-ゴスドラマ過去ログ:7701-7800-
黒沢カオル「俺の肌ってすべすべしてる?・・・触ってもい・い・よ(はあと)」
酒井雄二「(−−# こら、おんどりゃ!行くつってんだろうがぁ!(でも一応触ってみてボソッと)三十路になって「肌すべすべぇ〜」って言われて嬉しいんかい」
黒沢カオル「嬉しい」
ナレーション「く、黒沢さんっ!・・・私も触ってもいいですか?(おそるおそる)」
酒井雄二「・・・・・・・おまえは触らんでいい!!!(怒)」
ナレーション「えっ・・・・酒井さんは黒沢さんに触ってもいいんですかぁ?」
酒井雄二「男同士で触ってナニが楽しい…。『あー黒ポンのお肌すべすべーっ。』『うんっ!』とかいう女子みたいな会話でも繰り広げろと…?ああ、吐き気が…。」
村上てつや「うう・・・やめろ!肌なんか触り会ってなにが楽しいんだ?!さっさと行動にうつせよ・・・。」
北山陽一「そうだよ。早くしてよー」
黒沢カオル「ごめんなさい。」
ナレーション「だったら私に触らせてくれたっていいじゃないですか・・・・(イジイジ)」
ゴスペラーズ「うるさいっっ!!!(激怒)」
酒井雄二「ナレ!いい加減どっか行け!話進まないだろ!!(キレ気味)」
村上てつや「もう、知らね〜。」
安岡優「もう!話進めようよ!!(怒)」
北山陽一「……まったく…。あの?詳しく、『天使』の仕事についての御説明をして戴きたいのですが。」
黒沢カオル「そうだ、そうだ!!」
酒井雄二「あああ、そうですね。まずは…そうですね。僕たちみたいな案内人の役割は最後にまわすとして…俗に言う「死神」と呼ばれている仕事からいきますか。まぁ、簡単に言えば「死を宣告」する仕事です。よく嫌われる仕職種なんですが、「宣告」した相手を確実に天界に連れてこないといけない重要な仕事なんですよ。」
村上てつや「「宣告」する人間も決まってて、いわゆる「寿命」ってヤツだな。おまえのこの世での役割は終了しましたって、夢枕に立って自分の死を納得して…「死神」に迎えられて死ぬのは、俺は一番幸せな死に方だと思う。天界への道が保証されてるんだぜ。成仏できずに迷う心配も無いし。例えて言うならハイヤーでお出迎えって感じ?」
酒井雄二「そうですね。他にも天界に迷ってしまった人探しや、寿命過ぎても亡くならない方もいますからそういうトラブル処理班みたいな仕事もあります。皆さんにあうか解りませんが「恋」に関する仕事もありますが...。」
村上てつや「俺ほんとは恋の方の仕事がしたかった…」
酒井雄二「あわないということで話を進めますよ!」
村上てつや「はいはい…わかりましたよーだ。(ちょっと拗ねる)」
効果音「ジャ〜ンジャジャンジャ〜〜〜ン♪」
酒井雄二「っとゆーことで、お待ちかね(?)の、いわゆる「恋のキューピッド」の説明に入ります。この仕事は憧れる人も多いと思うんですが、それなりに重要で大変ですよ。まず人を見る目を持っていることが第一条件ですね。やたらに人をくっつけたり離れさせたりする人はダメです。長い目で見て、最良のカップルを見極めないと。」
安岡優「う〜ん、それってむずかしそうだよねえ・・、やっぱり生まれた時にその相手はきまってるのかな、赤い糸の話しってあるでしょ?」
黒沢カオル「俺の赤い糸ぉ〜」
北山陽一「あの・・・お二人(村上、酒井を見て)はコチラにくる前に”運命の人”っていうか・・・そういう方はいらっしゃったのですか?」
村上てつや「ふっふっふ。俺を誰だと思ってるんだぁ??」
酒井雄二「俺は…ちょっと。“運命の人”は信じてなかったですし。何で?って思うんですよね…。ここに来て、キューピットとはひらめきや〜…タイミングだけを〜ね、を与える者ではない、というのは知りましたが。」
北山陽一「・・・村上さんは”運命の人”が数人いそうですね(ぼそっと)」
村上てつや「おい、なんか言ったか?」
安岡優「いるよね「俺の運命の人をやっと見つけたんだ」とか何人にも言ってそう。(ぼそ)」
黒沢カオル「しかも前に言ってから数日後くらいにまた言ってそうだよね。当然運命の人は別人で・・・(ぼそっ)」
村上てつや「わっ、なんだよそのいいかた、俺がかったぱしからくどいてるみたいじゃんかよ!(図星だったようでちょっとあせってる)」
