-ゴスドラマ過去ログ:13001-13100-
村上てつや「それが出来るんなら苦労はしないっつーの。・・・真里さん。真里さんはヤツらについて何か知ってる事ってある?」
佐々木真里「私は新聞とかで知るから・・・・村上君が知ってる事ばっかりだと思うわ・・・。・・そういえば・・・・・”ミッドナイトシーフ”が今まで盗みに入った所って、どこもあまり良い噂がある所じゃなかったわね・・・。」
村上てつや「!真里さん、それ本当!?」
佐々木真里「ええ。展示品の一部を闇ルートから購入しているとか、不当なオークションからだとか、そんな噂のある所ばかりよ。あくまでも噂だから、なんとも言えないけど・・・。」
村上てつや「・・・・・・(なんてこった・・・。そんな繋がりがあったなんて・・・・。)」
ト書き「その時、処置室から黒沢が出てきた。目には包帯を巻いている。」
黒沢カオル「てつ・・・もう大丈夫・・・・。早くミッドナイトシーフを捕まえに行こう・・・・・。」
村上てつや「黒沢・・・・。(真里さんの話は教えない方がいいな。これ以上黒沢に無理をさせるわけにはいかない。俺だけで何とかつきとめないと・・・。)」
黒沢カオル「てつぅ・・・」
村上てつや「黒沢、お前もう少し休んでろ。な?」
黒沢カオル「でも・・・」
村上てつや「(優しく)いいから・・・。お前には少し休む時間が必要だぞ。」
佐々木真里「そうよ、黒沢君。休んでいたほうがいいわ」
黒沢カオル「ありがと。・・・じゃあ・・・家で少し休むね。」
佐々木真里「ほんとに大丈夫かな〜?ねえ、てっちゃん。」
村上てつや「・・・・大丈夫とか、大丈夫じゃないとか・・・そんなんじゃなくて、なんとかするんだよ。」
黒沢カオル「んじゃぁ。(笑顔で手を振る)」
佐々木真里「待って、黒沢君。家まで送るわ。」
黒沢カオル「あぁ、そっか。じゃあすいませんが、よろしくお願いします。・・・てつ・・・少し休んだらすぐ戻るからっ・・・だからっ・・・」
村上てつや「心配すんなっ(満面の笑みで)二人で一緒にミッドナイトシーフを捕まえようなっ(黒沢の頭をくしゃくしゃなでる)さ、真里さんにちゃんと送ってもらえ。ちゃんと休めよっ!」
黒沢カオル「・・・うん。じゃあ、また。」
ト書き「そう言うと黒沢は、真里さんと一緒に病院を後にした。・・その頃の北山・酒井・安岡は・・・」
安岡優「ちょっと雄二〜、俺にもゲームやらせてよぉ〜」
酒井雄二「すこしくらいまてよもうちょっとだけ・・」
安岡優「北山さぁ〜ん。雄二がゲーム貸してくれないんだよぉ。僕のゲームすぐとっちゃう。ジャ○アンみたいだ…(ぼそっと)」
酒井雄二「だ〜れが、ジャ○アンだって!?安岡君?(顔は笑っているが目が笑っていない)」
北山陽一「う・・・恐い・・・」
安岡優「い、いや、何でもないで〜す。(汗)」
酒井雄二「本当ですか?じゃあドラえもんとのびたくんは?????」
北山陽一「ドラエモン、やりたいなぁ・・・・」
安岡優「北山さんのドラえもんかぁ・・・体型は全然違うけど・・みてみた〜いっ!」
ナレーション「3人とも、そういう話じゃないですよ。真面目にやってください。」
北山陽一「はいはい、わかりましたよ、ナレさん。・・・ところで、決まりましたか、次のターゲット。3つくらい資料渡しましたけど・・・・」
酒井雄二「次はコレにしようかと思うんだ。(資料を北山に渡す)俺の独断と偏見だけど・・・。」
北山陽一「(資料を見る)また指輪ですか。しかも今度はペアリング。・・・わりと簡単なところですね。」
酒井雄二「そうそう。今回は、ちょっと難易度低めの所にしようと思って。」
安岡優「見せて見せて。(資料を見る)あれ・・・?この指輪・・・・・ねぇねぇ。この指輪ってさ、黒沢さんが探してるっていう形見の指輪じゃない?」
北山陽一「本当ですか?(安岡の持っている資料をのぞきこむ)確か、一度だけ写真を見せてもらいましたよね?この世に2つと無い特別な指輪だって言って・・・・・」
安岡優「そうなんだけど・・・・・ほら、ここ。(資料の写真を指差して)この部分、見せてもらった写真とよく似てると思わない?」
北山陽一「(資料を手に取り写真をよく見る)あー、確かに。この特別な作りはそうですね。・・・って事は・・・・・(酒井の方を向いて)そういう事でいいんですね?」
酒井雄二「ああ・・・決まりだな。ヤスもいいんだろ?そういう事で。」
安岡優「もちろん☆あの2人には悪いけど、今回は罪滅ぼしって事だから、邪魔されると困るしね。」
酒井雄二「よし!今回のターゲットはこの指輪に決定!!決行は今夜の0時。今回はとくに手を抜くなよ。」
ゴスペラーズ「(北山、安岡)ハイ!!」
ナレーション「ミッドナイトシーフ。どうやら今回は、予告状無しで盗みに行くようだ。その頃、黒沢と真里さんを見届けた村上は、警察署に戻り、少しでも黒沢に負担をかけまいと、ミッドナイトシーフに関するありとあらゆる資料を調べていた。」
村上てつや「村上さん・・・・奴等はどこで俺の事を知った・・・。俺の階級(警部)までは知らない・・・・でも、俺の事は知っている・・・・。警察内部ではないという事になるが・・・・じゃあ一体誰なんだ・・・・・?」
