-ゴスドラマ過去ログ:601-700-
北山陽一「どうしてか聞いていい?」
佐々木真里「ちょっとだけならいいよ・・・。」
北山陽一「…そっか…でもどうして留学したくないの?いい機会じゃない、ドイツ留学なんて。」
佐々木真里「もう嫌なのよ!そういう親のコネで行くような真似はしたくないの!私は自分の力で行きたいの。」
北山陽一「そうか…。でもお父さんのこと好きなんでしょう?」
佐々木真里「ん〜?・・・自分でもわかんないよ・・・。」
北山陽一「真里も自分のこと傷つけるのやめなよ。俺も人のこと言える立場じゃないけど…。」
佐々木真里「ごめんね…。心配させちゃって…。」
北山陽一「いいよ。それじゃ違う話しようか!」
佐々木真里「どんな話?」
北山陽一「う〜ん…。(駄目だ。4人のことが気になって…。大丈夫かなあ?)」
ト書き「その頃4人は…」
黒沢カオル「ここが校長先生の家ですね?」
村上てつや「よし!インターホン押すぞ!」
酒井雄二「うぉい!!(気合をいれる)」
小林社長「(4人の背後から)あれ?君たち何でここに?」
安岡優「あわわわわっ校長センセ?!…ってアレ、違う。なんでココに?」
小林社長「私は校長に用があるのだが。」
村上てつや「俺らも校長に用があるんスけどね。」
小林社長「えっ?君たちが?何の用だい?」
村上てつや「ちょっと・・・・ね。」
黒沢カオル「あなたこそなんでいるんですか?」
小林社長「だから校長に用があるんだよ。」
酒井雄二「……黒沢、人の話は聞こうね。」
黒沢カオル「ちゃんと聞いてたよ〜。」
小林社長「真里は…?娘は大丈夫か?」
酒井雄二「無事ですよ。」
小林社長「そうか、それなら良かった。」
黒沢カオル「佐々木さん、真里先輩のところに行かなくてもいいのですか?」
酒井雄二「…僕らから話を聴いて安心するよりも、顔を見せて上げた方が…彼女も喜ぶと思うんですが。 …差し出がましいですか?俺。」
安岡優「いや、ある意味正論。」
小林社長「だが・・・」
安岡優「何ですか?」
酒井雄二「・・・・・・・・」
小林社長「イヤ、なんでもない…。」
村上てつや「もう少し真理のこと大事にしてやってくださいよ。でないと、俺がもらっちゃいますよ。」
小林社長「エッ!」
ゴスペラーズ「えっ!!!」
ト書き「驚いているみんなを無視して村上は校長の家のインターホンを押したが、誰も」
ナレーション「誰も返事はしなかった・・・」
小林社長「………あっ!そういえば校長は家族全員で旅行に行ってて留守だったんだ。すっかり忘れてたよ。」
黒沢カオル「そういうことは早く言ってくださいよ〜。」
小林社長「すまない、すまない。」
安岡優「俺拍子抜けしちゃったよ。」
効果音「ぶへくしゅっ」
村上てつや「黒沢、気が抜けるようなくしゃみするな…」
黒沢カオル「へ〜い。あれ?佐々木さん、手に持ってるの、楽譜?」
佐々木真里「そうよ?」
安岡優「あっ、真里さん!?いつの間に、ここへ。」
佐々木真里「知らなぁ〜い!いつの間にかついて来ちゃった♪」
北山陽一「ごめん。やっぱり気になって来ちゃった…。」
酒井雄二「アンタ方…。お願いですんで。俺、もしくは医者を怒らせる行動は控えてくれませんかねぇ…?」
小林社長「校長はいないことだし、私の車で病院まで送り届けてあげよう!」
北山陽一「え?あ、どうもありがとうございます。」
佐々木真里「私は歩いて帰るわ…。」
小林社長「真里、いい加減にしないか…。」
佐々木真里「お父さんは何もわかってない!!私の気持ちなんて…私の…気持ち…なんて…。(涙)」
安岡優「あっ、あの〜、僕が陽一と真里ちゃんを病院へ送りますんで…。(汗)」
村上てつや「安岡の運転は俺と違って安全なんで、心配しないで下さい。」
小林社長「いや、真里は私が。(真里の腕を引っ張る)」
佐々木真里「いたい!お父さん離して!!」
小林社長「お前の方こそ私の気持ちをわかってない!一緒に来るんだ!」
佐々木真里「お父さんはいつもそう!そうやって、力で何でも解決しようとして!私の事なんてこれっぽっちも考えてないじゃない!!」
ト書き「真理は」
小林社長「私はお前の才能を認めているし、それなりの援助もしている!なのにお前は…!」
佐々木真里「嘘よ!」
小林社長「真里!(思わず手を振り上げる)」
ト書き「その時、咄嗟に真理をかばって真理の父に殴られる村上。」
効果音「バチッッ!!!」
佐々木真里「お父さんっ!!!」
小林社長「あっ!」
村上てつや「俺は大丈夫ですよ!でも、社長、真理のこともう少し考えてやってください。」
佐々木真里「・・・・・・・・・・・っつ!」
ト書き「突然倒れる真里。」
村上てつや「真里っ!?・・・真里が・・助からなかったら」
北山陽一「…そんなことっ!そんなこと、冗談でも言わないで下さ…(ぐらっ)」
安岡優「おぉ〜〜!どーなってんの〜!?真里ちゃんも、陽一も!」
小林社長「私は・・・私は真里のことなど何も考えてなかった・・・。すまん・・・。」
村上てつや「それは真里の意識が戻ったら真里本人に言ってやって下さい。」
安岡優「え〜っとえ〜っと、救急車〜!!」
ト書き「北山と真理は再び救急車で運ばれていった。」
ナレーション「北山には安岡と黒沢が付き添い、真理には真理の父と村上、酒井が付き添っていた。」
安岡優「あー陽一なぜたおれるのだー!!!」
黒沢カオル「先輩っ!!!!」
一般人(男)「(医者)ここは病院なのでお静かに!それじゃ北山さんが目を覚ましたら呼んでください。」
安岡優「はい、わかりました。」
黒沢カオル「お願いします!」
安岡優「まったく…陽一は…病み上がりなのに無理して…(半泣き)真里ちゃんも睡眠薬だろ?自殺行為だよ…。」
黒沢カオル「まったくです。」
安岡優「なのに…俺たち何も出来ないんだ…。(涙)」
黒沢カオル「・・・・・・・・」
安岡優「真里ちゃんは何を悩んでるんだろう…陽一も・…。」
ト書き「考え込む2人。そして、そのころ真理の病室では…」
酒井雄二「真里・・・大丈夫かな?」
村上てつや「・・・・・・・・・・・。」
小林社長「私は…真里の才能ばかりに気を取られ、何も知らなかった…。父親失格だな…。」
村上てつや「今は真理が無事に眼を覚ます事を考えましょうよ。」
小林社長「村上くん、酒井くん…。楽譜盗難の件の事だが…真実を話そう。」
酒井雄二「あなたも…関与なさってたんですか。今回の件に。」
佐々木真里「………う〜〜ん………おとう…さん?」
[TOP|NEXT|BACK]