-ゴスドラマ過去ログ:4801-4900-
田辺恵二「俺が陽一を裏切ったってことさ…」
北山陽一「何言ってるんだよ!?お前・・そんな危険な目にあってまで・・なぜ、俺のところに戻ってきた?!」
田辺恵二「ん?…まぁ…人間にだって感情的になる事ぐらいあるだろう?……それにしても陽一、お前…俺が昔言った事、まだ憶えてたんだな。」
北山陽一「ああ…感情のコントロールの仕方も、場の見極め方も策の組み立て方の基本も…ちゃんと身に付いてる。…でも、どうして…」
田辺恵二「・・風の噂で、お前がこのヤマに関わっている事を知った・・・。さっき持ってきた手紙・・アレはものすごい魔力を秘めていただろう?俺以外のものでは、きっと運ぶまでにヤラれていただろうよ(苦笑)」
北山陽一「カイン…。…ごめんな…辛かっただろ……。それなのに、俺は、またお前に頼ろうとしてる。」
田辺恵二「馬鹿言うな。これは、裏切った『罰』なのさ。俺だけ例外という訳にもいかない。 それにな…、これも、お前に教えたはずだぞ?陽一。『知らないからと言って、安易に答えを求めるベからず』…俺は、調べる手助けはしてやれる。でも、調べて答えを得るのはお前だ。」
北山陽一「分かってる!!(力強くうなずく)」
田辺恵二「少しは良い面構えになってきたじゃないか(ニヤリ)…。……で、だ。俺を頼ろうって事は、何の情報を探し出せば良いんだ?魔法軍団ならプロテクトかかってるトコからでも持ち出せるが…期待はしない方が良いぞ。」
北山陽一「…敵とはさっき接触したから…調べて貰いたいのは、『石』の事。『石』に関する資料が欲しい。」
田辺恵二「『石』ぃ? …“Level.4”クラスか……。今日の夜までにはあらかた揃えられる筈だ。」
北山陽一「ありがとう。・・・・・・・・・・・、でも無理はするなよ?」
村上てつや「おい…“Level.4”って、……最高重要機密じゃねぇのか!? 今夜までに持って来れるってどういう事なんだよ!それにお前プロテクトかかってても持って来れるっつったよなぁ!?どーいう事だっ!おいっ!」
田辺恵二「…今まで気づかなかったのか?陽一やお前がレポート提出の時に誰が資料室から資料を集めてきてたと思ってるんだ。それに…そういう能力を持ってるんだから、説明のしようがないな。お前だって、『どうして、物を考えて判断する事ができるか』なんて尋かれたら、答えられるか?」
村上てつや「そ…それは…」
北山陽一「はいはい。…てつ。今回は仕方が無いんだ。……使い方が判れば、たとえ石が発動されたとしても、それを止める術も判るはずだしね。…カイン、宜しく頼むよ。」
ト書き「軽く頷いてみせると、梟は飛び去った。…後にはどうするか考え込む人員二人にどうして良いか判らない二人に一匹。そして梟の姿が消えるまで村上の背中にへばりついていた一匹が残された。」
村上てつや「さて・・・と。北山、俺は何からやれば良い?」
北山陽一「…とりあえず、薫を剥がして、二人の魔法の自主練メニューを考えた後、…書斎…か、地下書庫に来て。」
村上てつや「わかった。・・・地下書庫の方で良いか?」
北山陽一「ああ。 じゃぁ、後で地下書庫で・・・。」
村上てつや「じゃあな。」
黒沢カオル「何しに行くんでしゅかぁ〜〜?てつしゃん・・・?(心配そうに見上げる)」
村上てつや「ん?ちょっとな・・・」
黒沢カオル「・・・・・・・・・」
安岡優「ど〜したの?」
村上てつや「なんでもねぇよ。」
一般人(男)「サスケ>薫・・・・・・こっちへ来い・・・・・・俺はこっちにいるぞ・・・・・・さあ。俺と一緒に行くんだ・・・・(薫にしか聞こえない)」
黒沢カオル「サスケくん・・・!!どこ?どこにいるの?」
小林社長「(サスケの姿)ここだ薫・・・・・・・私の所へ着てくれ・・・・・」
