-ゴスドラマ過去ログ:7601-7700-
安岡優「話って、ちゃんと会話ができるってコト?それともこっちが伝えたいことだけ言って、消えなきゃいけないってコト?」
酒井雄二「相手の夢の中ですから、その相手が返答をすれば、もちろん会話も成り立つでしょう。それに夢の中だから物証も残らないし、そう何年も覚えておけるものではないですからね。自分の思いを伝えるには手っ取り早くて確実ってわけです。あなたたちもいつまでも「自分の死」で大切な人を縛り付けるのはイヤでしょう?」
村上てつや「とりあえず…相手も自分も、納得出来るような事言ってやんな。お前らが唐突すぎる『自分の死』に心残りを憶えた様に、相手も…それなりに感じてるから。」
北山陽一「そう・・・ですね。・・・僕たちと同じくらい、母さんたちも信じられない気持ちだろうし。でも、立ち直れずに、いつまでも引きずって欲しくないし・・・。・・・けっこう言葉選ぶのが難しいですね。」
安岡優「でも、会えるなら、話が出来るなら…。それで僕の死と言う縄から逃れる事が出来るなら僕はそれを選ぶよ。」
黒沢カオル「うん・・・僕も・・・。ちゃんと今までのお礼をいわなきゃ・・・。」
村上てつや「ただ一つだけ約束を・・・。ちゃんと気持ちを断ち切るって約束してくれ・・・。まるっきり忘れろっていってるんじゃなくて、「夢枕」をしてからよけいに気持ちの整理がつかなくなった人はたくさんいるから・・・。そこのところちゃんとわかっておいてほしい・・・。」
北山陽一「(うつむいて)わかりました・・・・。」
酒井雄二「はい・・・・・・・・・。」
安岡優「・・・・・。(気持ちの整理か・・・)」
酒井雄二「それでは、今が下界時間で午後20時くらいです。夢枕に立ちやすい時間は午前2時くらい・・・コツを説明をしますので、頭の中に叩き込んでください。」
ゴスペラーズ「北・黒・安>(ゆっくりうなずく。)」
村上てつや「失敗すんなよ?」
北山陽一「はい。感謝しています。」
酒井雄二「その言葉は、全てが上手くいってからにして下さい(微笑)」
黒沢カオル「よ〜し、がんばるぞぉぉ〜!!はやく教えてよ〜。」
ト書き「「夢枕に立つ方法」を説明する事、約5時間・・・なんとかコツを掴めた3人を連れて下界へ降りる事になった。」
安岡優「ふわ〜緊張する・・・」
北山陽一「あ・・・。一つ質問なんですが、さっき「失敗すんなよ?」って言ってましたよね?・・・・失敗したらどうなるんですか??」
村上てつや「失敗すると夢枕に立っても、相手の記憶に残らない可能性がでてくる。しかも「夢枕」ってのは、そう何回も立つ事ができる訳じゃねーんだ。心配するな、さっき言った通りにやれば問題ねーよ(笑)」
北山陽一「分かりました。失敗しないように頑張ります。」
酒井雄二「飛び方も大分慣れてきましたか?(笑)さて・・・・そろそろ時間ですね。ここからは我々が手助けする事はできません、貴方達だけで行かなければならないんです。大丈夫ですね?」
ゴスペラーズ「(黒,北,安,)はい。」
黒沢カオル「夢枕に立ちたい人の枕元に立って、相手の脳波に波長を合わせる・・・ですよね。」
ト書き「酒井と村上は同時にゆっくりうなずき、「大丈夫」とだけいって、3人の背中をおした。」
安岡優「(大きく深呼吸をして、言われた作業を遂げる)・・・お母さん・・・?聞こえるかなぁ・・・。お母さん、優だよ・・・?」
北山陽一「(同じ頃、疲れきった顔で眠っている両親の枕元に立つ北山)・・・・・・親父・・・お袋・・。俺の声が聞こえる・・・・?」
黒沢カオル「・・・・・・父さん、母さん・・・・俺だよ・・聞こえてるよね?」
安岡優「お母さんもお父さんも、僕のことで泣かないで・・・。僕、皆のことちゃんと見てるから。皆が泣いてる姿を見ると、僕、悲しくなっちゃうよ・・・(笑)あ、もう時間が無い・・・、最後になるけど、ほんとにありがと・・・(泣)僕、みんなが幸せでいられるように願っとくから。ペロも元気でね(微笑む)じゃ、ばいばい。」
