-ゴスドラマ過去ログ:15301-15400-
08/10 23:59 一般人(男)「…うむ…。」
08/11 00:00 安岡優「薫、けどもし生き返らせたら…!」
08/11 00:01 黒沢カオル「わかってるよ…でも優の力は借りない。僕1人だけの力で…ルドルフ様、出来るでしょうか?」
08/11 00:02 一般人(男)「薫、君は、『零れたミルク』のハナシを知っているか?」
08/11 00:04 ト書き「グラスに入った水を指して、これでも良いけど、と付け足す」
08/11 00:05 一般人(男)「簡潔に言うと、『覆水盆にかえらず』って事なんだが。…こぼれた物は、完全に落下してしまえばもう元に戻らない。」
08/11 00:07 黒沢カオル「そうですけど…!!」
08/11 00:08 一般人(男)「自分の命を落としてしまっても同じ事だ…。」
08/11 00:09 安岡優「薫にその決意があるならへ僕も協力する!2人の力なら命を落とさなくても済むでしょう!?」
08/11 00:09 一般人(男)「文献を読んだのかい?」
08/11 00:10 ゴスペラーズ「安・黒>ハイ…。」
08/11 00:11 一般人(男)「しかし…たとえ、生き返らせたとしても。もうドラゴン自身の魂はここにない。別の生物の魂が入る事は、ドラゴンに対する冒涜とは思わないか?」
08/11 00:12 酒井雄二「…そう…ですかね?」
08/11 00:13 ト書き「酒井がおずおずと横から口を挟んだ」
08/11 00:14 一般人(男)「君に何が分かる…君も人間ではないか。」
08/11 00:15 黒沢カオル「ルドルフ様、僕は例え命を落としたとしてもドラゴンを生き返らせたいんです!魂はここに無いかもしれない、けどドラゴンはきっとわかってくれます!」
08/11 00:16 安岡優「僕も命を落としても構いません!!ドラゴンは死んじゃいけないんだ!」
08/11 00:16 酒井雄二「安岡!」
08/11 00:18 安岡優「人間の勝手な心でドラゴンの命が無くなったなんて許せないんだ!ドラゴンは人間を心から愛していたのに…それなのに…!!」
08/11 00:18 北山陽一「ヤス…これ以上俺を悲しませないでくれ。」
08/11 00:19 安岡優「人間なんかに何がわかるんだよ!!!僕だってドラゴンの生き残りなんだぁ!!」
08/11 00:20 ト書き「机を思いっきり叩き、北山の言葉を遮った。」
08/11 00:20 村上てつや「…優…。」
08/11 00:21 北山陽一「ああ、それがどうした?…死なせた事も、生き返らせる事も、どちらも“人間”の勝手な心だって、気付かないのか?」
08/11 00:22 黒沢カオル「仲間が殺されて指をくわえて黙ってみてるなんて出来ない!魔法使いも魔物使いもドラゴンの血が流れてるんだ!!」
08/11 00:23 北山陽一「血が流れていても、優や薫にも”人間”の血が流れているだろ!?」
08/11 00:31 酒井雄二「あのな?俺は…簡単に生き返らせるって言ったりする、お前達の方がむしろ命を軽んじているような気がするよ。それが『人間』側の血がそうする事だって言うなら、俺はもう何も言わない。俺はお前達に嫌われて当然の、人間なんだからな」
08/11 00:34 一般人(女)「酒井さん…」
08/11 00:36 酒井雄二「…すいません、ごちそうさまでした。料理…とても美味しかったです。」
08/11 00:37 ト書き「軽く会釈をして、寂しそうな笑顔を浮かべると、酒井はテーブルを立った」
08/11 00:39 安岡優「わかってる!雄二、わかってるよ…命が大切な事は…けどね…僕だって辛いんだ。怖いんだ。次は自分の命が襲われるかもしれない…だから…。」
08/11 00:41 ト書き「優は下を向き黙って涙を堪えた。」
08/11 00:42 黒沢カオル「…ごめん、僕が変なこと言ったから…。」
08/11 00:43 ト書き「食事が終わり、食事場に残った黒沢は村上と北山に呟いた。」
08/11 00:44 村上てつや「お前のせいじゃないよ…雄二も優も、ちょっと感情的になり過ぎたんだな…少し頭冷やせば冷静に考えれるだろうよ。」
08/11 00:45 北山陽一「私もさっきは少し言い過ぎました…スミマセン。」
08/11 00:46 黒沢カオル「ううん!陽一の言ってる事もっともだと思う…。”勝手な心”って自分じゃ分からないんだよね…。」
08/11 00:48 村上てつや「難しいな…俺も随分勝手な事やってたと思うけど…まぁ今回とは格が違うけどな。」
08/11 00:53 安岡優「不安で…しかたないんだ…恐い、恐いよ…」
08/11 00:54 ゴスペラーズ「黒・村・北>優…!!」
08/11 00:55 ト書き「突然現れた安岡に少し驚いた3人。」
08/11 00:56 北山陽一「どうしたんです?」
08/11 01:03 黒沢カオル「…優……とにかく、そんなとこに立ってないで座れば?」
08/11 01:05 村上てつや「話してくれないか?どうして恐いのか…。」
08/11 01:05 ト書き「優をイスに座らせるてつや。」
