-ゴスドラマ過去ログ:10401-10500-
黒沢カオル「う〜〜ん。でもしょうがないよね。」
ト書き「しょうがないよねぇ?とかいいながら抱っこをせがむ黒沢を抱っこ。北山さんはしがみついている真里を安心させるために、ずっと頭をなでなで。酒井さんは駆け回る優君を追い掛け回してます。まるで幼稚園。」
村上てつや「抱っこの次は高い、たかぁい!・・・って、俺こいつと高校の卒業式一緒に出たのになぁ・・・。(ちょっと寂しげ)」
北山陽一「黒ポンわけわからない。って顔してる(笑)たぶん、今の状態は「自分じゃないのはわかるけど、戻るべき自分も含めてあとはわからない、」って感じなんだと思うんだ。だから、俺たちと同じ思考回路は望まないようにね?当然記憶も。」
ト書き「「本来の姿ではない」そのことはわかるが、だからといって本来の姿を思い出すことも、その記憶があるという事もあまり望めないらしい。コレは個人差があり、真里は他2名よりも本来の姿の記憶が少しは残っているらしい。」
酒井雄二「やす!そっちに行っちゃだめだぞ!こらっ!やすっ!待てってば〜!・・・はあはあ・・・つ、捕まえたぞぉ・・・はあはあ・・」
安岡優「キャハハ〜〜♪ゆうじぃ〜おもしろい!」
酒井雄二「おもしろくなぁ〜〜〜い!!!」
安岡優「もっと遊ぼー!!ゆうじぃ!!」
酒井雄二「だっっ〜!いい加減にせんかいっ!何で俺がやすの面倒係なのだ?」
安岡優「ねぇ〜ゆうじぃ〜高い高いしてぇ〜〜」
酒井雄二「またぁ〜!?俺、出来れば静かな真里ちゃんの方がいいですよぉ〜!」
北山陽一「・・・・・」
ト書き「あくまで見ないフリをする北山陽一。」
佐々木真里「…北山さ〜ん、恐いよぉ〜!近くにいてぇ〜。(ずっと怯えている)」
北山陽一「はいはい、ずっとそばにいますよ(やさしく微笑む)」
酒井雄二「やすもあんな大人になっちゃだめだよ?」
安岡優「うんっ、わかったよ〜。ぼくは、あんな大人にはならないよ!!」
北山陽一「あんな大人って言いますけど、本来の姿のあなたよりはなんぼかマシだと思います。」
村上てつや「北山・・・今のこいつには何を言っても無駄だよ・・・。それよりお前、カプセルどうした?ちゃんと持ってるか?」
北山陽一「はい、ありますよ。ほら。(赤と黄色のカプセルを見せる。青のカプセルはすでに首からぶら下げている。)赤いのは村上さんに返しておきます。私が3つとも持っているのは危険ですしね。はい。(赤のカプセルを村上に渡す)」
村上てつや「サンキュー。(いったん黒沢を下ろし、カプセルを首にぶら下げる)さて・・・コレからどうするか・・・。そろそろ奴等もマジで奪いに来るだろうし・・・。」
北山陽一「そうですね・・・。真里ちゃん、それを感じてこんなに怯えてるんだと思いますよ。もしかしたら、すぐそこまで来てるかも・・・。」
村上てつや「お前な〜・・・変なこと言うなよ。こっちまで不安に・・・(誰かの気配を感じる)誰だ!そこにいるのは!!」
ゴスペラーズブラック「(部屋に入ってくる)さすがですね、村上さん。(小さくなった黒沢と安岡を見て)おやおや、ずいぶん小さくなりましたね〜。まさかあなた達にまで副作用がきくとは・・・好都合ですね。(ニヤリ)」
安岡優「あっ、おじちゃーん、あそぼー!!」
酒井雄二「ヤス!!(安岡の服をつかみ抱き上げる)(ふ〜ぅ・・・危なかった・・・)」
ゴスペラーズブラック「ククク・・・すっかり幼児化してますね・・・。さあ、カプセルを返してもらいましょうか。さもないと・・・(拳銃を取り出し6人に向ける)」
村上てつや「へっ!だれがお前なんかに・・・・・渡すかよっ!!」
ト書き「村上は近くにあったモノを投げ、ブラックの手から拳銃を離させた。そのすきに黒沢を抱え、北山・酒井達と一緒に窓から外へ逃げた。」
ゴスペラーズブラック「(拳銃をひろう)外に逃げたか・・・まあいい。こっちとしてはその方がやりやすいしな・・・。(携帯を取り出しどこかへ電話をする)俺だ。やつらが外に逃げた。うん。うん。そうだな・・・。北山だ、北山をねらえ。真里を抱えている男だ。うん。俺もすぐ追う。頼むぞ。」
北山陽一「きっと、追ってきてると思うんで、こっちに・・・・えぇ、地下につながってます。はやく!」
村上てつや「さすがに疲れた・・お前、ちびのくせに重いんだよ!」
