-ゴスドラマ過去ログ:6601-6700-
村上てつや「酒井・・・達・・が・・・・・・・・?」
北山陽一「これから私達のやることは子供達の救出です。それに、ここにはボスとNo.2がいるらしい。気をつけろ、と。」
黒沢カオル「なにぃ?!まだ、子供達がいるの??村上、動けるか??」
村上てつや「ん・・・・なんとか・・・・」
安岡優「てっちゃん、無理しちゃダメだよ。」
酒井雄二「そうですよ。ここは、私と北山で行ってきます。黒沢さんは、そこにいる奴ら(ゴスブラ、竹内マネ)、押さえつけておいてくれませんか?」
田辺恵二「その必要はない!!」
小林社長「・・久しぶりだな、裏切り者のガキども・・・。部下があまりにも情けないので、私が直々に始末しに来たんだ。ありがたく思えよ。」
村上てつや「(こいつ等が、ボスとbQ・・・。)けっこう暇なんですね、ボスって。俺らなんかのために、わざわざ出て来ちゃって・・・。(ニヤ)」
田辺恵二「(いつのまにか村上の前に移動し、腹部に蹴りを食らわす)ふん、死にぞこないが!」
安岡優「(倒れた村上に駆け寄って)てっちゃん!あうっ!(次の瞬間、田辺に蹴り飛ばされ、壁に激突して意識を失う)」
北山陽一「(…このままでは皆やられる)黒沢さん、雄二、行って下さい。俺が囮になるから。子供達を助けたら、俺たちを助けにきてください。」
黒沢カオル「・・・わかった!行くぞ、酒井!!」
ト書き「酒井は「ハイ」と返事をし、北山に「がんばれよ」と一言言って2人はその部屋を出た。酒井の案内で先程の場所まで行くと、平見と北山の妹が待っていた。」
黒沢カオル「あれ、あんたは…No.3?それにこの娘は…?」
一般人(女)「ありがとう、約束を守ってくれて。子供達はあの部屋に監禁されてるの。」
黒沢カオル「よし、あの部屋だね。酒井、あの部屋、開けられそう?…時間が無い…早くしないと。北山の命、無駄にはしないぞ!!(←天然)」
一般人(女)「えっ?お兄…いえ、北山さんに何か?」
酒井雄二「(ノ―トパソコンを叩きながら)今、一人でボスとNo.2に立ち向かってます。早く救出に行かないと。よし、これで開くぞ!」
一般人(女)「そんな!助けに行って来ます!」
黒沢カオル「えっ、あ!待て!一人じゃ危険すぎる!(少女の腕をつかむ)」
酒井雄二「とりあえず、子供達を安全な場所へ避難させましょう。大丈夫ですよ、北山は。(この娘は一体…?)」
ト書き「4人は子供たちを避難させた後、元の場所に戻った。そこには竹内とゴスブラの死体が転がっているだけだった。」
一般人(女)「(死体を見て、気分が悪くなる)あっ、ううっ(口に手を当てて)…ごめんなさい。」
酒井雄二「大丈夫ですか!?しかし…どういうことなんでしょう…これは、ハッ!三人はどこかにつれていかれたのでは!?」
一般人(女)「ボスとbQが連れていったとしたら、場所は1つしか考えられない!私わかります!・・・この人達は、人を殺しすぎた・・・当然のむくいだわ・・・。(悲しげに見下ろし、走り出した)」
黒沢カオル「あっ、待って(追いかけながら)ねえ、No.3、あの娘は何者なんだ?」
平見文生「…。(知らないほうがいいだろう。彼女が自分から言うまでは。)」
ト書き「そして4人がついた場所は、さっきの建物から少し離れた別の建物の前だった。」
安岡優「(意識を取り戻して)…僕は一体?あっ!?(頭上で両手を手錠で括られている)」
黒沢カオル「ヤス!!大丈夫か!?」
安岡優「黒ポン!!・・・全然大丈夫じゃないから、早く助けてー!!」
