-ゴスドラマ過去ログ:5601-5700-
黒沢カオル「・・・・あ、頭の中に言葉が・・・精霊よ・・・我は石に選ばれし者を救う者なり・・・我に力を・・・!!(異常なスピードで小林に近付き、手のひらから力を飛ばし小林だけを吹っ飛ばす)」
小林社長「ぐふっ!!げほぉ・・・・・・・な・・・んだこの力は・・・・・・・・・・・(まずい、村上の周りに結界が張られている・・・・これもあのガキが?・・・・・なんつうぅ・・・・)」
黒沢カオル「どうする?僕今なら貴方の頭を吹っ飛ばせるよ?残念だね、てちゅしゃんは僕が張った結界の中であなたたちの呪いを解かれている。覚えておいた方がいいよ?石は持ち主とそのパートナーに力を与えてくれる。宣告は忠告で、回避させる為のものなんだ。覚えた?でも残念だね、もう忘れてもいいよ?バイバイ(手を振りかざす)」
小林社長「うわぁぁぁぁ〜!」
北山陽一「かっ薫!?」
村上てつや「う・・やめろ・・・。薫やめろ!殺すな・・・。(薫の動きを封じた)」
北山陽一「てつ!(気がついたのか・・・)お前大丈夫なのか?!」
村上てつや「あぁ・・・・薫、落ち着け・・・俺は大丈夫だから・・・・・」
黒沢カオル「落ち着く?…フフフ、何を言ってるんですか。僕はいたって落ちついていますよ。>いつもの薫とは人が変わったよう。」
北山陽一「(薫の様子がおかしい……)」
黒沢カオル「う・・・(ばた)」
北山陽一「薫!?」
ト書き「その時薫の目の色が変わって『かっ!』と目が開いた。」
黒沢カオル「う・・・てつしゃん・・・。どうして?!こんなやつら庇う価値ないじゃないか!!(もう力を使うほど体力も残ってないのに・・・)・・・あいつらがてつしゃんに何かしたんだな・・・だからてつしゃんそんなこと・・。全員殺してやる!!!」
ト書き「目の色がどんどん変わっていく」
小林社長「ちっ!バレたか…しかし……あのガキはもう体力がそう残ってない。石の力にたよって闘っていたら体の方がもたんだろう。おまえら!もういくぞ!!」
北山陽一「行くというのはどちらへですか?てつやと薫にヒーリングをかけている間、俺が相手をしましょうか?その弱った身体でできることがあるならばですがね・・・・(呪文を唱える)」
酒井雄二「(…北山さん?…北山さんにも体力は残っていないはずだ。それなのに、…!?)」
ト書き「北山が残った力で魔法で小林を動けなくすると、薫の呪い解きと北山のヒーリングで回復した村上が、縄を魔法で出し、それを小林に向けて放つ。縄は意志があるかのように小林をぐるぐるまきにする。」
村上てつや「悪かったな迷惑かけて。どうやら俺の不調はあいつらの呪いのせいだったみたいだ・・・・とりあえず小林を連れて戻ろう。」
北山陽一「あぁ・・・。」
ト書き「北山が手帳を取り出して、白紙のページを小林に向けると短く呪文を唱えた。手帳のページに姿が吸い込まれ、封印された。」
酒井雄二「・・・・北山さん・・・・体、大丈夫ですか??・・・・・無理してませんか??・・・」
ト書き「つらそうな北山にヒーリングをかける村上。石の影響かちょっと異変を起した薫は既に猫の姿に戻り、眠ってしまっている。」
ナレーション「薫のまぶたに何か刻まれている」
安岡優「ご主人!ご主人!薫のまぶたに何か書いてありましゅ!(猫の薫の顔をなめていて気が付く。)」
黒沢カオル「ん・・・・・・・?やすぅ?・・・・・・痛い・・・・・てつしゃんは?・・・(暴れ回ったせいか、薫の体中には無数のキズがあり、血が出ている)」
村上てつや「薫、悪かったな心配かけて・・・。ちょっと目を閉じてみろ・・・。(薫の目に刻まれた文字を解読する・・・)」