08/11 01:06 安岡優「僕のおじいちゃん…村の人達に、殺されたんだ…ヒクッ…恐くって暖炉の中に隠れてて…その時人間が言ってたんだ『お前みたいな邪悪なヤツはいらない!』って…ヒクッ…ドラゴンと魔物使いは…いらないって…。(涙)」
08/11 01:07 村上てつや「邪悪って…そんな事…!」
08/11 01:08 北山陽一「だから次に命を狙われるのは自分だって…そうか…。」
08/11 01:13 安岡優「僕は、永遠の命は持ってない…けど…ドラゴンは持ってる…それなら、僕の命を分けてあげたいんだ…僕よりドラゴンの方が人間を愛してるから…。」
08/11 01:14 ト書き「流れる涙を拭き、堪えながら優は陽一の目を真っ直ぐ見て話した。」
08/11 01:18 北山陽一「優は、俺の事嫌い?…いや、深い意味は無いよ。単純に友達として」
08/11 01:20 村上てつや「そんな聞き方したら、ふつーは否定か、ギャグか本気で『嫌い!』ってしか言えねーよ。」
08/11 01:23 北山陽一「どう?単純明快二択問題。…3択隊の出番が無くて残念だね。」
08/11 01:24 安岡優「……ぅ、え……?」
08/11 01:29 北山陽一「好意的なら、“人間”を好きって言えるんじゃないの?俺、人間だし。…血を重んじる人の表現を借りるとね」
08/11 01:30 安岡優「……す…好きだよ。」
08/11 01:31 北山陽一「薫は?」
08/11 01:33 安岡優「薫も…好きだよ。」
08/11 01:34 北山陽一「じゃあ、てつやは?」
08/11 01:35 安岡優「好きだよ…雄二も…好きだよ…。」
08/11 01:36 黒沢カオル「僕も優やてつや、陽一、雄二の事好きだよ。」
08/11 01:44 村上てつや「俺だってお前等みんな好きだよ…。それに、陽一や俺や雄二はお前等が邪悪なヤツだなんて思っちゃいねぇよ…。」
08/11 01:45 北山陽一「少なくとも俺達は優や薫の味方になりたい…親友だって俺は思ってるし。」
08/11 01:47 黒沢カオル「親友…??」
08/11 01:48 村上てつや「ルドルフさんが言ってただろ、出会えた仲間を知る事のできた思いを大切にしろって…。」
08/11 01:51 北山陽一「あなたたち2人が殺されそうになったら、次から俺らが守りますよ。」
08/11 01:55 黒沢カオル「……ありがとう2人とも。すっご〜いうれしいよ。」
08/11 01:57 安岡優「今までそんな事、誰にも言われたことなかったんだ。」
08/11 01:58 北山陽一「大丈夫ですよ。俺らは、仲間なんですから。」
08/11 01:59 黒沢カオル「仲間かぁ〜いい響きだねぇ〜!」
08/11 02:01 村上てつや「つーか、酒井はどこに行っちまったんだ?…誰か探してこいよ。」
08/11 02:01 佐々木真里「私が、探してくるよ。」
08/11 02:03 北山陽一「…真里さん?」
08/11 02:05 村上てつや「真理だったら安心できるな。真理!頼むな。」
08/11 02:05 佐々木真里「うん。」
08/11 02:06 ト書き「真理は、酒井を探しに外に出て行った。」
08/11 02:08 佐々木真里「雄二〜!いないのか〜!」
08/11 02:09 酒井雄二「…………真理か?」
08/11 02:11 佐々木真里「雄二、こんなとこにいたのか?みんな心配してるよ。……早く帰ろう。」
08/11 02:12 酒井雄二「……ん………あぁ…。」
08/11 02:14 佐々木真里「…雄二?どうしたんだ。」
08/11 02:15 酒井雄二「・・・いや」
08/11 02:18 佐々木真里「いつまでも、こんなとこにいたら、風邪ひくよ。」
08/11 02:19 酒井雄二「あぁ。」
08/11 02:19 佐々木真里「帰ろう。」
08/11 02:21 酒井雄二「………」
08/11 02:21 ト書き「そして、突然酒井は真理をきつく抱きしめた。」
08/11 02:23 佐々木真里「雄二!なにするんだ!約束を忘れたのか!?」
08/11 02:24 酒井雄二「2人きりなんだからいいだろ!」
08/11 02:25 ト書き「ふと、真理は酒井のちょっとした変化に気がついた。」
08/11 02:26 佐々木真里「雄二?どうした?……震えてるのか?」
08/11 02:51 酒井雄二「そんなことない!・・・」
08/11 07:00 佐々木真里「雄二…2人きりなんだから、私の前だけくらい素直になってくれないか」
08/11 07:48 酒井雄二「・・・・・。」
08/11 08:17 佐々木真里「雄二…どうしたの?話してよ。」
08/11 08:49 酒井雄二「(黙って泣き出す)・・・・・。」
08/11 09:16 佐々木真里「雄二・・・・」
08/11 10:29 酒井雄二「・・・・・・・・・・」
08/11 10:36 佐々木真里「・・・・・・・・・・」
08/11 11:26 酒井雄二「っ…ごめ…真里…」
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