黒沢カオル「サスケ君・・・・・・・・・えっ?違う・・・・違うよ・・・・・わかるよ・・・ぼく・・・・・わかるんだ・・・・・・・・・サスケくんじゃない・・・」
村上てつや「薫!?おいっ!どうした、薫!?」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・」
村上てつや「カオルっ!?」
小林社長「(偽サスケ)く・・・」
黒沢カオル「あなたは一体誰なの!?(偽サスケに向かって)」
村上てつや「どうした?誰に言ってんだ?」
小林社長「いいから来るんだ!(薫を乱暴に抱き上げる)」
安岡優「(周りには薫が宙に浮いているように見える)うわあ!黒ポン?!て・てっちゃ〜ん!!(汗)」
黒沢カオル「すぅー(空気を吸う)・・・・・・・僕は負けない・・・・・・・・・かっ!!(目を見開き何かの力で相手を突き飛ばす)」
安岡優「くっ黒ポンの眼力!?・・・・・・・・僕よりすごい!!?」
北山陽一「(物音に気付き、書庫から戻ってくる)おい?何事・・・お前は!?(薫に突き飛ばされた事で、姿が見えるようになっている)」
村上てつや「お・・・おまえは誰だ!!カオル大丈夫か?コノヤロ〜〜!!!」
北山陽一「テツ・・・さっきの魔法集団の親玉だよ・・(汗)そんなことより!一週間後まで俺達には手を出さない約束を、こうもあっさり破るとは・・・どういうつもりだ!」
黒沢カオル「あれ?僕どうしたんだろ?うにゃん?てっちゃん〜ん」
村上てつや「薫、無事か!?良かった…。」
小林社長「(優を捕まえる)全員動くな!!!・・・いいか、この猫と引き換えに薫をこっちに渡せ。さもなければこいつの命は無い。」
酒井雄二「はっ、優!!くそぉー!!俺の優に・・・!!!(そう言って親玉を睨みつけた後北山や村上にも分からない言葉を唱えたとたん、優が宙を浮き酒井の腕の中へ戻ってきた)」
安岡優「ご主人様〜。やるぅ。ありがとう。」
村上てつや「さて、と。約束が守られない場合には…北山、どうする?(ニヤリ)」
北山陽一「そうですね・・・せっかく交渉が成立したと安心したんですが、仕方ありませんね(うっすら微笑んで村上に返す)」
村上てつや「そっちがその気ならやってやろうじゃんか、親玉さん。俺らを甘く見んなよ・・・?(そう言いながら指を鳴らす)」
田辺恵二「おい、待て。大魔法使い様をお呼びすればいいんじゃあねえのか?」
村上てつや「ああ。それもそうだな。そうするか?北山。」
北山陽一「そうですね…それでも良いですね。お呼びしますか?」
ト書き「にやりと笑った顔はどうにも怪しく見えた」
小林社長「なに!?」
村上てつや「てめぇ降伏すんなら今だぜ・・・?」
北山陽一「大魔法使い様がどんなお方かご存知でしょう?」
黒沢カオル「やめて・・・・・・僕のせいでみんなが傷つくなら僕は・・・・・僕は・・・・・死んじゃえば良いんだ・・・・・(走り出す)」
佐々木真里「薫っっ!!!!」
黒沢カオル「僕なんて、どうでもいいんだ!!てつしゃんも、北山しゃんも、欲しいのは石なんだ!!この事件が終わればみんな・・・・・・サスケくんみたいに、みんな居なくなっちゃんだぁぁぁぁーーー!!!」
安岡優「薫!!お前にゃに言ってんだよ!!そんにゃわけにゃいだろ!!!にゃんでそんなこと言うんだよ!てつさんと北山さんは薫のためにいろいろやってくれてるのに!!(半泣き)」
黒沢カオル「お前なんか消えちゃえ、ばか〜!!!(力を出し、攻撃をする)」
ナレーション「あの〜誰に攻撃してんの?酒井さ〜ん!」
小林社長「み、見りゃわかるだろ・・・!?に、にんげん?・・・くそ・・・またくるからな・・・覚悟しておけよ?」
村上てつや「・・・・あっ!・・・くそ〜逃げられたか・・・けど、またいつ来るか分からないな・・・よし!・・・俺と北山どっちと組みたいか決めて、グループでまとまって行動しよう!」