黒沢カオル「てつしゃん・・!!(目を開きてつを凝視する)・・・どうしてあんなに身体が弱ってたのに何もいってくれなかったんでしゅか?それに・・・あんなことされたのにどうして奴らをかばったんでしゅか?!僕はてつしゃんのパートナーなのに・・・何もわかってない!!」
村上てつや「薫・・・?!何言ってんだ・・・いいから目を閉じろって・・・。」
黒沢カオル「いやだっ!!なんで僕の質問に答えてくれないの?!そんなに頼りないパートナー?僕てつしゃんのことなんにもわかってないんだよ?てつしゃんはそれでもいいの・・・?そんなの・・・。いやだぁ!!(駆け出していってしまう)」
安岡優「薫っ!…てつしゃん!同じ使い魔として言わせてもらいましゅ!僕たち使い魔はご主人、いや、パートナーのことを一番に理解していないといけない立場なんでしゅ!それなのにてつしゃんは薫に「心配するな」しか言わない…それじゃ薫が不安になるのも無理はないでしゅ!パ-トナーに信頼されないと僕たちは使い魔失格でしゅ!」
村上てつや「優、お前は俺が薫を信頼してないとでも思ってんのか!?」
酒井雄二「優…村上さんの気持ちも…」
安岡優「違う、違うんでしゅ!そんなことない!気持ちはわかるの!!…ただ……ただ、たまには本音で気持ちをぶつけてくれないと、僕らは不安でたまらないんでしゅよ…!」
村上てつや「俺は薫にとって最高のパートナーでいたい…でもこのままじゃ、パートナー失格だな。ちょっと薫を探してくる…」
北山陽一「薫?(探していた)・・・分かってあげられないかな?テツのこと・・・。あいつ人一倍不器用だけど、人一倍パートナーを大切にするヤツなんだ。1度パートナーを失っているからもう、失いたくないだけなんだ。・・・分かってあげられるよね?君はテツのパートナーなんだから。(優しい眼差しで薫を見つめる)」
黒沢カオル「うにゃ・・・・わかってるつもりだったにゃ・・・だけど・・・・・・・眠いにゃ・・・・・・・・・・・・・」
村上てつや「薫〜!!どこだぁ〜?あ、北山!!あれ?薫もいるじゃねぇか。よかったぁ。(と言いながら北山達の方へ走って行く村上)」
北山陽一「(独り言のように)薫・・・。テツのことを理解してやってね。・・・テツは薫のことを大事なパートナーだと思っているからね・・・(と言って薫の頭を優しくなでる)」
黒沢カオル「…うん……zzz………」
村上てつや「北山!薫!・・・・って寝ちまったのか。(薫を抱き上げる)・・・・ごめんな、薫・・・・・」
北山陽一「このまぶたの文字は!・・・・・・」
村上てつや「(薫のまぶたの文字をみる)・・・なっ・・。これ・・・。昔見たことがある・・・。俺らがまだ師匠をもっていたとき・・・師匠が教えてくれた・・・。なんで薫が・・・!!」
酒井雄二「・・・なぁヤス・・・。お前の気持ちもわかるけど、もう少し村上さんも気持ちも考えて言葉をだそうよ。あの人は恐怖心を抱いてるんだ。またパートナーがいなくなってしまうんじゃないかって。それは薫が時間をかけて癒してあげるのが一番良いと思う・・・。」
安岡優「・・・うん。でもそのことをちゃんと薫に言わなきゃ、薫だってわかってくれないよ・・・。でも悪かったな・・・てつしゃん疲れがたまってるみたいだったのに。あとで謝っとこ!」
酒井雄二「ん。悪いと思ったり、人を傷付けたって思うんなら、謝ってきなさい。」
北山陽一「///」
村上てつや「北山・・この文字は規則を破ったときに刻まれる・・・。薫が破った規則って・・・もしかしたら・・・。」
