-ゴスドラマ過去ログ:15901-16000-
村上てつや「だって雄二は猫なんだからさ。首輪とかさ、雄二にぴったりって感じの餌皿見つけたらどうよ?ま、元が可愛くないから、首輪するより野良猫っぽいのが一番似合ってるけどな(鼻で笑ったりして)」
酒井雄二「にゃ〜・・・・・。(誉められているのかけなされているのか分からず、複雑な気持ち。)」
黒沢カオル「ん〜。そだね。それいいかも。雄二はどう?」
酒井雄二「うにゃぁ〜〜(でもうれしいですぅ〜〜(すりすりとてつやではなくて薫に))」
黒沢カオル「おっ、顔は可愛くないかもしれないけど、かわいいぞ〜〜(何気にひど・・・)」
ナレーション「自分はどうしても雄二を人として扱ってしまって・・・でも本当はただの飼い猫でいたかった、そんな雄二を、しゃべれるからこそ意思を尊重できる。だからそれを最大限に生かして、猫として一緒に暮らそうと(言外に)ちょうどいい関係を提案してくれたてつやにとりあえず感謝。」
村上てつや「うだ〜・・・・・・。ごめん俺もう少し寝る・・・・・・・。」
黒沢カオル「そ?じゃおやすみ(雄二をかまっている)」
村上てつや「ああ、後よろしく。(と言って二階に上がる)」
北山陽一「それじゃあ、後片付けは僕がやるよ。準備は薫兄と優に任せちゃったんだし。薫兄、雄二は優に渡してレポートやりなよ。(お皿を流しに持っていく)」
ト書き「とりあえずからになったお皿を洗い始める北山。(こういうところは性格が出る・・・?)」
安岡優「さすがは陽一兄・・・・。(ご飯を食べながら)ユウジ、おいしい?ついでに、熱くない?」
酒井雄二「おいしいですし、熱くもないですよ。やっぱり薫殿の作る料理は格別です。」
黒沢カオル「ありがと、ユウジ。・・・ユウジ、優、ちょっと。(安岡と酒井を自分の近くに来させて小声で)ねぇユウジ、本当のところはどうなの?もう考え決まった?」
安岡優「(流しにいる北山に聞こえないように)それって、ここに残るのか、それとも、やっぱり旅に出るのか・・・・その事?」
酒井雄二「その事でしたら、もう少し考えさせてください。」
黒沢カオル「そう・・・。でも、あんまり長々と考えない方がいいよ。ここに居座れば居座るだけ考えをまとめるのが辛くなる。俺達の気持ちもね・・・・。」
ト書き「「その事をわかってね?」と目で酒井に言う黒沢。」
酒井雄二「はい・・・・」
北山陽一「雄二〜食べ終わったらもってきてくださいね。」
酒井雄二「にゃ〜(ってどうやってだよおい!笑)」
北山陽一「あ・・・ごめんごめん(微笑)雄二、全部食べたね〜。薫兄の料理はおいしいもんね(^^)」
ト書き「使っている食器を流し台に持っていくその後ろ姿に、やはり、悩んでしまう猫・雄二」
酒井雄二「(・・・やはりこれ以上ご厄介になるのは・・・でも・・・いつ陽一に話しを切り出したらいいのか・・・・・・)」
ト書き「カーペットの上で丸くなり、目を閉じた雄二を優は抱き上げてソファの上に寝かせた。」
酒井雄二「(パルケーノ爺さん…作家殿…貴方は何と言ってくれますかねぇ…。ここに留まる事を選ぶならば。 あの方達は…我輩を人間臭い猫だと笑ってましたな…。言葉が通じるがゆえに、悩む事を……)」
安岡優「雄二が…泣いてる。色々考えさせちゃって悪いね…(雄二に話しかけながら頭をなでてやる)」
北山陽一「どうかしたの?優。・・・・(皿洗いを終えて優の所に歩いてくる)」
安岡優「ん!?あ、あぁ。何でもないよ、ちょっと疲れちゃったみたい。」