黒沢カオル「僕の事か・・・・!?うぇ〜ん!この人がいじめた〜〜〜!!!(騒)」
ナレーション「さっきまで「ぱぱ」って呼んでたくせに(笑)」
ト書き「大騒ぎすると、疲れたのか寝ちゃうお子ちゃまな黒沢。当然のように抱っこされてるんだか、村上の嫌になっちゃう。「俺がなんで黒沢にぱぱとか呼ばれなきゃいけないんだよ・・」なんていう切なさ(笑)もあり・・・・」
ナレーション「(↑「当然のように抱っこされているんだから、村上も嫌になっちゃう」です。)」
酒井雄二「・・はぁ、はぁ。疲れた〜!」
安岡優「にゃはははは!!(遊びだと思ってるらしい)」
酒井雄二「こら、ヤス!暴れるんじゃない!!」
安岡優「は〜い♪(久々にでたヤングスマイル)」
北山陽一「2人共大丈夫ですか?(苦笑) もう少しですから!!」
ト書き「なんとか追っ手も振り切って到着。これからのことを話し合うことにしたのだが・・・・」
安岡優「は〜、おもしろかった。(完全に遊びのつもり)」
黒沢カオル「ぱぱぁ?なにしてるのぉ?」
村上てつや「だから俺は黒沢のぱぱじゃないの!分かる?」
酒井雄二「っだぁ〜!!これからどうするか決めることにしたんでしょ!?それとヤス!お前はあそびすぎ!!」
安岡優「う・・・・うわあああ〜〜〜ん!!!(号泣)雄二怖いよぉ〜!!怒んないでえ〜〜〜〜!!(泣)」
黒沢カオル「優を虐めちゃだめでしょ!雄二!」
酒井雄二「シー!!ごめんごめんヤス!泣くなって・・・!(汗)怒んないから〜!(涙)」
北山陽一「(4人を見て苦笑)ふぅー・・さて、と。おそらく、ブラックは僕を狙いにくると思うんですよ。カプセルを持っているから。」
黒沢カオル「え?ぱぱも持って・・ふがぁ!!!!」
村上てつや「どーした!!黒沢!!・・・・・・なっ!(ゴスペラーズブラックが黒沢の頭に銃をあてている)」
黒沢カオル「ぱぱぁ・・・・ぱぱぁ・・・・・(泣き出し)・・・ぱぱぁぁぁぁ!!!!!!(高い声で泣き叫ぶ)」
ゴスペラーズブラック「だぁー!うるせーー!!それ以上泣くとマジでぶっ殺すぞ!!」
黒沢カオル「うぇ・・・ヒック・・・ヒック・・・(泣くのを必死でこらえている)」
ゴスペラーズブラック「ようやく追いついたぞ・・・さあ!カプセルを渡してもらおうか!!さもないと・・・(引き金を引こうとする)」
北山陽一「(小声で)村上さん、その首から下げてる赤いカプセル・・・今は服に隠れて見えてませんから、そのまま見えないようにしてください。あとは僕が何とかしますから・・・。あと、真里ちゃんをお願いします。」
村上てつや「(北山から手渡された真里を、カプセルを隠すように抱く)・・お前・・・まさか・・・」
北山陽一「(村上の言葉を静止するかのようにブラックの前に立つ)ブラック!カプセルは渡しますから、黒沢さんを返してください。(首からカプセルをはずし)返す気がないのなら、ココでこのカプセルを割ります・・・どうしますか?」
ゴスペラーズブラック「フン・・・(黒沢の頭から銃を離し、村上達の方に向かって押し出す。)コレで良いだろう・・・カプセルをよこせ!!」
北山陽一「・・・そうはいきません!あなたの性格からして、渡したらすぐ私達を殺す気でしょう。(ブラックの顔を見据える)私以外のみんなを見逃す事を条件にカプセルは2つとも渡します。ダメならココであなたと撃ち違える覚悟です・・・(拳銃を取り出し構える)」
ゴスペラーズブラック「(拳銃を構えた北山を見て)ククク・・・仲間のために自らが犠牲か・・・おもしろい・・・良いだろう、その条件のんでやる。こっちへこい!アジトでボスがお待ちかねだ。」
村上てつや「北山!!!」
北山陽一「(村上に近づき小声で)私は大丈夫ですから。それよりそのカプセル、絶対取られないようにしてくださいね。あと、コレ・・・(ブラックが見てないのを確かめて、黄色のカプセルを渡す)コレは村上さんが持っててください・・・頼みますよ・・・。(寂しい笑顔)では・・・(歩き出したブラックの後をついていく)」
ナレーション「北山はブラックに連れられ、「グラシアス」のアジトにきた。アジトの中を奥に奥に進んでいき、ボス竹内がいる部屋に通された。」
黒沢カオル「(ふひゃ)・・・ぱぱぁ・・・・ごめんなしゃい・・・・僕が・・つかまっちゃったからぁ・・・」