北山陽一「こんなこと言いたくないけど・・・考えられるとしたら、あの時だよね・・・。薫がてつに力を貸したとき・・・確かにすこし力に歪みがあった。あの歪みは刻まれたときにできたものだったのか。・・・でもなんでだ?力を貸しちゃいけない原則なんてないし。・・・・てつ俺に何か隠してないよね・・・?」
村上てつや「俺?!・・・思い当たる節はないけど・・・。俺に異常があったのかな・・・?でも身体も少しだるいなぁってだけだし・・・・・・。」
北山陽一「でもさぁ、力を与えてはいけない対象ってさ、相手が一般人の時、魔法会の紋章を持たない者の時、刑罰を与えられている時、相手が死人・・・あるいは・・・。やめよ、なんか暗くなってきたし・・・。(苦笑)まぁそのうちわかるだろう。」
村上てつや「・・・。」
酒井雄二「あ・・・・の・・・・・・・・・呪いは・・・村上さんの命を奪うモノだったんです・・・・・・だから・・・・・石が光っていた・・・・それを解いたのが・・・・薫だったんです・・・・だからだと・・・・すみません勝手に話聞いちゃって・・・・」
北山陽一「そうだったんだ・・・・死人でなくても、死を宣告された者か・・・・もし呪い解きを他の人間がしていたら死んでいたかもしれない、パートナーである薫だったから出来たんだだろうし、あの潜在能力はものすごいからね・・・本当にびっくりしたよ・・・今はこんなにあどけない顔で寝てるけど(笑)」
村上てつや「薫、サンキュ。(と言って薫をぎゅっと抱きしめる)」
黒沢カオル「ん・・・にゃぁ・・・zzz(幸せそうな寝顔)」
村上てつや「おっ俺、実はかっ薫の事・・・、zu」
ト書き「少し間をあけて、村上は「ずっと、信じてなかったのかも知れない・・・。でも、今は違う!」と付け足した。」
村上てつや「俺・・・・やっとわかった気がするよ。『一番大切な事』は、なんなのか・・・。」
安岡優「…あ、あの、てつしゃん……さっきは…ごめんなさい!…僕…ちょっと言い過ぎたよね…。」
村上てつや「おわっ!!・・・・下から急にくるとびっくりすんな・・・・いいよ、なんかさ俺も色々考えさせられたよ(笑)・・・・さ、帰るかぁ?・・・てさぁ、あの屋敷にはたしか主人がいたよなぁ?最近出てきてねぇけど・・・・・」
平見文生「ホントだよ・・・(泣)あの家主のはずの俺は、すっっっかり影の薄い存在に・・・・(涙)大体俺はなあ、お前等にこの使命を与えた恩師の弟なんだぞお!忘れてるだろおお!!(逆ギレ気味)」
村上てつや「そうだっけ?そういやその恩師に伝えないといけないよな?閉じ込めたし?」
北山陽一「そうだった・・本部長の弟さんの家でしたよね(汗)テツ、閉じ込めたって・・・誰を?」
村上てつや「お前が閉じ込めてだろう?悪の集団の親玉をさぁ・・・・・・覚えてないのか?」
酒井雄二「そういえば・・・その悪の集団さんはどうされた?村上さんに呪いまでかけて・・・今度こそ愛想が尽きましたね。まったく慈悲をかける気にもならない・・・。(ため息をもらす)」
北山陽一「あ〜、悪の親玉さんね!!(嬉しそうに言う。やっと思い出したらしい。結構、天然)」
安岡優「・・・ご主人。あいつら、そんなに力はないはずなんだけど、ていうより確かにないんだけど、何か・・・何か嫌な予感がする・・・。なんていうか・・・すごく不安なんだ・・・。強い力は感じないのに・・・。何か企んでるんじゃないかって・・・・。」
酒井雄二「嫌な予感…?ヤス、どういうことだ?北山さん、悪の親玉は北山さんの手帳に吸い込まれた後はどうなってしまったんでしょうか?まだ閉じ込められたまま?それとも異世界に?(…まさか4次元?)」
