-ゴスドラマ過去ログ:6501-6600-
ナレーション「(黒沢の前に立つ)黒沢君、あなたの相手は私よ。覚悟してね?(ホントは酒井さんが良かったんだけど・・・{悲})」
黒沢カオル「(悪かったな!オレで!)・・・あんた達を倒さないと、俺は幸せになれない気がするよ・・・。(右手に拳銃、左手にナイフを持ち)俺は、お前らを倒して過去の因縁を立ちきってやる!そっちこそ覚悟しろ!!」
村上てつや「(右手に拳銃、左手にナイフ)・・・さて、俺の相手はあんたですか?・・・竹内さんよー!!」
マネージャー竹内「ふん、あの頃から生意気だったが、今も十分生意気だな・・・村上。実験のために連れてきたが、失敗のようだったな。(こうなったら、始末するしかないようだ・・・。)かかって来い!!」
村上てつや「・・・望むところだ!こんな組織、ぶっ潰してやる!!」
ゴスペラーズ「!!勝負だ!!!」
ト書き「そして、酒井・北山vsゴスブラ、安岡vsゴスレディ、黒沢vsナレ、村上vsマネ竹内の戦いが始まった。」
ゴスペラーズブラック「北山、俺が憎いだろ?両親の死に際を見せたのは俺だしな。更にお前を虐待して傷だらけにしたのも俺だ(笑)」
酒井雄二「!!北山!挑発にのってはいけません!気を確かに!!」
北山陽一「・・・大丈夫だよ、雄二。この組織を潰せば、全てが終わる。それまで俺は、両親の事を言われても、キレないって決めたんだ・・・。だから、安心して・・・。(穏やかな表情)」
酒井雄二「(北山・・・・。わかった!あなたの気持ち、無駄にしないようにがんばります!)北山・・・いきますよ!!」
北山陽一「OK!いつでも良いですよ!!(ブラックに向かって)ブラック!もう私に挑発は通じませんよ!!」
ゴスペラーズブラック「チクショー!!(酒井からの発砲をよけるので精一杯)」
北山陽一「どうです?観念したら、どうですか?(そう言いながら、拳銃の口を、ゴスブラのこめかみに当てる。)」
ゴスペラーズブラック「・・・くっそぉ。」
村上てつや「くるならこいよ!竹内さーん!(独特な構えで竹内マネの前に立ちはだかる)」
マネージャー竹内「お前が俺に勝てるかな?(と言いながらきゅうに発砲してきた)」
村上てつや「普通負ける気でかかってく奴なんざ居ないと思うけどな。…道具だけに頼ってちゃ、折角の才能が泣いちゃうんじゃない?」
ト書き「村上は銃口の向きを見、弾を間半髪で避け続ける。そのうち、竹内の銃に装填されていた弾が尽きた。」
マネージャー竹内「げっ。・・・・こうなったら(ニヤリ)・・・・逃げる。」
村上てつや「あ!卑怯だぞ!まてこら!(と言って、竹内にタックル!!!)」
マネージャー竹内「うわー!(村上に押し倒される)」
村上てつや「よっしゃー!(マネ竹内の頭に銃口を当てる)観念しろ、竹内!!(しかし・・・こんなせこい奴が幹部だとは・・・)←少しあきれている」
ト書き「こちらは、安岡とゴスレディ。2人は、激しい攻防戦を繰り広げていた。」
ゴスペラーズレディース「…懐かしいわね。あんたも泣き虫だったわ。北山くんの両親の処刑後、北山くんは虐待されて、坊やはその横でいつも泣いてたわ。それを慰めてたのが酒井くん。村上くんと黒沢くんは北山くんを助けようと私達に反抗してたわね。あんた達5人がまた一緒になるなんて…!」
安岡優「(静かな怒り)ホントは女の人を攻撃するのは嫌なんだけど…。あんたは別だ!」
ト書き「そして、安岡はゴスレディに銃口を向けた。」
安岡優「少しでも動いたら…撃つよ?」
ゴスペラーズレディース「撃てるのかしら?(笑)」
ト書き「銃口をゴスレディの額を狙って動かさない安岡」
ゴスペラーズレディース「撃ってみなさいよ!・・・できないでしょ?だって、私はあなたの母親と血がつながっているもの。母親に似てるでしょ。ほら、私を母親だと思ってごらんなさい。・・・撃てる?」
安岡優「う゛ぅ゛…(いや、そんなわけは…あるはずがない!)」
ゴスペラーズレディース「できないわよね、そんなこと」
安岡優「母さん…?まさか…そんなバカなこと…。(でも…この表情…)←レディースの勝ち誇った笑みに、優しかった母親の笑顔を重ねてしまう。」
ゴスペラーズレディース「くすっ」
安岡優「・・・・・でも・・・母さんならこんなことしない!!!」
ゴスペラーズレディース「…私は…姉さん、あんたの母親をここに連れてきたわ。ここの薬を使えば、病気の子供が助かるって。そのときは本当だった…。この会社の裏の顔を知らなかったから…。」