村上てつや「(くそっ!!俺がもっと……!)黒沢、お前のせいじゃない。な。」
黒沢カオル「・・・でも・・・でも・・・。・・・ぼく、北山さんを助けに行くっ!」
酒井雄二「あっ!ちょっ・・・。お、俺も行ってきます」
村上てつや「ばかやろう!!北山の命がけの行動を無駄にする気かよ!?小さいお前じゃターゲットにされやすい!また、さっきみたいな事にならないように…お願いだからじっとしていてくれ!酒井も熱くなるな。気持ちはわかるが、今やつらのアジトに突っ込んでいったら、思うつぼだ。冷静に考えようぜ。…あいつみたいに。」
黒沢カオル「ごめんにゃさい・・・・・ひっく・・・ぼく・・・ぼく・・・いるだけで足手まといら・・・・・ごめんにゃしゃい・・・・」
酒井雄二「俺もすみません。冷静にならきゃいけないですよね。黒ぽん、村上さんはあなたを危険な目にあわせたくないから怒鳴ったんですよ。もう泣かないで。」
黒沢カオル「ぱぱぁ・・・ごめんな・・しゃ・・ぃ・・・(ぽろぽろ泣いてる)」
村上てつや「黒沢、ごめんな。怒鳴っちゃって。びっくりさせちゃったな・・・。(やさしく抱き締める)」
酒井雄二「(はぁ、実際の黒ポンがこんなんだったらいくらでも面倒見るんだが・・・・現実はうまくいかない・・・・)ってこら!!ヤス!それはいじっちゃいけません!!こらぁ!!」
安岡優「……コレ…先生の…?画面が青く光ってるの。…ぱ…す、わーど?…ゆーじ、ぱすわーどって何?先生は何をしたの?」
村上てつや「ヤス、なんか見つけたのか?」
酒井雄二「これ、北山のパソコン。さっきまでこんな表示、なかったのに…。(ヤス、よく英字が読めたなぁ)…もしかして北山は、最初から自分が犠牲になる事を考えて…!?いや、組織に潜り込むためのおとり!?…とりあえず考えられるパスワードを入れてみましょう。…う〜ん…安直に「カプセル」とか?」
村上てつや「おいおい、あの北山ならもっと違うのだろー?それじゃあブラックにも分かるだろ。」
酒井雄二「それもそうですね。うーん、何でしょう・・・」
佐々木真里「私の名前・・・北山さんそういってた!!!」
村上てつや「ほっ、本当か!?」
酒井雄二「とりあえず、打ち込んでみますよ。真・・・里・・・っと。」
ナレーション「画面にはOKの文字。」
酒井雄二「やった!開きましたよっ!(ページを読み始める)・・・え?これは・・・」
村上てつや「何が書いてあるんだ・・・(画面をのぞきこむ)・・・え!?マジかよ。」
北山陽一「(パソコンの文字)みなさん、スイマセン。あの状況では、こうするしか方法がありませんでした。でも、赤いカプセルが無い事に気付いたら、また皆さんを狙ってくるでしょう。今の私には何も出来ませんが、せめて3人を元に戻すワクチンの作り方だけでもココに記しておきます。」
ナレーション「最後には、「あとは頼みましたよ・・・」と一言だけ書き記されていた。」
村上てつや「北山・・・。酒井!今すぐ警察に戻ってこのワクチンを作ってくれ!!やつらがくる前に早く!!」
酒井雄二「承知しましたっ!!みなさん!急ぎますよっ!!」
ナレーション「酒井は安岡を抱きかかえ、村上は真里を抱きかかえ黒沢の手を引き、急いで警察へ向かった。そのころ北山は・・・」
マネージャー竹内「お前が北山か・・・。(北山の目を見据え)その目・・・お前の母親にそっくりだ。カプセルを盗み出し捕らえられた時と同じ目をしている・・・。生意気な目をなっ!!(北山に向かって銃を撃つ。弾は北山のほほをかすめた。)」
北山陽一「っ……!あなたが俺の母親を殺したんですか?」
マネージャー竹内「そうだ。おとなしくカプセルを渡していれば死なずに済んだのにな。」
北山陽一「そして俺も殺そうというんですか?母と同じように・・・。」
マネージャー竹内「そうだ!母親と同じようにお前も殺す!そして妹の真里もな!」
北山陽一「?…真里は、黒沢さんの妹です!それに彼女は関係ないでしょ。」
マネージャー竹内「お前は知らないのか?・・・真里はお前の妹だぞ。・・・で黒沢の妹でもある。」
北山陽一「え・・・?それって・・・私と黒沢さんは・・・兄弟・・・?」
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