-ゴスドラマ過去ログ:10301-10400-
ナレーション「(小声で)ちょっと皆さん話が変な方にずれてますよ!」
北山陽一「洋服は酒井さんにまかせて黒ぽんも検査しますから早く部屋に入って下さいね。(冷静)」
黒沢カオル「は〜い。」
酒井雄二「「フン♪フ〜ン♪♪さあて、どんなのつくろっかなぁ〜♪」」
村上てつや「酒井、妙に楽しそうだなぁ」
酒井雄二「たのしーですよぉ〜〜だって、日ごろの恨み・・いやいや・・・・」
村上てつや「・・・まぁ、深くはツッコまないでおくよ。」
北山陽一「ではヤス、黒ぽん、検査をしますからあの部屋に入って下さい。」
ゴスペラーズ「(安岡&黒沢)はぁ〜い。」
村上てつや「こえが・・・・・声が・・・・・子供になってる・・・・・・気持ち悪い・・・・・」
ナレーション「しばらくの我慢ですよ、村上さん。」
村上てつや「わかってるけど・・・何だかなぁ〜・・・。ナレ、とりあえず進めてくれ・・・。(気力が抜けている様子)」
ナレーション「あ、はい。黒沢、安岡の検査を始める北山。数十分後、検査を終え3人が部屋から出てきた。」
村上てつや「どうなんだ、北山?」
北山陽一「はい。まず身体の方なんですけど、とりあえず小さくなるのは止まったようです。あと頭の方なんですが、そっちには異常が見られなかったので、思考能力などは大人のまま・・・というのがわかりました。」
村上てつや「二人は元に戻る・・・かはわかるわけないか。」
北山陽一「そうですね。どうしてこうなったかもわかりませんし・・・。たぶん、このカプセルが関係あるんだと思うんですけど・・・。(自分の首にぶら下がっているカプセルを指差す)」
佐々木真里「(北山の服の袖を引っ張って)あの・・・北山さん・・カプセルのことで・・・ちょっといいですか?」
北山陽一「なんですか」
黒沢カオル「真里、なんか思い出したの?」
北山陽一「・・・・・・・・・」
佐々木真里「あの・・その・・。」
村上てつや「な、なんだよ!」
北山陽一「真理ちゃん?」
酒井雄二「なに思い出したの?真理ちゃん(やさしく真里に問いかける)」
黒沢カオル「真里。」
佐々木真里「・・あの・・・ね・・・実は・・・私の身長も、なんか知らない間にちぢんじゃったの・・・。今のお兄ちゃんや安岡さんみたいに・・・」
安岡優「それホントなの!?真里ちゃん!!」
北山陽一「えぇ〜っと、僕らが初めて会った時にはもう既にその身長でしたよね?つまりそれはカプセルのせいってことですかぁ・・・。それか、ブラックたちが裏で僕らに何かをやっているかどうか・・・。」
佐々木真里「たぶんカプセルのせいだと思う・・・。ブラックが私の身長ちぢんだの見て、「お前もか・・・」って言ってたから・・・。」
北山陽一「なるほど・・・。その言葉から考えると、たぶん身長がちぢんでしまうのは、彼等にとっても予想外の事だったんでしょうね。」
黒沢カオル「?どういうこと??」
北山陽一「簡単に言えば副作用って事です。この3つのカプセルが何なのかはわからないですけど、たぶんコレを作った時に、ある特定の人の身体をちぢめてしまう何かがおまけで出来てしまった。その特定の人に黒沢さん、ヤス、真里ちゃんが該当した・・・。」
村上てつや「おまけっていう言い方はどうかと思うが・・・とりあえず、このカプセルが何なのかがわからない事には始まらないってことだな。よし、北山!このカプセル3つともお前に預けるから、今すぐ分析しろ!!ほれ。(赤いカプセルを渡す)」
北山陽一「(赤いカプセルを受け取る)良いですけど・・・ココで1人でですか?危険な気がするんですけど・・・(真里が黄色のカプセルを渡した)あ、どうも。」
村上てつや「大丈夫だ、俺等はココにいるから。お前の迷惑にならないよう遊んでるよ。人手が必要だったら酒井に言え。コンピューター使わせたらお前といい勝負だろ?それじゃあ頼むぞ。」
北山陽一「ふ〜ぅ・・・それじゃあやりますか。(自分の首から青のカプセルをはずす)酒井さん、いきなり何なんですけど手伝いお願いします。」
酒井雄二「了解しました!」
ナレーション「北山・酒井は再び研究室へ。他の3人は、真里から小さくなったときの詳しい状況を聞いた。」
