-ゴスドラマ過去ログ:3501-3600- |
黒沢カオル「これ飲むか?」 ト書き「先程、酒井から奪い取ったポカリを差し出す。北山はコクンとうなずく。」 効果音「プシィッ…ごきゅ…ごきゅ…。」 ト書き「北山がポカリを飲んでいるのをしげしげと見つめる黒沢。」 北山陽一「ん…?どうかしました、俺の顔に何かついてます?」 黒沢カオル「いや…格好良いなと思って…。」 北山陽一「…すいません、ちょっと寝ます。(首まで真っ赤)」 ト書き「北山は頭まで布団をかぶってしまった。」 村上てつや「なーんか、二人の世界に入ってないか?あいつら。」 ト書き「背中をマッサージしてもらいながら、安岡に同意を求める村上。」 酒井雄二「もぉ、俺は一切関与しないぞ。あぁ…胃がきりきりしてきた」 ト書き「そう言って、酒井はグラストロンを使用してゲームを始めてしまった。」 安岡優「今何時…まだ4時なの?結構時間あっても暇持て余すねぇ。」 BGM「小学校の掃除の時のように、アイネクライネナハトムジークとか」 酒井雄二「あーなごむ・・・・・・(一人で部屋の隅でお茶をすする)」 村上てつや「なぁ…ヤスぅ…」 安岡優「ん…?(これでもかっっ!ってくらいの上目遣い)」 村上てつや「………(目で何かを訴えかけている)」 安岡優「……いく?」村上てつや「オレらも風呂に行って来るわ。」 ト書き「村上と安岡がタオルを片手に部屋を出て行く。」 安岡優「どこのお風呂はいるぅ?」 村上てつや「…さっき…お前が言ってた所が…いいんだけど…」 安岡優「あいていればいいねっ!(笑顔で答える)」 ト書き「貸切り露天風呂に二人は向かった。運がよかったことに風呂はあいていた。村上は『貸切り入浴中!』という札を引き戸にかけ、鍵を閉めた。」 安岡優「先客がいなくてよかったね。てっちゃん。」 村上てつや「ん・・・」 ト書き「安岡がさっさと脱いでいるのに対し、村上はノロノロと脱いでいる。まるで、恥ずかしがっているかのように・・・」 安岡優「もう、遅いなぁ!先に入っちゃうもんね。(すたすたと行ってしまう)」 ト書き「先に行った安岡の裸体に目を奪われる村上。肩甲骨やその他諸々が更に村上の血圧と心拍数を上昇させる。」 安岡優「てっちゃーん、すんごい気持ちいいよー?」 村上てつや「お」 ト書き「入浴前に身体を洗っていた安岡が入って来た村上に気付き、手を引いていきなり頭から湯をかける。」 村上てつや「おわっ…何すんだ、いきなりーっ!」 安岡優「ほら…しゃがむか座るかどっちかにしてよ。頭洗ったげるからさ。」 村上てつや「お…おぉ。」 ト書き「普段、作詩の為にキーボードの上を動き回っている指先が器用に村上の頭皮や髪の毛を洗い上げる。」 安岡優「んじゃ、流すよー。目ぇ閉じて。」 ト書き「数回湯がかけられる。」 村上てつや「…(もう良いよな…。」 ト書き「そろそろと目を開けた村上の目に飛び込んで来たものは、安岡の顔。そのまま村上の唇に柔らかい感触を残す。それが安岡の唇だという事を理解するに村上は数秒を要した。」 安岡優「はい…終わったよ?」 村上てつや「ヤ…ヤス。」 安岡優「ほぇ?」 村上てつや「こ、今度は俺が……頭洗ってやるよ。」 安岡優「うんっ。」 ト書き「わしわしと安岡の頭を洗う村上。」 安岡優「ね…てっちゃん。」 村上てつや「ん?」 安岡優「髪の毛触られると眠くなんない?」 村上てつや「そりゃあ…ヤス、お前が疲れてんだよ。」 安岡優「そうかなぁー…、美容院の人とかに頭触られると俺すんごく眠くなっちゃう。」 村上てつや「湯かけるぞ。」 安岡優「あ、うん。」 ト書き「泡を流し終わりトリートメントも終了した所で、今度は村上が安岡の手をとった。」 村上てつや「風呂、入るか。」 ト書き「軽く言いながらも、目はかなり真剣である」 安岡優「……ん。」 ト書き「俯きがちに答える安岡の顔は、ほんのりと朱がさしている」 村上てつや「ヤス・・・・・」 安岡優「えへっ、なんかちょっとのぼせちゃったみたい」 村上てつや「今入ったとこじゃん…」 安岡優「そうじゃなくて…」 村上てつや「ん?」 安岡優「……てつに。」 村上てつや「俺もだよ・・・・・(抱きしめる。)」 安岡優「てっちゃん・・・・・(上目遣い・・・・・)」 ト書き「もはや風呂場は二人の世界、である。」 BGM「チャラ〜〜ン♪」 ト書き「甘い音楽すら流れ始めた。」 酒井雄二「結局これかい…。」 ナレーション「さすがに行き過ぎじゃないですかねェ。」 酒井雄二「って、どこから現われたんだよ…あんた(-_-;;」 ナレーション「酒井さんへの愛ゆえに、地の果てから戻ってまいりました(ぽっ)」 酒井雄二「しかし、いつもオレはハブなんだよなぁ。(ナレーションの話を聞かない酒井)」 ナレーション「・・・えっとぉ〜部屋に残った黒沢さん、北山さん組はどうなったのでしょうねぇ?」 ト書き「いつのまにか酒井が部屋からいなくなっていた。部屋には、布団に寝ている北山とそばに付いている黒沢だけが残っていた。」 黒沢カオル「どうだ、気分は?」 北山陽一「さっきよりはずいぶん良くなりました。ほんと、迷惑をかけて・・・」 ト書き「布団の上から北山を抱きしめる黒沢・・・」 黒沢カオル「良かった……。」 ト書き「うぎゅう、と抱き締めてくる黒沢にやや戸惑いながら北山は布団の中から手を伸ばし、黒沢の頭部にややためらいがちに触れた。」 黒沢カオル「ん…?」 ト書き「黒沢の頭をゆっくりと撫でる。」 北山陽一「死ぬわけじゃないんですから、そんなにも悲痛そうな顔をしないで下さい。」 黒沢カオル「ばっ…莫迦なこと言ってるんじゃねぇよってそんなに」 ト書き「見事な程に、うろたえまくっている黒沢。」 北山陽一「そんなに…、何ですか?」 黒沢カオル「そんなに……悲痛そうな顔してた?」 ト書き「ふ、とやや苦笑気味な表情を浮かべて北山は言った。」 北山陽一「ええ、とっても。」 酒井雄二「たぁだいま〜っとぅぉ。」 ト書き「わざと大声を出して戻って来た酒井に黒沢は更にうろたえて北山から離れた。」 酒井雄二「あれぇ?そんなに焦って、何をやっていたのかなぁ!?(ほとんど自棄)」 北山陽一「(」 ナレーション「どうした北山!!凄い殺気だ!!(あまりの怖さに逃げます。)」 ト書き「さぁて、酒井が殺されるのはみたくないので、ラブラブな村上&安岡に戻しましょう。」 安岡優「てつ・・・・・今日は・・・・・いいよ・・・・・(真っ赤になって下をむく。)」 村上てつや「いいのかよ。あいつらも同じ部屋なんだぜ?」 安岡優「みんなのトコロじゃ嫌だよ。どこか2人でぬけだしてさ・・・・・」 |
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