北山陽一「・・・・そう。なんか僕、雄二にすごい迷惑かけちゃってるよね。今まで自分の事しか見えなくて・・・・それに今だって、雄二が居なく・・なっちゃったら寂しいから・・・ただ側にいて欲しいだけなのに・・・今もこんなに雄二のこと・・・苦しめてる・・・(俯いてその場に立ち尽くしてしまう)」
酒井雄二「陽一・・・・あなたは我輩がそのようなことを考えているとでも思うのですか?」
北山陽一「えっ・・・だって、僕は雄二をただ苦しめてばっかりで、雄二の痛みが見えなくって・・ずっと・・・(唇を噛みしめて拳をギュッと握り締める)」
安岡優「・・僕、ちょっと薫兄達見てくるね・・・・(雄二の頭を撫でて2階へ駆けていく)」
酒井雄二「陽一、我が輩はてつや殿や薫殿、優殿の同じ位陽一が大好きです。だから陽一が我が輩を頼ってくれたと言うことがなにより嬉しかったし、力になってやりたいと思った。ただそれだけですよ。」
北山陽一「(雄二の側にそっと座って)雄二って本当に優しいよね。だから甘えちゃうんだろうなぁ・・・(何気にヒゲをひっぱってみたりして)」
酒井雄二「・・・・・。(何気にいたいが気にしないことにしよう!!)」
北山陽一「…(何気に毛を逆立ててみたりして)」
酒井雄二「・・・(う〜ん、猫としてはかっこわるいような)・・・えいっ(北山の腹に猫パーンチっ!)」
北山陽一「うっ!!・・・・って全然痛くありませんよ〜!(楽しそうに笑う)」
酒井雄二「うなーー!!(頭から突っ込み)」
北山陽一「おっと!(上手くかわし、酒井を抱き上げる)まだまだだね?ユウジ。」
酒井雄二「てつや殿には上手くいくのに・・・・・やっぱり陽一にはかないませんな。」
北山陽一「・・・ねぇ雄二、ずっとここにいてもいいんだよ?僕達が雄二の支えになってあげるから。・・・みんなお前の事が好きだし、どこにも行ってほしくないって思ってる。有事がきめた事には、僕達も素直に従うよ?でも、できる事なら・・・・・」
ナレーション「↑雄二でしたね。すいません!!」
酒井雄二「陽一・・・・(涙ぐむ)・・・(我輩・・・ここに残りたい・・・・もっといっぱいお話をしたい・・・・・)」
ト書き「「でも・・・・・」と、雄二は思った。」
酒井雄二「……我が輩は、旅に出ようと思います。」
北山陽一「・・・・・・そっか・・・・」
酒井雄二「ただ・・・」
北山陽一「ただ?」
ト書き「雄二は自分の顔を覗き込む陽一の両目を見据え、答えた。」
酒井雄二「薫殿が言ってくれたように、何かがあったらここに・・・・えぇ、お腹がすいたら戻ってきたいって思って・・・薫殿の言葉に甘えられるのなら・・・なんですが・・・・・」
北山陽一「もちろんだよ。きまってるでしょ(笑)」
酒井雄二「それじゃあまたサヨウナラ陽一(近くにあったたんぽぽをやる)知ってる?たんぽぽの花言葉?「また会う日までのさよなら」だって・・・」
北山陽一「え?そうなの?……ありがと。それじゃ、またね。雄二。」
安岡優「えぇ・・・行ってきます。」
ト書き「窓から外に出してもらい、雄二はそのまま陽一を振り返らず夜の闇に消えた。……そして、数年後。」
黒沢カオル「はぁ〜い、はいはい。全員起床〜。飯が冷め〜るっ!会社にも遅れるぞ〜っ!? あ、優は学校か。」
北山陽一「…薫兄…あのさ、そこで間違いに気付かなくても良いから……俺、今日有給で休み取れたから起こさないでって言ってなかったっけ…。」
黒沢カオル「あれ?そうだったっけ?・・・・まあ、起きたなら朝ご飯食べてよ。それからゆっくりしても良いでしょ?」
