-ゴスドラマ過去ログ:11101-11200-
DJバリ"K"〜ん「それが1回じゃなく、ここ最近何度も・・・。このままでは薫が危ないと思いまして。」
酒井雄二「まさか、親御さんはその人達に連れ去られたとか・・・?」
黒沢カオル「(じーっと村上を見る)」
村上てつや「なぁ、酒井・・・・・俺の顔ってそんなに恐いか?・・・・・・・・・・・・なんですか、薫さん。」
黒沢カオル「あなたなら・・・絶対私を守ってくださるかも・・・。」
村上てつや「(うっ・・・やっぱりカワイイ・・・・俺、ヤバイかも・・・)」
酒井雄二「あ〜あ、まったく・・・。(村上に向かって小声で)村上さん、しっかりしてくださいよ。(黒沢達の方を向き直して)それで、先ほど言ったように親御さんは連れ去られて・・・?」
DJバリ"K"〜ん「えぇ、たぶん・・・。家に戻った時、中がめちゃめちゃにされてまして・・・ご両親もいなくなってたんです・・・。」
酒井雄二「そうですか・・・。何か相手に心当たりは?・・・こんな事言いたくはないですけど、ご両親が誰かから恨みを買っていたとか、そういう事も考えられるんで・・・。」
村上てつや「酒井〜、いくらなんでもそれはねぇだろ?薫ちゃんはただの町娘だぞ。ただの町娘の両親が、誰かから恨みを買って狙われるかってーの。」
酒井雄二「確かにそうですよね・・・。すいません、変な事を聞いてしまって・・・・・」
村上てつや「しかし、まったくわからないとなったら大変だなぁ・・・。サングラスをかけた人達ねぇ・・・。(小声)なぁ、酒井お腹すかねぇか?」
酒井雄二「(小声)こんな時に何を言ってるんですか!まったく・・・・・!!(何者かの気配を感じる)村上さん、どうやらあちらから来てくれたみたいですよ。」
黒沢カオル「(きょとん)」
村上てつや「・・このままだったらヤバイな・・・・。酒井、薫ちゃんたちを守っててくれ。ちゃっちゃとぶっ倒してくっから、その間頼むぞ。(外に出ていく)」
酒井雄二「承知しました!薫ちゃん、後見人の方、あなたたちを狙う奴等が来たようです。この場所を動かないでください。」
DJバリ"K"〜ん「わかりました。・・・そういえば酒井さん、私の名前教えてませんでしたね。私の名前はバリと言います。これから薫ともどもよろしくお願いいたします。」
酒井雄二「バリさん・・・(変わった名前の人だな・・・)こちらこそ、よろしくお願いします。」
黒沢カオル「・・・よろしくお願いします」
ナレーション「場違いな会話を繰り広げている3人。その頃外では、村上がサングラスをかけた連中に囲まれていた。」
村上てつや「おまえら、一体何者だ?」
ゴスペラーズブラック「お前に答える必要はない!我々が欲しいのは薫ただ一人!わが城主の正妻として迎え入れるのだ!!」
村上てつや「わが城主の正妻・・・?それはどういう事だ!!」
ゴスペラーズブラック「だからお前には関係ないと言っただろ!さっさと薫を渡せ!!」
ナレーション「しびれを切らし刀を抜くブラック。村上は、その抜かれた刀に描かれていた家紋を見逃さなかった。」
村上てつや「その家紋・・・お前ら、北山の家来か。・・・ったく、代官がこんな真似しても良いと思ってんのか!?」
ゴスペラーズブラック「わが城主は、欲しい物はどんな事をしてでも手に入れたがる方なんですよ。邪魔する者を殺してでもね・・・(ニヤリ)貴様、覚悟しろ!!」
安岡優「ブラック!やめろ!!(ブラックの後ろからゆっくりと現れる)・・・ひさしぶりだな、村上てつや。最後に会ったのは確か・・・・・あの女を殺した時だったかな?(冷笑)」