北山陽一「(4次元?ポケット?・・それは、ドラえもん)うん、封印しているだけだから言葉にすると「閉じ込めたまま」って事になるかな。ちなみに、封印は簡単に解けますよ。勿論封印した者じゃないと、呪文を唱えても解けませんが。」
安岡優「かぁーっこいい!!さっすが北山しゃん!!」
黒沢カオル「うん・・・・・・ど・・・したの・・・・・・?」
村上てつや「薫、起きたか。」
安岡優「…みなしゃん…、屋敷に戻りましょう…。家主しゃんと真里しゃん残したままだし…。何かやな予感が…。」
村上てつや「今日は寝た方がいいだろうしな。」
ト書き「彼らが屋敷に戻ると、異変が起こっていた!真里と家主の姿が見当たらない…。」
安岡優「ご主人〜真里しゃんと家主しゃんがいましぇんよぉ〜!!」
酒井雄二「なに?!・・・ほんとだ。真理ー!!家主ー!!どこですか?!まさかあいつらが・・・?いや、そんなはず・・・。」
北山陽一「親玉との人質交換か・・・!!くそっ!真理と家主は無事だろうな・・・!」
黒沢カオル「そんな・・・。こいつを逃がしたらまた何か仕掛けてくるよ!!石を持ってるのはてつしゃんだから・・・てつしゃんが狙われるんだ!」
村上てつや「俺は大丈夫だよ。ちゃんと術返しを仕掛けておくから・・・。それより真理と家主が心配だ・・・!どこに連れていったんだ?!」
安岡優「真里しゃ〜ん!家主しゃ〜ん!どこ行ったんだ??あ!!ごしゅじぃ〜んなにかここに書いてありましゅよ!!」
ト書き「優がテーブルの上に飛び上がって、酒井に紙をくわえて渡した。」
酒井雄二「北山さん!!ちょっといいですか!?」
ト書き「その紙には血のような赤色で”二人を預かった。どういう意味かわかるだろう?”と書かれてあった。」
酒井雄二「やっぱり親玉の解放が目的か・・・!どうします?!真理達を助けなきゃいけないけど、ただではなしてしまっていいんですか?!」
ゴスペラーズ「・・・・・・・・・・・・」
北山陽一「親玉を解放するわけにはいかない。けど真里たちの居場所を知るためには・・・!」
酒井雄二「すですよね・・・、真里達の居場所が分からないと・・・。(あれっ・・・もしかしたら・・あそこなんじゃ・・・?)」
安岡優「ご主人、わかるの?」
酒井雄二「ん?いや、何か・・頭ん中に俺の知ってるところが出てきて普段行ったこと無いんだけど・・・何か頭ん中から離れないんだよね・・・だから・・もしかしたらって思って・・・でも、俺がただ単に思っただけだから違う思・・・(ん・・?またあそこだ・・・真里?真里が助けを呼んでる・・・。)」
村上てつや「酒井、今の俺達には何の手がかりもねーんだ。些細な事でも構わないから、心当たりがあるなら話してみてくれ。」
北山陽一「…うん…。二人に命の危険が迫ってるからね。…人質だから、そう簡単に命は奪わないと思うけど…。」
酒井雄二「なぁ〜んか……魔法学校のような気がしてならないんです…あ!でも俺のかんですし……」
北山陽一「魔法学校・・・?でも、一応行ってみますか?雄二・・・。行かないよりはいいと思うけど・・・。」
村上てつや「うしっ行くぞ!」
ト書き「各自、自分の箒に乗って魔法学校へと向かう。目的地まで後少し・・・と言う頃には、陽が陰り始めていた。」
北山陽一「そろそろ暗くなってきましたね・・・気をつけて下さいね2人共・・・?(独り言で)・・2人と1匹・・?」
安岡優「にゃ…にゃに?!北山さん!!」
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