-ゴスドラマ過去ログ:3001-3100-
酒井雄二「あいつ!俺の真理に!(真理を追いかけていく)」
黒沢カオル「……。」
北山陽一「…ちょっと待ってくださいよ。こんな時間に女性を連れ出して何処へ行くつもりでしょうか?レストランのバイトが終わって、晩ご飯食べて一連の騒動…単純計算でも夜中の3時はまわっている筈です。こんな時間に何処で話し合いを…?」
村上てつや「それよりも早く真理と、あの男を追いかけるんだよ!!1人ココに残れよ!何かあったら連絡するからな!!俺は行くからな!!」
黒沢カオル「ひとりじゃこわ〜いよぉ。二人にしよう?ね?」
村上てつや「お前のこれって言ってないし・・・。じゃあこんな時は!優〜!残れここに!」
安岡優「うん、わかった。気をつけて真理さんを助けに行ってね。決して無理しないでよ。」
酒井雄二「まぁ〜りぃ〜!まってろぉ〜!俺が助けてあげるから」
黒沢カオル「なんかさ〜・・・こう・・・ドラク○みたいになってない?ねぇ。てっちゃん?」
村上てつや「んー。ま、いんじゃん?いくぞ!!ついてこい!」
北山陽一「僕もヤスと一緒に待っています!何かあったら、すぐに、お店のほうに電話ください!!」
村上てつや「おうよ!・・・ってお前優と二りっきりで・・・。何する気だよ!!」
黒沢カオル「ほら!北さんはヤングに、何にもしないからね!てっちゃん、ね!一緒に追いかけようよ!!」
酒井雄二「じゃあ超特急で追いかけますんで北さん、ヤス、店番…もとい!電話番を頼み申す!ではっ!」
ト書き「そして3人は真理とあの男を追いかけていった。その時少し離れたところから真理の叫ぶ声が聞こえてきた。」
酒井雄二「ま、まりぃ〜(大慌て!!)」
黒沢カオル「真理さぁ〜ん?」
村上てつや「おい!あれ真理じゃねぇか?なんか泣いてるみてぇだけど。あっ、あの男もいる…。」
一般人(男)「お願いだから俺を見捨てないでくれ!俺には真里が必要なんだよ…。泣かないでくれよ。な、分かるだろ?真里が居ないと…俺…(泣)」
佐々木真里「……。本当にごめんなさい。あ、あたしね、好きな人がいる。その人のこと本気で愛してるの。ね、わかって。(涙)」
黒沢カオル「真里さん泣いてるよ。」
一般人(男)「その好きな奴って、あの店で働いてる奴らの中にいるのか?」
佐々木真里「…う、うん。そうだよ。自分でも気づかないうちにすごく好きになってたの。その人のこと。」
一般人(男)「もう俺じゃダメなのか…?」
佐々木真里「……ごめんなさい。(涙)」
一般人(男)「・・・・・・・そ・・か・・・」
佐々木真里「わかったくれた・・・?」
黒沢カオル「俺は真理さんが好きだぁぁぁ!!」
ナレーション「(ちょっと黒沢さん!!!)その男は、もうあきらめたようで1人で帰っていった。」
佐々木真里「……。みんな、見てたんだね。……ホントに私ってサイテーだよね。私の自分勝手のせいであの人のこと傷つけて…。(涙)」
黒沢カオル「俺じゃだめ? 俺じゃ 頼りにならない?」
村上てつや「おい、時と場合を考えろよ。」
黒沢カオル「え?本気なのに」
酒井雄二「真理、おまえはサイテーなんかじゃないよ。あの男より好きな人ができたのならしょうがないじゃないか。な。(真理の肩をやさしく抱く)」
佐々木真里「酒井君、あろがとう・・・・・・・・・・・・・・・・・・私・・・私、やっぱり黒沢君が・・・・・・好き」
村上てつや「えっ!?」
佐々木真里「…違うの。勘違いしないで…私は黒沢君もてっちゃんもみんな同じくらい好きだから………。ホントに心配かけちゃってごめんね。」
北山陽一「「(努めて明るく)はい!!真里さん、元気出して!!真里さんが僕たちみんなを好きなのと同じくらい、僕達も、皆真里さんの事好きですよ。心配なんて、いくらでもかけて下さい。頼りないかもしれませんが。・・・もう今日は帰ったらいかがです?1人でゆっくりもしたいでしょうし。」」
酒井雄二「おおおっ!!!?北山氏。いつの間にここへ?ヤスは?」
安岡優「はーい!ここにいるよ。やっぱ心配になっちゃて……。それより真里さんの好きな人って?」
佐々木真里「……えっ?(酒井をちらっと見る)あ、あの…誰っていうか……。(赤面)」
村上てつや「黒沢だよ   く.ろ.さ.わ!」
北山陽一「何言ってんですか?リーダー。もう今日は疲れたしみんな家に帰りません?明日も仕事あるんですから。もう4時だから今日になるんですけど…。」
ト書き「全員、北山の意見に賛成し、自宅に帰っていった。そして次の日、全員が遅刻しこっぴどくオーナーの小林社長に叱られていた。真理に至っては無断で仕事を休んでいた。」
安岡優「この頃真理さん、無断欠勤してるよね!僕、気になちゃって。」
小林社長「そうだなぁ〜。無断で仕事を休む奴じゃないんだが…。よし!北山!おまえ真理の家に行って、様子見てきてくれないか?住所教えるから。」
北山陽一「ぼ、僕ですか?!」
黒沢カオル「社長!!おっ俺が行きますよ!!」
