-ゴスドラマ過去ログ:8301-8400-
黒沢カオル「は〜〜〜い☆☆酒井さんの作るカレー早く食べた〜い☆」
村上てつや「(キッチンへ入って行く酒井・黒沢を視線で確かめてから)・・・・なあ・・北山・・・・・その・・・・・・・(汗)」
北山陽一「・・・・なんですか?村上さん?」
村上てつや「いや・・・・・そのぉ・・・・」
北山陽一「(村上の言いたい事を察する北山・安岡)・・・・俺が答えられる事なら、お話しますが・・・」
村上てつや「どんな小さな事でもいいんだ。頼む!!」
北山陽一「頼むって、何をですか?」
村上てつや「黒沢の死んだ原因を調べてほしいんだ・・・・・・」
北山陽一「…原因、ですか。」
安岡優「いきなりどうしてですか?」
村上てつや「うん・・・あいつ、死んだ時誰かに背中を押されたって言ってただろ。それがちょっと気になってな。」
北山陽一「…わかりました。」
安岡優「でも・・・調べるって言っても、どうやって調べれば・・・?」
村上てつや「地下に資料室がある。そこで調べられる。」
黒沢カオル「何3人でこそこそ話してるの?俺も仲間いれて〜♪」
安岡優「わっ!びっくりした〜何でもないよ〜黒ポン♪」
村上てつや「ん〜〜何処にあるんだ〜?(いろいろ探してると)あ、あった!あったよ北山、ほら(村上の手には一冊の本を持っていた)」
北山陽一「へっ!?なんですか、これ?(村上が投げてよこした本に目を移す)」
黒沢カオル「なになに?何の本?(北山の手元を覗き込み)・・・・『ダイエット戦略99』?こんな本を読むの?北山にダイエットは必要ないと思うけどなあ(大真面目)」
北山陽一「えっ・・・(汗)いやあ、ちょっとどんな理論に基づいて書かれているのかに興味がありまして・・(苦笑) ちょっと村上さん!いくら話をそらせる為とは言え、もう少しまともな本はなかったんですか?!(小声)」
村上てつや「く、黒沢!!これ、すっげ〜やせれるぞ!」
黒沢カオル「・・・・・・・俺太ってる?」
北山陽一「ぼくよりは」
村上てつや「俺よりも・・・」
黒沢カオル「それはわかってるけどぉ!!でも!でも・・すっげ〜痩せなきゃいけないほど太ってるぅ!?(泣きそう)」
安岡優「黒ぽん・・・(笑)大丈夫だよそんなに太ってないから(世渡り上手)」
ト書き「さめざめと涙する黒沢をみんなで慰めながら、誰もが安堵の息を漏らした。そこへ実にタイミング良く、カレーを手にした酒井がリビングへ入ってくる。」
黒沢カオル「わぁい、カレーだ♪」
村上てつや「酒井・・・おまえ、いいやつだなぁ。(酒井氏の方をポンポンとたたく)>かなり自己完結」
酒井雄二「はぁ?(わけがわからない)」
黒沢カオル「俺のカレぇ〜〜〜♪俺のカレーが来た♪」
北山陽一「(単純な人・・・)あっ!酒井さん、ちょっと!(カレーをテーブルに置かせ、酒井を部屋のすみっこに呼ぶ)実は今、黒沢さんの事について調べようって話してたんです。そこへ黒沢さんが来ちゃって・・・」
酒井雄二「(同じく小声で)あー、なるほど。そこに俺が来たから、村上さん、いきなり「いいやつだな。」なんて言い出したんですね。(納得)それにしても、いきなり調べるだなんて、どうかしたんですか?(考え込む)・・・やっぱり、黒沢さんの死んだ原因ですか?背中押されたっていう・・・。」
黒沢カオル「お〜いそこの2人♪カレー食べようよ♪」
北山陽一「ちょっと・・・・ちょっと待ってて。・・・・黒沢さんの場合・・・もう食べちゃってるともうんですけどね・・・・。(苦笑)」
黒沢カオル「おいしぃ〜vvvv」
北山陽一「ま、いっか(笑)・・それでですね、俺の考え過ぎなのかもしれないんですが、村上さん本当は俺達が会いに行った彼女さんの事を聞きたかったんじゃないかと思うんです。でも、それを振り切るかのように、せめて黒沢さんの真相を突き止めてやりたいって言ってるんじゃないかと・・・俺の憶測でしかないんですが。」
