-ゴスドラマ過去ログ:13101-13200-
安岡優「(店に到着)ねぇねぇ2人とも、この指輪どうするの?・・・っていうか、どうやって黒沢さんに渡すの?僕等から渡したら絶対怪しまれるよ。」
酒井雄二「・・・・・あぁ・・これ、知ってた?俺たちが前に盗んでることになってるんだよね・・・・」
ナレーション「(黒沢さんがそう思い込んでいるだけなんですけど…)」
効果音「カランコロン(店のドアが開く音)」
北山陽一「誰か入ってきたっぽいよ?」
ト書き「北山はドアの方を向いたが…。」
北山陽一「あれ?誰もいない・・・・(あっ・・めんご。っていうか言い方きっつぅ。)」
安岡優「わお☆なになに?!ゆ〜れ〜??」
北山陽一「まさか・・・。でも、確かにドアが開く音はしたのに・・・。」
安岡優「誰だろうね〜。やっぱりゆ〜れ〜だよ!こわ〜い!」
酒井雄二「こらヤス、ふざけてないで。・・・俺が見てきましょう。(と言って席を立つ)」
ト書き「そして酒井がドアに近づくと、ガサガサと何かが動くのが見えた。」
酒井雄二「なんだ・・・・・・・・・・・・?」
効果音「にゃ〜!(酒井に飛びつく)」
ゴスペラーズ「(安岡・北山)ねこ〜?!」
北山陽一「よしよし・・・(^^♪ (猫をやさしくなでている様子)」
酒井雄二「こらああああああ!!よこせ!(北山からぶんどって)よちよち、恐かったでしゅね〜vvv」
北山陽一「ぷぅ〜!!(地味にふくれてる)」
安岡優「あぁ…吃驚した。てっきりモンゴル人かと思ったよぉ…。やでやで、陽一もふくれないで。」
ト書き「小声で「…俺も猫触りたいのに……」というつぶやきを漏らした北山の言動を聴かなかった振りをして、安岡は手を左右に振ってみせる。」
北山陽一「いや、猫は置いといて、まずはこの指輪をどうするか決めないと・・・」
安岡優「もう〜!!猫はいいからさぁ!!(あきれながら酒井に言う)」
酒井雄二「よくなぁーい!!生き物は大切に扱わねばならんのだよ、安岡君。(怒)」
北山陽一「安岡、酒井はほっとこう・・・(^^;」
酒井雄二「おぉ〜よしよし☆(ほっとかれても気にせずに猫と戯れる)」
安岡優「もう!!!雄二のばかぁ〜!!(ハンベで北山の元へかけよる)」
北山陽一「はは・・・(苦笑い)雄二、本当に今後のことを考えないとドラマが進まないよ?」
酒井雄二「おっ、そうでしたな。申し訳ない。(言いつつ、腕の中には猫が)」
安岡優「雄二、猫はいいから!指輪どうすんの?どうやって黒沢さんに渡すのさぁ。」
酒井雄二「どうしよう・・・。き〜た〜や〜ま〜(すがりつくように)」
北山陽一「一度盗まれたものですし、僕たちが持っていって渡したら疑われてしまうかもしれないですし怪しいですね。その辺りに置いておいても不自然・・・となると、村上さんのあの鋭さを逆手に取れないかな?黒沢さんの為ですし、少々の事は良い方向に持っていこうとするのでは?」
酒井雄二「と言いますと?何かいい案があるのですか??」
安岡優「何何?どんな方法?」
黒沢カオル「てつ・・・・・・てつ・・・ごめん・・・どこ?・・どこにいるの?」
村上てつや「俺はここにいるよ、黒沢。・・・お前やっぱ帰った方がいいんじゃねぇのか?」
黒沢カオル「ううん、大丈夫。何度も言ってるじゃん。ミッドナイトシーフは俺の手で捕まえるんだって。」
村上てつや「・・・・・。(黒沢・・・俺はお前のその強がりを見てるのが、すごくつらいよ・・・・。)」
黒沢カオル「てつ・・・?どうかした?」
村上てつや「いや・・・何でもない・・・・・。」
安岡優「ねぇねぇ北山さん、どんな方法で黒沢さんに指輪を渡すの?」
酒井雄二「それなんだがね、安岡君、いい方法があるんだが。」
安岡優「へ?…例えば?」
北山陽一「僕にも教えて下さいよ。」
酒井雄二「手荒な方法となりますが、それでもかまいませんか?」
北山陽一「手荒って、程度にもよりますが、多少なら構わないでしょう。」
安岡優「で、なんなの?酒井さん!」
黒沢カオル「てつ…何か元気ないよ?どうしたの??」
村上てつや「いや……何でもない……。」
黒沢カオル「なんでもないって顔じゃないよ・・・・。」
村上てつや「根詰めてやりすぎただけだって・・・(黒澤のことが心配だが、さとられないようにしている)」
黒沢カオル「本当に大丈夫?てつ?」
