-ゴスドラマ過去ログ:11901-12000-
07/29 14:17 ト書き「そう言って、二人も城内へと早足で足を進めた。」
07/29 14:33 安岡優「あ〜〜だめだ。」
07/29 14:35 ト書き「国王の部屋の前には、頑丈そうな護衛さんがいた。」
07/29 14:36 酒井雄二「どうします。」
07/29 14:37 黒沢カオル「むぅ…石使えば…どうにかなるのかなー。」
07/29 14:37 佐々木真里「石って?そんなのどうするんだ?」
07/29 14:38 黒沢カオル「風で、持ち上げて、どっかに置いてくる。」
07/29 14:39 ト書き「ポケットを漁り、『風の石』を手に持つと、僅かに魔力を込めた。」
07/29 14:39 北山陽一「あ。ちょ、ちょっと待って下さいっ」
07/29 14:40 黒沢カオル「なに?」
07/29 14:45 北山陽一「…誰か、『起きて』るヒトが居ます…。」
07/29 14:45 酒井雄二「ま」
07/29 14:47 ト書き「廊下の奥から、何か、サンダルのような履物特有の足音が聴こえてきた。」
07/29 14:48 一般人(女)「ああ、退屈だぁ…何だ、どいつもこいつも寝ておって、職務放棄か?」
07/29 14:50 酒井雄二「(あっ、姫さんだ…でも、何で!?」
07/29 14:51 村上てつや「(姫?この国のか?」
07/29 14:52 ト書き「6人の隠れている場所を通り過ぎて、2、3歩歩くと『姫』は不意に、振り返った。」
07/29 14:55 一般人(女)「おいっ!衛兵!」
07/29 14:56 安岡優「(…うぁ〜〜、やっぱりバレてるんだぁ〜…」
07/29 14:57 ト書き「衛兵をげしげし足蹴にして、起こすと、なにやら会話を交わして部屋の前から立ち退かせた。」
07/29 15:00 一般人(女)「雄二殿、そこに隠れておるのだろう?邪魔な不躾をする輩は立ち退かせたでのう。出て来ぬか?」
07/29 15:00 佐々木真里「(ど、どうするんだ?」
07/29 15:03 ト書き「心配そうな5人の視線を受けつつも、酒井は物陰から出て行った。」
07/29 15:04 一般人(女)「どこの賊かと思ったぞ?久し振りだな、雄二殿。」
07/29 15:05 酒井雄二「は…はぁ。お久し振りにございます。しばらくのうちに、お綺麗になりまして…」
07/29 15:06 一般人(女)「ところで、その女は、誰じゃ。」
07/29 15:07 酒井雄二「え?」
07/29 15:08 ト書き「振り返ると、全員が物陰から現われていた。」
07/29 15:08 北山陽一「ゆーじ。お姫様と知り合いなのぉ?」
07/29 15:09 酒井雄二「あぁ〜。・・・・・うん。」
07/29 15:10 一般人(女)「ところで、いつのまに、妻をめとったのだ雄二。」
07/29 15:11 酒井雄二「違いますっ!」
07/29 15:12 一般人(女)「おぅおぅ、そのような大声を出せば、折角眠らせた者共が起きるぞ?」
07/29 15:13 酒井雄二「・・・・・・すいません。」
07/29 15:14 ト書き「からかうようにくすくす笑って、『姫』は優雅に歩き出した。」
07/29 15:14 酒井雄二「ど、どこへ…?」
07/29 15:15 一般人(女)「王に会いに来たんじゃないのか?」
07/29 15:17 ト書き「豪奢な造りのドアに手をかけて、姫はにっこりと笑ってみせた」
07/29 15:18 北山陽一「はい。そうなんです。」
07/29 15:19 一般人(女)「雄二殿が妾の婿になる決心でも着いたのかと思うたが、違うらしいしな。」
07/29 15:20 酒井雄二「姫。その話はもう…。」
07/29 15:21 一般人(女)「判っておる。たかが口約束だ。妾も子供では無い」
07/29 15:22 ト書き「そう言って、国王の書斎へ入って行く姫の後を酒井はついて行った」
07/29 15:23 安岡優「ちょっとちょっと、あの二人どおいう関係なわけぇ?」
07/29 15:24 村上てつや「あやしい・・・・・。」
07/29 15:26 北山陽一「そんなこと言ってないで、行きますよ。」
07/29 15:27 一般人(女)「…伯父上。起きて下さい…伯父上?」
07/29 15:27 小林社長「ぐ〜〜〜ぐ〜〜〜」
07/29 15:28 一般人(女)「お前の歌は効き過ぎる…。」
07/29 15:29 酒井雄二「はぁ、すみません。」
