-ゴスドラマ過去ログ:5501-5600-
村上てつや「くそっ!ブラックの奴め!人がせっかく忘れてたのにっ!」
酒井雄二「わざわざ面倒な事を・・・」
安岡優「でも、ちゃんと『登場人物』の中にあるんだから、使わないと!」
酒井雄二「そうだな。そうじゃないと、粗大ゴミと一緒に、年に2回の回収日に出されそうだもんな!」
村上てつや「え・・・そ、そんな表現・・・」
安岡優「そうだよ!酒井さん、今の表現はおかしいよ。」
村上てつや「おお、ヤス!」
安岡優「粗大ゴミじゃないよ。週に二階の、燃えるゴミの日だよ!」
酒井雄二「そうか!そこまで落とせば良かったのか!」
村上てつや「・・・(何も言えない)・・・」
ト書き「てなアットホームな感じで、小児科病棟を駆け回っていた。」
酒井雄二「しっかし連中は何が目的でここに居るんだ?」
安岡優「知らないよそんな事。メンバーの中に誰かロリコンでもいるんじゃないの?」
村上てつや「嫌だなぁ…、渦巻きのソフトキャンディ片手に女の子口説いたらどうするよ?」
ト書き「…目の前に、七福神柄の布で作られたパジャマを着た女の子に声をかけている男を3人は発見した」
安岡優「………あれだったらどうしよう。」
ト書き「立ち止まり、安岡は呟いた。」
酒井雄二「どうにもならんな。他人の性癖をどうこう言う気は無いが、もうちょっと…なぁ?」
村上てつや「とりあえず、捕まえとく?」
ト書き「延髄を狙った村上の蹴りが、見事に決まり男は倒れた。」
ゴスペラーズブラック「ぐぁっ………。」
安岡優「良かったぁ〜……『一般人』じゃなくて。」
酒井雄二「つっかまえたぞぉ〜!!」
村上てつや「おぉっ。 クリーンヒット!!(ニヤリ)」
ト書き「片側の唇だけを上げて、不敵かつ凄みたっぷりに微笑む村上である。」
安岡優「ブラック!!観念しろ〜」
村上てつや「北山の前に連れて行ってやる!!」
ト書き「そういうと、ブラックを連れて行く。」
効果音「そしてココは、病室の前〜♪」
北山陽一「よぉ〜しっ、ついたぞぉ!さあ、入れぇ〜」
ト書き「書き手さん、間違えたな〜」
酒井雄二「それは、俺のセリフだったのか?」
ナレーション「たぶんそうですよぉ〜北山さんは今、倒れていますので・・・」
酒井雄二「で、出た・・・」
ナレーション「んもう。酒井さんたらてれちゃって♪」
酒井雄二「ところで、早く入ろうぜ!」
ト書き「無視するように酒井は話を続ける」
ナレーション「がび〜ん!!」
ト書き「そして3人と、ブラックは中に入る」
村上てつや「連れて来たぜ!!」
安岡優「あ、センセ起きてる。」
黒沢カオル「あ!ブラック−何でこんなことしたんだ!!」
北山陽一「変だと思ったんだ。なんか美味しくなかったし」
ゴスペラーズブラック「そ、それは・・・」
ト書き「口篭もるブラック」
ゴスペラーズブラック「俺のっ・・・俺の出番があまりにも無かったからだ!この悔しさが、お前らにわかるか!このレギュラー陣め!」
ゴスペラーズ「うん。わかんない。」
効果音「ぐさ。」
ナレーション「今のは来たねー。」
酒井雄二「じゃあ、下の方にあるゴスペラ-ズレディースはどうなるんだ?」
ゴスペラーズレディース「え!?え!?いいい今、発言してもいいのかしら?」
酒井雄二「o~」
ナレーション「きゃ!酒井さんたらお・ちゃ・め♪」
酒井雄二「あ〜もう、うるさいお前はさっきから・・・」
ナレーション「これも、酒井さんへの愛ゆえに・・・」
北山陽一「……何やってんですか。」
安岡優「そーだよ、優先順位ちゃんと考えてよね。」
ナレーション「え、あの、じゃあ私と酒井さんの問題って…?」
ト書き「酒井はナレーションを無視した。」
安岡優「ところで、センセの飲んだ麦茶に何混入したの。」
ナレーション「(…出しゃばるなって事なのかしら」
ト書き「こっちに置いといて、という風な動作をし、安岡はブラック達に尋ねた。」
ゴスペラーズブラック「それが…俺達にも判らん。」
黒沢カオル「はぁ〜〜〜〜っ?!」
ト書き「まさに、素頓狂と表現される声を黒沢は出した。」
村上てつや「どういう事だよそれ。」
ト書き「腕を組んだまま、村上は冷静に言った。」
ゴスペラーズブラック「わからん・・・と言うか、誰に入れたか判らん。」
ゴスペラーズ「どういうことだよぉ!」
ト書き「その時であった。」
一般人(男)「医者:すいませ〜ん。お取り込み中のようですが、北山さんの事で・・・」
黒沢カオル「ねぇ、先生!北山どうなるの?!大丈夫なの?!」
北山陽一「黒澤さん・・・」
一般人(男)「心配しなくても大丈夫です。ただの「過労」ですから。」
ゴスペラーズ「・・・か・・・かろお?!」
一般人(男)「はい。ただの過労でした。血液中からも毒物は検出されませんでしたし・・・何か、無理な事でもしたんじゃないですか?」
黒沢カオル「よ・・・よかったぁ・・・」
酒井雄二「よかったな、北山ぁ。」
ト書き「ゴスぺラーズ全員の目には、なにか光るものがあった。」
北山陽一「みんな・・・ごめん。俺、黒澤さんが入院したから、心配で心配で・・・」
安岡優「じゃあ、ブラックの入れた毒は?」
効果音「しー・・・ん」
黒沢カオル「そ・・・そういえばナレーションさん・・・さっき、自販機のお茶飲んで、腹痛おこしてなかった?」
ナレーション「えっ?えっ?」
ゴスペラーズブラック「薬物の名前は知らなかったけど、結構死に掛けるぐらいになるやつだったと思うんだ・・・けど・・・」
ナレーション「かなり前に、気力で治したんだけど・・・」
酒井雄二「なんか、ブラックの文法おかしくないか?」
ナレーション「私の心配より、文法が大事なんですかぁ!」
酒井雄二「当然。」
ト書き「声も出ないナレーション。」
安岡優「ま…まぁ、とにかく大事に至らなくて良かったね。」
ト書き「さめざめ泣くナレーションの頭部を撫でてやりながら、安岡は言った。」
黒沢カオル「でもさ…ほんとに何が入ってたんだろうね。」
ゴスペラーズブラック「自分の衣類のポケットから瓶を取り出し、ブラックは薬品名を読み上げた。」
ト書き「間違えっぱなしである。」
酒井雄二「で、なんなの?」
ゴスペラーズブラック「サントニン。」
ト書き「その言葉を聞いて、5人と医者はずっこけてしまった。」
ゴスペラーズブラック「え?な、なに?」
黒沢カオル「サントニンって…それじゃ人は殺せないだろ〜〜…。」
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