-ゴスドラマ過去ログ:8101-8200-
村上てつや「お・お前いきなりどうしたんだよ??」
北山陽一「イエ、何でもありません。何かに取り付かれたみたいで・・・。(これで完全に話題は反らせるでしょう・・)」
黒沢カオル「北山さんもお腹空いてるよねぇ〜?(北山が話題をそらそうとしていることに気付いた)」
北山陽一「うっ・・・。(ぐったりしているフリ)」
黒沢カオル「本当におなかすいたよぉ・・・・・(かなりマジ)」
安岡優「おなか空いたよぉ!」
北山陽一「(黒沢さんってもしかして一番いろんなことに敏感なんじゃ・・・)」
黒沢カオル「?何、北山ぁ?」
北山陽一「(やっぱり!・・・っていや、心の中まで覗くなよ!!)あっ!酒井さんだ!なんかへこんでるぞ・・・?!」
酒井雄二「調理道具は・・・近いものならあるとさ。村上さんあなた小林さんの花瓶壊したでしょ」
村上てつや「えっ・・・!」
安岡優「(あ然)・・・・(やばいぞ?ココにいるのは・・・・。)←黒沢・北山に目で合図する」
黒沢カオル「(ヤスの合図を察する)か・・・花瓶・・・・?」
村上てつや「(やっぱりばれてたのか・・・。)さっきは怒ってなかったけど・・・怒ってたとか・・・?」
酒井雄二「すんげぇ高い・・・・・あれ・・・・」
村上てつや「・・・・・ほんとに?(頭を抱え込んで)わ〜あ〜!!どうしたらいいんだよお・・・・高いってどのくらい??酒井く〜ん(ちょっと甘えてみる)」
DJバリ"K"〜ん「あ〜いたいた!酒井、村上・・・と新人3人!みんな中堂」
ト書き「[・・・・に集合だってよ。緊急報告があるらしい・・・。](バリさんしっかり・・・。)5人はすぐさま中堂にむかった。」
小林社長「あ〜全員集まったようだな。実は、これからしばらく私は下界に行かねばならなくなった。だからその間ここの警備を充分行うように・・・。問題等を起こすことはいっさい禁止する。報告はそれだけだ・・・解散してよろしい。」
黒沢カオル「あのぉ・・・、小林さん?(おずおずと小林に近づく)・・・カレー粉とかってありますか?(天然?)」
小林社長「か・・・カレー粉!?」
北山陽一「(黒沢さん・・・よっぽどカレーが好きなんだね・・・。>苦笑い)」
村上てつや「黒沢っ・・・!小林さんを困らせんなよ(汗)あとでみんなで捜そう?すみません小林さん・・・。」
黒沢カオル「すみませ〜ん。じゃ、レトルトのカレーでもいいですからありますか?」
酒井雄二「そんなにカレーが食べたいのか…(呆)」
小林社長「か・・・れー・・・つくりたいのか?・・・えぇっと、こっちでなんとか・・・うん、これ。今作りたいのか?・・・・・・・・・・・・・・・お腹すいてるのか?じゃあこれ食べて?・・・カレーは自由につくっていいから・・・・・」
ト書き「パンのようなものを10個ぐらいおき「食べろ」といい、カレーの材料はここから使ってくれなどの指示をしてからその場を立ち去る小林」
黒沢カオル「わーい!!パンで食べるなんてインドみたいだね!ね!」
酒井雄二「・・・・・・・(呆)」
一般人(男)「なぁあれって村上だよなぁ・・・。例の・・・?」
ゴスペラーズブラック「ん・・・?あーそうそう。地獄送りになりかけたって話でしょ?先輩から聞いた〜。(わざと声を大きくする)怖いよね〜、小林さんがいなくなっちゃったあとこっそり地獄の例の自殺彼女に会いに行くんじゃないの?(笑い出す)」
安岡優「・・・っ?!んだとてめぇ!!もう一回いってみろ!!(相手の胸元をつかむ)」
村上てつや「安岡っ?!なにやってんだ!!(安岡を引き戻そうとかけつける)」
酒井雄二「ブラック!!お前最低だな!!(怒)よくもそんなこと・・・!(手を震わせる)・・・・安岡おちついて・・・。手をだしたら俺らの負けだぞ・・・。」
安岡優「・・・くっ・・・・・」
