-ゴスドラマ過去ログ:16101-16200-
北山陽一「そうそう。ほっとこう。」
酒井雄二「我輩も退散させていただきます。」
ト書き「手におえなくなった酔っ払いから離れ、遠くでその様子を見物する酒井、北山、安岡。」
北山陽一「まったく・・・しょうもない兄貴だな・・・・。ところでユウジ、お前僕達に何か隠して無い?」
酒井雄二「ギクッ!!・・・さ、さぁ・・・・何の事ですか・・・?(滝汗)・・・・・・・(陽一・・・もしかして・・・・我輩の病気の事見抜いてる・・・?)」
ト書き「病気は(自分では)対した事ないと思っている酒井。でも、戻ってきて喜んでいるところを邪魔するみたいなので、なんとなく黙っている。」
北山陽一「……とりあえず…。今日の夕飯。薫兄があんな(指差し)だから。手料理は無理だけど…猫缶ゴールドで我慢してくれるかな?」
酒井雄二「なんでもいいですよ。」
北山陽一「じゃあ、取ってくるから待ってて。」
酒井雄二「ふぅ・・・。陽一が元気になって・・・ホントによかったなぁ・・・。(その場にうずくまり目を閉じる)」
安岡優「雄二、死んじゃうの?雄二!!雄二!!雄二〜!!!!!(超演技派☆)」
北山陽一「…優、どうした?!雄二が死んじゃうって?!」
酒井雄二「んにゃ〜・・・・?」
安岡優「うそだよ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!(ヤングスマイル☆)」
酒井雄二「・・・(び、びっくりした〜。冗談か・・・。しかし、この家族の鋭さ・・・いやはや今の我輩にとってとても怖いものである。)」
北山陽一「だよ〜んじゃねぇよ。驚くだろ。」
安岡優「ごめんごめん。雄二が久しぶりに家に帰って来たから、ちょっとからかってみようかなぁって思っただけだよ。」
北山陽一「そういう問題じゃないだろ!驚かすならもっとマシな事で驚かせ!」
酒井雄二「・・・・・(この騒ぎよう・・・やっぱり病気の事は黙ってた方が・・・・・不治の病ではないので大丈夫ですよね?うん、黙ってよう。)」
安岡優「雄二、どうしたの?」
酒井雄二「いえ、何でもないです。……ふはぁ…。」
ト書き「北山は猫缶を探しながら、先程安岡の言った「死んじゃうの?雄二」という言葉が頭から離れないので手を止めて、酒井の様子をじっと見ている。」
酒井雄二「・・・けほっ・・・(・・・最近、調子が悪いですなぁ・・・・ふぅ・・・・)」
北山陽一「(酒井の横に座って)・・・雄二ぃ・・・(酒井の背中を撫でながら)・・・雄二・・・風邪ひいたの?大丈夫?」
酒井雄二「にゃ〜ん(いえいえ、なんとかは風邪引かないといいますし・・・大丈夫ですよ。)(気持ち良さそうに撫でられる)(・・・せめて、最後に姿を隠すまでは・・・一緒にいたいものですな・・・陽一と・・・)」
ト書き「自分の身体のことは自分が一番知っている。なんの病気かよくわからないが、もし・・・その前に陽一と一緒に暮らしたかった、そのためにここに戻ってきたことを雄二は誰にも言えなかった」
北山陽一「・・・雄二・・・(・・・なんだろ・・・なんか・・・凄く不安・・・だ・・・)」
酒井雄二「にゃふ〜ん(陽一、もっと撫でてくだされ。気持ちいいですぅ〜♪)(陽一に撫でてもらうと少し体がラクになりますな。)」
村上てつや「雄二お前疲れてんじゃねぇのか・・・?」
北山陽一「ユウジ・・・ちょっと部屋に来て。優、てつ兄と薫兄の事よろしくね。(酒井を抱き抱え自分の部屋へ行く)」
安岡優「おっけー!酔っ払いの相手は任せといて!・・・・って言っても、1人は酔いつぶれて寝てるし、1人はもう酒がないから酔い覚めてるみたいだし。」
村上てつや「まったくその通りだ。薫の奴、俺のビール全部飲みやがって・・・・おかげでこっちは全然飲めなかったじゃねぇかよ。」
