-ゴスドラマ過去ログ:4801-5000- |
ナレーション「さ…さかいさん?」 ト書き「ナレーションもついて行こうとするも、酒井に睨まれて足が止まってしまう。」 酒井雄二「あ、ト書きさんはついてきてもいいですよ。だって居なかったら俺ら自分で説明せにゃなりませんから。」 黒沢カオル「あ、あのさ……。」 ト書き「襟首を掴まれたままの黒沢が、いつもと雰囲気の違う酒井に恐る恐る話し掛ける。」 酒井雄二「はい。」 黒沢カオル「この手離してくれ…ると嬉しいんだけど。」 酒井雄二「おお、こりゃ失礼。」 ト書き「襟首を掴んでいた酒井の手は、黒沢の着ている上着の裾を掴んだ。」 黒沢カオル「どこ行くんだ?」 酒井雄二「話し……聴いたげますよ。普段悩まないのに、今現在悩んでるみたいですから。」 ト書き「そう言って、近くにある児童公園へと二人は入って行った。」 酒井雄二「俺に何か文句の一つでもぶちまけたいんでしょう?」 黒沢カオル「う・・っ。」 ト書き「酒井は成るべく汚れていないベンチに黒沢を座らせ、目線をあわせる。」 黒沢カオル「俺、は…………。」 ト書き「酒井は黒沢の頬を両手で?んだ。」 酒井雄二「すんません、ちょっといいですか?」 効果音「ごっ。」 ト書き「<殴られてしまい、とくとくと涙を流す。」 黒沢カオル「俺はお前が好きだ、でもそれは家族とかに好きだって言うのと同じかもしれない。」 酒井雄二「はい。」 黒沢カオル「てつとか北山に抱き締められると凄くどきどきした。」 酒井雄二「あの二人は…ねぇ。」 黒沢カオル「お前と一緒にいる時はどきどきしないで……なんて言ったらいいんだろ。凄く空気が気持ち良いんだ。」 酒井雄二「あー…はぁ。」 ト書き「何やら、複雑な心境である。」 (ログ、取得ミス。この間のログを取り忘れました…すみません(-_-;;)) 佐々木真理「あ〜…ごめんね、酒井君。」 酒井雄二「アルコール抜けました?」 ト書き「バリ"K"〜ん氏の手を借りて、真理さんは起き上がった。」 酒井雄二「いきなり体当たりを喰らわされた時は何事かと……。」 ト書き「服に着いた砂を払いながら酒井は何気無しに言った。」 佐々木真理「たっ…体当たり?」 黒沢カオル「うん、酒井が受けたんだけど、勢い殺しきれなくって後ろに倒れちゃったんだよな。」 佐々木真理「嫌だ、あたしそんな事…。」 黒沢カオル「実際やっちゃったもんは仕方無いですって。なぁ酒井?」 酒井雄二「まぁ……酒は呑んでも呑まれるなって事で。」 ト書き「一瞬、佐々木真理さんと黒沢カオルを除く4人は『お前もな』と考えていたが誰一人として口に出そうとはしなかった。」 酒井雄二「とっこっろっで、君達はどうしてここにいるのかな?」 ト書き「酒井の口調は明るかったが、眼は笑っていない状態だった。」 安岡優「えっとぉ……。」 ト書き「迫力に押されて、たじろぐ面々。」 北山陽一「付いて来るな、とは言ってなかったからな。」 ト書き「腕を組んだままで飄々と北山は答えた。」 北山陽一「ト書きはついて来ても良い、としか雄二は言ってなかった。誰々はついて来るなというのを僕は聴いてませんが?」 ト書き「口元に笑みを浮べて北山は答えた。」 酒井雄二「いや、」 ト書き「顔の前で手をうち振りながら、酒井は言った。」 酒井雄二「俺が聞きたい答えは、理由じゃなくて手段の方。」 安岡優「手段って、どう言う事?僕達居酒屋からてくてく歩いて来たって事をながぁ〜く説明すれば良いの?」 酒井雄二「だってさ、俺と黒沢とここに(と地面を指差す)来た時は全然人の気配とかしなかったのに。ねぇ、何で俺らここにいるって分かったのさ?」 村上てつや「愛の力、とか」 ト書き「しれっとした顔でとんでもない事を言い放つリーダー村上」 安岡優「誰に対しての愛の力なんだか<呆れ顔」 黒沢カオル「まぁまぁ………っくしょい。」 ト書き「くしゃみをし、鼻水をすすった黒沢を見てメンバー4人は一斉に服のポケットを探り出した。」 村上てつや「ほら。」 酒井雄二「はい。」 北山陽一「どうぞ。」 安岡優「使う?」 ト書き「全員でポケットティッシュを黒沢に差し出していた。しかも未開封。」 黒沢カオル「ありがとう。」 ナレーション「とりあえず、全部もらう黒沢さんであった。(きゃっ、ちゃんと仕事しちゃった♪)」 黒沢カオル「寒くなってきたね。もうそろそろ帰る?」 村上てつや「ああ、そうだな。黒沢の風邪も心配だし。」 黒沢カオル「だっ、大丈夫だよ…っくしょい!」 