-ゴスドラマ過去ログ:3901-4000-
ナレーション「はぁ〜…一応18禁な方向には進まないでくださいよ〜(T_T)」
村上てつや「なるべく、努力はするよ。なっ、ヤス。」
安岡優「うーん。でも最近なんかマンネリ化してない?」
村上てつや「なっ!・・・何が?…えっ、えぇ・・・?」
ト書き「なにかうろたえる村上てつや」
安岡優「いや、展開のことよ。・・・てっちゃん何だと思ったの?」
村上てつや「・・・いや、なんでもねぇ。」
黒沢カオル「あぁ、でもそれもそうだな。最近酒井の出番がとみに少ない。」
安岡優「もうちょっとなんかさぁ、波瀾万丈がほしいじゃん。」
北山陽一「いや、今でも充分波瀾万丈だと思うが・・・。」
安岡優「ねぇ、僕たちばっかり幸せなのもあれじゃん。雄二に恋人を作ってやろうよ。ねっ、てっちゃん。」
北山陽一「恋人って作ってやるものではないのでは。」
ト書き「その頃、当の酒井はというと、出てきたもののどこで寝れば良いのだろうか、という深刻な問題に気がついていた。」
酒井雄二「押し入れの中で寝るっていう手段は使えないし…。どうしよ」
佐々木真理「何してんの???そんなところで???」
酒井雄二「うおぉっ!?」
ト書き「浴衣を着込んだ佐々木真理さんが突如部屋の入り口に現れた。」
酒井雄二「な…なんでこんなとこにいるんすか?」
佐々木真理「だってここ、私の友達のお兄さんのお嫁さんの、実家なのよね。」
酒井雄二「はぁ。」
佐々木真理「な〜に情けない顔してるのよぉ!」
酒井雄二「寝たいんですけど、寝る場所が…。」
佐々木真理「5人一緒の部屋なの?」
酒井雄二「ええ、何の因果か。」
佐々木真理「じゃ、私の部屋で寝る?(にっこり)」
酒井雄二「どうぇあ……あ、あの非常に申し訳ないんですが、婦女子の部屋に男子が入るというのは…。」
佐々木真理「そうよねぇ〜。あ、ちょっと待ってて。」
ト書き「真理さんはそう言って、どこかに行ってしまった。5分後、息を切らしながら右手に部屋の鍵らしいものを持って帰ってきた。」
佐々木真理「はぁ、はぁ・・はいこれ。女将さんに理由を話したら、部屋が空いているから使っていいって。」
酒井雄二「真理さん、ありがとうございます!!これで寝れる。」
ト書き「受け取った鍵の部屋の名前を見ると・・・」
酒井雄二「あやめの間か。今いた部屋が桜の間だったから・・・」
ト書き「酒井の目が、隣の部屋で止まった。」
酒井雄二「……「相撲部屋」?(汗)」
ト書き「何度確認してもそう書いてある…ように酒井には見えた」
酒井雄二「疲れているんだ。うん。ね、真理さん。うりゃ、もういないし」
ト書き「真理さんは、すでにいなくなっていた。」
酒井雄二「俺もしかしておキツネさんに騙されてる?」
ナレーション「そんな訳ないっしょ〜!?」
ト書き「国語辞典のダメージから復活したナレーションの登場。」
酒井雄二「取りあえず俺は寝るのだ!」
ト書き「酒井は勢い良く部屋の扉を開けた。・・・すると目の前に見えた光景は・・・。」
酒井雄二「……!?」
DJバリ"K"〜ん「雄二、待ってたよ〜。」
ト書き「何も見なかった事にして、再び部屋の扉を閉める。」
酒井雄二「何でいるんだよ…。」
ト書き「睡眠モードに入りかけていた脳が活発に動き出す。」
酒井雄二「濡れ場に遭遇するのは嫌だけど…バリ"K"〜んと一夜を共にすんのもきついよなぁ〜。」
ト書き「再び「あやめの間」を捜し始める酒井。が、」
酒井雄二「なんだ、今までいた部屋の隣だったんだ。さ、寝よ」
ト書き「部屋に入り、さっさと布団を出して、倒れこむように寝に入る酒井」
ナレーション「酒井さん、そんな無防備にしてていいんですか?おそわれちゃうかもよ。(ニヤリ。)」
酒井雄二「・・・・・もう、食えないよう・・・・・あっ、その菓子パンは俺の・・・・・」
ナレーション「そんな寝言ありですか。酒井さん・・・・・(あまりにかわいいので、襲おうとする。)」
効果音「バキッ!!」
ト書き「寝相が悪い酒井の足が、運悪くナレーションの顔面にヒット!」
ナレーション「きゅう……。」
ト書き「熊も魚もここを殴られると大人しくなるという急所、眉間に当たりナレーションは気を失った。」
酒井雄二「……菓子パン……(喜)」
ト書き「一方”濡れ場”の方は…。」
安岡優「…って、濡れ場って言うな」
村上てつや「誰に何言ってんだ?」
安岡優「うん?なんでもないよ。(てっちゃんを見つめて、安岡スマイル。)」
村上てつや「そっか…。」
ト書き「村上は安岡の手をとると、指の又に口付けた」
安岡優「ふっ……?」
村上てつや「こんなとこでも感じるんだ?」
安岡優「えっ…やだぁっ!」
ト書き「安岡は慌てて手を振払おうとするが、がっちりと手首を掴まれて出来ない。」
村上てつや「イヤ?」
ト書き「悪戯っぽい笑みを浮べ、安岡を見つめる村上。」
安岡優「イヤ…じゃないけど…。」
ト書き「安岡の視線の先に黒沢と北山がいる。」
黒沢カオル「(安岡に微笑んで)んじゃ、多分まだ部屋はあいてるだろうから。」
北山陽一「そういうことで。(振り返って戸を開け、部屋を出て行く)」
村上てつや「だ、そうだ?」
安岡優「あう…。(…3人に悪い事しちゃったなぁ)」
ト書き「とんと軽い音をたて戸は閉まった。」
安岡優「……では、ありがたく。」
ト書き「衣擦れの音が室内に響く。」
村上てつや「ん…ふっ…。」
安岡優「あ……そんなとこ、噛むなよぉぉ……。」
村上てつや「そんなトコ…?こことか?」
安岡優「あぁんっ」
ト書き「………。」
安岡優「うぅん…あ、あれ?」
村上てつや「どうした?」
安岡優「ト書きさんが…ぶっ倒れてる。」
村上てつや「はぁ?なんだそりゃあ。」
安岡優「目ェ回しちゃってるよっ。ちょっと、だいじょぶ?」
村上てつや「あ〜ぁあ〜、又しても……。」
安岡優「てつ、手ぇ貸して!」
村上てつや「はいはい。」
安岡優「よいしょっと…。」
村上てつや「後でツケは払って貰うからな…?」
ト書き「(ビクぅっ)>こくこく、と頷く。」
村上てつや「はぁ〜…何か萎えた。俺も寝るわ。」
安岡優「えぇっ!?」
村上てつや「便所行って来るからな、ト書きはちゃんと寝てろよ。」
ト書き「>布団の中で頷く。」
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