-ゴスドラマ過去ログ:7301-7400-
安岡優「ホントだ・・・2人ともいない・・・何で・・・?まさかどこか行ったんじゃ・・・・」
黒沢カオル「(ベッドの上を見て)あっ!手紙がある。なになに・・・『あなた達を信じてない訳じゃ無いんですけど、私達は私達の家に帰らせていただきます。いろいろ面倒をかけてスイマセンでした。どうかお元気で。さようなら。北山・酒井』・・・だって。どうしよう・・・?また二人がいなくなっちゃった・・・。」
村上てつや「どうしたもこうしたもねぇよ・・・すぐ2人を探すぞ。多分アイツらは自分達の秘密基地に戻ったんだ。今までの事から、あいつ等の居場所はこの付近のはず・・・。急いで探すぞ!!」
安岡優「でも・・・2人は事件当時の記憶が無いんじゃあ・・・・」
黒沢カオル「無くなってる記憶は、高校時代と彼女が亡くなった後・・・事件当時だけそこを基地にしてたって訳じゃない・・・だいぶ前からそこに住んでいたって考えれば・・・2人はその場所を覚えているはず・・・。そういう事だよね、てつ?」
村上てつや「そういうこと。だから、この付近にある廃ビルとかをしらみつぶしに探せば、あいつ等を見つけれるかもしれないってことだ。さぁ!早くあいつ等を探すぞ!!」
ナレーション「そう言うと、3人は外に出てあたりの廃ビルを探し始めた。その頃酒井と北山は、記憶を頼りに秘密基地へ行き、一休みをしていた。」
酒井雄二「ココですココです。我々の住んでいたところは。(椅子に座り)ふぅ〜・・・何か疲れましたね、陽一。」
北山陽一「そうですね・・・。ハイ、雄二(酒井にコーヒーを渡す)それにしても、あの3人は一体誰なんでしょう・・・?(そう言いながら、ソファーに座る)」
酒井雄二「さ−誰でしょうね?」
北山陽一「ホントに・・・。でも・・・あの3人を見てると、どこか嫌な感じがするんですけど、懐かしい気もします・・・。何なんでしょうね、この感じは?(微笑みながら話す)」
ナレーション「穏やかに話している酒井と北山。その時、ドアが勢いよく開き、村上、黒沢、安岡の3人が入ってきた。」
村上てつや「おい!なにやってんだよ!!おまえ等!!」
黒沢カオル「何で急に居なくなるんだ?心配したんだぞ」
安岡優「そぉだよぉ!!黒ポンなんて、まだ完全じゃないのにぃ!!」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・・!」
北山陽一「貴方達・・・(どうして場所がわかったんだ?という顔で3人を見る)」
安岡優「ったく…ほら!病院戻ろうよ。まだ身体完全に治ってないんだから…」
酒井雄二「なんで…?なんで解ったんですか?あなた達は一体?!」
黒沢カオル「俺達は・・・2人の・・・親友なんだよ・・・。だから、言う事ぐらいは聞いてよ・・・お願いだから・・・。」
酒井雄二「親友・・・ですか・・・。(うつむく)でも・・・我々はあなた達の事を覚えていません・・・。だから・・・(顔を上げて)あなた達の指図は受けたくないんです!!」
北山陽一「(3人を見据えて)・・・雄二の言う通りです。私達は、この場所が良いから・・・落ち着くから居るんです。私達がココに居るという事をとやかく言う権利は、あなた達には無いはずです。私達の親友だって言うなら・・・とやかく言わないで・・・私達の事を見守っててくださいよ!!」
黒沢カオル「酒井・・・・北山・・・・・」
北山陽一「お願いですから・・・私達に構わないでください・・・。あなた達を見てると・・・なぜか、つらいんです・・・。」
黒沢カオル「はぁ〜・・・(1つ溜息をして)わかったよ。好きにして良い・・・ココに居ても良いから・・・・・でも・・・俺達の言う事は聞いてくれないか?2人の為でもあるからさ・・・。無理な事は言わない・・・だから・・・」
北山陽一「・・・・・・・・・・」
安岡優「頼むよぉ〜。」
村上てつや「あ〜もう。俺んちで働くんだろ〜酒井〜おぃ。」
黒沢カオル「てっちゃん、それは…(汗)」