北山陽一「本当にあなたという人は、目を離すとすぐにこれですから。」 ト書き「すかさずもう1袋自分のポケットからティッシュを取り出して黒沢の鼻をぬぐってやる北山。」 村上てつや「おまえ、何個ポケットティッシュ持ち歩いてんだよ?」 効果音「ドッカ〜ン!」 ト書き「北山のひと睨みで後方に吹っ飛んだ村上てつや。」 酒井雄二「だっ、大丈夫か?!」 村上てつや「酒井…心配してくれるのか?」 ト書き「からだはズタボロになりながらも、目を輝かせながら酒井に擦り寄る村上。」 酒井雄二「うっ、心配した俺がバカだった!俺にそのケはな〜いっ!」 ナレーション「わっ、私の酒井さんになにするんですかっ!」 酒井雄二「いつ俺がお前のものになったんだぁぁぁ!!!」 ト書き「村上の接近から逃れながら、ナレーションを殴る酒井。」 村上てつや「そうだそうだ、お前なんかト書きとくっつきゃいいんだ!」 ト書き「…ゴホンゴホンッ、一方、残された3人も泥沼化しつつあった。」 安岡優「どういうことなの、センセ?!僕とラブラブするんじゃなかったの?!」 ト書き「目をうるうるさせながら北山に詰め寄る安岡。」 北山陽一「(かっ、かわいい…。でも、俺はやっぱり黒沢さんが…)」 安岡優「黙ってないで、なんとか言ってよ!やっぱりセンセは、くろぽんのことが好きなわけ?!大体、くろぽんはセンセのこと、どう思ってんの?!」 黒沢カオル「えっ、俺?!俺は・・・」 ト書き「真っ赤になってうつむいてしまう黒沢。」 BGM「『天国と地獄』」 安岡優「いっつもそうやって黙っちゃってさ。案外、それも作戦なんじゃないの?」 黒沢カオル「ちっ、違っ・・・」 効果音「反射的に顔を上げて、泣きそうな顔で反論しようとする黒沢。」 ト書き「…ちょっと、私の仕事取らないでくださいよ(怒)」 効果音「だって、ヒマなんだも〜ん。」 ト書き「そうこうしているうちに、ますます泥沼化が進んでいく黒沢たち。」 安岡優「じゃあ、なんだってゆーの?!そんな顔したってだめなんだから!」 北山陽一「やめろよ、安岡。」 ト書き「詰め寄ろうとする安岡から黒沢を守ろうと立ちふさがる北山。」 安岡優「もう、なにっ!そーゆーふうに甘やかすから、くろぽんはいつまでたってもかわんないんだよ?!」 北山陽一「…っ、安岡!」 黒沢カオル「いいんだ、いいんだよ北山。ちゃんと、言うから・・・」 ト書き「驚いて黒沢を見つめる北山と安岡。」 黒沢カオル「俺は…俺は北山のことが好きだ。誰にも渡したくない・・・!」 北山陽一「黒沢さん・・・!」 ト書き「愛おしそうに黒沢をみつめる北山。」 安岡優「…もう、いいっ!」 ト書き「みつめ合う二人を見てかけだしていく安岡。」 北山陽一「安岡!」 黒沢カオル「行かないで!俺だけを見つめてて・・・!他の誰も見ないで!他の誰の声も聞かないで!」 ト書き「北山に抱きつき、必死に訴える黒沢。」 北山陽一「黒沢さん・・・」 ト書き「一方酒井達の方は・・・」 村上てつや「おまえな!ナレーションのくせに俺の酒井に手出すなよな!!」 ナレーション「今まで、ヤス〜とか言ってたじゃないですか!!」 村上てつや「うるせーな!!俺は皆を愛す男だ!今は酒井を・・・」 酒井雄二「ちょっと!そんな事やってる場合じゃないでしょ!!ヤスが大変な事になってるぞ!」 ト書き「二人の会話をさえぎる酒井。そして、北山達の方へ近づいていく。それについて行く、村上とナレーション」 黒沢カオル「安岡が………。」 ト書き「潤んだ目で、黒沢は唇を咬んだ」 佐々木真理「早く追いなさいって!何ちんたらやってんのよ!!」 北山陽一「まっ、真理さん、いつの間に・・・」 佐々木真理「そんなのいつものことでしょ!それより、早く行くわよ!」 ト書き「四方にわかれて安岡を探しに行くメンバーの面々。」 黒沢カオル「安岡〜、安岡〜、どこだ〜?!」 効果音「ガサガサ・・・」 黒沢カオル「安岡?!そこにいるのか?!」 安岡優「よりによって、くろぽんに見つけられるなんて…。」 ト書き「自嘲気味に姿を現した安岡。」 黒沢カオル「安岡…、あのな…」 安岡優「なぐさめるなんてしないでよ?」 ト書き「黒沢から目をそらし、唇を噛みしめる安岡。」 黒沢カオル「安岡…、泣いてるのか?」 安岡優「ほんとに僕が泣いてると思ってる?どんなに悲しくたって、いっつもウソ泣きだと思われる僕の気持ち、くろぽんにわかる?」 |
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