-ゴスドラマ過去ログ:10101-10200-
佐々木真里「あのぉ・・・。この液体ってその青いのと赤いのと関係あったりしますか??」
北山陽一「え??」
ト書き「と、言う真里の手には北山・村上が持っているのと良く似た黄色いカプセルがある。」
安岡優「真里ちゃん、それはどこで見つけたの??」
佐々木真里「えっとねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・どこだっけ?」
黒沢カオル「思い出して、真理!」
佐々木真里「どこか忘れました」
村上てつや「・・・(半ば呆れたように)やっぱり黒沢の妹だな。」
佐々木真里「私は天然じゃないですよ。」
黒沢カオル「なんかみんな酷くない???」
北山陽一「まぁまぁ(ホントの事だし)、いつ見つけたんですか?」
佐々木真里「う〜んとねぇ…………いつだっけ?」
村上てつや「だぁぁ〜もうっ!らちがあかねぇ!おい、黒沢。オマエ何か知らねぇの?あの時なんか拾ってたな〜…とかさぁ。」
黒沢カオル「俺達事情があって、しばらく離れて暮らしてたんだ。一緒にいたころはまだ持っていなかったよ。」
北山陽一「黒ポンの言う事情は分からないけど…真里ちゃんはあの組織の刺客のような役割でここに着たからさ、もしかしたら組織の施設の中で拾ったのかも。まだ小さいから覚えて無くても不思議じゃないしね。…あ、刺客で思い出した。ヤス、あのネコ君と雄二は今どこ?見当たらないんだけど怪しいって話してたよね。」
安岡優「う〜んと…どこにいたっけ…。」
村上てつや「北山。お前まさか、あのネコも刺客だなんて言い出すんじゃないだろうな?」
北山陽一「それはまだ、なんとも……でも、あのネコに何かが仕掛けられている可能性が無いとは言いきれませんね。」
安岡優「えええぇ〜!それって盗聴器とか時限爆弾とか、そんな感じ?…酒井さん、独り言言う癖あったかなぁ…?って、この子は組織から狙われる可能性あるよね。まだ小さいけど立場的には裏切り者だもん。リーダーの命は(ボスに借りがあるから)大丈夫だとして、真里ちゃんと北山さんの命が危険…だよね??」
村上てつや「安岡、お前興奮しすぎて汗が大放出してるぞ・・・」
北山陽一「俺は、自分の身くらい自分で守れますけど、真里ちゃんがねぇ。黒ポンに任すのはかなり心配ですし・・・。」
佐々木真里「私は大丈夫ですよ。それと、みんな私をちいさいって言うけど、これでも16歳なんですよ……。」
黒沢カオル「へぇ〜真里も、もうそんな年になるんだ。会わないうちに大きくなったね♪でも俺と一緒で身長は伸びなかったみたいだね。(苦笑)」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)16歳〜!?」
佐々木真里「・・・・・?」
黒沢カオル「何?どうしたの?みんな。」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)・・・・・マジ?」
黒沢カオル「みんな、何気にヒドイね・・・。って言うか真里、身長いくつになった?」
佐々木真里「145センチだけど・・・この身長なら仕方ないよね、16歳に見えなくても。そんな事より、酒井さんって言う人探さなくていいの・・・?」
酒井雄二「(みんなの後ろから)スイマセン、このネコ君を探してたもので・・・。我輩の事呼びました?(手にはネコを抱えている)」
北山陽一「雄二・・・良かった無事で・・・。雄二、そのネコちょっと見せてもらえませんか?」
酒井雄二「?良いですけど・・・。(北山にネコを手渡す)」
ナレーション「手渡されたネコを見る北山。身体のすみずみを触ったり撫でたり、まるで診察しているよう。すると首輪に小型の発信機のようなものがついているのを見つけた。」
北山陽一「あっ!みんな・・・これ・・」
村上てつや「やっぱりあったのか???」
酒井雄二「んん?何がですか?」
黒沢カオル「それにしても・・・。」
安岡優「・・・・。」
北山陽一「やっぱり、この猫には盗聴器が仕掛けられているようですね。」
ト書き「そう言うと、北山は猫の首輪に付けられている盗聴器を取り、床にたたきつけて壊した。」
酒井雄二「じゃ、猫くん、返して?(北山に抱かれた猫を受け取り、ギュっと抱きしめる)」
村上てつや「お前は本当に猫が好きだなぁ」
酒井雄二「・・・この猫、オレが引き取っちゃダメですか?」
安岡優「ちょっと待って!なごみムードのところ悪いんだけどさ、ネコくんの盗聴器で俺たちの会話、丸聞こえだったんでしょ?しかも盗聴器壊しちゃったってことは、また何か組織から送られてくるんじゃないの?…なんか挑発的で怖いよ…。」
佐々木真里「お兄ちゃん(と言って服の袖をつかむ)」
黒沢カオル「ん?真里・・・どうした?(真里の顔をのぞき込んで)」
佐々木真里「怖い・・・怖いよお兄ちゃん・・・」
黒沢カオル「大丈夫大丈夫。」
酒井雄二「大丈夫、真理ちゃんと猫くんはしっかり守ってあげますから。」
村上てつや「それじゃ、これからどうするか詳しい事、決めようぜ!」
ゴスペラーズブラック「くっそー・・・。盗聴器も取られたか・・・。」
黒沢カオル「ブラック!俺の真里には手を出すなよ!真里に手を出したら許さないから!」