安岡優「な・・・何を言ってるんだ?(少し声が震えている)」
ゴスペラーズレディース「姉さんは幼いあなたを連れてきて捕まった。私は助けようとしたわ。でも、私は…ボスに…。ううっ!(突然、その場に倒れる)」
ナレーション「あんた、しゃべりすぎよ。もう用ナシね。」
ト書き「ナレは黒沢の追撃から逃げたのかと思いきや、仲間のゴスレディに向かって発砲したのだった!」
安岡優「母さん!!(←無意識)…何するんだよ!!おまえ、こいつの仲間なんだろ!!!」
ナレーション「あら?そう?」
黒沢カオル「(ナレの後頭部に銃を当て)必要なくなったらどんな手を使っても抹殺する・・・それがお前らのやり方だったよなあ?にしても・・・勝負中に抜け駆けは反則じゃない?」
ナレーション「裏切り者は始末する・・・。それがここの掟。感情に流されて、教えなくてもいい事まで教えたあいつは、もう、裏切り者よ。・・・だから、始末する!!」
効果音「ドン、ドン(2つの銃声)」
ト書き「2つの銃声が鳴り響いた。1つは、ナレがゴスレディに撃ったもの。もう1つは、黒沢がナレの後頭部に撃った銃声だった。ゴスレディ、ナレはその場に倒れてしまった。」
黒沢カオル「(ナレの死体を見て)ちっ、腐った奴め・・・。仲間は・・・仲間は・・・大切なんだぞ。(つぶやく)・・・ヤス!そっちは大丈夫!?」
安岡優「(倒れているゴスレディを抱き起こし)ゴスレディ、大丈夫か!?・・・先生!何とかして助けられないの!?」
北山陽一「(傷口を見て)・・・ダメだ。傷が深すぎる・・・。これは・・・もう・・・・」
ゴスペラーズレディース「いいの・・・もう・・・。私は、あなた達が脱走してから、ずっと、罪悪感に悩まされていたわ。姉さんを守れなかった事、あなた達の両親を殺してしまった事とかね。でも・・・それも、もう終わり。やっとラクになれるわ。・・・ありがとう・・・ゴメンね・・・(ニッコリと笑顔をうかべ、息をひきとる)」
安岡優「ゴスレディ!・・・チクショウ!!何で・・・何でだよ・・・!!(静かな怒り)・・・みんな!絶対にこの組織、潰そうね!!」
酒井雄二「当たり前です!!・・・さて、せっかくですから・・・こいつらに、ボスのところまで連れてってもらいますか?(酒井、村上に銃口を突き付けられてるゴスブラ、竹内マネを指して)」
村上てつや「そうだな。(竹内マネに)おいっ、お前らのボスの所まで連れていけ!さもないと・・・(引き金を引こうとする)」
マネージャー竹内「まあそう焦るなよ村上・・・。その短気が命取りになるといっただろう・・・。本当にお前の母親にそっくりだ・・・クク・・・。(口元を歪めて笑いをこぼす)」
村上てつや「なんだって?!」
北山陽一「村上さん落ち着いて。案内していただきましょうか?ボスのところまで。」
黒沢カオル「(壁を殴る)・・・・・人は物じゃないのに・・・・・!」
安岡優「(竹内マネを睨んで)おい、ボスのところへつれてけよっ!(キレ気味)」
村上てつや「ヤス落ち着け・・・。(俺・・・こいつに拳銃つきつけても、何も感じねぇや・・・。さっきまでこいつらのこと悪者扱いしてたけど、俺も同レベルか・・・。)竹内、さっさと立ってボスの所へいけ・・・。」
ト書き「村上の言葉が終わるやいなや、竹内は隠し持っていた拳銃を村上と酒井に突きつけた。そして引き金を引いた。」
黒沢カオル「てつ!!酒井!!てっめぇ・・・!!(激怒)北山2人を・・・。(酒井は腕に直撃か・・・!村上が・・・あれ心臓部じゃないのかっ?!)くそぉっ!!(竹内の頭を銃で殴り、おさえつけた)」
マネージャー竹内「・・・へっ。おめーらも、弱いもんだなぁ・・・。」
村上てつや「は・・・はは。油断したな・・・。(がくっと倒れる)酒井・・・大丈夫か・・・?わりぃ・・・敵の前で集中をきらすなんて・・・俺のミスだ・・・。(出血が止まらない・・・。目がかすんできた・・・。息も苦しいし・・・。)」
酒井雄二「…俺は平気です!早く、手当てを!(何だ?記憶が蘇ってくる?前にもこんなことが…?)ここ、確か怪我を完全に治す薬もありましたよね…?」
マネージャー竹内「お前、よくそんなことを憶えていたな。うっ(酒井が発砲しそうな勢いで拳銃を突き付ける)」
酒井雄二「…あのとき、怪我した北山を治そうと忍び込んだことが…。4階の…北東の…白いドアの小部屋…。(記憶が完全に蘇る)我々は、こんなに酷い仕打ちを受けていたのか…(涙声)」