村上てつや「ああ、そうだな。その家紋は絶対に忘れたりしねぇ・・・。俺の彼女を殺した奴等の家紋だ!それと、お前の事もな・・・安岡優!」
安岡優「フフ、覚えていただき光栄です。あなたが絡んでいる事がわかっただけでも、ここに来た甲斐がありました。(帰り際に村上の方を振り返り)あの時の悪夢を繰り返さぬよう、頑張ってくださいね。」
村上てつや「そっちこそ、北山の奴に伝えておけ。「今度こそお前をぶっ殺してやる」とな。その時は貴様も一緒に殺してやるよ。(余裕の笑み)」
ナレーション「安岡は一言「城主ともども、楽しみにしてますよ。」と言い残し、ブラックたちを連れて帰っていった。村上は安岡達の姿が見えなくなると、握り拳を地面に叩きつけた。」
酒井雄二「村上さん、奴等は帰ったんですか?」
村上てつや「帰ったよ。あ゛〜むかつくわぁ〜(怒)」
酒井雄二「誰なんです?薫ちゃんを狙ってるヤツは。」
ト書き「聞くが当然の事なのに、なぜか村上はためらった。」
村上てつや「・・・北山だよ、き・た・や・まっ!!」
酒井雄二「おおおっ!なんか力いっぱい答えてますなぁ。それにしてもその「北山殿」が薫殿に何の用でござろうか?して、村上氏は先ほどの人と顔見知り…と判断したのですが…。差し支えなければ間柄など教えていただければうれしいんですが…。」
村上てつや「北山が、薫ちゃんを正妻にしたがってるらしいんだ。手段は選ばないなんて言ってるんだよ。」
酒井雄二「ふ〜ん。 あれ、武士が町人を嫁さんになんか出来たっけ?」
村上てつや「そう言われてみれば・・・。薫ちゃんて一体何者なんだ?」
酒井雄二「あ、薫ちゃんは?」
ト書き「バリさんと池の鯉をみている。どうやら村上の形相に怯えていたのではなく、グラサンに怯えていたようだ。」
村上てつや「・・・。(考え中)」
酒井雄二「やっぱりグラサンがトラウマになっちゃってるんでしょうね〜」
ト書き「村上と酒井に気付いて、振り返る薫。」
黒沢カオル「(にこ)」
酒井雄二「まぁ、あなたのでかい声にも問題があったんでしょうけどね。」
村上てつや「うるせぇ・・・・・メシにしねぇか?腹減った。」
酒井雄二「はいはい、わかりました。薫さ〜ん!バリ殿〜!ご飯を食べに行きますよ〜!!」
DJバリ"K"〜ん「は〜い!・・・薫、行きますよ。」
黒沢カオル「はい。」
ナレーション「村上と酒井の方に駆け寄る黒沢。そしてバリもこちらに来たので、町の中へ飯を食べに行った。その頃安岡は城に戻り、北山に町であったことを報告していた。」
北山陽一「そうか・・・村上のヤツがまた絡んできたか・・・。フフフ、また楽しくなりそうだな、安岡。」
安岡優「そうですね。あの時の女は殺してしまいましたが、今度は必ず殿の元に連れてまいります。・・・して、これからはどのように?」
北山陽一「そうだなぁ・・・せっかくだ、村上のヤツに手紙を書いてやろう。(筆を取りだし手紙を書く)この手紙を村上のヤツに届けてこい。これを読めば、薫と必ずここに来るだろう。」
安岡優「わかりました。ブラック!(ブラックが現れる)この手紙を村上のところへ届けてこい!」
ゴスペラーズブラック「承知いたしました。(手紙を受け取る)では、行って参ります。」
ゴスペラーズ「そのころ村上、酒井さん御一行は・・・・」
酒井雄二「村上さん、先ほどは聞きそびれてしまいましたが、北山という人はどのような人物なのですか?」
ゴスペラーズブラック「村上さあ〜ん!」
村上てつや「んぁ?なに?手紙?(もぐもぐもぐもぐ)」
