-ゴスドラマ過去ログ:6401-6500-
安岡優「幼い頃の・・・僕達・・・?」
ゴスペラーズレディース「そうよ。あなた達も、実験のためにここに連れてこられたの。でもその時、私達にとって、とてもヤバイことになったの。・・・・あなた達が、それぞれ脱走しようとしたの。」
ナレーション「子供だから、仕方ないとは思っていたけどね。」
村上てつや「(なんてひどいことを・・・。幼い子供まで実験に使う気だったのか・・・。)でも俺達にはその記憶が残ってない・・・。どういうことだ?記憶をいじったのはお前らとしか考えられないが、俺達が今ここにいて、まだ生きてるって事は、脱走は上手くいったってことだよな・・・。その俺達の記憶を、どうやって・・・?」
黒沢カオル「それに、脱走したはずの俺が、どうして『グラシアス』の裏社員として、ここで働いて居たんだ?」
ナレーション「お前は、脱走直前に、ちいさな探知機を食べ物と一緒に、飲みこんでしまったんだよ。」
ゴスペラーズブラック「そして、その探信機の信号をたどってお前を見つけ出し、記憶を消して俺達の仲間にしたんだよ。」
安岡優「じゃあ、僕達の場合はどうやって記憶を消したの?わかっているのは名前だけだろうし・・・・一体どうやって探し出したの???」
ナレーション「…人間の自己防衛組織ってしってる?簡単に言えば昔の嫌な記憶に自分からふたをして、わすれてしまおうってわけね。そりゃあ目の前で何人もの人が溶けて死んでいってたら忘れたくもなるわよね。」
ゴスペラーズブラック「そうそう、言い忘れてたけど、君らの親も、実験に使わせられて、君らの目の前で溶けていったよ。どろどろにね・・・。」
ナレーション「北山くんの両親は私たちの仲間だったのに…。裏切ったわ…。だから、見せしめに処刑したわね。彼の目の前で…。」
ゴスペラーズブラック「泣き叫ぶあいつを抑えつけるのは大変だったよ。二度と逃げる気を起こさないよう、しっかり両親が溶けて行く様子を見せてやったな(冷笑)」
黒沢カオル「だから・・・北山は・・・・・」
安岡優「北山さん・・・・。お前ら最低な野郎だ!!なんでそんなことするんだよ・・・(泣)」
村上てつや「お・・・・・お前等・・・!!!人間のくずだ!!(激怒)」
ナレーション「あはは!!(笑)そうよ、私たちは人間のくずよ!黒沢くんと北山くんの両親が死んだ後、安岡くんと村上君と酒井君の両親が、あなたたちが仲良くしているのを見て子供達だけでも生きててほしかったから逃がしたらしいのよ。だから普通の人たちよりもたくさんの薬をかけてやったわ(笑)すぐにとけて消えていったわよ(笑)」
安岡優「お父さん…お母さん…(泣)」
黒沢カオル「もう、ふざけんなよ!お前らなんて人間じゃない!!」
安岡優「(俺に両親がいない理由…そんなことがあったのか。それに、北山さん。冷静な北山さんがあんなに怯えるのも無理ないよな。よりによって子供の目の前で両親を殺すなんて…しかも、ドロドロに…溶かす…?>ゾクッ←寒気がする)おまえ等…おまえ等なんか最低だよっっ!!!てっちゃん、僕、北山さんのとこ行ってくる!!」
村上てつや「待てよっ!お前独りでいかせるわけには行かねえよ!!」
ト書き「安岡は村上の呼び止める声も聞かず駆け出した。」
ゴスペラーズレディース「くすくす・・・皮肉なものね。逃げ出して記憶がなくなってしまったはずのあなた達が再び出会ってしまっただなんて。・・・そうそう、あなた達のご両親には感謝しなきゃいけないわね。あの実験のデータがボスが発動しようとしてる『新たなる計画』にとても役立っているんだから(微笑)」
村上てつや「何っ?『新たなる計画』・・・?!お前ら、まだ何かたくらんでんのか?」
ナレーション「私達は暗殺組織・・・新しい計画を企てるのは当然でしょう?・・・その実験として、あなた達を連れてきたのよ。記憶が消えてても、元々は実験用の人間だからねぇ・・・(笑)」
ゴスペラーズブラック「まぁ・・・今回の薬品は以前とは違う・・・。空気のように吸い込んだだけで体を内部から破壊していくもの・・・。これは北山と酒井か・・・。あともうひとつは、人間の自己防衛知識を利用した薬。実験用の人間だけで殺し合ってくれる便利な薬だ・・・(笑)これは村上と黒沢と安岡にぴったりだなぁ!」
