-ゴスドラマ過去ログ:6801-6900-
安岡優「・・・ねえ、てっちゃん・・・どうするの・・・?僕には・・・あの2人を、捕まえる事なんて・・・・・」
村上てつや「わあ〜ってるよ・・・。とりあえず、あいつ等を探してみるか・・・?何とか説得して、自首させるぐらいは出来るだろうし・・・。」
黒沢カオル「そうだね・・・。じゃあ、早く探そう!!いくら俺達に任せたって言っても、上のやつらが二人ほっとく訳無いし・・・。何としても先にあいつら見つけよう!!」
安岡優「・・・わかった!!それがあいつ等のためになるんなら・・・。まずは、この付近で行きそうなところを片っ端から当たろう!!」
村上てつや「よっしゃ!!黒沢、ヤス、行くぞ!!」
ナレーション「こうして3人は、街の中へと繰り出していった。」
村上てつや「しっかし人が多いな〜。こん中から、あいつ等だけを探すのは大変そうだな・・・。」
安岡優「そうだね・・・。とりあえず、あの2人の特徴がある奴に声かけて行けば、いつかは当たるんじゃないかなぁ・・・・。」
黒沢カオル「あ、あの背」
安岡優「ん?・・・どうしたの黒ポン?」
黒沢カオル「いや、あの背の高い人・・・って似てるけど・・違うね。」
村上てつや「・・・そーだなあ・・・。」
ナレーション「一方酒井、北山は混雑した中で村上、黒沢、安岡を見つけた。咄嗟に電器店に隠れる二人。」
酒井雄二「こんなところであの3人を見つけるなんて…。どうしましょうか?買い出し」
北山陽一「うーん、ひとまず様子をみましょう。(と、物陰に隠れながら3人の動きをみている。)」
村上てつや「こんなことしてても見つからねぇよなー…。手分けして探してみるか?」
安岡優「そうですね。じゃぁ、僕こっち行きますから。黒ぽんは?どっち行く?・・・・黒ぽん??」
黒沢カオル「この炊飯器いいなぁ〜!!あっ☆こっちの電子レンジも〜!!」
安岡優「黒ポン・・・。ちょっとー!電化製品なんて見てないでよ!!あの2人を早く見つけなきゃいけないのにー!!(黒沢に向かって怒鳴る)」
黒沢カオル「ゴメンゴメン。でもあの2人、機械とかに詳しかったから、こういう所に居るかなーって思って。そういう事だから、ちょっと見てくるね〜!!(酒井、北山の隠れている電器店の中へ)」
村上てつや「黒沢!?オイ、ちょっと待てよー!!(そう言いながら、店の中へ)」
酒井雄二「(物陰に隠れ、小声で)陽一、どうするんですか?店の中に入ってきちゃいましたよ?」
北山陽一「(同じく小声で)落ち着いてください。多分、今、安岡も入ってくると思います。そしたら、目立たないように店の外へ出ます。入れ違いと走って出て行くのはマズイので、タイミングを見計らって何気なく・・・。そのあと、すぐに買出しを済ませて戻りましょう。」
安岡優「(店に入ってきて)ちょっとー!黒ぽんもてっちゃんも待ってよ−!!(店の奥へ)」
北山陽一「(安岡が店の奥に行ったのを見て)今です!!(店の外へ出て行く)」
安岡優「ん・・・?今の・・・?(気になって店の外へ出るが、2人の姿は無い)・・・気のせいだったかな?でも・・・なんだろう・・・このもやもやした感じ・・・(疑問を残しつつ、店の中へ戻っていく)」
酒井雄二「(店からだいぶ離れた所)どうやら成功したようだな、陽一。」
北山陽一「ええ、そのようですね。3人があの店を探しているうちに、さっさと買い出し済ませましょう。見つかったら面倒ですし・・・。それに・・・早く爆弾作りたいですしね。(ニッコリ)」
酒井雄二「ハハハ、それは私も同じですよ・・・。よーし!どでかい爆弾を作って怖がらせてやるぞー!!」
ナレーション「2人はそんな会話をしながら買出しを済ませ、秘密基地へと戻っていった。」
村上てつや「(あらかた探し終え、店の外に居る)あ〜あ、ったく。あいつら一体どこに居るんだよ!!」
