-ゴスドラマ過去ログ:19901-20000-
08/29 20:31 安岡優「……じゃあ、先に店入ってるから。気を付けてね。」
08/29 20:32 ト書き「安岡の後について、二人は店に入っていった。」
08/29 20:33 酒井雄二「ここ…は…?」
08/29 20:35 黒沢カオル「うわ…俺こんなトコ初めて……。」
08/29 20:36 安岡優「ここね。結構クラシック関係の人達が集まる店なんだけど。リクエストしたら、ほら、あそこ。」
08/29 20:37 ト書き「そう言って、安岡が指差す先には一台のピアノが置いてある。」
08/29 20:38 安岡優「ピアノ弾いてくれるんだ。…ね、店ちょさん?」
08/29 20:39 DJバリ"K"〜ん「おぉ、いらっしゃいませ。…しばらく、顔出してなかったな。」
08/29 20:40 酒井雄二「店長さんがピアノ弾いてくれるんですか?」
08/29 20:41 DJバリ"K"〜ん「いやいや(苦笑)。俺じゃないよ。」
08/29 20:41 黒沢カオル「え…?じゃあ、誰が?」
08/29 20:43 ト書き「口を開こうとしたマスターの言葉を遮るように、村上が黒沢の隣に座る。」
08/29 20:43 村上てつや「あいつだよ!あいつ・・・。」
08/29 20:44 酒井雄二「あいつ…ですか…?」
08/29 20:45 ト書き「視線を彷徨わせるが、あいつが誰かは判らず、酒井は再び村上を見た」
08/29 20:45 村上てつや「俺には玉露ちょうだい?深蒸しで。」
08/29 20:46 DJバリ"K"〜ん「この店で茶頼むのお前ぐらいだぞ?…たく…(苦笑)」
08/29 20:47 酒井雄二「あ、あの。村上先輩。…『アイツ』って、どなたですか?」
08/29 20:48 村上てつや「ほら・・・あそこに座って味噌汁飲んでる奴だよ!(笑)」
08/29 20:50 安岡優「一回、自腹でリクエストしてみれば、一番判り易いよ。酒井。」
08/29 20:52 酒井雄二「自腹って・・・お金取るんですよね・・・?!もちろん・・・。」
08/29 20:53 DJバリ"K"〜ん「仮にも音楽家だからな…。チップ貰わないと、割に合わないだろう?」
08/29 20:54 酒井雄二「そ、そうなんですか・・・僕に払えるでしょうか?」
08/29 20:55 黒沢カオル「高いの?一曲いくら?」
08/29 20:55 村上てつや「嘘ウソ。酒頼めば一曲ぐらい、サービスしてくれるって。…俺の後輩くん達だから、学割効かせてくれよ。マスター」
08/29 20:56 黒沢カオル「がっ、学割・・・。」
08/29 20:57 DJバリ"K"〜ん「何処をどう見て学割利く店なんだ?お前は……。」
08/29 20:57 酒井雄二「じゃあ、1曲頼んで良いですか?」
08/29 20:59 北山陽一「味噌汁の煙で・・・眼鏡がくもるんだな・・・これが・・・(ぼそっ)」
08/29 20:59 酒井雄二「あのぉ…一曲…。」
08/29 21:01 北山陽一「はっ?!ハイ?!」
08/29 21:01 DJバリ"K"〜ん「はいはい。紙に書いてくれれば。俺が持っていくよ。」
08/29 21:02 酒井雄二「「LOVE MACHINE」お願いします。」
08/29 21:02 北山陽一「変わったリクエストですねぇ…まあいいけど。」
08/29 21:03 ト書き「ピアノの前に座り、蓋を開けるピアニスト。」
08/29 21:04 BGM「LOVE MACHINE」
08/29 21:05 酒井雄二「…クラシックじゃ無いのに…ホントに弾いてる…。」
08/29 21:05 ナレーション「さすが!北山さん!」
08/29 21:06 酒井雄二「♪〜(ピアノに合わせて歌い出す)」
08/29 21:07 北山陽一「……ん?……」
08/29 21:08 村上てつや「へぇ〜。いい声してんじゃん、酒井。」
08/29 21:08 ト書き「弾きながら、北山は横目でカウンターを見た。」
08/29 21:09 北山陽一「(…!うわっ、あの新入生だ!)」
08/29 21:11 ト書き「その途端、曲に動揺が現れてしまったものの、アドリブをして交わす北山。」
08/29 21:12 安岡優「誰だか判ったでしょ?」
08/29 21:13 黒沢カオル「へっ?誰・・・ですか?」
08/29 21:13 酒井雄二「…はい、分かりましたよ(笑)」
