-ゴスドラマ過去ログ:7001-7100-
黒沢カオル「あ!・・・・・・・・・・」
一般人(女)「どうしたんですか?」
安岡優「どうしたの黒ポン大声出して?」
黒沢カオル「(奥の方を指差して)ねぇ、あの先生じゃない?あの、看護婦と話してる・・・」
安岡優「え・・・?(黒沢が指差した方を見る)あっ!ホントだ!てっちゃん、あの人だよ!!」
村上てつや「(2人が指差した方を見る)そうだ!あいつだ!!(受付の人に向かって)どうもありがとうございました。(その医者に向かって走っていく)すいませーん!!」
DJバリ"K"〜ん「(彼女の担当医だった医者。3人の方を見て)・・・はい?私ですか?何か用事でも・・・?」
村上てつや「えぇ。俺達こういう者なんですけど・・・(警察手帳を見せる)・・・あなたが7年前に担当した、心臓病の患者についてお聞きしたいんです・・・。お時間よろしいですか?」
DJバリ"K"〜ん「(少し動揺)え、えぇ・・・。よろしいですけど・・・こんな所でもなんですから、こちらへ・・・。(そう言い、3人を応接室に通す)」
黒沢カオル「(ココは応接室)あの・・・早速なんですけど・・・7年前に担当した心臓病の患者さん・・・何か特別な事はありましたか・・・?」
DJバリ"K"〜ん「い、いえ・・・べつに・・・。(動揺)あの・・・何か事件でも・・・?もしかして・・・その彼女が関係あるとか・・・?」
安岡優「えぇ、まぁ・・・。実は、その彼女と仲の良かった人達が、ある事件の犯人で・・・。どうも、彼女が亡くなったのと関係あるみたいなんです・・・。何かご存知で・・・?」
DJバリ"K"〜ん「い、いや・・・私は・・・べつに・・・何も・・・。(明らかに動揺している)」
村上てつや「オイ!てめぇ・・・一体何隠してんだよ!その彼女はなぁ、俺等のクラスメイトだった奴なんだぞ!犯人だって、高校時代の親友で、犯罪なんかやるような奴等じゃなかったんだ・・・。お前の隠している事で、俺等がどれだけ迷惑してるのかわかってんのか!!?」
黒沢カオル「て、てつ、落ち着いて!!(村上をなだめながら)先生・・・あなたの軽い気持ちが生んだ行為がもとで、2人の人間が犯罪者になったかもしれないんです・・・。お願いですから、正直に話してください。」
DJバリ"K"〜ん「う・・う・・・すみませんでした・・・。(突然泣き出す)実は・・・彼女の父親に頼まれて・・・私は・・・彼女を見殺しにしてしまったんです・・・。ホントに、ごめんなさい・・・。」
ナレーション「医者は、泣きながら全てを語り始めました。彼女と彼女の父親は血が繋がってない事、その父親から金を貰い彼女を見殺しにした事、彼女が亡くなった後、笑いながらその話をしてた事、そして酒井と北山がその話を聞いたのかも・・・という事まで話してくれました。」
安岡優「(泣いてる医者を見て)あの2人・・・父親とこの人が笑いながら話してるの、聞いちゃったんだろうね・・・。そこで、知ってはいけない彼女の死の真実を知ってしまった・・・。」
黒沢カオル「そして、それが犯罪に走らせた…。」
ト書き「黒沢の目に涙が浮かんだように見えた、安岡。」
村上てつや「許せねぇ…。おまえ人の命をなんだと思ってるんだ?おまえ医者だろ?患者を助けるのが医者の仕事だろーがよ!」
安岡優「てっちゃん、落ち着いて…!! …先生。…先生は彼女の父親に脅されていた、なんてことはありませんか?本当は彼女を…助けたかったんでしょう?」
