-ゴスドラマ過去ログ:11201-11300-
村上てつや「村上さん・・・。何を考えてるんですか?もしかして、昔のようになると考えてるんじゃないでしょうね?あれは村上さんのせいじゃないんですから・・・(小声)」
黒沢カオル「(↑雄二の台詞取るなよぉ〜)だいじょうぶですか?ご無理はなさらないでくださいね?(両手で村上の頬を優しく挟む)」
村上てつや「えっ、あ・・・(///)」
酒井雄二「薫さん。あ、あの・・・村上さんが壊れてしまいますぅ。」
黒沢カオル「え?あっすいません。(手を放す)」
村上てつや「はぁ・・・・。とりあえず酒井はずっと薫さんについててくれ。俺はここの警備を厳重にしてくるから・・・」
酒井雄二「あっ・・・はい・・・。」
ナレーション「外に出ていく村上を心配そうに見ている酒井。村上は外に出てあたりを見まわっている。すっかり日も落ちている・・・。」
村上てつや「北山のヤロウ・・・俺の姉貴を殺したくせに、今度は薫ちゃんを・・・。(手を握り締め)明日の夕刻まで・・・それまでに手を打たないと・・・。今度こそは・・・」
黒沢カオル「酒井さん、村上さんがどこか変な気がするのですが・・・・・今回の事と村上さんの過去と、何か関わりがあるんですか?」
酒井雄二「薫さん、勘が良いですね。・・・実は、直接ではないですけど関係があるんです。村上さんの過去には、代官の北山と、薫さんのような村上さんに近い1人の女性とが絡んでたんです・・・。」
黒沢カオル「私のような女性が・・・?」
酒井雄二「はい。その人も北山との婚儀を拒んでて・・・腹に据えかねた北山が、家来をその方の家へ向かわせたんです。そして、反撃してきた家臣やその彼女を始末した・・・・・」
黒沢カオル「なんて・・・ひどい事を・・・・(泣きそうな顔になる)まさか!その方は、村上さんの彼女・・・?」
酒井雄二「いえ。村上さんのお姉さまです。とても綺麗な方で、私たち家来にも優しく接してくれてたんです。・・事件があった日、村上さんと私は出てまして・・・家に戻った時、血まみれで倒れている家来達の近くに、北山の側近である安岡が血のついた刀を持って立っていました。」
DJバリ"K"〜ん「・・・そこでよく絶えましたね。普通の人なら、絶対切りかかってるとこですよ。」
酒井雄二「あの人の性格からして、絶えるのは無理ですよ。(苦笑)すぐさま切りかかっちゃいました。その時安岡に、「殿との婚儀を断るからいけないんだ。」・・・と言われましてね。ブチギレそうになってましたよ。今回、同じような事になっている薫ちゃんを見て、あの時の事を思い出したんだと思います・・・。」
黒沢カオル「そうでしたか・・・。私のせいで辛いことを思い出させてしまいましたね。」
酒井雄二「(バリさん、“耐えた”でしょ・・・)今度こそは・・・とがんばっているみたいですよ。」
黒沢カオル「・・・。(うつむいている)」
酒井雄二「(うつむいてしまった薫を見て)あっ・・・、すみません・・・・。俺、細かいことしゃべりすぎてしまいましたね・・・。」
黒沢カオル「いいえ。話して頂いてありがとうございました。」
酒井雄二「あ・・・あの・・・・・・・・そんなに・・そんなに悲しそうな顔しないでください・・・大丈夫ですから、あなたが負い目を感じることではないんですから、悪いのは北山たちなんですから・・ね?」
村上てつや「なにぺらぺらしゃべってんだよ。んだよ、そんなに気にすんなって。バカなんだから(薫の頭にぽんと手を乗せる)そうだ、薫ちゃんさ、いい加減丁寧な言葉遣いやめてな?俺むずがゆいんだよ、そーゆーの、な?」
