-ゴスドラマ過去ログ:801-900-
村上てつや「さてと、俺も教室に行って寝るかな。お前等、今日だけは北山の邪魔するなよ。んじゃ!」
黒沢カオル「じゃあ僕達も授業行こう。」
酒井雄二「そうですね。」
ト書き「黒沢と酒井は別の教室へと向かった。」
ナレーション「そして、今日の授業がすべて終わった放課後5人はある教室に集まっていた。」
安岡優「てっちゃん〜、コンクールで演奏する曲簡単すぎたから、やっぱりもう少しアレンジ加えた方が良いよね?ココとかさぁ。」
村上てつや「そうだなぁ……ココをこうして、ココはこうしてみろよ。」
黒沢カオル「村上先輩ってアレンジも出来るんですかぁ〜。作曲もアレンジもで、万能ですね。」
安岡優「てっちゃんは俺達にとって凄く重要なんだ。他の奴等じゃ話にもならないよ!」
酒井雄二「そんなにすごい方だったんですね。」
黒沢カオル「そういえば北山先輩、バイト行かないんですか?また行きたいなぁ〜あの雰囲気の良いお店。」
北山陽一「なんか、黒沢は変なオヤジとかに絡まれそうだから、やめておいた方がいいんじゃないか?」
村上てつや「あの店は店長がもう怪しいからなぁ…曲だけは北山のおかげで立派だけどな!」
黒沢カオル「でも行きたいです。」
北山陽一「う〜ん・・・・。」
安岡優「じゃあ、これ終わったら行こうか。」
黒沢カオル「やったぁ〜!!」
村上てつや「まったく・・・・」
北山陽一「言い出しっぺってことで、優が面倒見てね。」
酒井雄二「@/////....」
黒沢カオル「どうしたの?雄二?」
酒井雄二「いや・・・なんでもない。」
黒沢カオル「そう???・・・・・・・・・・・・・・」
酒井雄二「(北山先輩、ピアノ弾けるのか…?さっきから聞いてるけど、いつもと全然音色が違う…)」
安岡優「なんか変だぞ、雄二」
酒井雄二「なんでもないです。気にしないでください。」
安岡優「う〜ん、チョット難しくなったけどイイ感じになったよ、てっちゃん。よし、今日はこれで終わり!」
村上てつや「よし!みんなで真理の見舞いに行くぞ!」
黒沢カオル「今日は陽一先輩のバイト先です!!」
北山陽一「俺も真理の見舞いに行きたいんだけど……。」
安岡優「自分からバイトって言い出したでしょ!!それに毎日真里ちゃんの所に行ったら、かえって迷惑だし負担かけちゃうでしょう!しばらくはそっとしてあげる!俺達だってコンクール間近だし、真里ちゃんだって気持ちはあせってるんだから!!全く2人は分かってないんだから…。」
ゴスペラーズ「(村・北)>スミマセン…。」
安岡優「わかればよろしい!!」
ナレーション「そして5人は北山のバイト先へ着いた。」
DJバリ"K"〜ん「陽一ぃ〜!!待ってたんだぞぉ〜もう平気か?もう良いのか?お前が居なかったから今月は赤字だよ…。」
北山陽一「マスターごめん。」
DJバリ"K"〜ん「今日はずっと休んでたぶん、しっかり働いてくれよ!」
北山陽一「はい。長い事休んでスミマセンでした。」
ト書き「そして北山は、いつものようにお客さんの前でピアノを弾き始めた。」
DJバリ"K"〜ん「(…ん?なんだかいつもと違う弾き方だな…)」
一般人(男)「(客)なんか、いつもより上手くないね!ここピアニストの質落ちたんじゃないの!!」
安岡優「え!?(・・・・・・まさか陽一!腕が・・・・)」
村上てつや「どうしたんだ?いつもの北山じゃないぞ!」
安岡優「陽一・・・」
黒沢カオル「先輩?」
北山陽一「…だ、大丈夫ですよ。すこしの間弾いてなかったから指がなまってるんです。すぐに治ります。」
ト書き「そう言って再び弾き始めるが北山の腕が治る事はなかった。」
一般人(男)「(客)なんだよ。ぜんぜん下手になってるじゃないか!もう聴いてられないよ!(と言って帰ってしまう)」
黒沢カオル「え?えっ!?先輩・・・・?」
安岡優「陽一、俺が一緒にバイオリン弾くよ。緊張してるんだよね、久しぶりだからね!」
北山陽一「…優……俺……」
ナレーション「北山は、泣きながら、こう言った。」