DJバリ"K"〜ん「私は…初めは冗談じゃないって断ったんです。患者さんの命を助けるのが仕事ですし、そのためにこの職業を選んだんですから。…確実に死ぬことが分かっている患者さんにだって、残りの時間を精一杯楽しく生きてもらうのが私の仕事だと思っているし。…でも…あの日…あの人は…。」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・・・・・・・・(黙り込む)」
村上てつや「もういい!行くぞ、黒沢、安岡。」
安岡優「いや、ちょっ・・・!てっちゃん!!・・・いっちゃった・・・ごめん黒沢さん、僕話聞いてるから、てっちゃんのとこいってくれる?この先生まだなんかあるみたいだし・・。てっちゃん優しい人だから、せめちゃだめだよ?(笑)」
ト書き「黒沢は「わかった」と言って部屋を出ていった。」
安岡優「さて・・・先生、話の続きをしましょう・・・。あの日、彼女の父親は何を言ってきたんですか?」
DJバリ"K"〜ん「はい・・・あの人は彼女の病室に来るなり、生命維持装置を切っていったんです・・・。あの父親・・・彼女にはほとほと愛想が尽きてたみたいで・・・「いっそのこと殺してしまおう」と・・・。そして、慌てて来た私に「絶対に手をほどこすな」って言ってきたんです・・・。私・・・逆らえなくて・・・」
安岡優「・・・・・(何て父親だ!・・・あれ?でも、この人・・・今・・・逆らえなかったって・・・)あの〜・・・すいません、その人の職業って何だかわかりますか・・・?」
DJバリ"K"〜ん「・・・あの・・・実は・・・警察の・・・部長さんだって・・・・・」
安岡優「えっ・・・!?警察の部長って・・・僕達の・・・上司・・・?そんな・・・(でも、もしそうなら、この人が逆らえ無かったって言うのも納得できるし、あの2人が世間に復讐しようとするって事にも説明がつく・・・。チクショウ!!)正直にどうもありがとうございました。では・・・。」
ト書き「安岡は急いで部屋を出て行き、村上、黒沢に今聞いたことを伝えに行った。その頃酒井、北山は、最後の復讐のために作った爆弾6つを持って、警察署の前に来ていた。」
北山陽一「・・・・いよいよ・・・復讐の最終章が始まります・・・。あの部長に、わからせるんです・・・彼女の苦しみを・・・。雄二、行きますよ!!」
酒井雄二「ええ、行きましょう!待ってましたよ、この日がくるのを!」
安岡優「ちょっとまった〜!!!!!!!!」
北山陽一「!!あの3人・・・・雄二!ひとまず急ぎますよ!走ってください!!」
酒井雄二「わかりました!!(急いで走りだし、警察署の中へ入って行った)」
黒沢カオル「あっ!!(警察署に入って行く2人を見て)入って行っちゃった・・・。てつ、ヤス、俺達も行こう!!(そう言い、署内に入っていこうとする)」
酒井雄二「陽一!あの3人、入って来ちゃいますよ!これじゃあ、あのヤローに会う前に捕まっちゃいそうです・・・。どうするんですか!?」
北山陽一「わかってます!!(爆弾を1つ取り出して)私が作ったモノの中で、1番威力が小さいものです。でも、玄関を爆破して足止めするぐらいは出来ると思います。(そう言うと、起爆スイッチを入れたその爆弾を投げる)」
村上てつや「(北山が何か投げたのを見て)危ない!!みんな、伏せろ!!(村上の言葉に黒沢、安岡、とっさに伏せる)」
効果音「ドカーン!!(爆発音)」
安岡優「(爆破された玄関を見て)・・・こんな事してまで足止めするなんて・・・あの2人、本気みたいだね・・・。」
村上てつや「・・・だから、俺達が止めてやんねーと・・・・。あいつ等の苦しみに気づいてやれなかった俺達にも、責任があるんだからな・・・。」
黒沢カオル「そうだね・・・。急ごう、二人とも!!(そう言って3人は、警察署の中に入って行った)」
酒井雄二「(爆発音のあと、後ろを振り向き)陽一、足止めは成功したようですよ。やりましたね!」