北山陽一「そうですね」
安岡優「ご主人様はどうするの?僕は北山さんがいいにゃ〜(はあと)」
黒沢カオル「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・身体が・・・・・・・・ぐわぁ!!!!・・・・・・・・・・はふぅ・・・・・・・さっきなった人間のままだぁ・・・・・」
佐々木真里「・・・・私も・・・北山さんがいいな・・・・」
ト書き「1人でもがいている薫君はほったらかしなメンバー。」
黒沢カオル「みんなひどい…」
村上てつや「で、薫はモチロン・・・オレだよな?」
北山陽一「優と真里は俺で・・・・酒井はどうする?」
酒井雄二「・・・・・・・・・じゃあ、俺は村上さんに・・・。」
安岡優「えぇ〜なんでぇ〜・・・・絶対北山さんのほうが安全でしゅよ〜・・・」
酒井雄二「えっ!?・・・・・・・・・・・・・・・でも、俺は村上さんについていくよ!!(力強く言う)・・・ヤスは俺と離れても、北山さんが良いならついて行けよ(プイッとそっぽを向いてしまう)」
安岡優「ご・・・・ご主人様〜!!わかった僕も村上しゃんと行くよ!!(^^)」
酒井雄二「な〜んてうっそ。俺も北山さんと一緒にいくよ♪」
村上てつや「へっ!(ふてくされる)薫はオレだよなぁ??って、薫!大丈夫か!?お前。」
ト書き「振り向いた村上達の目には、床に崩れるように倒れる薫の姿が目に入った。」
黒沢カオル「はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・」
ト書き「成長の途中なのか、人間になったり戻ったりが激しい薫は急激に体力を消耗しているようだった。」
北山陽一「(駆け寄り脈や呼吸をしらべる)だいぶ衰弱していますね・・・人間になる為の体力の限界と、疲労とが重なったのでしょう。元々、薫は大事を取らないといけない身体ですし・・。大丈夫だよ、薫。安静にしていればすぐ良くなります。」
村上てつや「んじゃ薫は俺とで、真里と酒井とヤスは北山と・・・っけ・・・」
ナレーション「あらら?薫さん深い眠りについちゃったようですね」
村上てつや「おっ!猫の姿に戻った・・・・(薫は深い眠りにつくと同時に猫の姿に戻っていった)」
北山陽一「・・・ひとまず、このまま安静に・・・。」
安岡優「うに〜、薫大丈夫かなぁ。。。」
北山陽一「大丈夫だよ、ヤス。・・まあ、今度こそ安静にしていれば、ね(笑)ところでさっきの振り分けだけど、真里は薫と一緒にてっちゃんと行動してくれないかな?やっぱり、俺ひとりで3人はキツイし・・(少し、真里の顔色を伺うように)」
佐々木真里「・・・・・・・・・それは・・・・・」
酒井雄二「真里・・・俺も北山さんの言う通り、お前は薫と一緒に行動した方がいいと思うぞ。」
佐々木真里「う〜ん・・・・・・・北山くん・・・一緒にいちゃダメ?」
北山陽一「(戸惑いを隠せない真里を見つめ)真里・・・君は今、強くならなくちゃいけないんだ。薫と離れる事は君にとってものすごく辛いだよね?それでもてっちゃんに任せるって君は決めた。この痛みは、君自身が乗り越えなくちゃいけない事なんだよ。・・・わかるよね?」
佐々木真里「わかったわ。」
酒井雄二「(なんだよ!北山のやろう!)えっとぅ・・・いいんじゃないですか?俺が一緒に行きますよ。優も子供じゃないし・・・なんかその方がいいみたいだし・・・」
佐々木真里「///」
黒沢カオル「(真里しゃん・・・・・)」
佐々木真里「…ごめんなさい、大丈夫よ。私、てっちゃんと一緒に行くわ。」
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