07/08 07:37 黒沢カオル「結局、世間から見た“大人”の鎧に包まれている子どもに過ぎないんだよな、俺達って。」
07/08 07:38 村上てつや「かもな。どんなに背伸びしたって、オヤジやお袋にはかなわねぇよな(微笑)」
07/08 07:39 効果音「コンコン」
07/08 07:39 黒沢カオル「はい?」
07/08 07:40 北山陽一「あれ?眠ってなかったの?」
07/08 07:41 村上てつや「眠ってても、ノックしたら目がさめるだろう?」
07/08 07:41 北山陽一「どんなもんだかね・・・。」
07/08 07:42 黒沢カオル「優は眠ったの?」
07/08 07:43 北山陽一「うん、少し話していたと思ったら、そのまま眠っちゃって(笑)雄二に任せてきた。」
07/08 07:45 黒沢カオル「そっか・・・。陽一、なんかあったの?」
07/08 07:46 北山陽一「え?なに、俺がどうかした?!」
07/08 07:47 村上てつや「なんかさぁ、表情が穏やかだよなぁ・・・。何かいい事でもあったのかよぉ。(微笑)」
07/08 07:48 北山陽一「いや・・・優と話していて、親父とお袋の声を覚えているか?ってはなしていたんだよね。」
07/08 07:49 黒沢カオル「覚えているって?」
07/08 07:50 北山陽一「うろ覚えみたい。夢の中で聞いた声も、テレパシーみたいに、頭の中に響いてきたって言っていたから。」
07/08 07:52 村上てつや「まぁ、そうかもなぁ・・・。そう言えば薫兄の声、高い声はお袋とそっくりの時があるよな。」
07/08 07:54 黒沢カオル「そうだよね〜」
07/08 07:55 村上てつや「そう!そういう声(笑)陽一は親父にそっくりになってきているし・・・・」
07/08 07:57 北山陽一「って言う話をしていてさ、俺の声を聞いて優が安心できるって言ってくれたからさ。結構、この声はコンプレックスだったからね(苦笑)」
07/08 07:58 黒沢カオル「そうかなぁ、俺は陽一の声って好きだけど・・・・。」
07/08 07:59 北山陽一「そ、そうかなぁ・・・(///)」
07/08 08:01 村上てつや「(ちょっとムッ!)珍しいじゃん、陽一が赤くなるなんて(笑)優のおかげかな?」
07/08 08:03 北山陽一「ヤキモチ焼いてどうすんだよ!・・・まあ、優の顔見ていて思ったことがあるんだけどさ・・・」
07/08 08:04 黒沢カオル「何?」
07/08 08:06 北山陽一「さっき薫兄と話していて“優の事を憎らしく思っている自分がいる。そんな自分を優が見透かしてそうで怖い”って話したでしょ。」
07/08 08:07 ト書き「無言で頷く村上・黒沢」
07/08 08:11 北山陽一「俺、優の素直な所に憧れているんだと思う。俺は相手の心の先を読む事を、無意識の内にしていたんじゃないかなって。自分が傷つかなくて済むように。」
07/08 08:13 村上てつや「時々さ、優の言葉以上に、陽一の言葉に驚かされる時があるからなぁ(微笑)」
07/08 08:15 黒沢カオル「そうそう。」
07/08 08:17 北山陽一「優の言葉って、柔らかくて温かいなぁって。キツイ言葉の時は、伝えている本人も辛そうな顔しているからね。」
07/08 08:19 黒沢カオル「優は優なりに精一杯、俺達の事をフォローしようとしてくれているんだよな。」
07/08 08:20 村上てつや「俺もさ、正直な話し。優の笑顔が疎ましく思えたときがあったよ。人が辛い時にヘラヘラしやがってって(苦笑)」
07/08 08:22 黒沢カオル「忙しいっていう時に限って、ゲームしようとかって笑いながら来たりね。(微笑)」
07/08 08:26 北山陽一「そういうところが癒されるというか・・・」
07/08 08:42 黒沢カオル「そうだね…」
07/08 09:04 ゴスペラーズ「......................」
07/08 09:06 村上てつや「なんだかんだ言って結局、俺達優の事好きだよな・・・。」
07/08 09:37 北山陽一「うん…。」
07/08 10:57 黒沢カオル「本当の弟以上に俺たちの弟のようだよな…。」
07/08 11:07 村上てつや「…親父とお袋のお墓参りにでも行ってやらなきゃな。」
07/08 11:08 北山陽一「そうだね、今度の日曜にでもみんなで行こう。」
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