酒井雄二「・・・村上さん!外の警備はもういいんですか?また彼女を怖がらせる口調でしゃべるんだから・・・。ごめんね。薫さん。」
黒沢カオル「いえ・・・。(うつむいている)」
村上てつや「ほら、顔上げろって。(手で額を押し、顔を上げさせる)俯いてちゃ綺麗なのに台無しだぜ?(ほっぺ抓り)」
黒沢カオル「あっ・・・・////(顔を赤らめる)」
村上てつや「な?んじゃ、俺、警備行ってくら〜。後よろしくな酒井!」
酒井雄二「あ、はい・・・わかりました。」
黒沢カオル「・・・・・赤・・・(男の人に免疫ナシ)」
酒井雄二「え、ええとお、そのお…(うろたえている)」
黒沢カオル「(真っ赤になって、うつむく)」
DJバリ"K"〜ん「薫、大丈夫かい?」
黒沢カオル「あっ!はい・・・。(まだ顔が少し赤くなっている)」
安岡優「いいね〜、ラブラブって感じで。」
酒井雄二「!!お前・・・安岡・・・・?」
安岡優「どうもこんばんは。あなたとは、村上の姉を始末した時に一度会いましたよね?酒井殿。」
ト書き「一体どこから入ったのだ、と不思議な顔をしている酒井。それに対し安岡は、不気味な笑みを浮かべて立っている。」
酒井雄二「一体何をしに来た!!約束は明日の夕刻のはずだぞ!」
安岡優「フフフ、殿は気が短いものでね。それに、最初から約束を守る気なんてさらさら無いんですよ。(冷笑)」
村上てつや「酒井!(酒井の怒鳴り声を聞いて駆けつける)!!安岡!きさま・・・よくもぬけぬけと・・・。薫ちゃんは絶対にわたさねーぞっ!!(黒沢の前に立ち、彼女を守れる体制を取る)」
安岡優「無駄ですよ・・・。(一呼吸置き)ブラック!!」
ナレーション「安岡の掛け声と共に、村上、酒井の背後から現れるブラック。そして、黒沢に一撃を食らわせ気絶させた後、彼女を抱え、その場を立ち去った。」
村上てつや「薫ちゃん!!安岡、てめーきたねーぞ!!」

黒沢カオル「む・・・むらかみ・・・さま・・・・・・・・・・」
村上てつや「こんのぉヤロォー!!(安岡に殴りかかる)」
安岡優「おっと。(軽くかわす)薫がどうなってもいいのかな?」
村上てつや「(動きを止めて)お前・・どこまで卑怯なんだ・・・。」
安岡優「なんとでもいえ。」
酒井雄二「村上さん、こんな奴に構ってないで、薫さんを助けに行きましょう!」
安岡優「そうはいかないですね!へたに手をだしたらこの前のようになりますよ?!(笑)」
ナレーション「刃物をつける」
村上てつや「チクショー!!」
ト書き「悔しそうな村上の顔を見て、安岡はフッと笑った。」
安岡優「今度薫に近づいたらあなた達を殺しますよ!もちろん薫もね!(そう言うと安岡もその場から立ち去った)」
酒井雄二「最初から約束を守る気がなかったなんて・・・。村上さん!薫さんを・・・。」
ト書き「一方、ブラックに連れ去られた黒沢は?」
黒沢カオル「・・・・・ん?ここは?」
北山陽一「ようやくお目覚めですね、薫(黒沢に近づく)」
黒沢カオル「きゃっ!(北山の手をピシャリと叩き、立ちあがって部屋のすみへと行く)私に近付かないでください!!」
北山陽一「そんなに警戒しないでください。何もしませんよ…」
黒沢カオル「あなたの言う事は信用できません!酒井さんから聞きましたよ。村上さんのお姉様を殺したそうですね。どうしてそんなひどい事を・・・・・」
北山陽一「(優しそうにしていた顔が、一変して険しくなる)・・・あの女が私との婚儀を断るからだ。素直に受けていれば、死なずに済んだものを。お前も、死にたくなかったらおとなしくしてるんだな。」