黒沢カオル「ホント・・・。(ちょっと明るく)実は、ここには来て無かったとか・・・もしかしたら、もう用を済ませて帰っちゃっていとか・・・。ねぇ、ヤスはどう思う?・・・ヤス?(うつむいている安岡に)どうしたのさっきから?何か思い当たる事でも・・・?」
安岡優「うん・・・。一番最初に入った電器店あったでしょ?僕が入ってきてすぐ出ていった人達がいて・・・。気になって見に行ったんだけど、もう遅くて・・・。そのあとから、胸がもやもやしてて・・・。今思うと、あの2人だったんじゃないかと思ってるんだ・・・。」
黒沢カオル「う〜ん・・・・てつ、どう思う?もしヤスの言ってる事が本当なら、当分ここには来なくなると思うよ。そうなったら、見つけるのはだいぶ困難に・・・・。」
安岡優「困難に何?」
村上てつや「なんだよ黒沢!!」
黒沢カオル「べ,別に何でもないよてっちゃんが心配するようなことじゃないよ」
村上てつや「ならいいいけどさぁ・・・。でも俺が思うに、あの二人はものすごいものを作りそうな気がするんだ。爆弾とかさぁ・・・。」
黒沢カオル「俺もそう思うなんか嫌な予感がするあの二人なら絶対に凄い爆弾作よ」
安岡優「そうだよねぇ。あの2人なら爆弾つくることなんか可能だよねぇ。」
村上てつや「しかも、いとも簡単にな。・・・・・」
ナレーション「ちょうどその時、酒井と北山は・・・・・」
北山陽一「くしゅん・・・・・誰か噂でもしてるのかな・・・?雄ニ!!雄二はどんな爆弾をいくつ作るの?」
酒井雄二「そうですね〜・・・・どの程度の威力かはわかりませんけど、2,3個は作りたいと思っています。陽一の方は、どんなのにするんですか?」
北山陽一「僕もそれぐらいにしよっかな〜・・・そういえばさ、さっき見た」
酒井雄二「何をです?」
北山陽一「…なにをだっけ…忘れた。」
ト書き「北山は、さっき見た3人の話をしようと思ったが、その話をするのをやめておいた。」
酒井雄二「(気になるけど・・・ま、いっか。)でさ、どんなの作る?」
北山陽一「う〜ん…。小さくて威力のあるやつがいいんじゃない。」
酒井雄二「七色の煙がでたり〜〜〜☆(笑)」
北山陽一「はぁとマークとか星のマークとか〜〜〜☆(笑)」
酒井雄二「なんか子供に喜ばれそうだな。いやぁ〜、当日が楽しみですなぁ。」
ナレーション「それは爆弾と言うより花火の域に入るのではないでしょうか(小声ツッコミ)」
北山陽一「…確かにそうだね。雄二、爆弾の規模はどのくらいが妥当かなぁ?あんまり大きいと死傷者が出たりして危険かも。(…それに警察署にはアイツラが就職したとも聞いたし。)」
酒井雄二「じゃあ・・・とりあえず、死傷者が出ない程度にしておきますか?威力は強すぎず弱すぎず、で。」
ト書き「北山は「そうですね」と答え、爆弾を作り始めた。そして、数時間後・・・・」
北山陽一「・・・・できたー!!雄二、私の方は出来ましたよ。」
酒井雄二「こっちも出来ましたよ。・・・陽一、ためしに1つか2つ、街中で爆発させてみませんか?もしそれで死傷者が出てしまったら、改良しなくてはいけないですし・・・。」
北山陽一「そうだね。怪我ならともかく、死なれたら困るし・・・。よし!今から行きますか。明日には警察に爆弾送りたいですしね。」
酒井雄二「OK!じゃあ、さっさと変装して行きますか。」
ト書き「そう言うと、買い出しに出かけた時と同じ格好(酒井→眼鏡にポニーテール、北山→目深に帽子)をし、それぞれが作った爆弾を持って、街中へと行った。」
ナレーション「ここは街中にある公園。大人から子供まで、たくさんの人でにぎわっている。2人は作った爆弾を持ち、設置できる所を探している。」
酒井雄二「さてと、どこに設置しようかな・・・?よく場所を考えないと、死者が出るかもしれないし・・・。」
ナレーション「酒井が持っているのはリモコン捜査型の爆弾、北山が持っているのは、握り拳ぐらいの衝撃に反応する爆弾だった。」
北山陽一「公園はやめといた方がいいですね…人が多すぎる。」