村上てつや「おい・・・どういうことだよ・・・。自殺した彼女って・・・。」
北山陽一「(ヤバイ・・・)村上さん、あんな人達の言う事なんて聞かなくてもいいですよ。間に受けないでください。」
村上てつや「・・・北山・・・”俺に会ったことがある”って言ってたよな?・・俺のこと・・・何か知ってるんじゃねぇか・・?(真顔で)」
北山陽一「・・・・・・そんなに知りたいなら、一つ・・・一つだけ、約束してもらえませんか? ・・・どんな事を聞いても、この天界にいてほしい、ということなんですが。」
村上てつや「何いってんだお前っ・・・?!言ってる意味がわからない・・・!」
北山陽一「約束してくださいっ!!!」
村上てつや「わかったっ・・・わかったから、ちゃんと話してくれよな?!」
酒井雄二「やめろ北山っ!!今言って何になる?!村上さんの傷がふえるだけだろう・・・っ!!!」
村上てつや「黙れっ!酒井!俺が知りたいって言ってんだからいいだろ!さあ、北山早く話してくれ。」
北山陽一「では、話しますが、村上さんは彼女をかばって亡くなりました。その後彼女はあなたの後を追い自殺をしました。そしてその彼女は今地獄にいます。」
酒井雄二「北山!!!おまえ…っ!!」
村上てつや「・・・・・・。そんな・・・、俺が死んだ理由は病気だったんじゃ・・・・。酒井、お前知ってたのか?」
酒井雄二「・・・・・・・・・・・いや・・・その・・・・・」
村上てつや「酒井っっ!!!(酒井の胸元をつかむ)」
黒沢カオル「やめてっ!!酒井さん達は村上さんのために黙ってたんだ!!村上さんが傷つく姿をもうみたくないって・・・っ!!酒井さんを責めるのは間違ってるよぉ!!」
村上てつや「・・・つっ!!頭が・・・っ!(頭を抱えて壁にもたれる)い・・・嫌だ!やめろぉ!!うそだああ!!!(酒井達の間をすり抜け、走って中堂からでる)」
安岡優「村上さんっ!!」
酒井雄二「全部俺のせいだ・・・俺が村上さんにちゃんと話しておけばこんなことには・・・」
北山陽一「違いますっ!ごめんなさい、俺のせいです・・・っ!言うべきじゃなかった・・・。」
小林社長「酒井っ?!さっきそこで村上にすれ違った・・・っ!何があったんだっ?!あいつのあの様子・・・まさかあいつに話したんじゃ・・・っ!」
安岡優「違うんです!酒井さんのせいじゃないです!・・・それより、村上さんが・・・っ!全部思い出しちゃったみたいだ・・・、追いかけないと・・・っ!!」
酒井雄二「わかってる!(ゴスブラ達の方を見て)あなた達の事、絶対許しませんから・・。戻ってきたら覚悟しといてください。」
ト書き「酒井はゴスブラ達を睨みつけ、黒沢、北山、安岡と一緒に急いで村上の後を追った。」
小林社長「(酒井の言葉を聞いて)・・・おまえ達が話したのか?」
ゴスペラーズブラック「・・・・・・・・・・(小林から視線をそらしている)」
小林社長「(視線をそらしているゴスブラを見て)・・・そうか、わかった。罰を与えるのは後回しだ。今は村上を追いかけなくては・・・。(そう言って酒井達の後を追う)」
ト書き「そのころ村上は、天国と地獄を隔てる境界のところにいた。」
村上てつや「(目が据わってる)・・・お、れ、俺は?・・・あいつは今、どこ?・・・は、早く地獄からあいつを救いださないと・・・・・・」
一般人(女)「(-村上の思いでの中・・・-)・・・つや、てつやっ?!いやああ!!!ウソでしょ・・・っ?!血が・・・血が・・・。死んじゃやだよぉ!!!」
村上てつや「(頭をふって)もうやめてくれ・・・。なんでこんなことに・・・俺はあいつを助けて・・・それなのになんで・・・。」
ト書き「そして、村上は泣き叫んだ。」
黒沢カオル「村上さん(村上の傍に行き)村上さん落ち着いて下さい。北山さん、安岡さん、酒井さん、小林さん早くきて〜〜村上さんが逃げちゃう〜〜(村上を逃げないように押さえている)」