平見文生「(あたりを見回し)ボスとNO.2はどこへ行った・・・?北山と村上の姿も見えないぞ・・・。」
田辺恵二「(安岡の後ろから出てきて)NO.3!お前・・・俺達を裏切ったのか!?」
平見文生「・・・悪いけど、最初からあんた等の仲間だなんて思った事は、これっぽっちもないぜ!!俺はただの、子供を監視する奴だ。」
小林社長「・・・もういい、田辺!(村上と北山を奥から連れてきて)これから、面白いものを見せてやろう。仲間が仲間を処刑するところだ。(2人に拳銃を渡し)・・・安岡を殺せ!!」
ト書き「村上と北山は無言でうなづき、動けない安岡に銃口を向けた。」
安岡優「てつ!!先生!!どうしたのさ、正気に戻ってよー!!」
一般人(女)「やめてー!お兄ちゃん!!(と言い、北山を押し倒す。涙を流しながら)・・お願い・・・もう・・・やめて・・・お兄ちゃん・・・・お願いだから・・・。(倒れた北山の胸で泣きじゃくる)」
酒井雄二「お兄ちゃんって・・・まさか・・・北山の・・・妹・・・・?」
小林社長「ほー、お前が北山の妹・・・(笑みを浮かべ)しかし、無駄だ。その程度の刺激で、『グラシアス』最高の毒薬が浄化されるなんて事は・・・!?!?なに!?」
ト書き「全員が驚いた。北山が涙を流して泣いていたのだ。そう、妹の涙で毒が浄化されたのだ。」
北山陽一「・・・・・・・・!!?(涙)」
一般人(女)「(キッと睨みあげて)ボス・・・っ!もうやめてください・・・っ!!これ以上罪を重ねないで!何人傷つければ気が済むんですか・・っ!うっ・・・お兄ちゃん・・・人殺しなんてしないで・・・。」
北山陽一「・・・・・・っ・・・・・・」
小林社長「生意気なガキめっ!!こんなことなら実験で殺しておくべきだった・・・っ!兄の胸の中で死ねっ!!(銃口をむける)」
村上てつや「動くな・・・。お前らも馬鹿だなぁ・・・二度も同じ手をつかうなんて・・・。俺には毒がきかないっていってんだろうが・・・。(ボスのうしろにまわり、後頭部に銃口をつきつける)」
小林社長「べつに俺は死ぬことなんて恐くない。けれど、1人より2人のほうが死にやすい。お前も死ね!!(と言いながら村上のほうを向きおなかのあたりを発砲した)」
ト書き「全員がほっと気を抜いたとき、一発の銃声音と、女の悲鳴が館内に響き、その後すぐに銃声が続いた・・。一発目の銃声は田辺のもの・・・二発目は、田辺を撃った黒沢のものだった。・・・悲鳴は紛れもなく妹のものだった・・・。」
安岡優「(↑田辺ってボスの間違いだよね・・・?!)うっそだろ・・。てつっ!!てつっしっかり!!ボスは・・・死んでる・・・。黒ポンがやったのか・・・。大丈夫?!酒井さん!!さっきの薬は?!(発砲距離が近いから・・・傷が深いよぉ・・・)てつ・・・っ!しっかりしろよな!!」
村上てつや「大丈夫だ・・・大丈夫だから耳元で大声出すな・・・(顔を歪めて小さく笑う)その子を外に出した方がいいんじゃないか・・・?血なんて見ない方がいい・・・恐怖症になるぞ・・・。・・・ぐっ!ごほっ・・・。(口から血が吐きでる)」
一般人(女)「む・・・村上さん・・・?(口元を両手でおさえ、声の震えを必死におさえ、村上にゆっくり近づいた)・・・私のこと、憶えていませんか・・・?(涙がこぼれる)・・・っ死なないで・・・。もうこの館内に薬は残ってない・・・。救急車を・・・っ!!」
酒井雄二「さっきの薬は・・・だめだっ!全部きれてる・・・っ!くそっ!!救急車を呼んできますから・・・っ!村上さんしっかりしてくださいよ!!」