村上てつや「ああ。大丈夫だ、気にするなよ。な?」
黒沢カオル「うん……」
ト書き「頷いてみるものの、やはり村上の様子が気になるらしく、黒沢の表情はスッキリしない。」
酒井雄二「さきほどの説明で分かりました?」
安岡優「分かるわけないじゃん!」
ト書き「「もう一度説明してよ、わかりやすくね!」と語尾を強調して安岡が言う。」
安岡優「で、なに?なんなの??ゆうじ〜。教えてよ〜。」
酒井雄二「はいはい。」
北山陽一「で?」
安岡優「ねえ、酒井さんほんとにいい方法あるの〜?」
ト書き「本当はいい方法なんかなかったのである・・・。」
酒井雄二「・・・むむむ。(゜ペ)ウーン」
北山陽一「(その顔は…本当は何もいい方法なんて考えてないナ。)」
酒井雄二「なんか言いたそうですね、陽一。(やっぱりばれてるんですかね・・・)」
北山陽一「雄二はわかりやすいんですよ。・・・1つくらいなら方法ありますけど、どうしますか?」
安岡優「何なに?何なの、北山さん!」
酒井雄二「どうするんですか!?陽一。」
北山陽一「(まったくこの人達は・・・・・)方法は単純明快、小包で送るんです。」
ゴスペラーズ「(酒井、安岡)小包!?」
北山陽一「はい。もちろん僕等からではなくて、”ミッドナイトシーフ”からにしますけど。」
安岡優「そんなので大丈夫なの?筆跡鑑定とかされたらヤバくない?」
北山陽一「パソコンで書いてプリントすれば大丈夫だと思います。もちろん包装する時などは、指紋がつかないように注意しなければいけませんがね。」
酒井雄二「送る時はどうするんですか?この店でも宅急便は扱ってますけど、足がつく可能性が高くなりますよ。」
北山陽一「直接警察に持っていけばいいんです。手渡しってわけじゃなくて、警察の郵便物とかに紛れ込ませておいて。僕等から渡すとかするよりは安全だと思うんですけど・・・・どうですか?」
酒井雄二「なるほどねぇ〜。私はその方法で良いと思いますけど、ヤスはどうですか?」
安岡優「難しい事するとそれだけバレやすいって言うから、単純にするのが一番かもね。僕も良いと思うよ、その方法。」
酒井雄二「・・・・って事なんで陽一、今すぐやってください。なるべく早く黒沢さんに届けたいと思うので・・・。」
北山陽一「もちろんです!!」
ナレーション「そう言うと北山は、パソコンに向かって宛名を作りをはじめた。ものの10分程度で出来上がり、指輪を箱に詰めたり作った宛名を貼ったりし、30分後には警察へ持っていき郵便物へと紛れ込ませていた。」
一般人(男)「黒沢巡査、お届け物ですよ。」
黒沢カオル「はぁ〜い。誰からだろう?・・・・ミッドナイトシーフ?!」
村上てつや「おう。ミッドナイトシーフ。」
ナレーション「黒沢さん、あなた、目は!?・・・それにあなたは『巡査長』!村上さんも納得しないの!」
黒沢カオル「(メンゴだす、メンゴだす)で、お届物とやらはどなたさんから?」
村上てつや「いやだからミッドナイトシーフだってば。お前の「・・・・」の間に教えてやったの。耳打ちで。すばらしいでしょぉ?」
ナレーション「(・・・すっげえ、こじつけ。口だけは天下一品だよなあ・・・。)」
村上てつや「・・・・・・・・・・・・・・・なんかすっげぇむかつく声を聞いたような気がしねぇか?(でも本当にそのつもりでカキコしたんだよぉ!)」
ト書き「スタッフの感嘆の声を背に、村上氏は芝居を続けた。・・・と。」
黒沢カオル「・・・・・な・・中身は?中身はなに?」
村上てつや「・・・く、黒沢!!これは・・・!!」
一般人(男)「巡査長、おとりこみ中すみません。昨日、ミッドナイトシーフに物を盗まれたと言う方がきているのですが」
黒沢カオル「どうぞ〜」
村上てつや「っていうかおい!黒沢!見ろよ!」
黒沢カオル「ん?見ろって・・・・無理言わないでよ(苦笑)・・・・ん?コレ何?(村上から渡されたものを触る)」
村上てつや「指輪だ。2つ…ペアリングみたいだな。」
黒沢カオル「えっ・・・。」
ナレーション「ペアリング…(笑)」
村上てつや「あの指輪じゃないのか?」
ト書き「両親の温もりを確かめるように指輪の表面をすべる黒沢の指。」
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