-ゴスドラマ過去ログ:13501-13600-
酒井雄二「(北山に向かって)ヤス、どうしたんだ?」
北山陽一「あなたが寝ていて返事しないからですよ。まったく・・・。行って来ますからね。」
ト書き「北山は、「帰ってくるまでには仲直りしておいて下さいよ。」と言うと、黒沢を警察へと送りに行った。」
酒井雄二「ヤス〜。悪かったって。ごめんごめん。」
安岡優「ホントにそう思ってるの!?」
酒井雄二「思ってるって。ホントごめん!・・・我輩、村上さんと2人きりで話したせいで、すっごく疲れてたんです。あそこまで村上さんが攻めてくるとは思ってもいなかったので・・・・って、ヤスに言ってもわかってもらえませんよね・・・・。」
安岡優「・・・・わかってるよ、どれだけ苦労したのかなんて。(笑いながら)自分の正体ばらそうともしてたよね?・・・左右どっちかのポケット見てごらん。」
酒井雄二「えっ・・・?(ポケットの中を調べると、右ポケットから小さな丸い物体)まさかコレって・・・・・・」
安岡優「ピンポーン♪お察しのとおり、盗聴機でーす☆北山さんがこっそり仕込んでおいたんだって。聞いてなかった?「盗聴機仕掛けておいて正解でした。」って北山さんが言ってたの。」
酒井雄二「そういえば、帰り道でそんな事を・・・・・・」
安岡優「あはは!雄二のことだから「気づくかなぁ?」って思ったんだけど、さすが北山だなぁ。」
ナレーション「「ちょっと油断してただけだって!」と笑って返す酒井。・・・・なんとか仲直りしたみたいですね。その頃、警察署に黒沢を送りに行った北山は・・・・・・村上vs北山の直接対決か・・・?」
黒沢カオル「(警察署の前に到着。ほとんど見えないが、まわりの空気でそれを読む)着いたんだね・・・。ありがとう、北山。ここまで来たらもう大丈夫だから・・・・・」
北山陽一「・・・大丈夫ですか?・・・・・(心配だな〜)・・・・やっぱり中まで送りますよ。黒沢さん。」
黒沢カオル「大丈夫ですよ〜・・・(とか言いながら、壁に激突する;泣)」
北山陽一「やっぱり一緒に行きます・・・(溜息)」
黒沢カオル「・・・じゃあお願いします。」
村上てつや「あーら、盗聴の名人さんが警察になんの御用ですか?」
黒沢カオル「盗聴?あっ、てつ。ちょうどよかった。ここまで北山に連れてきてもらったんだよ。それでね、北山にすごい目薬をもらったんだぁ〜。>うれしそう。」
村上てつや「・・・すごい目薬?」
黒沢カオル「ほら。これを料理に入れてさぁ」
村上てつや「……??」
北山陽一「・・・。(対応に苦慮している。)」
黒沢カオル「ん?どしたの?」
村上てつや「…(苦笑)」
ナレーション「く…黒沢さん何する気ですか?(笑) 最近のは入れても腰は抜けませんよ? ホラ、北山さんも立ち直ってください!」
北山陽一「(立ち直れないかも・・・・・っていうか、知ってたのか・・・やばいなぁ・・・・)」
村上てつや「黒沢、戻るぞ。くれぐれもお仲間の酒井と安岡にもよろしくお伝え下さい。そして、これから絶対俺達の前に現れるな!」
黒沢カオル「えっ!? てつ、何言って・・・・?」
北山陽一「わかってますよ、村上さん。悪いけど、絶対捕まりませんからね!・・・黒沢さん、目薬だけは毎日欠かさずしてくださね。それじゃあ・・・・」
ナレーション「北山は帰り際に、「完璧な状態のあなた達とやりたいんですから。」とつぶやき、帰っていった。」
黒沢カオル「(村上の袖を引っ張って)ねぇてつ。何であんな事言っちゃったの?」
村上てつや「あ〜う〜ん・・・・・それより黒沢、目薬ってなんだ?あいつは毎日欠かさずしろって言ってたけど。(話をそらした)」
黒沢カオル「・・・・北山が視力回復の目薬を作ってくれたんだ。1日最低1回。これを毎日してたら徐々に良くなって、数ヶ月後には完治するんだって。さっき店の方で試してみたんだけど、効果抜群!そのおかげで今少し見えてるんだよ。濃い色を判断するのが精一杯だけどね・・・。」
村上てつや「そう・・・だったのか・・・・・。(あいつ等・・・やっぱり気にしてたんだ、黒沢の目の事。ちょっと言い過ぎたかなぁ、北山の奴に・・・・。いやでも、あいつはミッドナイトシーフなんだ。でも・・・・もし目が完治する前に薬が切れたら・・・・・)」
黒沢カオル「てつ、黙ってないで。今度はてつの番だよ。何で北山にあんな事言っちゃったの?もう話をそらさないで、正直に言って。てつが知ってる事を全部。」
小林社長「ちょっと、村上君。」
村上てつや「はい・・・何でしょう・・・」
黒沢カオル「(小声で)てつ・・・後でちゃんと話してよ!」
村上てつや「わかったよ。」
黒沢カオル「絶対だよ。」
村上てつや「あぁ。大丈夫。ちゃんと話すよ。」
小林社長「村上君、来てくれ。」
村上てつや「わかりました。」
小林社長「黒沢のことなんだが・・・・・」
村上てつや「えっ・・・?な、なにか・・・・。」
小林社長「この前君は、”自分が彼の目になる”と言ってた・・・・その気持ちは今でも変わらないか?」