酒井雄二「はあ〜。それはあるかもしれん・・・。でも・・・黒沢の真相を突き止めるのはどうかと思うんだが・・・。それで新たに黒沢の心に傷をつけることになってしまったら、今度は黒沢が村上さんの二の舞だ・・・。(村上さんきっと今判断思考が鈍ってるんだな・・・。)うーん・・・きわどいな・・・。」
北山陽一「それであの・・・ひとつ聞いても良いですか?村上さんの彼女・・・本当の本当に地獄から救いあげる方法はないんですか?!何らかの試練があるとして・・・チャンスもないんでしょうか・・・?」
酒井雄二「ん〜・・・・、言っちゃわるいが、ありません・・・。今までそんなことを考えた人はいないでしょう。なぜなら、みんな無理だとわかってるから。救い上げることができたとしても、そのあとの彼女のことも考えてみてください。」
北山陽一「でも……どうしても引っ掛かる事があるんです。」
酒井雄二「それは、何ですか?」
北山陽一「だって、黒ポンが壊れてます」
黒沢カオル「おいしい〜〜♪☆幸せ〜〜☆」
酒井雄二「・・・・・とりあえず、我々も食事にするとしますか(苦笑)この話の続きは後で・・・もう一度、みんなで冷静に話し合おうじゃないですか。」
黒沢カオル「村上さん!おかわり!!」
村上てつや「黒沢お前食い過ぎだぞ・・・っ?!だからぶくぶく・・・いいや言わないでおこ・・・。せっかくダイエットしたのにリバウンドしちますぞ?!」
黒沢カオル「んぐ、んぐ・・・。大丈夫です!これ食べたあと、ちゃ〜んと運動しまぁす♪」
北山陽一「って言うか、死んで肉体を失った後でも太ったり痩せたりという現象がおこるんですか?(笑)」
酒井雄二「それもそうだね・・・」
黒沢カオル「ぉいし→」
北山陽一「・・・(苦笑)(小声で)村上さん今のうちに黒沢さんの事調べましょう。あの調子だったらまだカレーを食べてると思いますし、ばれないと思います。どうします?調べるんだったら早いほうがいいですよ」
村上てつや「…あぁ。」
北山陽一「じやぁ」
安岡優「僕が黒ポンの事見てるから、3人で行って来ていいよ(小声)」
黒沢カオル「おかわり〜♪」
安岡優「おまえほんとによく食べるなぁ。俺も食べよー!・・・ほらみんな今のうちに☆(小声)」
酒井雄二「(OK)・・さて、我々は残ってる仕事をチャッチャと片付けますか?北山、悪いんですが食べ終わったのならちょっと手伝ってほしい事があるのです。付き合ってもらってもいいですか?なに、簡単な仕事なんで大丈夫ですよ。」
北山陽一「わかりました。(ヤス、よろしくね)」
安岡優「(小声で)いってらっしゃ〜い♪」
黒沢カオル「ばいばーい・・・(ん?)」
村上てつや「いくぞ・・・・・・・・」
酒井雄二「(地下の書庫へ降り、北山へイスに腰掛けるように勧める)・・さて、まずは調べるよりも先に話しを聞きたいのですが・・・村上、いきなり黒沢の記録を調べると言い出した理由を聞いてもいいですか?」
村上てつや「あぁ・・・」
黒沢カオル「なんですか、はっきり言ってください」
ゴスペラーズ「(黒・安以外)黒沢!何でここに?!」
黒沢カオル「何を隠してるんですか?!俺に隠しても無駄ですよ!!村上さんはなぜ俺が知らない人に背中を押されたか・・・それを知りたいんですね?!何で俺に黙ってこそこそ自分達で調べようとするんですか?!最初から俺に聞けばいいじゃないですか!!!」
北山陽一「黒沢違うんだ!!話を聞いてくれ!!(洋服の袖をつかむ)」
黒沢カオル「離せ!離せよ北山!!離せって言ってるだろ!(北山の頬を殴る)」
村上てつや「北山?!大丈夫か?!黒沢テメー!!(黒沢を殴る)」
