-ゴスドラマ過去ログ:7801-7900- |
07/09 09:31 黒沢カオル「わかってるよ・・・。」
07/09 11:38 ト書き「廊下の壁に背中をつけ、村上が入っていったドアを見つめる黒沢。」 07/09 11:44 黒沢カオル「はあ・・・。俺には無理なのかな、親変わりなんて・・・。」 07/09 11:44 効果音「プルルルルル・・・(電話音)」 07/09 11:51 北山陽一「あっ、薫兄?てつ兄に言っておいて欲しいんだけどさ、ちゃんと事情先生に言っておいたからって。」 07/09 11:51 黒沢カオル「ああ・・・うん。分った・・・伝えておく・・・。」 07/09 11:52 北山陽一「・・・薫兄、平気か?俺、なるべく早く帰るから!それじゃ!!」 07/09 11:54 黒沢カオル「・・・俺は弟にも心配されちゃうくらいの状態なのか・・・。兄失格だな・・・。」 07/09 11:55 ト書き「切れた電話を見つめてつぶやく黒澤。ふとカレンダーを見つめる。」 07/09 11:57 黒沢カオル「そっか、明日は親父とお袋の命日か・・・。バタバタしていて気がつかなかった(苦笑)。」 07/09 12:04 ト書き「そう言った薫はその場に座り動こうとはしなかった。」 07/09 12:34 村上てつや「(コンコンと戸を叩く音)優?入るぞ…」 07/09 13:17 安岡優「あ、てつ兄ちゃん。」 07/09 13:28 村上てつや「俺も一緒に寝て良いか?」 07/09 13:29 安岡優「う、うん…。」 07/09 13:29 ト書き「ベットに転がっていた優の隣にてつやも寝転がる。」 07/09 13:31 安岡優「…てつ兄ちゃん…。」 07/09 13:31 ト書き「村上の服をギュッと握り、てつやの胸元に顔をうずめる優。」 07/09 13:33 安岡優「僕のこと好き?」 07/09 13:35 村上てつや「好きに決まってるだろ…どうしてそんな事聞くんだよ。」 07/09 13:42 安岡優「だって……僕のせいでお兄ちゃんたちからお父さんとお母さんをとっちゃんたんだもの……」 07/09 13:47 村上てつや「別にお前が取ったなんて思っちゃいねーぞ? だいたい、あれは事故で悪いのは隣走ってたトラックだっただろ? お前が悪い訳じゃない」 07/09 13:50 安岡優「でもあの日!!…あの日僕がちゃんと傘を持っていってれば…そうすればお父さんもお母さんも車で迎えに何て来なかった…!」 07/09 14:01 ト書き「てつやは黙って優を力いっぱい抱きしめた。」 07/09 14:02 安岡優「どうして…どうして、てつ兄ちゃんはいつも僕をかばってくれるの…?」 07/09 14:03 村上てつや「……。」 07/09 14:04 安岡優「苦しいよ…てつ兄ちゃん。」 07/09 14:05 村上てつや「俺も今、お前と同じぐらい苦しい…お前がそうやって自分を責めるから…俺も今のお前みたいに苦しい。」 07/09 15:05 安岡優「どうして?…悪いのは僕なのに…」 07/09 15:13 村上てつや「・・・お前は、悪くないんだ・・・恨むなら、自分じゃなくて車を恨め。」 07/09 15:56 安岡優「てつ兄ちゃん・・・。」 07/09 16:18 村上てつや「自分を責めるな、追い詰めるな。あれは優の所為なんかじゃないんだ。傘を持っていかない事も、親が子供を迎えに行くのも。そんなのは日常の中いくらでもある事なんだから。…だからさ、そんな言葉言うなよ。」 07/09 16:19 安岡優「でも…でもっ!!」 07/09 16:39 村上てつや「もういい!!もういいんだよ優・・・・そ、そんなに自分の事を責めないでくれよ(泣)」 07/09 16:40 ト書き「優が何も言えない様にてつやは優の言葉を遮り精一杯に抱きしめた。」 07/09 16:50 安岡優「うっ・・・ひっく・・・てつ兄ちゃん・・」 07/09 17:13 村上てつや「…よーし、思いっきり泣いちまえ。な?強い人間なんかいないんだよ。みんなどっかが弱くて…だから、誰かがかばってやらなくちゃならない。俺だってそうだ、誰かがかばってくれる。お前がかばってくれる時もある。」 07/09 17:18 安岡優「でも…でも…っ」 07/09 17:20 村上てつや「それでも優が自分が悪かったと思ってても…今、優はここで生きてる。心臓は脈打ってる。お前の命は、母さんと父さんの命なんだ。な、わかるか?お前の中で母さんと父さんは生きてるんだよ…!」 07/09 18:00 安岡優「うん・・・。」 07/09 18:01 村上てつや「よし!!」 07/09 18:24 ナレーション「てつやは優の頭を優しく撫でた」 07/09 19:13 安岡優「てつ兄ちゃん…薫兄ちゃん・・まだ怒ってるかな…?」 07/09 19:38 村上てつや「さぁ・・・。でも怒ってるわけじゃないぞ。」 07/09 19:42 安岡優「・・・・・・どうしよう・・・・・・・・・」 07/09 20:09 村上てつや「大丈夫。行って来い、な?」 07/09 20:21 安岡優「…ん。」 07/09 20:39 ト書き「小さく頷いて、優は顔を目元を拭うと、てつやへ笑顔を見せる」 07/09 20:42 村上てつや「…真っ直ぐなヤツだな、優は。」 