安岡優「陽一・・・。」
北山陽一「もう俺ピアノは弾けないよ・・・」
ト書き「そう言うと、北山は走って真理の入院している病院へ行った。」
安岡優「ちょっ、陽一!大変・・・(携帯を取り出す)」
黒沢カオル「えっ??せっ・・せんぱぁ〜い!!?」
酒井雄二「追いかけましょう!」
黒沢カオル「うっ・・・うん!!」
村上てつや「。。。。。。。。。。。。」
ト書き「真理の入院している病院に着いた北山は、病室のドアを勢いよく開け寝ていた真理を力いっぱい抱きしめた。」
北山陽一「真里…真里…俺…もう…もう、無理かもしれない…もうピアノなんて…。」
佐々木真里「??どうしたの?北山くん・・・痛いよ、息が・・・(ブハァ〜)」
北山陽一「今までこんな事無かったんだ…ピアノが嫌いになった時だって、弾ける事は弾けた…それなのに…弾きたい今、弾けないんだよ…指が動かないし、心が入らないんだよ…真里。」
佐々木真里「だからって、逃げちゃダメだよ(涙目)北山くんの演奏を待ってる人たちがいることを、忘れないで!あたしは今聞くことができないけど、待ってるから。北山くんがピアノ弾くの待ってるから・・・(涙)」
黒沢カオル「せんぱあい・・・・・・・・・・・」
安岡優「陽一!いきなりどこへ行ったかと思うでしょ!」
北山陽一「…ごめん…でも、俺…もう…」
村上てつや「馬鹿野郎!ふざけんじゃねぇーよ!甘ったれやがってよ。」
佐々木真里「てっちゃん・・・・」
村上てつや「お前がいないとどうするんだよ!!お前ピアノが好きなんだろ!!好きだったら最後まであきらめんじゃねえよ!!弾けなかったら弾けるまでやってみるんだよ!!」
北山陽一「自信が…ないよ……」
安岡優「逃げちゃ駄目だよ、陽一!お父さんお母さんの反対を押しきって来たんでしょ?!妹を助ける為でしょ!?」
村上てつや「しっかりしろ!!北山陽一!!!おまえのピアノに対する想いはそんなにすぐ諦めることが出来る程度のものだったのかよ!!!」
黒沢カオル「先輩のピアノ、僕好きです・・がんばってください!!」
村上てつや「真理だって、お前の演奏してる姿楽しみにして今は我慢して入院してるんだよ!お前真理のこと好きなんだろ?悲しませるようなことするなよ!」
酒井雄二「そうですよ、先輩!」
佐々木真里「陽一、みんな待ってるよ」
黒沢カオル「せんぱい・・・・・・・・・ひっく・・・ひっく・・・・・(涙)」
北山陽一「・・・・。少し、ひとりにさせてください。」
村上てつや「よし!」
ト書き「北山は真里女史の病室から出て行った」
北山陽一「どうしたらいいんだよ…」
ト書き「北山の頬に涙がこぼれ落ちた」
北山陽一「ゥゥゥ俺wDゥゥ・」
酒井雄二「ちょっと言い過ぎましたかね?」
村上てつや「いいんだよ!あのぐらい言わせとけ。ここで弱気になったら、なにも始まらないだろ?」
酒井雄二「まぁ、そうですけど。」
安岡優「陽一はどうして誰よりもすごい才能を持っているのに自分でわかろうとしないんだろう。僕には陽一の考えがわからないよ。」
村上てつや「まぁな。今のアイツの考えは分からんな、オレも。・・・・・前の北山にもどる日が来ればいいんだがな・・・」
北山陽一「妹のため・・・真里のため・・・・親を押し切ってきた・・・。どうしたらいいんだよ・・・・。」
安岡優「陽一・・・・・。」
村上てつや「真理、ごめんな。病み上がりなのに騒々しくて。」
佐々木真里「いいの。気にしないで。村上君って、優しいのね。」
村上てつや「(…俺は、気持ちの整理もつけられないダメなヤツだよ…)」
黒沢カオル「みんなに一つきいてもいいか?全然違う話になるけど・・。」
村上てつや「ん?」
黒沢カオル「楽譜消失事件の真相…どうなったか解明されてなくない?」
安岡優「あ〜。確かに。」
佐々木真里「元々は〜…アレ。何処かのピアニストとかに買われてたらしいわね…」
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