-ゴスドラマ過去ログ:4701-4800-
北山陽一「(・・・・あ・・・あんたって人は・・・(呆)」
村上てつや「(こんなときに呆れるなよ・・・・俺はこんなときに作戦立てられる人じゃないし・・・。」
安岡優「・・・とりあえず、どこかに隠れる〜?」
北山陽一「酒井!ヤス達をどこか安全な場所に!!」
酒井雄二「はいっ!」
黒沢カオル「でも!僕達にも何かできることがあるかも・・・!」
村上てつや「バカヤロウ!さっきの条件を忘れたのか?!さっさとどっかに隠れてろ!絶対に出て来るなよ!!」
ト書き「村上の怒声に薫はじめ北山をのぞいた全員が身体をこわばらせた。」
北山陽一「いこう!てっちゃん!皆は危険だからはやく戻れ!!」
酒井雄二「ほら、薫行くぞ。あとは2人に任せよう。」
黒沢カオル「でも…(心配そうに村上を見つめる)」
村上てつや「・・・・ったく、そんな顔すんなって!!信じろよ。俺らがそう簡単に負けるわけねえだろ!」
佐々木真里「薫、「パートナー」でも誰でも、信じる心を忘れたらおしまいよ。大丈夫よ、彼等を信じましょう!私達がいると、かえって足手まといになってしまうわ。」
黒沢カオル「・・・わかった!がんばって、てつしゃん!!」
村上てつや「(グーの手を握りしめ、薫にガッツポーズをする)」
北山陽一「遠距離にいてもこの圧力・・・親玉の登場ってトコですか?さて・・・どうしたもんでしょうかね・・(汗)」
村上てつや「ちょーっと嫌な雰囲気だな・・・。」
北山陽一「・・・ちょっとどころではない様な気がしますがね・」
村上てつや「でっ、なにするんたっけ?」
北山陽一「あんたね・・(呆)とりあえず、この場での戦闘じゃ90%の確率で俺達が負けるでしょう。奴等の目的は薫のはずです。『石』を奪ったものの、それを扱える度量の者がいなかったんでしょう。そこを利用して、かけ引きのみでこの場を切り上げる。OK?」
村上てつや「駆け引き…ねぇ…」
ト書き「そう2人が話している間にも、どんどんと圧迫感が迫ってくる。体勢を整え外に飛び出す村上と北山。」
北山陽一「さて、姿を現してもらいましょうかね。親玉さん。」
小林社長「ふははは!やっぱり『親玉』って言ったら俺の出番だろう!(嬉しそう・・)もとい!次はお前達か?俺にはむかおうとしている馬鹿な連中は・・・。死にたくなかったらおとなしく俺に従うんだな。そうすれば、命だけは助けてやる」
北山陽一「死ぬのはどっちかな・・・」
村上てつや「そうそう。俺達が死ぬわけねえよ!ば〜か!」
北山陽一「子供か、お前は・・・(焦)さて・・用件を聞きましょうか?勿論、その要求を呑めるかどうかは別ですけど・・ね・・」
村上てつや「陽一、か〜っこいい!」
小林社長「用件・・・か。お前らもわかっているだろう・・・俺が狙っている物・・それは、お前の猫だ・・そしてその猫が持っている石・・・。」
北山陽一「・・・その『石』はあんた達が持っていったんでしょ・・?(ボス役は大抵頭が悪いってお約束だなあ・・)ちなみに薫を連れて行っても、その『石』は作動しないと思いますよ。」
小林社長「フン、薫とかいうあの猫が『石』を扱えるかどうかは我々に判断させてもらおうか。・・・さあ、皆殺しにされたくなかったら、さっさと猫を出せ!!」
村上てつや「おまえなんかに、薫は絶対渡さねぇ・・・!!」
北山陽一「テツ、落ち着け。奴等の挑発に乗ってはダメだ!(小声)」
小林社長「ほう、どうやら痛い目にあいたいようだな・・・・?」
村上てつや「(どうすりゃいいんだ・・・)」
北山陽一「…誰も、口を割りませんよ。俺達を痛めつけて、誤って殺してしまったら…石を使えるのがどの猫か。判らなくなりますね。それとも、魔力を持つ猫を集めて、一生をかけてまで猫探しをするんですか?」
黒沢カオル「(敵の圧力によって、身体が震えている)・・・・・・・・・・サッ・・・・・・サスケくん・・・・・怖い・・・・・」
村上てつや「(カオル・・・・俺が絶対守ってやるからな・・・・・・)」
北山陽一「こうしませんか?俺達はその『石』には興味ありません。自分達の命の方が大切ですからね、・・『石』は貴方に差し上げます。でも正直、俺達もその『石』の扱い方はわかっていません。持っていた本人ですら・・ですから、俺達がその方法を見つけ出しましょう。それを条件に、この場は一度ひいてはもらえませんか?」
安岡優「ねえねえ、これでいいのかな?ご主人?」
小林社長「このオレが、そうやすやすということを聞くと思っているのか!?」
黒沢カオル「ねえ、おかしくない?さっきの文。」
安岡優「そう…?」
北山陽一「(ヤス達は家の中のはずでしょう?!汗)・・テツ・・・この場は、一度引いてもらうしかないんです。俺に話を合わせてください(小声)」
酒井雄二「大丈夫かな・・・北山さんと村上さん・・・・・・」
村上てつや「あぁ…あんたらは『石を使うに相応しい者』を探し出したとしても、その使い方までは知らない筈だ。でも俺達は命と引き換えにその石の情報…もとい、使い方を調べる。俺達は命が助かって万々歳。あんたらも石の使い方を労せずに知る事が出来る。…悪い取り引きじゃない…だろ?」
