-ゴスドラマ過去ログ:4001-4100-
村上てつや「ヤス、便所付き合ってくれよ。」
安岡優「女の子じゃないんだから…。」
村上てつや「>安岡の耳元に口を近付けて。(…このままだとお前も辛いんじゃねーの?」
安岡優「……良いよ、行こっか。」
村上てつや「用足したらすぐに来るから、寂しくて泣くんじゃねーぞ。」
効果音「代行:こうして、二人も部屋から出て行き、本来泊まっているはずだった人員は部屋に一人も居なくなった。」
ト書き「すまないねぇ、効果音さん…」
効果音「それは言わねぇ約束だろ…(フッ)俺とお前の仲じゃねえか。」
ト書き「…それにしても…私は一体いつからこういうキャラに…(泣)」
ナレーション「ト書きは人格を持たないはずだったのに・・・(遠い目)」
ト書き「……。黒沢と北山の二人の方へと移動する。」
効果音「ト書きは一杯いるからなァ…とにかく今回は休んでろよ、お前働き過ぎだぜ。」
BGM「じゃかすかじゃかすか」
DJバリ"K"〜ん「バリバリバリバリバリ」
北山陽一「(ふすまを薄く開けて覗いていたがそんなバリの様子を見て閉める)ここはバリか……。隣は空いてそう?(と、首を傾げて黒沢に聞く)」
黒沢カオル「布団部屋?(中を開けて見てみる)名前のとおり、布団はいっぱいあるけど寝る場所は十分あるよ。ここで良い?」
北山陽一「あぁ、いいよ。二人っきりになれれば良いんだから。(ニッコリ微笑む)」
ト書き「北山の骨張った手が黒沢の頬へとのびる。」
黒沢カオル「ふぇ?」
北山陽一「あったかい……。」
黒沢カオル「…お前の手が冷たいんだろ?」
北山陽一「だんだん触ってる所が温かくなってくんですけど…。」
黒沢カオル「なっ…。>滅茶滅茶に赤面している。」
北山陽一「今日は疲れました。」
黒沢カオル「うん、俺も。」
ト書き「いきなり、北山は黒沢の肩を抱く。」
黒沢カオル「うわ。」
北山陽一「少し…こうしてても良いですか?」
黒沢カオル「「き、北山…?」」
北山陽一「黒沢さんの腕枕で寝たいのですが・・・」
村上てつや「黒沢!」
黒沢カオル「うぁ・・・・・なんなんだよぉ・・・・・」
ト書き「黒沢、北山の両人は慌てて布団の上に正座をする。」
村上てつや「安岡知らねぇか?」
黒沢カオル「オレ達が知っているわけないじゃないか。どこに行こうとしたの?」
村上てつや「いや・・便所にな。(小さい声で」
北山陽一「部屋にもあるじゃないですか?」
村上てつや「まあ、いろいろあって・・・悪いな、邪魔したぜ」
効果音「バン!!」
ト書き「村上はふすまを勢い良く閉める。」
北山陽一「乱暴なんだから。ねえ、黒沢さん。え?」
ト書き「黒沢は布団に横になっていた。」
黒沢カオル「(耳が赤い)……あのさ、いいよ……腕枕、してやっても。」
北山陽一「ん・・・」
黒沢カオル「もう疲れたから、寝よ。寒い部屋でも2人で寄り添っていれば寒くないし・・・(顔が真っ赤)」
北山陽一「そうですね。でも、安岡と酒井さんは一体どこへ行ったのでしょうね」
ト書き「と、話をそらしつつも北山は動揺を隠せなかった。」
村上てつや「どこいったんだ?ヤス…。」
安岡優「てっちゃん見〜っけ(と後から抱きつきっ)。」
村上てつや「わ!どこ行っていたんだよ。ったくぅ」
ト書き「と、言いつつも顔は笑っている村上。」
村上てつや「用事は足したからな。とっとと戻って寝よーぜ。」
安岡優「うん。…てつ、あのさ。」
村上てつや「ん?何だよ、何かあったのか?」
安岡優「…そうじゃなくて、一緒に…寝てくれる?」
ト書き「歩みを止め、村上は無言で安岡を見つめる。」
安岡優「あの…ごめんねっ、変な事言ってっ。」
村上てつや「別に?…腕枕は無しで良いんなら」
安岡優「布団くっつけて、もひとつ枕持ってく。」
村上てつや「蹴飛ばすかもしれねぇぞ?」
安岡優「余裕で避けてやるさ。」
ト書き「そう言った安岡に笑みを向けて、村上は軽く頭を撫でた。」
村上てつや「そんじゃ、部屋まで御案内いたしやしょ。」
ト書き「と言って、安岡に手を差し出す村上。」
安岡優「お願いいたしましょうか。」
ト書き「一方、布団部屋では真っ赤になっている黒沢を北山が腕枕をしてもらいながら観察していた。」
北山陽一「黒沢さん…。」
黒沢カオル「んっ?な、何か…変か?」
北山陽一「寝付けないんですか。」
黒沢カオル「いや…う〜、あ〜…。」
北山陽一「もう良いです。」
ト書き「北山は身体を起こし、もう一つ布団を持ってきた。」
黒沢カオル「きたや…ま?」
北山陽一「腕の血流止めちゃってすいません。痺れて痛いでしょう?」
黒沢カオル「そんなことない・・・・・ただ、こんなに近くに北山がいるんだな。って思ったら・・・・・(余計真っ赤になってる・・・・)」
北山陽一「もう寝ましょ」
ト書き「お互い照れまくって黙ってしまう、新婚並みの2人だった。」
ナレーション「・・・けっ」ト書き「あまりのラブラブさにぐれてしまうナレーション」
北山陽一「a」
黒沢カオル「…何?」
北山陽一「本当に寝ないと明日ヤバいです。」
黒沢カオル「本当?」
北山陽一「ええ、まぁ…嘘ついても仕方ないんで。」
ト書き「そう言って、アナログの時計を見せる北山」
黒沢カオル「何か意外だな。」
北山陽一「は?何がですか。」
黒沢カオル「お前がアナログの時計持ってるのが。」
北山陽一「何で?」
黒沢カオル「ぜってー、腕時計はディジタルのだと思ってたもん、俺。」
北山陽一「・・・これ、黒沢さんから昔もらったやつなんですよ・・・」
黒沢カオル「えっ……(真っ赤)」
北山陽一「デビュー前に「動かないから」って捨てようとしたやつ、僕もらったんです。・・・・忘れちゃったんですか?」
黒沢カオル「……まだ持っててくれたんだ……ん?なんで動いてんの??」
北山陽一「…だって、電池切れてただけですもん。」
ト書き「さすが機械音痴黒沢カオル。」
黒沢カオル「……うるさい。」
北山陽一「・・・忘れてたんですね・・・。そうですか・・・。」
黒沢カオル「…なんだよ。拗ねてんの?」
北山陽一「だって…俺はあのころからずっと黒沢さんが好きで…。」
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