小林社長「だめ!!おまえらいろいろもめてるみたいだから、北山に行ってもらう!」
北山陽一「「分かりました。・・・大丈夫ですよ。黒ポン。そんな顔しないで下さいよ(苦笑)」」
黒沢カオル「わかった。みんな心配してるけど待ってるからって伝えてくれないか?」
ト書き「北山は『わかった』と返事をすると、足早に真理の家へ向かった。」
効果音「ピンポーン」
佐々木真里「は〜い・・・・(ガチャ)あっ!陽一くん・・・・どうしたの・・・」
北山陽一「「いや、オ−ナ−が見てこいって・・・。真里さんは無断で休むような人じゃないからって言うんで。」」
佐々木真里「そう…、ごめんなさい…連絡ぐらいするべきだったわね。…勝手かもしれないけど今はみんなの前に出て行くような気分じゃないから陽一くん、今日は休むってオーナーに伝えといてくれる?」
北山陽一「大丈夫ですか?僕でよかったら相談にのりますけど。」
佐々木真里「ありがとう。でも北山君、仕事あるでしょう。(突然ふらっと倒れる)」
北山陽一「(真里を抱えて)大丈夫ですか!?真里さん!!!」
ト書き「真理の額に触れてみると、非常に熱かったため、北山は真理の部屋のベットに真理を寝かしつける事にした。」
黒沢カオル「まだかな北山」
安岡優「そうだね〜」
黒沢カオル「「まぁ、北山なら大丈夫だよね。きっと。」」
村上てつや「そう言ってんのにフラフラすんなよ。ちょっとは落ち着いて静かに待ってろよ!!」
酒井雄二「今、真理さんの家にいるんじゃないですか?真理さんのうちに電話をかけて」
村上てつや「そうだな。真理の家に電話してみるか?」
北山陽一「(真理の家の電話に出る)はい。もしもし。」
安岡優「そうだね」
北山陽一「…ハイ?って、ヤス?」
安岡優「なんだ北山さん。今は真理さんの家にいるの?どう?真理さんの様子。」
北山陽一「真理さんがすごい熱で倒れてしまったんで、ちょっと看病したいんで、とうぶん店には帰れそうにないですね。それじゃ。(がちゃん!ツーツーツー)」
安岡優「えっ!?はやくねぇ〜?ちょっと〜!(ガチャ)・・・真里さん熱だして、北山さんが看病するから、当分店には帰れないみたいだよ〜?」
酒井雄二「なにぃ〜!北山の奴、ドサクサにまぎれて…。」
佐々木真里「北山君、ご、ごめんね。仕事休ませちゃって……。(泣)」
黒沢カオル「俺、やっぱり真理さんの所に行ってくるよ!!(店を飛び出す)」
小林社長「黒沢くん?どこへ行くんだね?まさかこのくそ忙しいときにどこかへ行くなんてことはないよね?(メッチャ怖い目)」
黒沢カオル「ごめんなさい店長!(ダァ-ッ)」
北山陽一「真理さん、薬飲めます?あっ、汗もいっぱいかいてるから着替えたほうが…。」
黒沢カオル「(ソワソワ)はぁ〜い、次のお客様ぁーー!!(無愛想になってしまう)」
酒井雄二「いらっしゃいませぇ〜!(真理のことが気がかりで機嫌が悪い)」
ナレーション「スパン!スパン!と村上は2人の頭をおぼんでたたいた」
村上てつや「おめぇらなぁ・・・、真里のことが気になるからって客に機嫌悪い態度を見せるな!!ばかっっ!!」
黒沢カオル「だってさ〜・・・」
村上てつや「だってさ〜・・・じゃね〜よ!お客様は神様です!だろ?さっ!ちゃんと仕事しろよ!」
安岡優「そうそう、北山さんが真里サンに何かするわけないじゃない。北山さんのこと信じてないの?」
黒沢カオル「それは 判ってるんだけど だけど〜〜〜」
ナレーション「一方、北山と真里は・・・。」
北山陽一「真理さん、フルーツでも食べます?買ってきましょうか?」
佐々木真里「…ん?いいの。それより、そばにいて、どこにも行かないで、もう1人ぼっちは嫌なの。北山君ごめんね、急にこんな事言い出して…。(すがるような目で北山の服の裾をつかみ涙目で訴える)」
北山陽一「いえ、いいんですよ。」
佐々木真里「ありがとう・・やさしいね!北山君は・・」
北山陽一「いいえ(笑顔)」
BGM「白い恋人たち」
佐々木真里「(何であたしこんなにドキドキしてるんだろう。北山くんがそばにいるけど・・・。あたしもしかして北山くんのコト・・・。)」
北山陽一「ん?さっきより顔が赤くなってますよ。(真理のおでこに手をあてる)う〜ん、やっぱり何か食べた方がいいんですかね。俺、料理下手だけどおかゆ作りましょうか?」
佐々木真里「え?!いやっいいの、大丈夫」
ト書き「真理の言うことを無視して、かなり危ない手つきで料理をはじめる北山。」
佐々木真里「「(もう・・・分からなくなっちゃった・・・。少し冷静に考え直そうかな・・・。)」」
北山陽一「ここは…こうして…と……え〜と。おかゆって結構難しいんだなぁ〜。(北山、料理と奮闘中)」
佐々木真里「北山の後姿を見つめる真里。そしてそれにまったく気が付かずにおかゆ・・・になるべきはずのものに奮闘中の北山。」
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