黒沢カオル「最低・・・だいたい人殺してまで何したいわけぇ?」
北山陽一「その口のききかたはなんだ!私のすることはすべて正しいのだ!わからない奴は消す・・・・。」
黒沢カオル「消されてたまるもんですか!きっと、村上さんと酒井さんが助けに来てくれるはずです。そしたら、あなた達なんて・・・」
北山陽一「(不気味な笑みを浮かべ)・・・気の強いお姫様ですね。ご両親にそっくりだ。」
黒沢カオル「えっ・・・?私の父と母を知っているのですか!?」
北山陽一「知ってるも何も、お前の両親をさらったのは私だからな。(ニヤリ)今頃は、ここの地下牢で気絶してると思うぞ。お前の居場所をはかせる為に、たっぷりと痛めつけたからな。(冷笑)」
黒沢カオル「なんて酷いことを・・・。お父様、お母様・・・(堪えきれずに涙が溢れだした)」
北山陽一「フン!よーく考えるんだな。返事によっては、お前と両親の処刑も考えざるをえないぞ。」
ナレーション「北山は、「死にたくなかったら・・・・・わかっているな。」と言い残し、外に見張りを立たせ、部屋を去った。黒沢は、部屋の中でうずくまり、ただただ涙を落としつづけていた。」
黒沢カオル「・・村上さん・・・・酒井さん・・・・私はどうしたらいいのでしょう・・・。(祈るように)お願いです・・・助けてください・・・・・。」
村上てつや「・・・・・。」
ナレーション「その頃、村上と酒井は薫を救出しようと2人で計画を立てていた」
村上てつや「で?どうするんだよ酒井。」
酒井雄二「んー、どうしましょうか?」
黒沢カオル「薫ちゃん・・・・・・・・・・・・」
村上てつや「何か聞こえたような・・・。気のせいか。」
酒井雄二「いいえ。気のせいですよ。」
黒沢カオル「村上さん・・・・・酒井さん・・・・・(泣)」
酒井雄二「いやっ!気のせいじゃないかも!」
黒沢カオル「ばかぁ〜〜(本性かも(笑))」
酒井雄二「ええっ!」
黒沢カオル「怖かったよ・・・・(しくしく」
酒井雄二「よしよし」
村上てつや「っていうか、なんで薫ちゃんがここに!!?」
酒井雄二「それもそうですねぇ、どうして薫ちゃんが?」
ゴスペラーズブラック「コラーーッ!(遠くから走ってくる)貴様、勝手に逃げるな!!・・・ったく、油断もすきもありゃしない。(黒沢の腕をつかみ、連れて行こうとする)」
黒沢カオル「いや・・・いやです。離してください・・・。」
ト書き「それでも引っ張って行こうとするブラック。当然黒沢は嫌なので「いやぁぁ!!やめてぇぇ!!変態ぃぃぃ!!」と耳元でものすごい声で叫ぶ。だんだん本性が・・・・・」
安岡優「(知らない間に現れて)ブラック、今回は一旦引くぞ。離してやれ。(村上の方を向き)とりあえず、今日のところは一旦引いてやるよ。でも、忘れるな。薫の両親はこっちにいるんだ。そっちの出方によっては、両親の命が危険になるという事なんだからな。」
ナレーション「安岡は最後に、「明日の夕刻まで・・・待ってるぞ。」と言い、ブラックを連れて帰っていった。」
安岡優「耳栓しといてよかった・・・・大丈夫か?ブラック。」
村上てつや「しっかしすごい声だなぁ。それ武器にならないか?」
酒井雄二「確かに・・・強烈なハイトーンですね。」
黒沢カオル「ごめんなさい、つい・・・(照)」
酒井雄二「でもそのお陰で助かりましたね。」
村上てつや「案外何かに使えるかもな。」
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