北山陽一「えぇ!!次はあなたの出番ですよ、雄二。ココをこっぱみじんに吹き飛ばすのは、そちらの爆弾の役目なんですから!」
酒井雄二「わかってますよ、それぐらい。(そう言うと爆弾を3つ全て取り出し、スイッチを入れ、三方向に投げた)陽一、私が作ったのは移動式のやつなんですよ。パソコンであやつり、好きな所で爆破可能なんです。どうですか?(少し得意げに)」
北山陽一「…面白い仕掛けを作りましたね、雄二。(急に立ち止まり)……っ!ダメだ、こっちには人が大勢いる。別の所から行きましょう!」
酒井雄二「ちょっと待ってくれ。(パソコンを開く)ふんふん・・・、部長さんの部屋はあっち(人のいない方を指して)です。そっちを通る必要はありません。」
北山陽一「(酒井のパソコンを見て)本当ですね・・・。さすがですね、雄二。パソコンに署内の地図を入れとくなんて。」
酒井雄二「まあな!(得意げに)さあ、早く行きましょう。あの3人に追いつかれちゃいます!」
北山陽一「そうですね・・・行きましょう!!(そう言って、酒井のパソコンが示す場所へと急いだ)」
村上てつや「チクショウ・・・あの2人・・・一体どこに行ったんだ・・・。」
黒沢カオル「う〜ん・・・部長のとこだとは思うんだけど・・・犯罪者の2人が、警察署内の事を知ってるとは考えにくいし・・・かといって、適当に探してるとも思えない・・・・やっぱここは、分かれて探すが一番な気がするよ。」
安岡優「・・・黒ぽんの言う通りだね・・・・じゃあ僕はこっちを探すよ。もし見つけたら、携帯かメールで連絡ちょうだい。じゃあ・・・。(走って去る)」
村上てつや「それじゃあ俺はこっちを探すか・・・(安岡とは別の方向に行く)」
黒沢カオル「じゃあ、俺はこっち・・・(村上、安岡と違う方向へ)」
ト書き「3人はそれぞれの方向に分かれて、酒井と北山を探し始めた。その2人はと言うと、酒井のパソコンが示した場所・・・・部長の部屋の前についていました。」
酒井雄二「ここですか。」
北山陽一「はい・・・いよいよですね・・・雄二・・・。(拳銃を取り出し)行きますよ・・・。コンコン(ドアをノックする)失礼します・・・。(部屋に入ってすぐに鍵をかける)お久しぶりですね、部長さん・・・。」
小林社長「!?お前たち・・・酒井雄二と北山陽一・・・どうしてココに・・・?」
酒井雄二「復讐しに来たんですよ・・・7年前・・・彼女を見殺しにしたあなたを・・・殺すためにね・・・。」
小林社長「7年前・・・まさか・・・あいつの事か・・・?お前達・・・どうしてそれを・・・(顔が青ざめる)」
北山陽一「覚えていたんですね・・・(薄笑いを浮かべる)実は、彼女とは大学が一緒で。亡くなった時も病院に来てたんですよ・・・?もちろん、あなたが担当医と笑いながら話している時も・・・。(冷笑)」
小林社長「・・・・・!!(近くにあった電話に手を伸ばす)」
効果音「ズキューン(銃声)」
北山陽一「(拳銃を電話に向けている)無駄ですよ。これで連絡は取れません。・・・そうだ!誰も入って来れないように、ドアにも爆弾を仕掛けておきましょう。・・・ちなみに、この部屋がぶっ飛ぶぐらいの威力ですから。(ニッコリ)」
小林社長「お前ら・・・そんな事をしたら・・・自分の命だって・・・・」
酒井雄二「・・・我々は良いんです。あなたに復讐する事を、生きがいとしてましたから・・・。あなたを殺せるなら、この身を犠牲にするぐらいどうってこと無いです。・・・ねぇ、陽一?」
北山陽一「えぇ・・・最初からその気でしたしね。(最後の爆弾を取り出し)これは、起爆スイッチを自分で押す爆弾です。押してから約10秒で爆発します。あなたを殺すために、作りました・・・。雄二、パソコンの準備を!!」