村上てつや「それじゃ、もっと詳しく話してもらおうか!?いつごろどんなふうに小さくなったんだ!?」
ゴスペラーズ「黒沢&安岡)ん・・・ねむぅ・・・・いぃぃ・・・(お子様の身体だから、睡眠時間が必要)」
黒沢カオル「Zzz・・・」
村上てつや「寝るなぁ〜〜〜〜!!(激怒)もういい!お前らは、そこで寝とけっ!!真里に話しを聞くっ!!」
佐々木真里「村上さん、お兄ちゃんたちもう起きそうにないですから・・・そっとしときましょ。そのかわり私が協力しますから!」
村上てつや「ったく、しょうがねーヤツラだぜ。まあ、お子様だから」
佐々木真里「(黒沢・安岡を見て)ふふっ、かわいいですね。村上さん、お父さんみたいです。」
村上てつや「お父さんか・・・・。なんか急に年取ったみてぇ・・・。世話がやけるぜ・・・。(黒沢・安岡に布団をかけてやる)」
安岡優「ふにゃ〜、何すんだよ〜〜ZZz・・・(布団をかれらてて寝ぼけてびっくりしたがまたすぐに、寝てしまう)」
ナレーション「まぁ、もう30すぎてるので、こんな小さい子がいてもおかしくはないでしょうね(ぼそ)」
村上てつや「なぁぁんか言ったかぁ?ナレ〜?(怖い位の微笑み&握りこぶし)」
ナレーション「はぅあっ!!い、いえ!!『「急に年取ったみたい」とか言ってるけど、別にもうおっさんなんだからいたっておかしくないよ〜』とかそんなこと一瞬たりとも思ったりしてませんよ!?はい、失礼しました!!(逃亡)」
佐々木真里「コ、コワイ、村上さん。どうしたの急に?それより私は何から話せばいいの?」
村上てつや「いつ頃から小さくなったか?だよ」
佐々木真里「う〜〜ん、中学の頃は背がグングン伸びて今の村上さんくらいあったと思うけど・・小さくなったのは・・う〜んと、よくわかんないけどいつの間にか??はっきり思いだせない、あ〜〜思い出そうとすると頭がいたくなるぅ〜〜(頭をかかえしゃがみこむ)」
村上てつや「い、今の俺ぇぇ!?うそだろ!?180近くあるんだぜ!?」
佐々木真里「え?175センチ位じゃないの?さばよんでない?ってそんなことはいいわ、なんだか私まで眠くなってきちゃった〜、やっぱり背が低くなると眠くなりやすいのかしら〜?どうしよう、私もお兄ちゃんやヤスくんみたいになっちゃうのかな〜?助けて恐い!村上さ〜ん」
村上てつや「大丈夫だ。北山達が調べてるところだ。とりあえず寝たかったら寝とけ。」
安岡優「ん〜、どうしたの?(眠そうな目をこすりながらヤスが起きる)何かあったのでしゅか〜(言葉まで幼児言葉になりつつある)」
佐々木真里「じゃあ少し寝ますね・・・・・・(村上の服の袖を掴んで、そのまま寝てしまう)」
村上てつや「…………はぁ〜〜。」
ナレーション「保父さんになった気分・・・・結構似合ってるかも。」
村上てつや「ふっ。保父さんねっ。こんなお子様の相手よりミニスカ女子高生でも補導してた方がマシだぜ。・・(し〜〜〜ん)ん〜コホンッ。今の発言で全国のギャルを敵に回したらヤバいな」
ト書き「それから2時間近くたって、北山・酒井が研究室からでてきた。」
村上てつや「北山〜酒井〜助けてくれ・・・・こいつらなんとかしてくれ(苦笑)」
酒井雄二「なに、なに?どしたのさぁ、てっちゃん。なーんか疲れてないかい?」
ト書き「寝ている(考え方や言語も少し幼児化した)子供3人に袖を掴まれている、保父さん。」
村上てつや「おまえらが研究室に入ってすぐに、真里も寝ちまうし、3人とも俺から離れねーんだよ。まったくかわいいヤ、あっ、いや、世話のかかるヤツラだぜ!それより、何かわかったか?」
北山陽一「・・・・詳しいことは後にします。きっとこの3人考え方なんかもカプセルに影響されてくると思うんで・・・で、俺は(女の子だから)真里を預かります。雄二は誰がいい?・・えっ?どっちも嫌?それはダメ、じゃあヤスね?はい、抱っこして、じゃあてっちゃんは黒ポンで。これが担当です、よいですか?」
酒井雄二「え〜〜、オレがヤス担当かい!一番手がかかりそうなやっちゃな〜、でも寝顔はけっこうかわゆいのー(ほっぺをつついてみる)」