安岡優「・・・・・・・(アレだけ飲んで僕等に迷惑かけといて、まだ飲み足りないと・・・・まったく、兄貴達には飽きれるよ・・・・・・・)」
村上てつや「…なんだよ?文句あっか?」
安岡優「いいえ〜文句なんてありませ〜ん。(ちょっと皮肉っぽく)」
村上てつや「・・・・・(なんか腹が立つのは気のせいか?)」
ト書き「村上と安岡の静かな戦いが繰り広げられているのをよそに、自分の部屋へ酒井を連れていった北山は、ベッドに座り、真剣な眼差しで酒井を見つめる。」
北山陽一「・・・雄二、」
酒井雄二「うにゃぁ〜〜?(撫でられて楽になったので、眠りそう)」
北山陽一「・・・何か隠してるでしょ?・・・俺・・すごく不安なんだよ・・・。雄二が・・またどっかいっちゃうきがして・・・。(うっすら涙)」
酒井雄二「ふみぃ〜(陽一・・・我輩はどこにも行きませんよ・・・(そう言って目をつぶってうずくまる))」
北山陽一「雄二・・・?雄二どうしたの!?優ぁ〜〜〜!!(1階にいる優を呼ぶ)」
安岡優「はぁはぁ・・・(急いできた様子)よ、陽一兄・・どうしたのさ?いきなり呼ぶなんて・・・今大変なんだよぅ。下(一階)でてつ兄暴れてるんだから。(笑)」
北山陽一「雄二が・・・雄二が・・・(涙)」
安岡優「えっ?雄二に何かあったの?(雄二を見る)雄二?」
酒井雄二「・・・・う・・・・げほげほ・・・・」
北山陽一「雄二っ!本当はどこか悪いんだろっ?!・・・優!雄二を動物病院に連れて行くから手伝って!」
安岡優「うん!(慌てて準備を始める)」
北山陽一「(急いで1階に降りる)てつ兄!ユウジが大変なんだ!車のキーどこ!?」
村上てつや「ユウジが大変?・・・何かよくわかんねぇが、キーなら引き出しの中だ。ほれっ!(引き出しからキーを出し、北山に向かって投げる)」
北山陽一「(キーを受け取る)ありがと、てつ兄。」
村上てつや「・・・俺も行きたいとこなんだが、こいつ(黒沢)をほっとくわけにはいかねぇ。(あごで指した先には寝ている黒沢)お前等だけで行ってこい。何なのかわかったら、携帯にでも家にでもいい、すぐ電話をよこせ。」
北山陽一「わかった。それじゃあ行ってくるね。(準備が終わった安岡に)優、行くよ。(酒井を抱き上げる)」
安岡優「いいよ、早く行こう。」
ト書き「急いで車に乗り込み、動物病院へ向かう。運転は北山、助手席には酒井を抱いた安岡が座っている。」
北山陽一「(病院へ到着)すいません!ユウジを見てもらえませんか!!」
佐々木真里「ええ。…えっと…それじゃあ、こちらの診察台の方へ。」
ト書き「聴診器を当て診察する真里。その場には張り詰めた空気が流れる。」
安岡優「先生、どうなんですか?雄二は大丈夫なんですか?」
佐々木真里「・・・・(聴診器を取る)・・・はい、心配ないですよ。心音も正常ですし、身体に異常は見られません。疲れや心配などの悩みから風邪をひいたのでしょうね。(カルテを書き始める)薬を出しておきましょう。それと、念のため点滴をします。こちらへ来てください。」
北山陽一「よかった〜・・・・(酒井を抱き上げる)ユウジ、ただの風邪だって。・・・まったく、あの時は僕に偉そうな事言ってたくせに、自分だって人の事言えないじゃないかよ。(おでこをツンツン突っつく)」
酒井雄二「うにゃぁ〜・・・・(すいません、陽一・・・お恥ずかしいです・・・・。出て行ってから色々考えていたもので・・・・・・)」
北山陽一「そう。・・・でも、もう悩む必要はないんだよ。雄二はこれから、ずーっと僕達と一緒に暮らすんだから。僕達がついてる・・・・だから、もう悩まないでね・・・・。」
酒井雄二「陽一にそんな事言われるなんて・・・・これじゃあ立場が逆ですね(微笑)。・・・それだけ陽一が身も心も大人になったって事ですか・・・・・。」