ナレーション「黒沢さん、この場にブラックはいないんですよ。」
黒沢カオル「あっ・・・ごめん・・・。」
村上てつや「それじゃあ、詳しい事決めるぞ。」
安岡優「まず今後やつらがどう来るかだよね。それによって僕等もどう切り抜けるか考えないと・・・。」
北山陽一「確かに・・・。間違いなく私と村上さん、それに真里ちゃんは狙われますよね。」
村上てつや「そうなんだよな・・・。だからといって俺らずっと一緒にいるわけにもいかないし・・・。」
酒井雄二「やつらが狙っているのはカプセルですから、それを奪われず何に使うのかもつかまなくてはいけない・・・。」
北山陽一「とりあえずブラックは、「カプセルは2つ揃ってないと意味が無い」と言ってたので、赤と青の2つで一組というのは間違いないですね。問題は、真里ちゃんが持ってる黄色いカプセルなんですけど・・・」
安岡優「北山さん、何か思いつくとこがあるの?」
北山陽一「ええ、まあ・・・。これはあくまで2つある推測の1つですけど、もともとカプセルはここにある3種、もしくはそれ以上の種類があって、全部揃ってないと意味が無くなってしまうモノだった。それを奪われてしまったので奴等は必死で探し、私達にたどり着いた。」
黒沢カオル「もう1つは?」
北山陽一「赤と青のカプセルの一組で1つの「何か」になり、黄色のカプセルともう1つのカプセルの一組でまた別の「何か」になるという考え方ですね。もちろん、「何か」はわからないですけど・・・。あと、これは僕の勘ですが、奴等は「黄色のカプセル」が無いことに気付いてないのかもしれませんね。」
酒井雄二「その勘は当たってるかもしれませんね。ブラックが来た時、「赤のカプセル」と「青のカプセル」の事しか聞きませんでしたし。」
村上てつや「でもよ、真里はコレ拾ったんだよな。組織の施設内で拾ったにしても無用心すぎやしないか?気付いてないってのもさらに変だろ。考えてもみろよ。こそれにカプセルを盗み出した裏切り者を追いかけて始末してるってことは盗まれたとすぐに分かる…つまり大切に保管してたってことだろう?」
安岡優「……そう…だね。そういう事になるよね…。」
黒沢カオル「ん?ど〜したのヤス?」
安岡優「いや、なんかすごく矛盾してるよね・・・。盗んだヤツを殺すほど大切なものなんだから、てっちゃんが言ってるように大切に保管されてたはずなのに・・・。」
酒井雄二「たしかに!」
黒沢カオル「ねぇ真里。本当に思い出せない?それをどこで拾ったのか・・・。」
佐々木真里「うん、思い出せない…」
北山陽一「真里ちゃん、お願い。思い出してくれるかな?大切な物なんだ」
酒井雄二「まぁまぁ、真里ちゃん、じっくり考えなさい。すぐに思い出せないだろうからね。思い出したら、お兄ちゃん達に言ってくれればいいからさ。」
佐々木真里「うん、わかった。がんばってみる」
村上てつや「けどこれからはほんとに油断できねぇな・・・。どこになにが仕掛けられてるかわからねぇし、いつ誰が襲われるかもわからねぇし・・・まぁブラックのことだから俺が一番狙われそうだけど・・・・(苦笑)」
北山陽一「そうですね。用心のためにみなさん、今日は同じ場所に泊まりません?僕たちの家にも何か仕掛けてあるかもしれませんし・・・・。」
村上てつや「あぁ、そうだな、それがいいかもな。」
酒井雄二「「・・・・赤、青のカプセル・・黄色・・・。」」
安岡優「でもさ・・・・・奴等がなんでそんなに必死になって探してるのか、このカプセルで何ができるのか見当もつかないけど、このカプセルを奴等に渡すのはマズイって気が思いっきりするよね・・・」
黒沢カオル「・・・あのさ、ブラックは、赤と青の事しか言ってなかった・・黄色のカプセルがある事自体知らないんじゃないかな?」
北山陽一「…無きにしも非ず、ですね。とりあえず、このカプセルは奴等の手に渡らないようにしないと。」
安岡優「そえだね。」
効果音「ぐぅぅううぅぅう〜(真里のおなかが鳴った)」
佐々木真里「えへへ・・・・お腹すいた・・・・・・」
黒沢カオル「俺もお腹減った〜〜〜〜〜〜〜・・・。」
北山陽一「何か作りますか?」
酒井雄二「俺が作る!」
黒沢カオル「すごい!やる気だなぁ。なんか手伝おうか?」
村上てつや「オレは黒沢が作ったもんが食いたい!」
酒井雄二「どーせ俺は黒沢さんの料理の腕にはかなわなくて、村上さんの口に合う料理が作れませんよーだ」
黒沢カオル「まあまあ。。」
安岡優「じゃあ、2人で作りなよ、ね?北さーん、このカプセルの液体、少し採ってさ鑑識に調べてもらわない?何か分かるかも。」
北山陽一「やってみましょうか!」
安岡優「(まぁ、酒井さんが前に作ったチャーハン豚肉が生焼けで出てきたからなぁ・・・黒沢さんに頑張ってもらう!)」
黒沢カオル「じゃあヤスたちよろしくね。酒井、早く作ろう。」
酒井雄二「がんばってみますか!」
村上てつや「じゃあ俺はお嬢ちゃんの相手でもしてるか。」
佐々木真里「おにいちゃん、あそぼ〜!(村上に抱きつく)」
村上てつや「(このしゃべり方で16歳か・・・。何でまたこんな子供っぽいしゃべり方なんだ・・・?)」
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