北山陽一「…えぇ…。酒井さん…でも…早くっ!」
酒井雄二「ああ、早くしないと・・・ヤス!なんか適当に村上さんに話しかけてて!絶対に意識を途切れさせちゃだめだ!!俺は薬をもってくるから・・・!あと黒沢さんと竹内のこともみててね!!」
黒沢カオル「ああ、わかった!」
安岡優「(黒ポン、たぶんそれ僕のセリフ・・・。)気をつけてね・・・2人とも・・・。」
北山陽一「大丈夫だよ、ヤス。すぐ戻ってくるから。(ポケットからハンカチを取り出し)酒井さん、せめて止血くらいはしていきましょう。(酒井の腕にハンカチを巻く)・・・これでよし!!」
ト書き「酒井は「ありがとう」と呟くと北山と4階を目指して階段を駆け上がっていった。その時、酒井の脳裏には記憶がどんどんとよみがえってきていた。虐待を受け、小さく震えている北山。それをただ呆然と見ているだけの自分。隣で泣き叫ぶ幼い安岡。そして北山に暴行を加えている者の後ろ姿…。」
酒井雄二「(頭を振って呟く)悪夢だ…。忘れていたのに…こんなに鮮明に思い出すなんて…。」
北山陽一「雄二…。ん?誰だ!?(拳銃を構える)」
平見文生「ここから先はNo.3の私を倒してから行け!(言いながら、酒井・北山の手から拳銃を打ち落とす)」
酒井雄二「(小声で)おい、どーすんの?こいつ、けっこー弱そうだけど・・・。」
ト書き「と言った酒井が突然、膝を突いた。」
平見文生「(いつのまにか二人の背後にまわり、拳銃を突き付けて)降参しろ。俺はなるべくお前達を殺したくはない。」
一般人(女)「やめて!bR!2人をいかせましょう・・・。(北山と酒井に向き直り)私達はここに連れてこられた子供達の監視役なの・・・。お願い!この子達を助けてあげて・・・。このままじゃ殺される・・・もう7人しか残ってないの・・・。閉じこめられてるのよ・・・(泣)お願い!どうか・・・(北山の服を握り涙を流す)」
北山陽一「(…この女性、昔会ったことがあるような?)私達の仲間も今、危険なんです。彼を助けたら、子供達も必ず助け出します。」
酒井雄二「(悪夢の連鎖…。我輩達が断ち切るしかないのですなあ…)」
北山陽一「酒井さん、はやく行かないと、子供達を助ける時間がなくなってしまいますよ。はやく行きましょう。」
平見文生「…通してやるよ、行け。あ、No.2とボスには気をつけろ。(駆け出す二人を見守って)やっと、解放者が現れたな…。(女性にむかって)あの男、お前の…。」
一般人(女)「ええ・・・お察しの通り、あの人・・・陽一は血のつながらない兄です。彼を探してこの組織にまで入って・・・よかった・・・やっと今彼に再会することができた・・・。彼は記憶を消されてるから私のことなんて覚えてないだろうけど、それでも、私は・・・っ(思わず涙がこぼれる)」
平見文生「・・・でも、こんなカタチで再会するなんてな・・・」
北山陽一「なぁ雄二。あの女の人、どっかで会った気がしないか。なんか、こう・・・ゾクゾクするんだ・・・今。俺のすべてを知っているような・・・そんな感じがして・・・。でもどこか、懐かしい気もするんだ。」
酒井雄二「うーん、さすがにこればかりは…。俺達とここで捕まっていた子かなあ?」
ト書き「酒井の記憶は正しく、二人は薬部屋の前にたどり着いた。」
酒井雄二「さて…北山、我輩達、何しに来たんですっけ?」
北山陽一「くろさわたちを」
酒井雄二「あっ、村上さんの薬だ!う〜む、記憶がごちゃ混ぜだ。」
北山陽一「・・・・大丈夫ですか?」
酒井雄二「大丈夫、大丈夫!!えーと・・・あっ、この薬です。(手に取り)よし!早く戻りましょう!!」
ト書き「そう言うと二人は、急いで村上達のところへと戻っていった。」
北山陽一「ただいま戻りました!(薬を取り出し)早くコレを村上さんに!!」
安岡優「(薬を受け取り)OK!テツ、薬だよ!・・・・・!!(ヤバイ!息がもう・・・。)←急いで傷口に薬を塗る。」
ト書き「傷口がみるみると塞がり、村上の顔色も元に戻ってきた。酒井も薬をもらい、腕の傷を塞いだ。」
村上てつや「・・うっ・・・・俺・・・生きてんのか・・・?」
安岡優「・・・テツ・・・・(涙ぐみ)良かった!良かったよ−!!・・・酒井さんと北山さんが、薬を取りに行ってくれたんだよ。」
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