安岡優「おはよ〜…あ、陽一兄、うちのガッコの新聞部、『有名ソフトの開発者にインタビューしたい』って言ってたんだけど。どうする?断っとく?」
北山陽一「……うぅ……(半分寝ていて、危うく朝食の皿に頭を突っ込みかける)」
安岡優「陽一兄?」
黒沢カオル「俺が起こしちゃったから・・・ごめんなー、もう一回寝てきたら?」
北山陽一「…んぅ…そうだね。もう一眠りしてこようかな…」
安岡優「おだすみ〜〜」
ナレーション「二人に見送られて、陽一は自室へと戻って行った」
安岡優「そういえば薫兄準備どう?順調?」
黒沢カオル「ん?まぁ、ぼちぼちってとこかな」
安岡優「がんばってね。」
黒沢カオル「おう。でもあっちに言ってくれない?(のろのろと起き上がってきたてつやを指差す)」
村上てつや「:p」
黒沢カオル「まったくあれで社長になるんだぜー?ま、しがない俺達が独立するだけで、社長と社員2人だから社長なんて肩書きだけだけどさ。」
村上てつや「なんだよ薫!!朝っぱらからさ〜、まだ眠いっつーの!!」
黒沢カオル「準備もあるけどさぁ〜会社だってあるんだからねーちゃんと起きてよ。俺なんか朝ご飯だってつくってるんだから。(ぷんすか)」
村上てつや「はいはい、感謝してますよ。あ〜〜〜あっと。(そう言いながらあくびしている)」
黒沢カオル「本当に感謝してるの?(耳をぐいっと引っ張る)」
村上てつや「いたたたたっ!!本当に感謝してますよ!!だからもう許して。」
黒沢カオル「ま、いいか。(ぱっと離す)一昨日の合コン持ってきたのお前だしねー(この双子は・・・)」
村上てつや「飯どこ?(テーブルの上を見て、席に着く)」
黒沢カオル「あっ、はいはい。くらむちゃうだーとトーストでーす。あっ、野菜ジュースでいい?」
村上てつや「えっ!?野菜嫌い〜!!(急にわがままな子供みたいになる)オレ、コーヒーがいい。」
黒沢カオル「今日サラダ作る時間なかったの。野菜ジュースにして。コーヒー飲みたいなら自分で淹れて。あっ、インスタントはないから。お前が「俺インスタントきらーい」とか言うからだからね?よかった〜昨日ちゃうだーつくっといてぇ〜ほら、トーストも焼けたしさっさと食べて(どんどん食べるものを置いていく)」
村上てつや「はいはい分かりましたよ。」
黒沢カオル「そう言って素直に食べればいいの」
ト書き「村上と黒沢は独立して会社作りの真っ最中。北山は若き天才プログラマーとして一躍有名に。安岡も大学生になり、なんて事のない普通の生活を送っている。それでも4人は、彼の事を忘れた事など片時もない。つねに玄関を意識して、彼の帰りを待っている・・・・自分達の大事な「5人目の家族」の帰りを・・・・・」
北山陽一「ただいまー。」
村上てつや「おう、おかえり。」
北山陽一「…え?家に居るの哲兄だけ?……二人は?」
村上てつや「優は飲み会。薫は買い物。……お前も珈琲飲む?」
北山陽一「いや、オレンジジュースある?」
ナレーション「その時、家の外で聞き覚えのある猫の声が!」
酒井雄二「ニャ〜ニャ〜!!(腹減った、菓子パンくれ〜!)」
北山陽一「雄二だ!おかえり〜!!」
村上てつや「うわっ・・・・相変わらずかわいくねー・・・・(つまみあげ)」
酒井雄二「ぶみーー・・・・・・(腹減ったぁ〜〜おろせーーー)」
北山陽一「雄二返してよっ!!」
酒井雄二「うにゅ〜!!(陽一〜助けてくだされ〜(泣))」
村上てつや「わぁーった。ほいほい(陽一に雄二を渡す)」
北山陽一「おかえり・・・雄二!!(抱きしめてうりうり)」
[TOP|NEXT|BACK]