安岡優「そうだね。まずは体を治さなきゃね。車はもちろん、お金も持ってないし、ここに着くのも全部歩きでしょう?意識不明の間にだいぶ回復したとはいえ、まだまだ安静が必要だよ。(それでも火傷の跡は一生残るんだよなぁ…)」
酒井雄二「陽一、どうしますか?我輩、今は、あの3人の言うことも聞いてもいいかな?って思うんだけど・・・。」
北山陽一「そうですね・・・。わかりました!あなた達の言う通りにしましょう!」
黒沢カオル「ホント!?やった−!!2人とも、ありがとう。」
北山陽一「ただし・・・条件があります・・・。」
安岡優「条件・・・?」
北山陽一「・・・先程も言いましたけど、私達はココに居たいんです・・・。ココに居ると・・・懐かしいと言うか・・・何かを思い出せそうな気がするんです・・・。だから・・・ココに居ても良いという事が条件です。」
安岡優「それは・・・・・」
酒井雄二「この条件を飲んでもらえないなら・・・あなた達の言う事は・・・・」
黒沢カオル「(考え込む)・・・わかった、その条件飲むよ。でも・・・俺達からの条件も飲んでくれないか?」
北山陽一「・・・何ですか?」
黒沢カオル「俺達の言う事を聞く事と、昼間出歩かない事・・・それから・・・(しばし黙り込む)俺をココに住まわせる事!!」
村上てつや「黒沢!?お前なに言ってんだよ!!」
黒沢カオル「だって・・・ホントは俺達の家に連れてくのが良いんだけど、ココ居たいって言ってる。だったら、俺が2人の家に住めば、いろいろ助ける事も出来るし、仕事以外はずっと一緒にいる事が出来る。(酒井、北山の方を見て)コレが俺からの条件・・・飲んでもらえるかな?」
ゴスペラーズ「酒井&北山* わかりました・・・・。」
安岡優「くっろぽぉ〜んっ!だいすきっっ!(と言って抱きつく)」
黒沢カオル「ヤス!やめてって!落ち着いてよ!!」
安岡優「わかったよ〜、もう〜。(黒沢から離れる)でも、黒ぽんだけで大丈夫かな〜・・・ねぇねぇ、僕もココに住んで良い?」
村上てつや「はぁ!?ヤス!お前までなに言ってんだよ!!」
安岡優「だって、黒ポンだけじゃ心配だし・・・なんか楽しそうなんだもん。(酒井、北山に)ねぇ、ダメ?」
黒沢カオル「安,俺一人出平気だよ。心配してくれてありがとう(微笑)」
酒井雄二「(北山と顔を見合わせ)・・・我々は別に良いですよ、2人でも、3人でも。・・・その方がうれしいんですけどね、陽一?」
北山陽一「(口元に笑みをこぼしながら)そうですね。この5人でいると、何か懐かしい気がしますし・・・。(3人に向かって)よろしいですよ?皆さんでココに住んでも。」
村上てつや「(少し考え)しゃ〜ね〜な。確かに天然な黒沢だけじゃ何か心配だし・・・ヤス、俺等もここに住まわせてもらうぞ。」
黒沢カオル「あー!てつ!何気にひどくない?その言い方。」
安岡優「まぁまぁ。(黒沢をなだめる)それじゃあ、僕達3人とも住まわせてもらうから。あらためて、僕、安岡です。よろしくね。」
村上てつや「村上です。よろしく。」
黒沢カオル「黒沢薫です。コレからよろしくね。」
酒井雄二「いえいえ。こちらこそよろしくお願いします。」
ナレーション「こうして、5人の新たな生活が始まりました。村上、黒沢、安岡は警察の仕事に戻り、酒井と北山は言われた通り、昼間は外出をしないよう心掛けました。バリ先生の書いた診断書のおかげで、5人は何事も無く平和な毎日を送りました。そして、数ヶ月後・・・・」
安岡優「ただいま〜☆」
北山陽一「(ただいま部屋を掃除中)あっ、ヤスくん、おかえりなさい。ちょっと待っててね。今終わるから。」
安岡優「北山さん、いい加減『ヤスくん』はやめてほし〜な〜。僕の方が年下なんだし・・・。ところで酒井さんは?」
北山陽一「黒沢さんと買い物行きましたよ」
安岡優「どうせ、黒ぽんのことだから、「みんなで鍋大会〜!!」とか言って豆腐がいっぱいあるんだろうなぁ。」