黒沢カオル「なんだよ!!お前だって殴られたいのか!!!(黒沢の唇から血が出ている)村上さんだって承知しませんから!!!殴りたかったら殴れよ!!村上さんの気がすむまで!それにしても村上さん殴るの上手いね!」
酒井雄二「村上さん!いい加減にしてください!黒沢さんも、血が出てますよ・・・。北山、大丈夫ですか?ヤス!タオル持ってきて!2枚ですよ〜!」
安岡優「はっはーい!!」
酒井雄二「・・・黒沢、一体どうしたんですか?確かに、あなたに黙って話を進めようとしたのは悪いと思っています。しかし、誰も悪気があった訳ではないのですよ?」
北山陽一「黒沢さん・・・もしかして、あなたが死んだのと、村上さんの彼女が死んだのには・・・何かかかわりがあるんじゃないんですか?」
安岡優「タオル持って来たよ。北山さん、はい(と言ってタオルを渡す)黒ぽんも、これ(と言ってタオルを渡す)・・・・僕が言うのもなんだけど、みんな最近変だよ。なんで、黒沢さんの死んだ理由が気になるの?なんで、村上さんの彼女のことが気になるの??おかしいよ。そんなことで何で仲間同士を殴りあわないといけないの??」
村上てつや「俺は・・あんなに大切に想っていたのに彼女の事を忘れていた。記憶を操作されていたとしても、俺は自分が許せないっ!それ以上に、アイツの為になんにもできない今の俺自身がどうしようもなく悔しいんだよ!・・・黒沢、すまなかった。俺は何かをして気を紛らわせようとしていたのかもしれねー・・・」
黒沢カオル「・・・・・村上さん・・・。」
北山陽一「スミマセン・・・全て俺の責任です!俺が軽はずみな行動をしたばっかりに、村上さんや黒沢さん・・みんなの中の辛い思いを蘇らせてしまったんだ・・・・本当にスミマセン・・・!」
安岡優「黒ぽん…ほんとのことみんなに話してくれない?それじゃないと・・・・・みんなの仲が壊れちゃうような気がするんだ・・・」
黒沢カオル「(唇をかむ)俺が背中を押されたのは・・・駅のホームだったんだよ。ちょうど電車がきたときに・・・。そしたら・・・・村上さんの彼女っぽい人が一緒に飛び込んできて・・・。(黒沢の目から涙があふれてくる)」
村上てつや「そ・・・そんな・・・・・ということは・・・」
黒沢カオル「そうだよ。 僕をかばうために・…(涙)」
村上てつや「も、もういいよ・・・・・・・・・。」
ナレーション「涙を浮かべて話す黒沢を目の前にし、どうしようもなく複雑でやりきれない気持ちが沸いてくるのを村上は感じていた。だが何か言葉を発することで、その感情を押さえつけていた。」
村上てつや「・・・もう泣くなよ・・黒沢。お前も辛かったんだな・・・。」
北山陽一「「くっ・・黒沢さん・・・・」」
安岡優「・・・ということは・・・ある意味、彼女は自殺をしたわけじゃなかったってこと?」
酒井雄二「そういう事になりますね。じゃあ、彼女は一体何故地獄に・・・?」
安岡優「もしかして・・・黒ぽんをかばった時は・・まだ生きていたんじゃないの?!」
酒井雄二「ということは、誰かが見殺しにしたっていうことですか…?」
北山陽一「いや・・それなら地獄には行かないと思うのですが・・・。」
酒井雄二「んー・・・・、何とか調べられませんかねえ・・・。」
安岡優「ん〜・・・。」
黒沢カオル「小林さんに聞いてみよぉ〜よっ!」
ト書き「そして五人は小林のもとへ・・・・・・・」
小林社長「おおっ・・・?!なんだお前ら・・・黒沢、北山その顔のあざはどうした?天界でのいざこざは厳禁だぞ・・・・。」
ゴスペラーズ「あっ・・・それより小林さん!聞きたいことが・・・」
小林社長「なんだ?」
村上てつや「なんでだ・・・・・・・・?」
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