-ゴスドラマ過去ログ:10201-10300-
佐々木真里「お兄ちゃん、どうかした?」
村上てつや「あっ・・・何でもない・・・。北山ー!鑑識じゃなくてお前が調べろー!」
北山陽一「(少し不思議に思ったが、何かに気付き)あっ・・・なるほど・・・。わかりましたー!!」
ナレーション「村上の言葉の意図を理解した北山は、安岡を連れて研究室に向かった。」
安岡優「(ここは研究室)ねぇねぇ、北山さん。何で村上さんはあんな事言ったのかな〜?」
北山陽一「それは、鑑識の人が奴等の仲間だったりするとヤバイから。僕等がこのカプセルについて調べるだろうと思って入れ替わってたり・・・なんて事もあるかもしれないからね。」
安岡優「なるほど〜。それをあれだけの会話で理解したんだ・・・。やっぱり2人はすごいね。」
北山陽一「まあ、何年もコンビ組んでるんだし。今の状況を考えたら、言いたい事は大体わかりますよ。(首からカプセルをはずす)さて、これはどうやって開けるんでしょう?どこにも開け口がありませんね・・・。」
安岡優「ホントだ、開けたあとも見当たらない。まさか割って使うわけじゃあるまいし・・・。中の液体が大事なんじゃなくて、このカプセル自体が大事なのかな・・・?」
北山陽一「う〜ん・・・カプセル自体が大事と考えたら・・・何かのデータが入っているのかも・・・。パソコンで調べるか。(そう言ってパソコンを起動させる)」
安岡優「あ〜いったいこのカプセルってなにー」
ト書き「――その頃調理場では・・・」
黒沢カオル「ちがうって〜!酒井、それそれ!」
酒井雄二「なになに?料理のことわかんね〜よ〜!!黒ポンやってくれよ〜」
安岡優「酒井さんガンバレッッ!!!」
村上てつや「お〜い!出来たか〜?!!」
佐々木真里「お兄ちゃん何か手伝おうか?」
黒沢カオル「ああ、真里も村上も手伝ってよ!こんなんじゃ全然出来上がらないよ。」
酒井雄二「手伝わなくていい」
村上てつや「なんでだよっ!!こっちは腹へってんだよ!!ろくに料理もできねぇくせに!!」
ナレーション「何だかドタバタな様子・・・(あきれている)一方研究室にいる二人は・・・」
効果音「カタカタカタ・・・・・」
安岡優「どう、北山さん。何かわかった?」
北山陽一「んーー・・(難しい顔で)な、何か凄い事になりそうな気がしてきました・・。」
安岡優「あっ!爆発してみんな骨になるんだ」
北山陽一「・・・違うようですね。あ、でもこのカプセルを開けた瞬間に何かが起動するようですね・・・と言っても開け方は分かりませんが。これはマズイ代物ですね・・・。」
安岡優「…そんなにマズイの?」
北山陽一「まだ、羽っきり」
安岡優「俺たちの手に負えないのか。ても奴らに渡すわけにはいかないし…。」
北山陽一「(母さん…このカプセルにどんな秘密が…?)」
酒井雄二「(一方調理場。)だぁぁ!!指切ったぁぁ!!血がぁぁぁ!!」
村上てつや「だあぁ〜!なにやってんだ!お前はっ!!料理ん中に血入れんじゃねぇぞ!!お前の血が入った料理なんて食いたくないぞ!」
黒沢カオル「ってか食中毒起こすんじゃない?」
酒井雄二「みんなひでぇ・・・指のこと心配しろよぉ・・・(血を見てちょっと気弱になる)」
村上てつや「たく!しょうがねんだから!!ホイ!ばんそーこ!!優しいな俺って!!」
黒沢カオル「投げやりな態度だなぁ…。」
佐々木真里「くすくす。お兄ちゃんのお友達って面白いね。(笑顔)」
黒沢カオル「真里・・・笑ってる場合じゃないよ・・・。てつ、酒井をそっちに連れてってくんない。ここは俺1人で何とかするから。」
村上てつや「わかった。ったく、最初っからそうすれば良かったのによ。まったく、世話が焼けるぜ。」
ナレーション「酒井を連れて調理場を出る村上。そんな2人を横目で見つつ、料理を作り始める黒沢。十数分後、すべての料理が作り終わった。」
安岡優「(ナレに向かって小声で)ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど、今いる場所って警察署で良いの?俺ら警官っていう設定だよね?」
ナレーション「(小声で)そうですよ!ここは警察署でOKです!調理場があるあたりすこし怪しいけど・・・。」
村上てつや「何やってんだ、安岡ー!早くしねぇと俺が全部たいらげちまうぞ!」
安岡優「あっ今行くから食べないでよ〜。」
効果音「ドア〜ンガッターン!!!!!!」
北山陽一「ドア〜ンって…(^^;)」
酒井雄二「な、何が起きたんですか!?北山さん落ち着きすぎですよ!」
北山陽一「あ〜、ごめん、ごめん。(まだ、落ち着いてる)」
黒沢カオル「ヤス、大丈夫?(倒れている安岡に近づいて)…ヤス?ねえ、ちょっと起きてよ!」
安岡優「(うっすらと眼を開けて)…黒ぽ…ん?何か…苦し…い…(意識が朦朧としている)」
黒沢カオル「ヤス!? 苦しいってどこが苦しいの!?」
村上てつや「黒沢、とりあえず安岡を寝かせよう!(安岡を抱え上げて)酒井、北山、仮眠室の準備を!」
安岡優「む・・・むねが・・くるし・・・・・・恋の病で・・・・・っ!いったいなぁ!ゆたのちょっとした可愛いジョークじゃんかよぉ!」