ト書き「ブラックの声と共に投げつけられた手紙には「可愛いギャルを10人あなたのために用意しよう、薫を連れてきてくれたら、その10人はあなたのモノだ」と女の子の(これまたこんな時代なのに)写真付きで書かれていた・・・・」
村上てつや「・・・・・お・・俺はいったいなんだと思われてるんだ?」
酒井雄二「(ぼそっと)無類の女好き・・・」
村上てつや「るせぇ(げしぃ)・・でさ、薫ちゃん・・・ず〜っと黙っちゃってるけど、いいんだぜ?ふつーにしてくれて、な?」
黒沢カオル「「・・・・・(笑)」」
村上てつや「なにがおかしいんだ?」
黒沢カオル「村上さんっておもしろい方なんですね・・・。(薫スマイル)」
村上てつや「・・・・げほぉっ!/////」
黒沢カオル「??(きょとん)」
酒井雄二「わかりにくいかもしれませんが、これでも照れてるんですよ。」
黒沢カオル「?・・あっ・・・そうなんですか?」
村上てつや「っるせ〜よ!ば〜かっ!(と、酒井をごつく)」
酒井雄二「イテテ。ところで村上さん、10人のギャ・・・じゃなくてこの手紙はどうするんです?」
村上てつや「えぇ〜?もちろん俺の懐・・・って冗談だよ、捨てるよ。」
酒井雄二「安心しましたよ。」
村上てつや「それはどういう意味だっつーの。」
酒井雄二「だって、無類の女好きですからね。心配したんです。」
黒沢カオル「女の人が好きなんですか?」
酒井雄二「お!よく分かりましたね。」
黒沢カオル「だって、さっきから大きな声で・・・」
村上てつや「酒井、てめぇが喋ったんだろうが!(///)」
黒沢カオル「(2人のやり取りを見て)ふふふ、村上さんと酒井さんって友達みたいですね。とても主人と家来には見えませんわ。」
酒井雄二「いやぁ、これでも村上さんのことは尊敬してるんですよ。って村上さん!その写真は捨てるんじゃなかったんですか?!」
村上てつや「わかったよ。捨てりゃあいいんだろ、捨てりゃあ。(写真と一緒に手紙も捨てようと手に取る)・・・ん?手紙の裏に何か書いてある・・・。」
ト書き「手紙の裏を見る村上。そこには「表のはほんの冗談。本題はこちら。薫の両親はこちらで預かってます。薫を連れて来なければ両親が・・・」と書かれていた。」
酒井雄二「村上さん、なんと書かれて・・・(手紙を覗き込む)!!これは・・・」
DJバリ"K"〜ん「(驚いてる2人の様子を見て)・・・どうかなさいました?」
黒沢カオル「村上さん、酒井さん、なんと書かれていたんですか?私にも見せてください。(手紙を見ようとする)」
酒井雄二「!!(黒沢が見ようとしたので慌てて隠し)薫さんは見ちゃダメです!」
村上てつや「(小声で)酒井、まだなんか続きがあるぞ。」
ナレーション「続きを黙読する村上と酒井。続きには、「明日の夕刻まで待ってやる。それまでに連れてこい。来ないようだったら、両親ともども貴様らを死刑にしてくれる。」・・・と書いてあった。」
酒井雄二「(小声)村上さん、どうしましょう・・・。」
村上てつや「どうしたもこうしたもねぇよ・・・まったく・・・(はぁ〜。俺は・・・またあの時と同じ過ちを繰り返すのか・・・?)」
黒沢カオル「む・・・らかみさん?どうかなさったんですか?顔色が・・・。」
村上てつや「いや・・・大丈夫だよ・・・・(薫ちゃんを姉貴と同じようにはしたくねぇ・・・)」
DJバリ"K"〜ん「本当に大丈夫ですか?」
村上てつや「あぁ、大丈夫だよ。心配すんな」
黒沢カオル「・・・・・・・・・・・・」
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