北山陽一「思い起こせば、今まで俺なにも親孝行してあげられなかったね・・・しかも、こんな形で親父達を悲しませるなんて考えてもみなかったよ。まったく、後悔先に立たず・・ってのはこういう事を言うんだね(苦笑)でも、俺間違いなく幸せだったよ・・俺の分までしっかり生きてね・・ありがとう・・・(微笑)」
黒沢カオル「僕だよ。みんな僕は元気だよ。だから心配しないでいいよ。生きている時は何もしてあげられなくてごめんね。僕はずっとみんなの事見てるよ。じゃ、僕は帰るよ。バイバイ」
一般人(女)「(安岡の母)・・・・優!!・・・・ゆ・・・め・・・?・・・優・・・・・・(涙)」
ト書き「息子達の姿がはっきりと見えた事で、涙を流す両親や兄妹達を一旦、3人は振り返り、だが何も言わず、酒井と村上の元へ戻った。」
酒井雄二「しっかし…なんて俺達は優しいんでしょう? 俺が記憶取り戻した時なんて、『めそめそすんな!』って蹴られたり。何か言おうとして、結局言えなくて、そしたら『ぱくぱくしない!』って怒鳴られたり…。今思えば、あれも先人達の知恵なんですかねぇ…?」
村上てつや「まぁな・・「これで本当に天使なのかよ?!」って思ったモンな(苦笑)でも、あの人達がいたからこそ俺達も立ち直る事ができたんだよな・・・だからこそ、ガラにもなく案内人なんてコキ使われまくりで割のあわねぇ職にわざわざ就くことに決めた訳だし・・さ。・・・・お、新人が戻ってきたぜ。」
黒沢カオル「ただいま!」
酒井雄二「おかえりなさい(微笑)どうでしたか・・ちゃんと、想いを伝える事は出来ましたか?」
ト書き「無言のまま大きく頷く北山・黒沢・安岡」
北山陽一「僕は、想いを全部伝えられました。もう、すっきりです。(笑)これから何をすればいいんですか?」
黒沢カオル「・・・村上さん、「天使」という職には種類があって資格が要る、と言ってましたよね?その話、詳しく教えてもらえませんか?俺、「案内人」になってみたいんです。村上さんや酒井さんのような・・人を救ってあげる事のできる「天使」になりたいんです。」
安岡優「そうそう。詳しく教えてくれないと、僕たちこの世で路頭に迷っちゃうよ。まだまだこの世界のこと、まったく分からないんだから。僕に向いている仕事があればいいなぁ。働かざるものくうべからずってね。」
村上てつや「…だってよ。雄二君。」
酒井雄二「雄二君って・・・・きもちわるいなぁもうっ!俺達みたいになりたいなら、さっきのような気持ちに毎回出会うけど・・・それでもなりたいの??」
村上てつや「そういう言い方しなくても、な。だが酒井の言うことも本当だ。なるからにはそれなりの覚悟ってモンも必要になるし、適正審査も受けてもらう。他の仕事の説明もするから、おまえ達には、その中で一番自分に合っていると思う仕事についてもらう。来世が決まるまでその仕事についてもらうから、よ〜く聞いとけよ。」
ゴスペラーズ「村上、酒井以外>はいっ!」
酒井雄二「ん〜良い返事だぁね。元気が出てきて何よりさ諸君。」
黒沢カオル「あのぉ・・・なんかホッとしたらお腹がすいちゃって・・・。」
安岡優「そうだよねえ、僕もお腹すいちゃった。ここってどうやったら、ご飯たべられるのかなあ・・・・・」
北山陽一「僕もお腹がすきました・・・。」
酒井雄二「じゃあ何かたべますかね。」
黒沢カオル「え〜〜どんな食べ物があるんですかぁ??」
酒井雄二「ここでは、世界中の食べ物が食べれますよ。」
黒沢カオル「ねえ、ねえ、じゃあカレーも食べれるの?」
ゴスペラーズ「(>黒沢以外)まだ言うか…。」
村上てつや「ん〜・・・。あのな、天使は何かの命を奪ったものは食べられないんだ・・・。そういう」
酒井雄二「〔なんてとこで切ってんですか・・・(汗)〕そういう掟なんですよ・・・天界は・・・。ね、村上さん?たいていの天使は・・・そうだなぁ・・・陽の光を浴びてれば別に平気なんだよね。まぁ君たちはまだ天使じゃないから、おなかすくのもしかたないか・・・。」
村上てつや「そうだな、でもカレーはちょっと無理かも・・・(汗)材料とかないし・・・。あまりここに来てから「食べる」ってことをしてないからなぁ・・・。何か知ってる?酒井?」
酒井雄二「うお〜・・・そうだなぁ・・・私もここのものを食べたことがないから・・・。せいぜい木の実とか果実とかしかなさそうだけどねぇ・・・。」