小林社長「・・・・う〜〜〜〜〜〜む・・・・・」
北山陽一「どうでしょうか?」
小林社長「のった!!」
北山陽一「よかった・・・(誰にも聞き取れないくらいの声で呟いて安堵の溜息を吐く)」
村上てつや「商談成立・・だな。」
小林社長「取引だ。」
村上てつや「・・・分かってる・・・!(ちょっと悔しい。)」
北山陽一「それでは、今度はそちらの条件を聞きましょうか・・?」
小林社長「(えっ?一旦こっちが引けばいいんじゃないの?)」
村上てつや「条件が無いならいいんだけどな??」
北山陽一「(本当バカな役やってるなぁ・・・。この人。。)」
小林社長「うっ・・・。(村上の迫力に完全に気圧されている)」
北山陽一「…それでは、この取り引きは成立したとみなして…。その証拠を作りましょう?『俺達は、石の使用方法を探す。貴方は俺達の命を奪わない。』 これを破った場合には…お互いに命を失う覚悟で、と。呪術を用いますか?」
小林社長「(名誉挽回!)俺にそんなモノは必要ない。お前達こそ、この俺から逃げようなんて無謀な考えは捨てるんだな・・(不適な笑み)期限は一週間だ!一週間でわからなかったその時には・・覚悟してもらおう」
北山陽一「一週間……か…。わかりました。」
ト書き「北山が頷いてみせると、社長は一度二人を睨み付け姿を消した。」
北山陽一「…はぁ……気配が消えたところを見ると、向こうは撤退してくれたみたいですね…。」
村上てつや「…良いのかよ。一週間だぞ?日数にしたら7日、時間数にしたら168時間。分数にしたら…」
北山陽一「てっちゃん…無理しなくていいよ…」
村上てつや「…10080分…なぁ北山。…何か勝算でもあるのか?」
北山陽一「う〜ん…資料集めはあいつに頼もうかと思ってる。色々顔も利くしね。」
村上てつや「あいつって誰だよ。おい、教えろよ。」
北山陽一「ふふ。決まってるでしょう?俺のパートナーですよ♪」
村上てつや「え?」
黒沢カオル「・・・・・・・・・!!!!(北山のパートナーのふくろうの気配に気付く)・・・・・・・てっ・・てっちゃん!!(耐えきれなくなり、村上に飛びつく)」
村上てつや「か、薫!」
北山陽一「う〜ん・・・。そろそろなれてほしいんですが・・・。(泣)」
村上てつや「薫・・お前の気持ちもわからなくはないけど、一応味方の奴にまで怯えてどうするんだよ(苦笑)これからは、もっと厳しい状況になるんだぜ?お前は、誰よりもしっかりしてくれないと・・わかるだろ?(微笑)」
黒沢カオル「でも、何か感じる・・・・」
北山陽一「ん〜。確かに感じる。何かとてつもないものの気配が...」
田辺恵二「へーい!!・・・なんだよ、せっかくハイテンションで来てやったのに・・・まだこの猫怖がってるわけ?」
佐々木真里「薫?!勝手に飛び出しちゃダメじゃない!・・・あれ?梟サン」
田辺恵二「おう!さっきのネーチャンか。いいかげんこの猫何とかしてくれよ。(溜息)」
佐々木真里「しょうがないわよね・・・・私がいけなかったってのもあるけど・・・。」
安岡優「この梟、やけにハイテンションすぎて恐いよねぇ〜。ご主人もそう思うでしょ〜??」
酒井雄二「さっきと別人みたいだもんなぁ・・・。」
北山陽一「お前がハイテンションだなんて・・珍しいな・・」
村上てつや「おい、カオルそろそろ離れてくれないか??」  (12/24 14:49) [ 210.134.125.20]
黒沢カオル「…う…ぅう……。」
田辺恵二「お前・・・薫だっけ?あのな〜・・・俺は別にお前になんもしないぞ!俺結構お前のこと気に入ってんだから、そんな態度とるなよ〜!!」
黒沢カオル「ほんと〜?」
北山陽一「(何かおかしい・・?だけど、偽者なんかじゃない。コイツの気配に間違いはないし・・・魔法集団の仕業とも思えないし・・この違和感はなんだろう?)」
田辺恵二「ほんとほんと!仲良くしようぜ!!」
黒沢カオル「う・・・うん」
北山陽一「(・・・やっぱりちがう・・・一緒にやってた時一度もハイテンションなんてことは・・・汗)」
安岡優「・・・?北山さん?(考え込んでいる北山に不思議そうに声をかける)」
北山陽一「うん・・?なあ、カイン(梟の名前)お前今までどこにいた?(ハッと気付いたように)・・・・まさか・・」
田辺恵二「なんだ陽一、お前そんなこと気にするのか??」
北山陽一「…『自分の命が惜しかったら賢く動け。』……。この言葉に沿って動いてるだけだ。」
ト書き「北山はそう言うと、羽に覆われているカインの首元を覗き込み・・表情を歪ませた」
北山陽一「・・・・・・・・・・っ・・・・・・」
村上てつや「この火傷の痕・・・っ!これは・・約束を破った者が、大魔法使い様から与えられる罰・・・カイン・・まさか、お前新しい主人がいるのか?!主人がいる身で昔のパートナーに会うのは規則違反。それを知ってる上で、陽一の元へ・・・・(汗)」
北山陽一「そ・・・・そんな・・・」
黒沢カオル「ど、どういうことぉ?!」
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