田辺恵二「(酒井の前に立ちふさがって)無駄だ!どうせお前ら、皆死ぬんだし!ボスが死んで、俺がトップだ!あはははは!」
黒沢カオル「ふざけるな!おまえらなんかに殺されてたまるか!」
ト書き「田辺は狂ったように機関銃を全員に向けて発射した!全員かわすのに精一杯で、体のあちこちに銃弾がかすった!」
平見文生「(隙をついて、安岡の手錠をはずす)大丈夫か?」
安岡優「ありがとう・・・っ!!てつのこと守ってあげて!!(キッと田辺を睨む)もうやめろーっ!!!(村上の手の拳銃をとり、田辺にむかってうつ。それはみごとにあたり、田辺は倒れた)なんなんだよ・・・っ!こんなことするなんて・・・狂ってるよ・・・。」
平見文生「村上さん?・・・村上さんっ!!おいっ!!息・・・・・・してない・・・っ!!しっかりしろ!!おいっ!!腹部の出血が多すぎたんだ・・・。さっきの銃弾も2カ所あたってる・・・っ!くそっ!!」
黒沢カオル「なっ・・・!(村上にかけよる)村上っ?!おいっ!起きろよ!!(村上の頬をたたく)馬鹿かおまえ・・・っ!なにやってんだ!!脈が・・・・・・・・止まる・・・。村上・・っ!!ウソだろ・・・・っ!おいっ!!」
北山陽一「(村上の脈をはかる)だ・・・・だめです・・・。完全に・・・止まりました・・・。呼吸も・・・停止しています・・・。あのとき・・・撃たれたときに止血をしておけば・・・っ!村上さん・・・っ!!(村上の手をぐっとにぎる)」
酒井雄二「うそだ・・・っ!村上さん・・・?!うそだろ・・・。(村上の前に膝をつき、床をおもいっきり殴った)あのとき・・・俺がもっとよく薬の管理をしておけば・・・・っ!!村上さん・・・っすみません・・・っ!(涙がおちる)」
安岡優「てっちゃん・・・起きてよ・・・。てっちゃんが死んだら・・・ゴスペラーズは、どうすればいいのさ・・・。僕達もう・・・普通の生活には・・・戻れないんだから・・・・」
一般人(女)「…お兄ちゃん、私、村上さんを助けられるわ。」
北山陽一「(記憶が蘇ってくる)まさか…俺の両親が開発したアレか?馬鹿な、アレは自然の摂理に背くから、使ってはいけないって!それに…。」
一般人(女)「ねぇお兄ちゃん・・。何故人は、平気で人を殺すんだと思う・・・?誰かを守るため・・・?自分を守るため・・・?もし、人間の生まれ持った血がそうさせているのならば・・・そのすべての血が流れきるまで・・・終わらないの・・・?違うよね・・・。大丈夫。私は村上さんのために自分の命を使いたいの・・・。」
北山陽一「でも…。」
一般人(女)「お願い!お兄ちゃん!!」
酒井雄二「(話を察して)待ってください!俺の命も使ってください。一人より二人のほうが良いでしょう?」
安岡優「ぼくも・・・!」
黒沢カオル「まて!みんなの命を使うわけにはいかない・・・。俺のを使え!!」
一般人(女)「みんな大丈夫・・・。でも、最後に一つだけ約束して・・・?もう二度と・・・こんな殺し合いをおこさないって・・・。(北山の胸に顔をつけ嗚咽をたてて泣く)・・・お兄ちゃんにまた会えてよかった・・・。守ってくれてありがとう・・・大好きよ・・・。私のこと・・・忘れないで・・・。」
北山陽一「(涙ぐみ)・・わかった・・・。お前の命・・・村上のために・・・使わせてもらう・・・。」
一般人(女)「ありがとう、お兄ちゃん・・・。みんな!村上さんが良くなったら、また、ゴスペラーズとして悪い人達どんどんこらしめてね。応援してるから・・・。」