黒沢カオル「んじゃ果実食べた〜い!!なんかめずらしいのありそう☆え、でも・・・ってことは村上さんと酒井さんは太陽の光だけで生きてるの?ひょえ〜・・・・。」
酒井雄二「いや・・・そんな事に驚かれても・・・。ねぇ・・・(村上の方を見る)」
村上てつや「ははは・・・・。(苦笑)」
北山陽一「いつから僕達も天使になれるんですかねぇ?」
ゴスペラーズ「(黒・安)その前に腹ごしらえでしょ!」
村上てつや「はいはい。ご飯にしましょうね。坊や達。」
安岡優「坊や達って、なんだよ〜!!!(怒)」
黒沢カオル「まぁまぁまぁ、食糧の確保にでも行きますか〜!」
北山陽一「腹が減っては戦は出来ぬ・・・ですか(笑)でも肉体が滅んでしまったにも関わらず、それでもお腹がすくとは論理的に考えても意外な事実だったな。」
村上てつや「はは・・・まあ確かに・・・。それじゃあ案内しましょうか・・・。」
ト書き「5人一同酒井村上の案内で、周りと少しだけ空気の違う森のようなところについた。そこはまさしく『楽園』という雰囲気だった・・・。」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・・」
安岡優「ど〜したの?黒ぽん・・・・」
黒沢カオル「,,,,家族にもこんな美味しそうな物食べさせてあげたいなって。」
北山陽一「・・・・(うなずく)食べさせてあげたいですね。」
村上てつや「(黒沢と北山の頭にぽんぽんと手をのせる)寿命まで生き抜いてこの天界に招かれた時には、お前等の家族もきっとココに来るさ(微笑)」
ゴスペラーズ「(黒沢、北山、安岡、)そうですね・・・・。」
酒井雄二「さぁさぁ食べたら出かけましょう。君たちの試練は山ほどあります。君達も、僕等もこれからですから!!頑張っていきましょう。」
北山陽一「はい。あ〜もうすこしで下の世界ではバレンタインですね。」
黒沢カオル「僕さぁ、初恋の子にチョコもらったんだけどねぇ、すっごく義理チョコっぽく渡されたんだよねぇ…5年生の時。」
村上てつや「分かった、分かった。そりゃあ残念だったな。(なげやり気味)」
安岡優「それって女の子が照れてたからそうなったんじゃないの?小5でってことは幼馴染とかでしょ?幼馴染に急にマジメに本チョコって渡しにくいよぉ〜」
(ログ一部消失)
酒井雄二「そんな驚かなくても。ホントにそんな味がしてるんですから。ムシャムシャ(えびせん味の何かを食べている)やっぱり、生きてる頃食べてた味。懐かしいなー。」
黒沢カオル「あ〜おいしかった、満腹だァちょっと食べ過ぎちゃったカナ、お腹壊さなきゃいいけどな。(お腹をさすりながら)」
安岡優「黒ぽん・・・お腹が”ぽんぽん”になってるよ〜(笑)(黒沢のお腹をさすりながら)」
効果音「ぽんぽん」
村上てつや「いい音だぁねぇ。」
酒井雄二「うん、うん。なっていうかぁ、こぉ〜、和の心っていうか、そういう物を思い出しますねぇ〜。」
黒沢カオル「みんなひどい・・・(泣)俺は去年より6キロも減ったんだから、「ぽんぽん」なんていわないよぉ〜(怒)」
北山陽一「(和の心ってなんだ?・・・鼓か?太鼓か?・・・)黒沢さん、そんな真剣に怒らなくても(苦笑)」
村上てつや「んじゃあいくよ!ほら、酒井!早くしないと・・・。」
酒井雄二「あ・・ああ、そうだな。んじゃ皆さん行きますよ!おりゃっ!!」
安岡優「6キロ減ってもぽんぽんしてるね・・・そうか、体質だぁ・・・・・ちょっと脂肪体質。女の子系。」
黒沢カオル「うるさいなぁ。どーせ俺は、ぽんぽんですよぉ(いじいじ)」
村上てつや「ほらそこ、なにやってんの?オイテクゾ!!。」
安岡優「は〜い。あのねぇ〜黒ポンは女の子体質だから、筋肉ついてもあんまりわかんないんだよねぇ〜って、ぽんぽんしてるように見えるんだよねぇって(実際ぽんぽんしてるとは言えない。)でも肌すべすべでいいじゃんねぇ?(すべすべだから余計ぽんぽんして見えるとは言えない。)」
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