北山陽一「・・・・なにてっちゃん放心してるの?結構本当に子供になっちゃうところがあるから、もしかしたら「ぱぱ」とか呼び始めるかもしれないけど、動揺しないで?まだ、元には戻らせられないんだけど、大丈夫だと思うよ?」
村上てつや「本当に大丈夫か??(疑いの目)」
北山陽一「多分ね。(よかった、俺女の子で・・・他の2人に懐かれても嫌だもんなぁ・・・)・・・あっ、真里目ぇ覚ました?」
佐々木真里「はぁ〜よく寝た!あ〜北山しゃん、おっはーー」
安岡優「むにゃむにゃ、あれ〜ユウジしゃんだ〜(ヤス目覚める)だっこしてくれてるぅ。じゃあ、高い高いして〜(ヤス・・本当に子供になってしまったのか?)」
黒沢カオル「(まだ目覚める気配まったくなし。)」
佐々木真里「(ぎゅっと北山に抱きついたまま)」
酒井雄二「あれ?真理ちゃん、ずぅーっと北山に抱きついてますね〜。」
北山陽一「どうかしましたか?真里ちゃん。」
佐々木真里「なんか・・・怖い・・・・いやな感じがする・・・・」
村上てつや「まさか・・・近くにやつらが・・・?」
黒沢カオル「ん・・・ぁっ・・・?・・・・(村上を見上げる)・・うにゅ・・・・ぱぱぁ?(きゅるん)」
村上てつや「(黒沢の言葉に動揺したが、平静を保って)起きたか、黒沢。あと俺は「パパ」じゃなくて、「てつ」って呼んでくれねぇーか。」
黒沢カオル「てちゅ〜。(村上に抱きつく)」
村上てつや「あいあい、分かったわかった。北山、みんなの目が覚めたことだし、カプセルについての説明頼む。」
北山陽一「わかりました。まず、このカプセルの中身なんですけど、「赤と青のカプセル」は混ぜると毒物になるもので、下手すると街1つ無くせるくらい強力なモノです。たぶん試作品をこのカプセルに入れて保存してたのではないかと・・・。」
酒井雄二「正確には、毒物というよりウイルスって言った方が良いかもしれないですけどね。」
村上てつや「ウイルス!?なんか話が見えねぇんだけど、そのウイルスって何なんだ?」
北山陽一「相手に触れるだけで感染させてしまう恐ろしいものです。感染してすぐ死ぬわけじゃないので、コレが本当に使われたら・・・街どころか国だって消す事が出来ます。」
村上てつや「マジかよ・・・。まさか、こいつらもそのウイルスに・・・?」
北山陽一「いえ、違います。幼児化してしまったのは、たぶん、ウイルスをこの2つの液体に分離させる時にできてしまったモノのせいだと思います。それがカプセルにも付着していたんだと思います。」
酒井雄二「真里ちゃんはあの組織にいた人だからともかく、黒沢さんとヤスまで幼児化してしまった理由を考えると、こういう結論になるんですけど・・・。」
黒沢カオル「ぱぱぁ?てちゅぅ?(見上げてる)」
村上てつや「なるほどな。あと他にはなんか分かったか?」
ト書き「(ぱぱと呼ばれるのには大いに抵抗があったが)不安げな黒沢の頭を撫でてやりながら、北山と酒井に尋ねる。」
北山陽一「はい。残りの黄色いカプセルなんですけど、これはそのウイルスのワクチンなんです。ブラックがこのカプセルの存在を知らないと考えると、組員の中でこのウイルスを作るのがイヤだった人達・・・つまり裏切りたいけど殺されるのが怖くて裏切れない人達が集まって、こっそり作ってたんだと思います。」
村上てつや「よくそこまで調べられたよな。さすがだな。そのワクチンをどうにかして黒沢たちを元に戻すことはできないのかな?ウィルスにかかったわけじゃないから無理なのか?」
北山陽一「一応はできたんです。ただ、それをするにも時間が経たないと、その身体での免疫ができないんです。だから、ワクチンを作ったとしてもまだダメみたいで・・・で、そのワクチンなんですが、安全性も考えるともう少し時間がかかりそうなんですよ。」
安岡優「つまり、ワクチンをうったとしても身体がついていけない・・・そういうわけです。・・ん?ヤス、どした?」
酒井雄二「↑・・・おれでしょ・・・」
村上てつや「・・・そっか・・・。身体がついていかないのか・・・。お前しばらくこのままなんだってよ・・・。(しゃがんで黒沢を見る)」
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