酒井雄二「河原はどうでしょうか。そこなら少々大きな音がしても騒ぎにはならないでしょう。」
北山陽一「そうですね。まぁ、試作品で規模をおさえてあるから、中学生のいたずら程度ってゆうか、遊んでるんだな、くらいに思われるだろうし。」
酒井雄二「そうと決まったら、さっそく河原へ行こう!」
安岡優「てっちゃ〜〜ん!!!」
村上てつや「お・・・?どうした?ヤス?!」
安岡優「何か、酒井と北山に似ている人を見たって言う人が来てるんだって。」
村上てつや「なに−!!本当か!?それで、どこに居るんだ、そいつ!?(安岡に迫り、問い詰める)」
安岡優「ちょ、ちょっとてっちゃん落ち着いてよ!!今、応接室で、黒ぽんが話聞いてるよ。僕達も早く行こう!!」
村上てつや「わかった!行くぞ、ヤス!!(そう言うと、黒沢のいる応接室へ急いだ)」
黒沢カオル「(ドアが物凄い音で開く)あ、てつにヤス。待ってたよ。今、ある程度の話聞いたんだけど、まずあの2人に間違いないね。(酒井、北山を見たという人に)もう一回、話してくれないかな?」
一般人(女)「はい。え〜っと・・・一人は背がとても高くて、髪を後ろで縛ってました。それと、鼻の右横にホクロがありました。もう一人は、帽子を深く被っていたので顔はわからないですけど、声がとても低かったです。2人とも手に何か持ってたみたいですけど・・・。」
黒沢カオル「・・・って事なんだ。僕達の予想が当たってそうなんだよね・・・。それで、この人の彼氏が二人を見たって場所で待ってるみたいなんだ。今すぐ行きたいんだけど・・・・」
村上てつや「決まってんだろ!!(女の人に向かって)今すぐその場所に案内してくれ!!(女の人を引っ張って行く)黒沢、ヤス、急げ!!」
安岡優「ちょっとー、てっちゃ〜ん!待ってよ−!!(ドア付近で)黒ポン、行こう。」
黒沢カオル「あ、待ってよ〜!!(急いで部屋を出る)」
ナレーション「一方二人は・・・」
酒井雄二「ふ〜っ」
北山陽一「コレで、設置OKかな?」
酒井雄二「じゃあ・・・やりますか?」
北山陽一「そうですね。それではまず、私の衝撃をうけたら爆発するやつから・・・。(そう言って、勢いよく爆弾を投げる)」
効果音「ドカーン!!(爆発音)」
安岡優「・・・!!てっちゃん、今、爆発音聞こえなかった!?」
村上てつや「ああ、確かに聞こえてたぜ。(彼氏に向かって)オイ!お前らが見た2人、どっちに行ったかわかるか!?」
一般人(男)「え・・・は、はい。2人で何か相談して、あっちの河原の方に行ったみたいですけど・・・。」
黒沢カオル「河原か・・・。まさか・・・爆弾の・・・実験・・・?ねぇ、てつ、行ってみよう!!」
村上てつや「そうだな・・・。(あいつら、本当に・・・)黒沢、ヤス、急ぐぞ!!もし本当に実験なら、あいつらすぐに終わらせて、また隠れちまう!!」
安岡優「わかった!!(彼氏彼女に)教えていただき、どうもありがとうございました。(一礼して、村上、黒沢と河原の方へと駆け出す)」
酒井雄二「(北山の爆弾の爆発を見て)・・・結構威力ありますね〜。では次に、私のリモコン型爆弾を爆発させてみましょう。・・・ポチッとな。(爆破スイッチを押す)」
効果音「(爆発音)」
北山陽一「・・・雄二のも結構威力ありますね。どっちとも、もう少しおさえなきゃダメかな・・・?早く帰って改良しましょう。このままじゃ、明日に間に合いませんよ。」
酒井雄二「そうですね。じゃあ、戻りますか。(そう言って、秘密基地に戻ろうとする)・・・ん?・・・陽一・・・あれ・・・。」
ト書き「酒井の指差す方には、走ってくる村上、黒沢、安岡の姿が見えていた。」
安岡優「!!黒ぽん、てっちゃん、あそこ!!(酒井、北山を指差す)やっぱり、ここで実験してたんだ。」
村上てつや「(アイツら・・・チクショウ!!・・・もっと早く気づけば・・・)」
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