ト書き「ブラックが言い終わったと同時に、レディースの腹部に黒沢の拳が・・・ナレの頭部に安岡の蹴りが・・・ブラックの首元に物凄い速さで村上の回し蹴りが炸裂した・・・。」
黒沢カオル「もうぶち切れた・・・。お前らの組織ごとぶっ潰してやる・・・!・・・安岡、悪いけど酒井北山を連れて、病院にいってくれ・・・。お前らの恨みはわかるけど、その怪我じゃ危険が大きい・・・。もし医者に心配ないといわれたら武器をもって戻ってこい!」
安岡優「わかった・・・!たぶん北山さんは・・・無理かも。かなりの恐怖だし・・・。でも、一応ブラック達のことは話しておくね・・・。必ず戻ってくるよ!!てつも黒ポンもがんばってね!(そういってブラック達がまだもうろうとしているうちに、車にかけみ逃走した)」
村上てつや「黒沢・・・。こいつらを殺すか・・・?俺としては・・・今までのこともこれからのことも考えると、やっぱり今始末するべきなんだと思う・・・。でも俺はときどき判断を誤るからな・・・お前に従うよ。」
黒沢カオル「う〜ん、俺も殺したい気満々だよ・・・?でも、いくらなんでも、しれはヤバい。俺達が警察に捕まっちゃうよ?殺さない程度に、心を殺して・・・(ニヤリ)」
村上てつや「よっしゃ!じゃあいくか・・・!(苦笑)」
ト書き「そう言うと二人は、暗い建物の中に入っていった。その頃、安岡、酒井、北山は、車で病院に向かっていた。」
酒井雄二「(安岡から全てを聞き)・・・まさか、我々にそんな過去があったとは・・・。」
安岡優「(まだ震えている北山に)先生、大丈夫・・・?」
北山陽一「・・・・・・大丈夫っていいたいけど・・・・」
安岡優「無理しない方がいいよ、先生。」
北山陽一「・・・こんな時に何も出来ないなんて・・本当にごめん・・・」
ト書き「北山の頬には悔し涙がつたっていた・・・」
酒井雄二「・・・ところで、ヤスのケガはどうですか?村上さんがはずして撃ったとはいえ・・」
ト書き「安岡の足は血まみれになっていた。応急処置をする間もなかった上、そのままこの何分間か動き回っていた。」
安岡優「ん…痛くないとは言えないけど…でも、大丈夫。」
酒井雄二「そうか・・・」
北山陽一「・・・ヤス、足出して。それから雄二、その辺に応急セットがあるはずなんだけど・・・。」
安岡優「先生、いいよ!先生は頭を打たれたんだからとにかく休んでよ・・・!!」
北山陽一「いや、はじめは痛かったけどすぐに引いた・・・。たぶんてつが上手くやってくれたんだ・・・。ほんとすごいよなぁ・・・。黒沢さん達大丈夫かな・・・。」
酒井雄二「北山、在ったぞ応急セット。」
北山陽一「ああ、ありがとう。酒井は大丈夫か?ヤス・・・足。(包帯をまいて)これで一応止血は出来てると思う・・・。でもちゃんと病院いかなきゃ・・・。」
安岡優「いや、ほんと大丈夫!でも先生は休んでて!僕は戻らなきゃ・・・。2人だけじゃ大変だよ・・・!!酒井さん、北山さんをお願い・・・。酒井さんも休まなきゃ・・・。」
酒井雄二「ヤス・・・無理すんなよ・・・。そんな怪我でいったって、危険が大きいだけだ・・・。黒沢さんの指示に従って、まずは病院にいこう・・・。な?」
安岡優「うん、ありがと。心配かけて、ゴメンね。」
酒井雄二「いえいえ(微笑)」
ト書き「その頃、村上と黒沢は」
黒沢カオル「(急に立ち止まって)…村上、子どもの泣き声がする…。」
村上てつや「(足を止めて)・・・こっちか!まさか、人体実験を・・・?!いこう!!(走り出す)」
一般人(男)「(少年)やだよ!!誰か助けてー!!」
ゴスペラーズブラック「おい!うるさいぞ!そいつらを黙らせろ!ふふふ…子供とおまえら、どっちから先に試してみようか。」
マネージャー竹内「ブラック、奴らが来たぞ!さっさとすませろ!!」
ゴスペラーズブラック「はい、竹内さん!←{ちなみに、竹内さんの方が格上です}(そう言って子供達に薬を嗅がせる)・・・こいつら相手にどこまでやれるかな?」
黒沢カオル「この声!(何か聞いた事がある・・・・・・・思い出せない・・・・でも・・・・・・)」
村上てつや「う〜ん。だれだっけなぁ・・・・。」
黒沢カオル「つ!・・・・頭いてぇ・・・・・・(崩れ落ちる)」