ト書き「北山が抱きしめると、妹の体は風のように消え、4人のまわりを取り巻くように回った後、村上の身体へとおりていった・・・。村上の傷がきれいになおり、村上の目が開く・・・。」
村上てつや「うん・・・俺・・・何で生きてんだ・・・?」
黒沢カオル「む・・村上・・・(涙)バカっっ!(村上を激しくゆする)・・・気がヘンになるかと・・思った・・よぉ・・・」
安岡優「(思わず抱きつく)てっちゃん!…ホントに生きてるよぉ(号泣)」
村上てつや「なっ、やめろよ!黒沢も安岡も。ちょっ、酒井、北山、どうなってんだよ?それにお前、妹はどうしたんだよ?」
酒井雄二「・・・妹さんは、あなたの身体の中ですよ。ねー、陽一?」
北山陽一「はい!そうですよね、雄二?・・・村上さん、妹を殺されないように気をつけて下さいね。頼みますよ。」
村上てつや「?なんのこっちゃ??・・・まあとりあえず、みんな無事で良かったって事だな。よーし!黒沢!次の仕事は何だ!?『裏の仕事』やってないと、体がなまりそうだ。」
黒沢カオル「ははは、テツらしいわ。えーっとね、次の仕事は・・・・・」
ト書き「こうして5人は、北山の妹との約束を守り、また『ゴスペラーズ』として『裏の仕事』を始めました。オシマイ。」
村上てつや「ひえ〜・・・疲れた・・・っ!今回はちょっとハードだったな・・・。ドラマの中とはいえ、死ぬと本当に自分ってものがなくなるんだよね・・・。服も穴だらけ・・・。」
酒井雄二「ほんとですよ。それに、今回は全役者総出演でしたからねー。ナレまでグラシアスの人間でしたし、ト書きさんもあんな奴の変わり、ご苦労様でした。」
安岡優「ホンとホンと・・・・もう疲れちゃったー・・・・」
ナレーション「(あんな奴だなんて、ヒドイ・・・。でも、コレ言ったら酒井さんが怖いので、言わない事にして)みなさん、休んでる場合じゃないですよ。次のシナリオ考えましょう。」
黒沢カオル「ナ〜レ〜、疲れたんだから少し休ませてくれても良いだろ〜。久しぶりにハードなやつだったから、みんな疲れ溜まってんだって。」
ナレーション「でもぉ・・・」
酒井雄二「…確かに。走り回って、撃たれまくって、ハリウッドも香港映画も真っ青ですよ。」
安岡優「そ〜だよ、そ〜だよ!!」
北山陽一「ナレ、明日シナリオ考えちゃいけないの??僕はやすみたいんですけど・・・・(と言ってもどうせ、てっちゃんかヤスが「酒飲みたいぃ〜」、とかって言うんだろうなぁ・・・)」
黒沢カオル「Zzzz・・・・。(疲れがたまったせいか寝てる)」
ナレーション「しょうがない・・・・。それじゃぁ、明日の朝8:00開始ということで、皆さん、おやすみなさい・・・。」
ゴスペラーズ「Zzzzz・・・・・・」
村上てつや「う・・・?んだー・・・目覚めちった・・・。ちょっと散歩でもしてくっかな・・・?いや、もう暗いからちょっと怪しいおじさんになっちゃうな・・・(苦笑)前回の台本でも読んでるかな。・・・おお・・・俺が死んでる間にこんな悲しい出来事が・・・っ!一般女性がこんなおいしい役なんてはじめてだよなぁ・・・。」
黒沢カオル「うーん・・・てつ・・・何やってんの・・・?」
村上てつや「黒沢・・・?すまん、起こしちまったか。目ぇ覚めちまったから、前回の台本読んでたんだ。」
黒沢カオル「あっ、そうなんだ・・・・ふわ〜ぁ(あくび)俺、まだ眠いから寝るね・・・。おやすみ・・・ZZzzz・・・・」
[TOP|NEXT|BACK]