酒井雄二「みなさん、村上さん図星だったようなので、次の話にいきますよ?じゃぁ、次は僕ら案内人の役割のことを話しますか。じゃぁ、ここは、さっき図星だった村上さんに説明してもらいます。皆さん、図星の村上さんの話も真剣に聞いてくださいよ!(「図星」を連発して楽しんでいる)」
村上てつや「酒井ぃ〜・・・そんなに「図星、図星」って連呼すんなよぉ〜(いじけている)」
北山陽一「いいじゃないですか。(どうせ本当の事なんだし。)」
村上てつや「「本当の事」って北山なぁ・・・」
黒沢カオル「まぁまぁ、落ち着いてよ。それで、「恋のキューピット」になるためにはどうすればいいんだっけ?」
酒井雄二「道具は何も要りません。じゃあついてきて下さい。」
黒沢カオル「えっ?いらないのぉ〜俺弓みたいなのできるのかと思ったのにぃ〜」
酒井雄二「それは、人間が勝手にそう思ってるだけです!」
安岡優「じゃあ、弓使わないならどうやるの〜?」
村上てつや「(ニヤリ)斧・・・・(真顔になって)って俺が言うわけないじゃん。使うのはなぁ〜、自分のココ(頭を指さして)」
ゴスペラーズ「安・黒・北>あ、頭ぁ〜?!」
酒井雄二「だからって頭突きじゃないですよ〜〜!!ちょっと村上さん、もっと詳しく説明してあげなさいよアンタも(苦笑)」
村上てつや「「頭突き」って・・思いつく方がスゲーぞ!(爆笑) 要するにだ、「恋のキューピット」と言えど、なんとも思ってない奴同士を恋人にするなんて事はできない訳。俺等ができる事ってのは「きっかけ」をつくってやる程度の事なんだよ。後は、あくまで当人の問題になる訳だ。」
安岡優「なるほどねぇ〜。」
北山陽一「一番単純に見えて、一番難しい分野なのかもしれませんね・・・「恋愛」が絡むと、冷静な感情が欠落されたりしますからね。ま、それだけに興味深い分野・・とも言えますが。」
黒沢カオル「へぇ〜。やってみたいな。でも…俺には無理かも。一番大事な所でいっつもこけるから…。」
安岡優「すご〜い、黒沢さんって自分のことすごくわかってるねえ。」
黒沢カオル「え、それって誉めてるの?喜んでもいい?」
安岡優「いや・・・あの、ねぇ?別に誉めてるわけじゃ・・・。」
北山陽一「まぁまぁ、いいじゃないですか。・・・えっと、他にはどんな仕事があるんでしたっけ?」
酒井雄二「俺達と逆で、魂を赤ん坊に届ける役割とか。世に言うコウノトリですね。それと…あとは『奇跡』の手伝いとか。鬼籍…閻魔帳に載っていないのに死に瀕している魂を追い返したり、こちら側に来ないようにしたり」
村上てつや「あとは…なんだろ。あ、そうそう。時たまに「神降ろし」の時とか「自動筆記」やってる奴に“予言”を与える時もあんな。ほんのささいな事からピンキリで。」
北山陽一「コウノトリって…絵画の「受胎告知」みたいなものでしょうか。でも予言は…何か出来事が起ってからこじつけに「私はそれを予見していた」とかいう人が多くて実際あまり信じられてませんよね。」
黒沢カオル「ねぇねぇ、赤ちゃんに魂を与える時期っていつなの?よくテレビでやってるけど「おなかの中にいた時の記憶がある」とか「赤ちゃんがまだおなかの中にいるうちからクラシックを聞かすといい」とか聞くけど、もうその時には魂は赤ちゃんの中に届いているの?」
酒井雄二「”魂を赤ちゃんに与える時期”は・・・女性が赤ちゃんの存在に気付いた時ですね。これは人によって違いますけど。・・・つわりは赤ちゃんからの意思表示なんですよ。”ここにいるよっ!”てね。」
黒沢カオル「へぇー、酒井さんも経験あるんだねぇ(天然)」
酒井雄二「ええ、本当にあの時は辛くて辛くて・・・ってオイ!!(斜め45度の角度から黒沢にツッコむ)       」
黒沢カオル「ごめんごめん。のってくるとは思わなかったからさぁ。」
ゴスペラーズ「(終始無言)」
黒沢カオル「どうしたの?」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)あのね黒沢君。自分が言った意味自分でも分かる?」
黒沢カオル「・・・・・・あ!酒井さん男だね〜(ほのぼの♪)」
安岡優「気づくのおそっ!」
村上てつや「なんかどっと疲れが・・・・・」
黒沢カオル「え〜?なんで〜〜??ど〜したの??(天然炸裂)」