酒井雄二「OK!!(そう言うと、先程の3つの爆弾を爆破させる準備をやり始める)えーと・・・爆弾の位置は・・・ココと・・・ココと・・・ココにしましょう。陽一、準備できましたよ!!」
小林社長「お前達・・・一体何を・・・?」
北山陽一「・・・この警察署を粉々にぶっ飛ばすんですよ!!あなたも・・・ココの警官も道連れにしてね・・・。(ニヤリ)」
酒井雄二「恨むんだったら、彼女を見殺しにして、私達をココまで怒らせた自分を恨むんですね!!」
小林社長「・・・・!!!!!!」
村上てつや「今、確かに銃声が聞こえたんだが・・・一体どこなんだ?(安岡を見つける)おっ!?ヤス!!お前、銃声聞いたか!?」
安岡優「あっ、てっちゃん!!僕も今、銃声がどこからなのか探している所なんだ。絶対、あの2人が撃ったものに間違いないんだろうけど・・・。」
黒沢カオル「てつ〜!ヤス〜!(遠くから走ってくる)はあはあ・・・。大変だよ2人とも。部長の部屋で、酒井と北山が・・・・。あ〜もう!とにかく来て!!」
ナレーション「村上と安岡は黒沢に言われ、急いで部長の部屋に向かった。」
黒沢カオル「(部長の部屋の前)部長!部長!大丈夫ですか!?聞こえたら返事してください!!」
小林社長「黒沢・・・?黒沢か!?く〜ろ〜さ〜わ〜!!」
安岡優「部長の声だ・・・。部長!今行きますから!!(ドアを開けようとする)ダメだ、向こうから鍵かけられてる。」
村上てつや「しゃぁーねー、ドアをぶち破るか・・・?部長!ドアをぶち破るんで下がっててくださいね!!」
小林社長「・・・!やめろ、村上!!ドアに爆弾が仕掛けられいる。衝撃で爆破するやつで、この部屋が吹き飛ぶぐらいの威力があるらしいんだ。」
村上てつや「なに!?(ドア越しに)オイ!酒井、北山!!バカなマネはやめて、さっさと出て来い!!」
北山陽一「何言ってるんですか.あなたに「出て来い」なんて言われて素直に出て行くほうがバカだ,死にたくなければ俺達の言う事を聞け」
村上てつや「おまえ何言ってんだかわかってんのか!!」
酒井雄二「あなたこそ、何言ってるかわかってんですか?!あなたは何も知らないからそんなこと言えるんですよ!!」
黒沢カオル「分かるわけないじゃん!!お前達が誰にも言わないこと、他の誰かが知ってるの!?お前達が言わない限り、誰も分かんないんだよ!!だから・・・バカのこと辞めて、話を聞かせてよ・・・。俺達ならいつでもお前達も話を聞くよ・・・(優しげに)」
安岡優「黒ぽんのゆうとうりだよ!!」
効果音「ズキューン!!(北山氏、上に向かって発砲)」
北山陽一「いいかげんにしてください!!私達は・・・あなた達と話す気なんて無いんです!それ以上何か言うようでしたら、起爆スイッチを押しますからね!!(酒井にアイコンタクトを送り、パソコンの準備をさせる)」
酒井雄二「(黙々とパソコンをうち、署内に仕掛けた爆弾をいつでも爆破できるようにセットする)陽一、こっちはいつでも良いですよ。3つの爆弾のうち、どの爆弾も1発で爆破できるようにしました。」
黒沢カオル「(村上に向かって)どうする?あの二人を止めること出来ないよ。」
ト書き「この状況にどう対応すべきかを必死で考える村上・黒沢・安岡」
村上てつや「(・・・・・どおしたらいいんだ・・・・・クソ!!)」
黒沢カオル「とりあえず基本は相手を刺激しないように…何とか…どうしよう…?」
村上てつや「もー、むかついてきた!!(北山・酒井に向かって)てめぇらいいかげんにしろ!!(怒)」
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