-ゴスドラマ過去ログ:201-300-
佐々木真里「(陽一くん…)何?」
北山陽一「これって真里の楽譜だよね…それにコレ、俺がヤスにコピーした楽譜…。」
佐々木真里「えっ・・・・・・」
村上てつや「盗まれた楽譜をなぜお前が持ってるんだ?」
ト書き「つぃ、と、村上は楽譜から視線を移動させた」
黒沢カオル「ん〜話がよく判んないよ。北山先輩が、手術室に運ばれていった。で、終わったからココにいる。でもその手には楽譜が合って、酒井はなんだか判んないけど罪の意識で逃げた。ついでに社長も逃げた。」
村上てつや「そして北山に輸血したお前はふらふらになって倒れてたはずだ(笑)」
一般人(男)「(医者)すいません…誰か、術後の患者の病状を聴いて下さる方は…(泣)」
安岡優「陽一は起きてて大丈夫なのかよ!医者!」
一般人(男)「(医者)……良い訳ないでしょう!<逆切れ  これ以上無理するなら麻酔打ってでも連れていきます!」
ト書き「医師や看護婦に抱え込まれて集中治療室に運び込まれようとする北山に、真里が声をかける。」
北山陽一「楽譜、ありがとう!陽一!」
ト書き「ばたん。集中治療室のドアが閉じられる。後に残ったのは、村上、安岡、真里。そして輸血疲れでいすに倒れこんでいる黒沢。」
佐々木真里「陽一君またあんな無理しちゃって…」
村上てつや「…無理しすぎなんだよ、アイツは…」
安岡優「陽一〜・・・。」
北山陽一「みんな・・・ゴメンな。」
黒沢カオル「しかし、輸血ってこんなに辛かったけ??起きられ〜ん」
村上てつや「黒沢、お前はいいから…寝てなさい。」
黒沢カオル「ふぁ〜い・・・。」
佐々木真里「よしよしおやすみ〜。」
BGM「コケコッコー」
佐々木真里「ふぁ〜あ。良く寝たぁ〜。」
村上てつや「おはよう。」
黒沢カオル「むー…おはようございます。…あっ、そういえば雄二は帰ってきたんですか?走り去っていったままなんだけど…」
安岡優「そういえば・・・。帰ってきてないような。・・って隅にいるじゃん・・。何でそんな隅にいるんだ?・・・ちょっと恐いけど。」
酒井雄二「・・・・・・・・・・・・・・・」
佐々木真里「どうしたの、雄二?そんな暗ぁ〜い顔して」
酒井雄二「暗ぁーくないですよ・・・。フッ・・。」
村上てつや「よし朝といえばコレだ!さあ、立って立って。「ラジオ体操第一〜」」
佐々木真里「てっちゃん、ここ病院なんだから静かにしてなきゃ。」
安岡優「そうだよ。てっちゃん。」
黒沢カオル「え?!(やろうとして、立った人)」
佐々木真里「黒沢くんはやーっぱりかわいいわ。」
酒井雄二「むむ!?カワイイ?!」
村上てつや「・・・雄二??」
佐々木真里「えっ?何か今私変なこといった〜?」
酒井雄二「成人男性に…『可愛い』とは何事かぁ────!先輩後輩の関係を無視する勢いで俺は怒りますよ!」
佐々木真里「だってカワイイのはしょうがないじゃない!酒井くんだってそんなにむきになちゃってカーワイイ。」
酒井雄二「うぐっ……うっがぁ───!」
安岡優「はいはい、酒井ストップ!他の患者さんたちもいるんだから!」
黒沢カオル「そうそう・・・・・とこr」
安岡優「黒沢・・・・朝からかむなよ〜」
黒沢カオル「ごめんなさ〜い。」
安岡優「そうだ・・・陽一はっ!?」
北山陽一「・・・・・・(みんないる!?どうして・・・俺はまた・・・・)」
安岡優「どうした?」
黒沢カオル「北山先輩は…。」
村上てつや「ったく…取りあえず医者の結果待ちだろーな」
北山陽一「すまない…。皆、また迷惑かけて…(ふらつきながら登場)」