北山陽一「いえいえ、雄二はきのこをいっぱい買ってくる、って言い張ってましたよ。」
ゴスペラーズ「(黒沢・酒井)ただいま〜!」
安岡優「噂をすれば・・・影ってやつだね・・・これは。」
酒井雄二「なに?、なんかいった?(うれしそうに)。今日さあ、きのこ安かったんだよお〜だからいっぱい買ってきたぞ〜・・しめじだろ、えのきだろ、まいたけだろ・・・・・・・」
北山陽一「あっ雄二、まつたけ・・・は?」
黒沢カオル「まつたけは無かったよ。そこらのスーパーで売ってるのかって感じだけど・・・。」
村上てつや「今帰ったぞー。(買い物袋の中身を見て)なんだ、今日は鍋でもやるのか?こんなにたくさん、誰が買ってきたんだ?」
黒沢カオル「俺と酒井で買ってきたんだけど・・・・・」
村上てつや「お前、酒井連れ出して大丈夫なのか?あれからだいぶたってるとはいえ、いつオレらの仲間にバレるかわからないんだぞ。」
黒沢カオル「大丈夫、大丈夫。ちゃんと帽子をかぶってもらったし。安心して。・・・さぁ、鍋の準備をしよう!ヤス、手伝って!!」
安岡優「オッケ〜!酒井さんと北山さんはテーブル出して。てっちゃんはお鍋出してきて。」
ゴスペラーズ「(酒井、北山)わかりました!(村上)はいよ!」
村上てつや「おっ!!サンキュ〜〜〜〜!!」
ナレーション「こうして、盛大な(?)鍋大会が始まりました。」
酒井雄二「きのこ類は、取るでなぁ〜い!!全て、私のだぁ〜!!」
北山陽一「怖いですよ・・・雄二・・・。」
酒井雄二「でもですよ、この食感といい…味といい…香りといい…。あぁ…言葉では言い表せない!!くふぅ〜俺の心をつかんでやまないやつめ!…この愛情、陽一も分かるでしょう?!>熱弁」
北山陽一「あっ・・・これが噂のエリンギ?エンギリ?とかいうきのこか・・・」
村上てつや「黒沢〜酒〜〜」
黒沢カオル「あらあらてっちゃんったら♪お酒もいいけどお鍋もちゃんと食べなきゃだめだよ。」
安岡優「はぁ余ったのでスパゲッティ作ってみたけど…どうかな。山賊風って感じで。」
酒井雄二「俺に食わせろぉ――(叫)」
安岡優「みんなの分あるからさぁ!雄二ちょっとくっつかないでよぉ(真剣)」
北山陽一「・・・なんか食べにくいですね…」
黒沢カオル「ちょっと酒井ー!俺のスパゲッティまで取らないでよ!!」
安岡優「はぁ〜・・・(溜息)なんかもう・・・大混乱だね・・・・。」
北山陽一「ホントに・・・。ちょっと私はついていけないので、避難させていただきます。(そう言うと、すこし離れた所にあるソファーに座った)」
安岡優「あ、僕も行く〜。(そう言って、北山の隣に座る)」
北山陽一「(3人の騒ぎを横目で見ながら)・・・ヤス。そろそろ、このお話も終わりにした方が良いと思うんですけど・・・・」
安岡優「そうだね。(3人を見る)今、疲れ飛ばすほどに騒いでるし・・・。鍋が終わったら、次の話を考えよう。(北山を見て)なんか、ようやくいつもの北山さんに戻ったね。『ヤスくん』なんて呼ばれた時は、正直どうしようかと思ったよ。」
北山陽一「ははは・・・。まぁ、そういう役だったから仕方ないよ・・・。でも、今回もハードだったね。さすがに二度連続こういう役だと、とても疲れます。」
安岡優「そうだよねー。爆弾作って、意識不明になって、記憶喪失になって・・・今までに無いほどいろいろやってたよね。」
北山陽一「確かに・・・。でも、爆弾を作れた事はすっごく嬉しかったし、すっごく楽しかったですよ。機会があれば、また作ってみたいですけど。(ニッコリ)」
安岡優「・・・お願いだから、それだけはもうやめて!!(3人の方を見て)そろそろ食べ終わりそうだよ。3人にも説明して、次の話を考えないと。」
ナレーション「そう言うと、2人は年長3人のところへ行き、次の話を考え始めた。」
黒沢カオル「ねえ、ねえ、次なんの話にするの?久々にコメディやりたいなあ。」
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