08/29 21:15 安岡優「そんじゃ、今度は黒沢がリクエストしてみれば良いね。マスター。僕は…久仙米お願いしま−す。」
08/29 21:15 DJバリ"K"〜ん「だからな?俺のこんな雰囲気の店にだな…」
08/29 21:16 安岡優「でも、置いてるんでしょ?日本酒。」
08/29 21:17 村上てつや「安岡もマニアックだなぁ〜(笑)」
08/29 21:19 黒沢カオル「じゃあ、俺はJAZZの名曲を…。」
08/29 21:19 安岡優「ふふん。僕『は』、純粋に飲みに来てるモン。…運転手はツラいよねー、飲めないから。」
08/29 21:20 北山陽一「久米仙って・・・焼酎ですよね・・・(ぼそっ)」
08/29 21:22 黒沢カオル「あっ、じゃあ俺のリクエスト…。この曲で…。」
08/29 21:24 安岡優「どの曲?」
08/29 21:25 酒井雄二「どれ?」
08/29 21:28 村上てつや「一体どんな曲でくるのかなぁ〜っと!(笑)」
08/29 21:32 北山陽一「…すみません。この曲は弾けません…。」
08/29 21:32 黒沢カオル「どっ、どうして?!何か有るんですか?」
08/29 21:34 北山陽一「…。」
08/29 21:35 酒井雄二「何か・・・気にさわるような曲だった・・・とか・・・?!」
08/29 21:37 安岡優「陽一…。(しまった!名前言っちゃった!)」
08/29 21:38 黒沢カオル「えっ!?」
08/29 21:39 酒井雄二「ん?どうゆうことなんですか?」
08/29 21:41 北山陽一「これ…JAZZじゃないよ…。」
08/29 21:43 村上てつや「どらどら…あ、ホントだ。」
08/29 21:46 DJバリ"K"〜ん「(え…っと……)ユキオ、向こうのお客様からリクエストだ。……いつもの、社長さんから。」
08/29 21:47 北山陽一「あっ、はい!(助かった)」
08/29 21:50 酒井雄二「ユキオ…?でも、先輩じゃぁ……?」
08/29 21:52 村上てつや「あいつのこの店の中でのニックネームみたいなもんだよ。」
08/29 21:53 黒沢カオル「え? 誰????」
08/29 21:54 ト書き「ピアノに向うピアニスト(北山)を一瞥し、黒沢は不思議そうな表情をする」
08/29 21:55 黒沢カオル「もしかして、先輩?」
08/29 21:57 村上てつや「ま、そーゆーこった。な、安岡?」
08/29 21:58 安岡優「そ。いわゆる源氏名ってヤツ。って、ちょっと違うかもね(笑)」
08/29 21:59 ナレーション「いきなり立ち上がる黒沢」
08/29 22:07 酒井雄二「黒澤?」
08/29 22:12 村上てつや「?」
08/29 22:14 黒沢カオル「北山先輩ですよね!」
08/29 22:19 北山陽一「えっ?………あぁ…北山だよ。」
08/29 22:21 村上てつや「あちゃ〜、あいつ自分から名乗っちゃったよ…。」
08/29 22:29 黒沢カオル「俺にもやらせてくれませんか?!」
08/29 22:33 北山陽一「えっ?」
08/29 22:34 黒沢カオル「だめでしょうか?」
08/29 22:36 北山陽一「何を弾くんだ?」
08/29 23:03 黒沢カオル「第2講堂で弾いたやつを…」
08/29 23:05 北山陽一「うん・・・よし、弾いてみろ!」
08/29 23:06 黒沢カオル「酒井!ハモって!」
08/29 23:09 酒井雄二「っしゃ!了解っした。」
08/29 23:12 DJバリ"K"〜ん「あああ…俺の店が……(泣)」
08/29 23:14 効果音「♪〜(店中に響き渡る)」
08/29 23:15 村上てつや「良いじゃん。こんな夜もあるって事でさ。……お、厨房の兄ちゃん腕上げたな。」
08/29 23:17 ト書き「ぬるめの玉露を一口飲んで、村上は後輩達の『飛び入り』を聴いていた」
08/29 23:17 DJバリ"K"〜ん「……ギャラは払わないぞ……。」
08/29 23:19 北山陽一「(やるな、こいつら…。あれ?めまいが…。)」
08/29 23:20 安岡優「陽一?顔白いよ?」
08/29 23:21 DJバリ"K"〜ん「ん?あ、おい!ユキオ!?」
08/29 23:21 ト書き「倒れる北山…。」
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