北山陽一「いいですか。性別上酒井さんは男なんです。つまりXYの染色体を持っているわけで...(以後説明が長時間続く)」
村上てつや「・・・酒井〜、俺もうダメ・・・(睡魔が襲って来ている)」
酒井雄二「(村上の体を揺すぶり)ちょっと、寝ないでくださいよ!(いまだ説明してる北山に)あなたもいい加減にしてください!説明が難しすぎますよ!そんな事言わなくても、私が男だってわかるでしょうが!!」
安岡優「ホントだよ・・・。僕も疲れた・・・。どう、黒ぽん・・・わかった?酒井さんが男だって。」
黒沢カオル「・・・何で?わかってるよ、そんな事。俺、何か変な事言った?(またまた天然炸裂)」
北山陽一「話が噛み合ってませんね…ああ、胎内にいた時の記憶がある、っていう意味なのか。実際つわりを経験したっていう意味なのか…。黒沢さんのおっしゃられている事は。深く広く理解しないといけませんね…『黒ポン標準理解プログラム』とかあったら良いのに…翻訳こんにゃくでも良いんで。」
安岡優「ドラ○もんは無理だね…だってまだ22世紀じゃないし。」
村上てつや「(頭痛い・・・汗)おい、酒井・・・本当に今日はこのくらいにしてもう休まねーか?コイツ等の前にも客の誘導手伝ったりさせられたし、俺、マジで疲れたよ。ベットに入って眠りてえ・・」
酒井雄二「えぇ・・・前の客はいいとしても・・・・・なんだか普段より数倍は疲れたきがしますし・・・」
黒沢カオル「zzzz・・・」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)もう寝てるんかい」
酒井雄二「このまま置いてくか・・・・・(ーー#」
安岡優「まぁまぁ、休ませてあげようよ。僕たち今日だけで色々な経験もしたし、天使さんから聞いた職種の中から、これからのことも考えないといけないし。それに僕もそうだけど、北山さんも疲れてると思うよ?ね、天使さん。だから黒ポンは寝かせといてあげようよ。」
酒井雄二「俺達が説明した職種以外にも色々あるんで、明日にもまた、今日行った俺らの上司の所に行って仕事先を見ましょうかね。はぁ…今日はこれで仕事終了っと。」
村上てつや「ったく・・しょうがねえなあ(気持ちよさそうに寝入っている黒沢をかつぐ)じゃ、とりあえず今日のところは黒沢は俺が面倒みるから、悪いけど北山と安岡は酒井の方でヨロシク。明日の朝、9時にいつもの所で集合でいいよな。」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)じゃあ、そういうことで〜」
村上てつや「・・・・・・・重そうだなコレ。」
黒沢カオル「ZZZ〜♪」
酒井雄二「はぁ。そんじゃ、飛ぶ練習する時の為の道具でも着けますか?『小範囲反重力装置』つって、翼の形してるやつ。重力にとらわれないなら、物質の重さは殆ど無きに等しいですし。」
ト書き「えいしょ、と背負う部分が付いた約30cm程の翼をジョイント部分から外し、片翼を黒沢の鳩尾に置いた。足下からわずかに黒沢の身体が浮き上がる、」
北山陽一「…?浮かぶだけ、ですか?」
酒井雄二「えー。ヘリコプターが前に進む原理で。ヘリコプターの尾部のプロペラを村上に担ってもらおうかと。ヘリコプター自体もあのでっかい回転するやつだけじゃ、前に進みませんからね。その場に浮かんで、ぐーるぐると回転するのみでして。前進する為には尻尾のプロペラが重要、と。」
安岡優「…あれ?じゃあ、普通に飛ぶ時とか、その補助するの付けた時自由に進む為にはどうするの?浮かぶだけなんでしょ?それ」
酒井雄二「自然に憶えられると思います。一応、これは「飛べる」と知る為に使うもんですし。自転車の乗り方や、泳ぎ方を覚える時の様に理屈を動作として身体に憶えこませる事は難しいですが、案外やってみりゃ簡単ですよ。」
村上てつや「サンキュ。よし、じゃあ行くぜ。また明日9時にな。」
ト書き「無重力状態になった黒沢を持ち上げ、地面を蹴った村上は宙に浮かび消えていった。」
北山陽一「あの・・・僕も休みたいのですが、どこへ行けばいいのでしょうか?」
酒井雄二「あ、そうだね・・・・・う〜ん・・・・じゃあ、俺と一緒にきてください。」
北山陽一「あっ・・・はい!」
酒井雄二「酒井さん,僕も休みたい。一緒に行っていい?」
[TOP|NEXT|BACK]