村上てつや「黒沢…!えっ?うわっ?(少年が襲ってくる)」
黒沢カオル「いてぇ・・・いてぇ・・・。(唸)」
村上てつや「(少年からの攻撃をかわしながら)黒沢!!大丈夫か!?」
黒沢カオル「いってぇ・・・。(別の少年が襲ってくる)うわっ!!何なんだよ、こいつら!?・・・・クソッ!!(少年の腹部を殴り、気絶させる)・・・テツ!そいつも気絶させろ!!」
村上てつや「わかった!!(そう言って、少年を気絶させる)」
黒沢カオル「ふぅ・・・大丈夫?テツ。」
村上てつや「お前ら…子供まで使って…!許さん!!」
マネージャー竹内「くっ、少し足止めしないと。(ボタンを押すと、シャッターが下りる)」
効果音「ウィ〜〜〜〜〜ン」
黒沢カオル「あ…思い出したかも…。」
村上てつや「お前、タイミング悪いな。俺たち、閉じ込められたぞ。」
ト書き「がしっ、と一発。本来は防火用のシャッターへ蹴りを入れる村上に、周囲をきょろきょろ見回している黒沢。」
黒沢カオル「ねぇ、てっちゃん。「防火用のシャッター」が下りたんなら「非常口」は絶対あるよね?」
村上てつや「急がば回るか…っとその前に。」
ト書き「村上は三角飛びの要領で壁を蹴り、天井近くまで飛ぶと設置してあったカメラを掴み、てこの原理で折ってしまった。用を成さなくなった機械をぽい、と捨て、区切られた区画に『非常口』が無いか見て回る事にする。」
黒沢カオル「ん?これ・・・かな?」
村上てつや「…ロックかかってんな。災害時ホントにここから逃げられんのか…?非常口の意味ねぇだろこれ。あーあ。消防法違反で誰かしょっぴかねーかなー。」
ト書き「足止めをくらっていた2人の後ろのほうから急いでこっちに走ってくる足音と共に、自分達の名前を呼ぶ声が聞こえた。」
北山陽一「二人ともっ!!大丈夫ですか?怪我は!?」
村上てつや「北山!?どうしてここに?お前、大丈夫なのか!!?」
北山陽一「はい・・・何とか・・・。ヤスも雄二も来てますよ!!」
黒沢カオル「ヤスも来てるの?足の怪我、大丈夫!?」
安岡優「黒ポン?(シャッター越しに呼びかけて)僕の方は大丈夫。病院でOKもらったし、言われたとおり、武器も持ってきたよ!!」
村上てつや「よし!!酒井!何とかこのシャッター開けれねーか!?どっかそこら辺に、シャッター開閉のボタンがあるはずなんだけど・・・?」
酒井雄二「あー・・・(あたりを見回し)あります、あります!!わかりました!ちょっと待っててください!!」
ト書き「そう言うと、酒井はパソコンを取り出し、黙々とキーをうち始めた。数分後、シャッターが開き黒沢と村上が出てきた。」
安岡優「良かった−。これで『ゴスペラーズ』全員集合だね☆黒ポン、テツ・・・はい。(と、言って2人が愛用しているナイフと拳銃を渡す)反撃開始だよ!!(ヤングスマイル)」
村上てつや「よし!!じゃあ、いくぞ!!」
黒沢カオル「オレたちの恐ろしさを思い知らせてやるっ!!」
村上てつや「ぷっ・・・・・・・・なんか嘘くせぇセリフ・・・・ぷぷぷ・・・」
安岡優「てっちゃん、なにひとりでうけてんの?、さあ、いくよ。」
村上てつや「おう、悪い悪い。」
ト書き「そして5人は、それぞれの記憶を頼りに、建物の中をどんどん進んでいった。そして、「何か感じる」と、ある部屋に入っていった。」
マネージャー竹内「よく来たな・・・。あの実験中、唯一生き残れたガキども・・・。親が親なら、子も子だな。俺達に歯向かいやがって・・・・ブラック、レディース、ナレ、やっちまえ!!」
ゴスペラーズブラック「はい!!(北山と酒井の前に行き)お前らの相手は俺だ!覚悟しろ!!」
酒井雄二「・・・我々もなめられたモノですね−。(拳銃を出しながら)『頭良いだけがとりえ』って、思われてるんでしょうか・・・?」
北山陽一「ほんと、ほんと・・・。(ナイフを出しながら)私達が『戦いも出来る』って事を、わからせてあげないとね・・・(ニヤリ)」
ゴスペラーズレディース「(安岡の前に立ち)ボウヤの相手はあたしよ!!」
安岡優「(ヨーヨーを取り出し)望むところだ!俺の親を殺したあんたなんかに負けてたまるかよ!!」
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