ト書き「村上のデスク上には、資料の山。これまでの予告状までプリントしてある。今は「誓いの指輪」を盗まれた時の・・・”村上さん、あなたのお手並み、拝見させていただきますよ”と宣戦布告のメッセージが書いてある予告状を見ている。」
村上てつや「奴等は一体どこの誰なんだ・・・・?目的は一体・・・。なぜ、悪い噂のたっている所ばかり狙う・・・・。」
ゴスペラーズ「/////////」
村上てつや「・・・? そこに誰か居るのか?(と言って振り返る)」
ト書き「村上はシンと静まりかえった署の中を、物音を立てないように辺りをうかがいながら歩き始めた。」
村上てつや「誰かいるのか・・・?(キョロキョロとまわりを見ながら、部屋の外へ出る)・・・誰もいない・・・よな・・・・・・」
効果音「ガタン!!」
村上てつや「!!(ビックリして音のした方を向く)誰だ!?」
黒沢カオル「(影から出てくる。目には包帯)てつ・・・ゴメン・・・やっぱり来ちゃった・・・・。(壁に手をつきながら村上の方へゆっくり歩いてくる)じっとしてられないんだ・・・。てつに任せっきりなんて・・・そんな事できないよ・・・・・・。」
ト書き「半泣きの黒沢。」
村上てつや「………………」
黒沢カオル「それに、もうそろそろミッドナイトシーフが次のターゲットを見つけるころだしね・・・」
村上てつや「そうだな。そろそろだな。でも黒沢大丈夫か?あんまり無理すんなよ。」
黒沢カオル「俺は大丈夫・・・だから早くミッドナイトシーフ見つけような!この前は俺がドジっちゃったから取り逃がしちゃったし・・・」
村上てつや「もう気にすんな。早くその目、治さないとな。」
黒沢カオル「うん!」
村上てつや「そして、その夜、ふたりは資料を全部読みあかした・・・」
ト書き「(小声で)村上さん。私の仕事とらないで下さい(泣)」
村上てつや「(あ、すまん、すまん)」
ナレーション「所変わって、こちらはミッドナイトシーフのアジト・・・」
酒井雄二「あれ?ヤス、何してるのさ?」
安岡優「なーに?」
酒井雄二「なーに?じゃなくて、そんなところで何をしてるんですか?あなたは。」
安岡優「いや〜〜ちょっとね☆」
酒井雄二「ちょっとね・・・じゃなくて、教えなさいよ。」
安岡優「わかったよ〜。(ビー玉くらいの大きさの丸い物体を見せる)これだよ、これ。この前発光弾使っちゃってあんな事になったから、今回はちゃんと煙玉とかを準備しとこうと思って。」
北山陽一「2人とも、何してるんですか?そろそろ行きますよ。」
ゴスペラーズ「(酒井、安岡)はーい!」
ナレーション「今回の狙いはペアリング。しかもこれは、黒沢が探しているという両親の形見の指輪である。3人は罪滅ぼしの意味も兼ねているので、警察への予告状は無しでやる事を決めた。難易度は低め。3人にしてみれば、少し物足りないであろう。」
北山陽一「(目的の場所に到着)着きましたよ。・・・雄二もヤスも、簡単だからって油断しないで下さいね。私も精一杯ナビゲートしますから。」
酒井雄二「わかってるって。今回はと・く・に・失敗できないからね。(車から降りて)ヤス!行くぞ!!」
安岡優「あいあいさー!!」
ゴスペラーズ「(酒井、北山)・・・(ホントに大丈夫か?)」
安岡優「ん?二人ともど〜したの?」
ゴスペラーズ「(酒井、北山)いっいや、なんでもないよっ!!」
安岡優「(疑わしそうな目つきで酒井・北山の方を見ながら)ふ〜ん・・・。(焦ってるところが怪しい・・・)」
北山陽一「はいはい・・・。それでは二人とも準備はいいですか?」
ゴスペラーズ「はーい」
北山陽一「突入して、指輪を盗ったらすぐにここへ戻ってきてくださいね。」
ゴスペラーズ「(酒井・安岡)ラジャーーー!!」
北山陽一「さてと・・・(PCでアクセスしている)・・・雄二、ヤス聞こえますか?」
酒井雄二「はいはい、聞こえますよ。ヤスは?」
安岡優「聞こえな〜い♪てのは嘘でちゃんと聞こえてるよ〜♪」
北山陽一「ヤス!!こんなときに嘘はついてはいけませんよ!」
安岡優「ごめんなさい・・・(シュン)」
酒井雄二「北山さん、落ち着いて!」
北山陽一「わかりましたよ。」
酒井雄二「はぁ・・・。」
ト書き「・・・そんなこんなで建物内に侵入した酒井と安岡。簡単なだけあって、すぐ指輪のある所までたどり着く。」
酒井雄二「ホントに簡単だな・・・。陽一、トラップはありますか?」
北山陽一「どれどれ・・・(PCで調べる)トラップはありますけど・・・・こっちで処理できますね。(すばやくキーを押し、トラップをすべて解除する)雄二、ヤス、トラップはすべて解除しました。もう大丈夫です。」
安岡優「ありがとう、北山さん。じゃあ・・・いただきま〜す☆(指輪をとる)これで今回の仕事はお〜わり。行こう、酒井さん。」
酒井雄二「おう。(一本つなぎのトラップか・・・・陽一にしてみれば、赤子の手をひねるより簡単だな・・・。)」
ト書き「指輪を持って、北山の待つ車へと戻る酒井と安岡。2人が戻ってくると、北山はすぐに車を出しアジトである店へと帰っていった。」
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