07/09 20:44 ト書き「目を閉じて色々想いをめぐらせるてつや、」 07/09 20:56 北山陽一「家に帰れるか?優。」 07/09 21:00 ナレーション「大事な英語の授業中だというのに、それ以上に気になる弟のことで頭がいっぱいの陽一であった。」 07/09 21:03 一般人(男)「(同級生・小声で)お〜い、陽一…先生、こっち見てるぞ。校庭ばっか見てないで、黒板見てないと、次、指されるぞ?」 07/09 21:05 田辺恵二「…だからここはこういう意味だから…はい!そこでs」 07/09 21:08 一般人(男)「(生徒)先生〜〜〜かまないで下さいよー!」 07/09 21:16 北山陽一「かむのはよしたほうが・・・」 07/09 21:24 田辺恵二「さっきまで外を見ていた陽一に言われたかぁないな。よし、教科書30ページの5行目から9行目まで、訳しなさい。」 07/09 21:29 北山陽一「ほえ?なにか言いました?」 07/09 21:35 田辺恵二「ぼけるんじゃない!黒沢くんじゃないんだから・・・。」 07/09 21:48 北山陽一「センセうちの兄貴の事知ってるんですか?」 07/09 21:52 田辺恵二「あのなぁ、お前の兄貴はこの学校だったろ?授業教えてた事だってある。それに…名字が一緒だろ?ほらっ、さっさと訳せ!」 07/09 21:53 北山陽一「名字が一緒…そうだよな。兄弟だもんな…。」 07/09 21:54 田辺恵二「早く訳しなさい(怒)」 07/09 22:38 ト書き「一方家では…」 07/09 22:39 黒沢カオル「明日は第2土曜でみんなお休みだね…じゃあ、お墓参りは朝に行って…」 07/09 22:40 安岡優「…薫…にぃ…ちゃん…。」 07/09 22:40 黒沢カオル「…優。」 07/09 22:42 安岡優「う〜…。」 07/09 22:44 黒沢カオル「…さっきは本当にゴメン、凄く反省してる…だから少しだけ兄ちゃんと話してくれないか?」 07/09 22:48 安岡優「僕も…僕も薫兄ちゃんとお話ししたかったんだ…。」 07/09 22:51 ト書き「ソファーに座る薫と優。」 07/09 22:58 黒沢カオル「俺が優を叩いたのは優が嫌いだからじゃない…優の事が心配で…少し子ども扱いしてたよ、優の事。」 07/09 22:59 安岡優「僕も薫兄ちゃん嫌いじゃないよ…けど怖かったんだ、嫌われてるかもしれないって…。」 07/09 23:00 黒沢カオル「忙しくて優と遊んであげられなかったもんな…いつもてつやと一緒で…少し羨ましかった、てつやが。」 07/09 23:03 安岡優「僕1人かと思ってたずっと…家に居るのが凄く怖かった…だからみんなが帰ってきとき凄く嬉しくって…!」 07/09 23:04 黒沢カオル「俺いつも遅いもんなぁ。」 07/09 23:08 安岡優「でもね、いつも僕と一緒に居てくれる雄二が来て…嬉しい時も楽しい時も、悲しい時も淋しい時も居てくれる雄二が来て…お兄ちゃん達の邪魔にならないようにって…。」 07/09 23:13 黒沢カオル「優を邪魔に思ったことなんてないよ。」 07/09 23:18 安岡優「・・うん・・・」 07/09 23:26 黒沢カオル「心配?また嘘ついてるんじゃないかって…。」 07/09 23:30 安岡優「ううん!だって薫兄ちゃん嘘つかないもん!」 07/09 23:38 酒井雄二「(ひとまず一件落着ですかね。我輩も疲れました、本当。)」 07/09 23:44 安岡優「ねえ、薫兄ちゃん、僕お腹空いちゃった。何か作って?」 07/09 23:44 黒沢カオル「いいよ、何が食べたい?」 07/09 23:49 安岡優「ん〜・・・薫兄ちゃん特製オムライスが食べたい!!」 07/09 23:51 黒沢カオル「よしっ!今から作ろうか!」 07/10 00:04 安岡優「わーいっ!」 07/10 00:05 黒沢カオル「優も手伝うか?」 07/10 00:24 安岡優「うん♪」 07/10 00:25 村上てつや「(ったく、世話のかかる兄貴と弟だな。)」 07/10 00:26 ト書き「てつやは部屋のドアを静かに閉め、ポケットから携帯を取り出し陽一に電話をかけた。」 07/10 00:26 北山陽一「もしもし、てつ兄、今から帰るところだよ。」 07/10 00:27 村上てつや「どうにか事は済んだぞ。」 07/10 00:28 北山陽一「そう、良かった。安心したよ。うん…うん、わかった。じゃあ。」 07/10 00:28 ト書き「陽一は笑顔で背伸びをし、青空を仰いだ。」 07/10 00:54 村上てつや「陽一にも知らせたしと・・・ちょっと安心したな。」 07/10 01:18 酒井雄二「(吾輩もナリよ。一安心・・菓子パンでも食いたい気分だ)」 07/10 06:38 村上てつや「お、雄二、そんなとこにいたのか?」 07/10 06:46 酒井雄二「(うなぁ〜。)はい、てつ兄、我輩もお腹がすいたです。」 07/10 08:38 村上てつや「おお、お前も腹減ったんか。…お前…今しゃべった?しゃべったよな?」 |
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