佐々木真里「北山君!!(と、北山に抱きつく)」
黒沢カオル「本当に大丈夫ですか…?(涙声で)」
北山陽一「うん。多分。」
ト書き「北山は、真理と抱き合ったまま冷静に言った。」
安岡優「陽一…。俺が思っているより…お前の体、やばくなってたのか?(半泣き)」
北山陽一「大丈夫だって!安心しろ。優。」
安岡優「安心できるか〜!このこの〜!(北山にのしかかる)」
黒沢カオル「わ〜、安岡先輩。落ち着いてぇ!北山先輩もホントのこと教えてください。」
北山陽一「うん。・・・けど・・・・まだ何も言われてないからはっきりとした事は・・・・」
酒井雄二「北山先輩、俺…。」
北山陽一「なに?」
酒井雄二「真里先輩のお父上をここに連れてきたの俺なんです…。」
佐々木真里「えっ!!え〜と・・・・。」
酒井雄二「安岡先輩と学校に戻ったときに会って、先輩にどうしても会いたいって頼まれて…。」
佐々木真里「どうして、パパが?」
酒井雄二「いや、理由は分からないです俺にも。でも「会いたい」って言って聞かなかったんですよ。」
佐々木真里「そうなの・・・、それなら、しかたがないわ。」
村上てつや「仕方ないこたないだろ!?あのオヤジを探し出せば、楽譜のことも、北山の手術同意書のことも、わかるかもしれない。行こうぜ。」
安岡優「でも今どこにいるか分かるの?」
佐々木真里「私、電話してみるわ。」
黒沢カオル「ここ・・・病院・・・。」
佐々木真里「公衆電話どこかしら?多分パパは事務所だと思うし…。」
安岡優「公衆電話なら、ナースステーションの横にあったと思うけど・・・」
佐々木真里「じゃぁ、行ってくるわ!」
黒沢カオル「真里先輩のお父さんて何をしている人なんですか?」
村上てつや「さぁな。どっかの有名会社に勤めてるって聞いたけど。」
安岡優「さすがにそこまで詳しくは知らないよね〜。」
黒沢カオル「う〜〜ん」
酒井雄二「あの人。俺らの先輩ですよ。OBです」
村上てつや「お前、何でそんなに真理のオヤジに詳しいんだ?」
酒井雄二「実は、真理さんとは中学時代に付き合ってたんです・・・。誤解を招くと思って隠しておいたんですが・・・。」
村上てつや「うそっ(絶句…)」
酒井雄二「付き合うって言っても中学生ですから(笑)良いお姉さんみたいで、家にも遊びに行きました。」
黒沢カオル「へえ、そうだったんだ。それにしても真里先輩遅いね。」
村上てつや「そうだな…」
北山陽一「俺、見てくる…(ふらふら)」
安岡優「わーっ!陽一はベッドに戻る!俺が行くから!」
北山陽一「あ・・・・ありがとう。」
ト書き「他の4人を残し、真里を探しに行く安岡。」
村上てつや「にしても、お前さぁ…もうちょっと身体いたわってやれよ。俺の先輩なんて、酒飲んで気分悪くなって吐いたら便器一杯全部血だったっつーしさぁ…。」
酒井雄二「…あの、お願いごとって言うのもなんですが。貴方昨日手術室に運ばれた身なんですから、もうちょっと安静にしといてくれませんか?」
北山陽一「………わかってますよ。(静かにベットに入る)」
村上てつや「よしよし。それでいいいのだ!」
黒沢カオル「安静にしてないと他人にも迷惑がかかるんですから。」
北山陽一「はぁ〜い・・・。」
安岡優「じゃ、俺行って来るよ」
村上てつや「あれ、まだ行ってなかったのか?」
安岡優「めんごめんご。すぐに行ってくるよ〜。」
村上てつや「めんごって…古ぃな…」
北山陽一「酒井・・・あのさぁ・・・」
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