酒井雄二「てっちゃん!!落ち着いてください!!(それでも落ち着かない村上に、酒井は村上を殴って気絶させた)」
黒沢カオル「酒井さん・・・北山さん村上さんを運ぶの手伝ってください。(冷静な黒沢)」
北山陽一「黒沢さん・・・大丈夫ですか?熱でもあるんじゃないですか?顔色悪いですよ(と言って黒沢の額に手をあてる)ちょ、黒沢さん熱があるじゃないですか村上さんは俺が運ぶから休んでてください。安岡さん、黒沢さんをお願いします。」
安岡優「うんわかった。黒沢さん大丈夫?顔色すごく悪いよ(心配そうに黒沢を見つめる安岡)」
黒沢カオル「・・だ、大丈夫(言ったそばから安岡に倒れ込む黒沢)」
安岡優「くろぽん!?」
北山陽一「黒沢さん大丈夫ですか?しっかり・・・ん?(北山の手を握っている)黒沢さん・・・」
黒沢カオル「お、俺は、・・大丈夫・・。だから・・村上・・を・・・。(気を失う)」
安岡優「く、黒ぽんしっかりして!! お願い!!(涙目)」
北山陽一「落ちついて!後頼んだぞ!」
安岡優「う・・うん、わかった。」
酒井雄二「誰か手を貸して下さい!」
小林社長「酒井!お前は、黒沢君をつれてお前の家にいろ。わかったな?!安岡君と北山君は村上を運びながら私の後をついてきてくれないか?」
ゴスペラーズ「(村上・黒沢以外)あっ・・・・はい!」
村上てつや「ううっ・・・。(意識が戻り始める村上)」
酒井雄二「……少しは冷静に。なんて言えませんけど。もうちょい考えて下さい。…黒ポン、あんたは身体から魂が切り離されてからまだ日が浅いんですから」
安岡優「あっ・・・・村上さん。大丈夫ですか?」
村上てつや「・・・いっつぅ〜。あいつ、思い切り殴りやがって・・・。(おかげでちょっと冷静に考えることが・・・できる・・・か?)」
小林社長「村上、しっかり目は覚めたか。」
村上てつや「小林さん・・・?俺はなんで・・・・・(思い出したように少し目を見開き、戸惑いがちに目をふせた)」
小林社長「ばかもんがっ!!お前はベテランクラスなんだぞっ!!もう少し自覚をもって行動に責任をとれ!!・・・っといいたいんだが、私にも責任がある・・・。村上は少し休め・・・。」
北山陽一「俺、村上さんがああなっちゃうのは仕方ないと思います・・・。だって、それだけあの女性を愛してたってことでしょ?いや『愛してる』か・・・。誰だって、好きな人の傍にいたいし、地獄なんかにおいときたくないですよ・・・。(目に滲んだ涙を目をふせてかくす)」
安岡優「北山さん・・・。あの・・・小林さん・・・。地獄って・・・どんなとこなんですか・・・?まさかあの、針の山とか血の池とかないですよね・・・。」
北山陽一「何言ってるんですか」
安岡優「あのさ、昔絵本とかであったじゃん。僕、まえから気になってたんだよね。」
小林社長「それに近いものはあるが・・・、針の山や血の池自体は無いな。」
安岡優「じゃあ、なにがあるの?」
小林社長「天界には天界の仕事があるように、地獄には地獄の仕事がある。だいたい、その仕事道具で埋まっているな。お前達も、本とかで見た天国とは違ってるって思ってるだろ?」
安岡優「はい・・・まぁ・・・。」
小林社長「それと同じで、地獄も本で見ているほどひどくは無い。ただ、仕事の内容が強制労働に近い存在になっている。地獄に行く奴は、自殺した者、生前重い罪・・・殺人などを犯したものが行くから、その罪を償うと言う事で地獄に送られるんだ。自殺は最も重い罪だ・・・。酒井から聞いただろ?」
安岡優「・・・聞きました・・・でもっ!」
北山陽一「ヤス、しょうがないだろ。決まってることなんだし。」
安岡優「うん・・・」
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