07/29 15:30 一般人(女)「お前はいつもそうなのだな。妾の事は、名前で呼べと言っても姫としか呼ばん。」
07/29 15:30 ト書き「腕を組んで、姫は書斎の机に寄り掛かった。」
07/29 15:32 酒井雄二「…やっぱり、いつもの趣味ですか?眠らなかったのは。」
07/29 15:33 一般人(女)「ああ、何時も奇行だと言われているが、今日ばかりは自分を誉めてやりたいぐらいだ。」
07/29 15:34 黒沢カオル「あの、良いですかね?」
07/29 15:34 一般人(女)「なんだ?」
07/29 15:36 黒沢カオル「そろそろ国王へおハナシを…」
07/29 15:37 一般人(女)「ああ、余計な時間を使わせたな。この男、どう攻め立てても構わんから、どんどんやってくれ。」
07/29 15:37 北山陽一「それじゃ。遠慮なく。」
07/29 15:38 ト書き「そう言うと、北山は徐に国王の頬をはたいた。」
07/29 15:39 酒井雄二「あぁ、ちょっと…姫…一つ聴きたいんですが。」
07/29 15:39 一般人(女)「後からにしてくれ……起きるぞ。」
07/29 15:43 ト書き「何だか訳の判らないうめき声の後に、むくり、とその頭が持ち上がる。そして、周囲の気配が何なのか考えているようだった。」
07/29 15:44 村上てつや「お疲れの様ですね、国王。」
07/29 15:49 一般人(女)「お目覚めになりまして?伯父上。」
07/29 15:50 小林社長「うわぁあっ!」
07/29 15:51 村上てつや「そんなにビックリする事ないでしょう。」
07/29 15:52 一般人(女)「折角来て下さったお客人に、その態度は失礼ですよ?伯父上。」
07/29 15:54 小林社長「あっ…あぁ、すまん。……何だ、お前達か。」
07/29 15:55 北山陽一「どうも。」
07/29 15:55 酒井雄二「お」
07/29 15:57 小林社長「お前は…部屋に戻って居なさい。」
07/29 15:57 一般人(女)「〜〜〜〜はーーーーーい。」
07/29 15:58 効果音「・・・バタン!!」
07/29 15:59 北山陽一「早速本題に入りましょう。国王。」
07/29 16:01 小林社長「ところで、一人、多いようだが・・・・。」
07/29 16:03 北山陽一「現地民の方です。我々に同行して下さる事になりました」
07/29 16:04 小林社長「そうか…なら、やはり……」
07/29 16:06 北山陽一「国王、尋ねたい事があります。貴方は、ドラゴンに会いに行きましたね?」
07/29 16:07 小林社長「・・・・・・・・・ああ。」
07/29 16:08 北山陽一「その際、どのような話をしましたか?」
07/29 16:08 小林社長「それは・・・」
07/29 16:09 北山陽一「答えてください。」
07/29 16:11 小林社長「…私の姪を国の王として据えるべきか、それともまだ幼い実子を王位に就かせるべきか…私ももう長くはないだろうからな。」
07/29 16:12 酒井雄二「………っ……」
07/29 16:13 北山陽一「それで…ドラゴンから何か、意見を?」
07/29 16:14 小林社長「いや、何も。」
07/29 16:15 北山陽一「…というと?」
07/29 16:16 小林社長「なにも、答えてくれなかったんだ。」
07/29 16:18 北山陽一「何も?」
07/29 16:20 小林社長「自分が口出しすべき問題ではない事を、理解していたんだろう。だが、聴いてもらって楽にはなった」
07/29 16:22 北山陽一「…そうですか、ありがとうございました。」
07/29 16:24 ト書き「北山はそう言って、頭を下げると踵を帰し、部屋から出て行こうとした」
07/29 16:25 小林社長「雄二だけは、残ってくれ。」
07/29 16:25 酒井雄二「・・・・・・・・はい。」
07/29 16:28 ト書き「気乗りのしない返事を返す酒井を残して、一行は部屋を出る。」
07/29 16:29 効果音「パタン!」
07/29 16:32 小林社長「それで、決心してくれたか?雄二君。」
07/29 16:33 酒井雄二「国王、やはり私は、好きでもない人、と結婚はできません。」
07/29 16:34 小林社長「・・・・・・・・・はぁ〜、そうか。」
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