村上てつや「もちろんです。どんな事になろうと、あいつを裏切ったりしません。・・・部長・・・・・まさか黒沢を辞めさせるつもりじゃあ・・・・・・」
小林社長「いや・・・・君の本当の気持ちを聞いてみたかったんだ。・・・もしもあの言葉がその場を交わすためだったとしたら、私は今、間違いなく黒沢君を辞めさせていただろう。でも君は、”あの言葉に嘘偽りはない”と答えた。そこまで彼の事を考えているのなら、目が見えないくらいどうにかなる・・・・そう思ったのだ・・・。」
村上てつや「じゃあ、黒沢は・・・・・・」
小林社長「(微笑む)もちろん辞めなくてもいい。君が彼をしっかりリードして、必ず2人でミッドナイトシーフを捕まえるんだ。私も出来る限りの応援はする。(真剣な顔で)村上警部、頼んだぞ!」
村上てつや「はい!ありがとうございます!」
ト書き「北山さん・酒井さん・安岡さんの三人はというと・・・・・」
酒井雄二「き〜た〜や〜ま〜〜〜」
北山陽一「ゆううーーーーーじいーーーーーー」
安岡優「どうしたの?二人とも。」
ゴスペラーズ「北山&酒井)・・・どうもしないけど。なんとなく。」
安岡優「ねぇ北山さん・・・黒沢さんを送っていった時に村上さんに会った?」
北山陽一「・・・どうして?」
安岡優「いや・・・なんでもないけど・・・・」
酒井雄二「で、会ったの?村上さんと・・・。」
北山陽一「会いましたよ。少しだけですけど。」
安岡優「で?」
北山陽一「ええ、さすが村上さんですね。出会い頭に雄二の盗聴についてズバッとついてこられましたよ。私が返答する間もなく黒沢さんが目薬の話を持ち出したんですが。」
酒井雄二「やっぱりスゴイですね、村上さん。で、次の獲物を獲りに行くのはいつ…?」
北山陽一「村上さんの目が少し怖いのですが・・・近くになりそうです。」
安岡優「えええ?!!今行動するのはまずいんじゃ・・・!(汗)絶対村上さんにばれちゃうよ!」
北山陽一「そうなんですけど・・・。」
酒井雄二「内容はどんなもんですか・・??」
北山陽一「資料渡して、目を通しておいて下さいって言ってたはずなんですけど・・・・覚えてますか?」
ゴスペラーズ「(酒井&安岡)(2人で顔を見合わせて)あっ・・・・・・」
北山陽一「・・・そんな事だろうとは思ってましたよ。いいです。私から説明しましょう。資料を持ってきてください。」
ゴスペラーズ「(酒井&安岡)は〜い。(資料を取りに行く)」
北山陽一「はい。では説明します。え〜今度のターゲットは、「永遠(とわ)の眠り」と言う名前のオルゴールです。今回は美術館などではなく、人の家・・・屋敷です。その家の主人が、闇ルートから購入したという話です。」
酒井雄二「今回は人の家かぁ・・・。警察がどうでるか・・・ここがポイントとなりますね。」
安岡優「その家の主人が警察に頼るか・・・・・闇ルートからの購入品だってばれるのを恐れて自分で何とかするか・・・・・どう来ても対応できるようにしておかないと。」
酒井雄二「そうだな。」
安岡優「がんばろーね!二人とも。」
北山陽一「ええ、気を緩めないように頑張りましょう。私はもう少し、あの屋敷の事を調べてみます。」
安岡優「無理しちゃダメだかんね?」
北山陽一「心配性ですね。」
酒井雄二「北山なら大丈夫だな!!」
北山陽一「ええ。(軽く笑みを浮かべ、パソコンを開く)」
酒井雄二「よしいくぞ!!」
安岡優「あー待ってよ〜。ゆ〜う〜じ〜、おいていかないで〜!!」
ナレーション「その頃村上、黒沢は・・・・・」
黒沢カオル「(ここは黒沢と村上が所属している部署の部屋。ドアの開く音が聞こえる)てつ・・・?部長との話、終わった?」
村上てつや「ああ、終わったよ。」
黒沢カオル「それじゃあ・・・・・話してくれるんだよね・・・?全部・・・・。」
村上てつや「・・・わかった・・・・・俺が知ってる事・・・・全部話す・・・・・・。でも・・・・絶対取り乱したりすんなよ。それだけは約束してくれ。」
黒沢カオル「大丈夫・・・・どんな事を話されても、受け入れる覚悟はできてるよ・・・・・。(村上を見つめ)てつ・・・話して・・・・。」
村上てつや「オッケー・・・。実はな、黒沢・・・・俺達が追ってるミッドナイトシーフは・・・・あの店の店員、酒井、北山、安岡かもしれないんだ・・・・。いや・・・・間違いなくそうだろう・・・・・。」
黒沢カオル「えっ?てつはどうしてそう思うの?・・・何か証拠があるの?」
村上てつや「それは・・・・・・・・・・・」
酒井雄二「陽一、準備OKです。指示をお願いします。」
安岡優「解かり易くね〜☆」
北山陽一「はい。行きますよ。まず・・・。」
効果音「(無線)警部、目標が動きはじめました。」
ナレーション「なんと村上はミッドナイトシーフの無線を傍受していたのだ!」
黒沢カオル「えっ、これって…。」
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