黒沢カオル「ヤス!?こんな時に何言ってんの?僕も本気で怒るよ!ぷんぷん(怒)」
村上てつや「ヤス!えっ?(村上に抱えられた安岡の身体が子どもサイズになっていた!)」
酒井雄二「ヤスが縮んだ!?」
安岡優「ほえ?なんでなんで?」
北山陽一「って、黒沢さん!!あなたも余計ちびちゃくなってますよ!!」
黒沢カオル「余計ってなんだよ、余計って・・・ってあれ?うっそぉ」
村上てつや「おいおい…」
黒沢カオル「なんでえ!!」
佐々木真里「お兄ちゃん!どうしちゃったの!?私と全く同じ身長になっちゃってるよ!」
村上てつや「黒沢は10センチ程度で済んでるけど、安岡の縮みようは何なんだよ!おい!」
北山陽一「とりあえず服を着替えないと、黒沢さんはいいとしてヤスが…。(笑)」
酒井雄二「ここにちょうどクッキングペーパーがありますよ。」
黒沢カオル「そんなもんどうすんだよ。っていうかてつ!!なんで10センチなんだよ、20センチだろぉ。危なく聞き流すところだった。」
酒井雄二「服を作るんですよ♪」
北山陽一「それにしても何で安岡と黒沢?2人はさっきまで別の場所にいたのに。一体何が?まだ食事にだって手をつけてない。となると、それ以前の行動・・あのカプセル?それなら俺だってさっきまで触っていた・・むしろ俺の方が長い時間同じ場所にあった。・・まさか!」
村上てつや「まさか何だよ?何か思い当たる事でもあるのか?ってか、酒井。おまえ本当に作る気かよ!?裁縫道具なんか何処から出してきたんだよ!」
酒井雄二「常時携帯してますから!僕は本気ですよ〜。まずはヤスから♪」
佐々木真里「酒井さん、私も手伝います!みんなの役に立ちたいの。お願いします。」
北山陽一「(騒いでる4人を横で見つつ)いや、まだ、確信はないんですけど・・・あのカプセルか液体、とにかくあれ自体に意識があって、安岡と黒沢を何かの理由があって選んだ、とは考えられないかと。」
黒沢カオル「い、意識ぃ?カプセルが自分でモノを考えるの?それにしても…ヤス、かわいそうだな…幼稚園児並みの体系になって…。それよりも本当にクッキングペーパーで作った服を着せられるの?なんかそっちのほうがかわいそうかも(汗)。僕はワンサイズ小さいのに着替えてくるから。北山、酒井さんにそう伝えといてね〜。」
北山陽一「あの・・・・黒ポン・・・さっきより縮んだとおもいませんか?」
黒沢カオル「ええ〜まさかぁ。僕はクッキングペーパーで作った服とは無縁だよ。似合わないもん(余裕の笑み)じゃ、着替えてくるね〜☆>着替えるために部屋を出る」
村上てつや「た・・・たしかに・・・ちびちゃくなってるな・・・・・さっきよりも・・・・っていうか、あいつはワンサイズ小さい服なんか持ってるのか?なぜに?」
酒井雄二「こら!ヤス、動くんじゃない!じっとしてないと寸法が計れないじゃないか!替えの新しい警察服も子供用はない!したがってこの署内に君に合う服は一着もないのだ!つまり、酒井特製ペーパースーツを身につけるしか道は残されていないのだよ!はっはっはっは〜(なんか楽しんでる)」
安岡優「ちょ、ちょっと〜、黒ぽんの心配ばっかしてないでよー!俺だってこんな服ヤだからね!」
村上てつや「コラッ!ヤスぜいたく言うんじゃない!作ってもらいなさい」
安岡優「じゃあ、かわいいヤツねっ。半ズボンがいいな〜」
酒井雄二「半ズボンですか??う〜ん・・・ヤスにはもっとにあうかっこが・・・(ぶつぶつ)」
北山陽一「雄二こわいよ・・・・・・」
安岡優「服はおいといて、僕、これからどうすればいいの?まさか、思考とかも子どもみたいになっちゃうのかなあ?」
村上てつや「ホントちびっちゃくなったな・・・。マジでヤバイんじゃねえか?」
北山陽一「そうですね・・・。ちょっと検査してみましょう。皆さん、研究室に行ってください。私は黒沢さんを連れて後から行きますから。」
村上てつや「わかった。みんな行くぞ。」
ナレーション「ここは先ほど北山と安岡がいた研究室。」
北山陽一「それじゃあ検査をはじめますか・・・。」
安岡優「うん・・・。(少し不安そう)」
ト書き「小さくなった自分の体を見ながらため息をつく安岡。」
北山陽一「大丈夫ですか・・・?ヤス・・・・。」
黒沢カオル「(泣きそうな声で)き、北山ぁ〜・・・僕も検査してよぉ・・・。(安岡と同じくらいの背になっている)」
北山陽一「進行は遅いけど、黒沢さんも同じ症状ですね、こりゃ。」
酒井雄二「ヤス〜♪服ができたぞぉ〜♪・・・って・・黒ぽんも服が必要なのかっ!?」
黒沢カオル「僕はファッションにはこだわるからね!かっちょいいの作って〜。」
村上てつや「黒沢、酒井が作るんだぞ?あんまり期待はしねぇほうがいいな。」
黒沢カオル「・・・・そ、そんな〜。悲しすぎる〜。今まで僕はFanの皆から「おしゃれな黒ぽん♪」て言われてたのに〜!」
北山陽一「衣装よりも私服のほうをかっこよく!っていつも豪語してますからねぇ・・・。」
酒井雄二「まかせなさいっ!!」
村上てつや「あんまり期待しないほうが・・・。」
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