北山陽一「そういう事(微笑)。・・・だから今度は僕がユウジの支えになる番だよ。今はちゃんと風邪を治して、早くいつものユウジに戻ってよね。僕だけじゃなくて、優もてつ兄も薫兄も、みんな心配してるんだから。」
安岡優「そうだよ、雄二。てつ兄なんて、「何なのかわかったらすぐ電話よこせ。」って言ってたんだから。いつもはあんなんだけど、雄二の事家族としてちゃんと心配してるんだからね。早く治さないと、てつ兄恐いぞぉ〜〜。」
酒井雄二「(涙ぐむ)・・・それは・・恐いですね・・・・ぐすっ・・・・・(顔をこする)我輩早く元気になりますから、またどこか連れてってくださいね。今度は勝手にいなくなったりしませんから。(泣きながらも顔は笑顔)」
佐々木真里「帰ったら栄養を取らせてゆっくり休ませれば大丈夫ですので。あっ、最近人が食べるものをそのままペットにあげる飼い主さんが増えてるんですが、肥満を避けるためにもやめてくださいね。甘い菓子パンなどもってのほかですからね。じゃあ押さえていて下さいね〜(点滴の針がキラリ)」
北山陽一「わかりました。優、僕てつ兄に電話してくるから雄二のことお願い。」
酒井雄二「うな゛〜・・・・・(菓子パンが・・だ、だめ?)」
効果音「(点滴の針が)ぶすっ!」
酒井雄二「う゛っ!!う゛な゛ーーー!!」
北山陽一「・・・雄二・・・だいじょうぶ?(汗)」
酒井雄二「hっ……なぅ〜〜…(ちゅっ…注射と風呂は…な、慣れませんな……。)」
安岡優「雄二、すぐ終わるから我慢してね。」
酒井雄二「うなぅー・・・・。」
北山陽一「(村上に電話中)あ、もしもしてつ兄?雄二風邪だってさ。心配してたからほっとしたよ。そっちはどう?薫兄。(苦笑)なんかすごく心配だよ。(笑)」
黒沢カオル「別に大丈夫^^」
村上てつや「おい!ちょっ、薫ぅ〜!イキナリ受話器取るなよこの酔っ払い!!(怒)」
黒沢カオル「あんらとぉ〜!!俺のどこが酔ってるっつーんらよっ。(とか言いつつろれつがかなり怪しい)」
村上てつや「ったく、こんなので酔ってないってよく言えるよな。ほら受話器返せよ。陽一からだったろ?」
北山陽一「あぁ〜…(滝汗)っ、とりあえず報告までね。じゃぁ(^^;)」
黒沢カオル「おぅ〜。じゃぁなぁ〜(ブチッと電話を切る)」
村上てつや「あっ!あっ!・・・オマエ〜〜!!よくも切りやがったな!この酔っ払いがっ!!ちゃんと陽一の言った事聞いたんだろうなっ!覚えてるんだろうなっ!えぇっ!?」
黒沢カオル「えっ?なにがぁ〜?」
村上てつや「何がじゃねーよ!陽一に電話するっからそれよこせ!」
黒沢カオル「やだぁ〜〜(電話抱え込み)」
村上てつや「だーーーー!!てめぇ〜〜〜!!!(逃げる薫を追いかけ)」
安岡優「あっ、もうちょっと点滴かかるみたい。で、2人はどう?大丈夫そうだった?」
北山陽一「んーーー・・・まぁ平気じゃない?いつもどおりって感じ。あれで本当に独立できるのかね?俺心配だね。」
ナレーション「今のところ5人(4人と一匹)がバラバラになる予定もない。騒がしいし、理想とは違うような気もするけれどあ〜これが幸せなのかもねぇ〜とか思いつつ深呼吸。消毒の匂いとペット達の匂いでちょっとむせそうになりつつ、弟と2人で兄達の悪口を言いあったりして、雄二の点滴が終わるのをまっていた。」
効果音「お・わ・り♪」
村上てつや「・・・終わりでいいのか?」
北山陽一「なんか中途半端ですけどね・・・・。」
黒沢カオル「いいんじゃないの?結構引っ張ったんだし。」
安岡優「それじゃあこのお話は終わり〜。・・・あっ、酒井さんも元に戻ったね。それじゃあ次のお話を考えましょ〜!」
酒井雄二「いや〜今回は疲れましたよ。前回の「猫・ユウジ」の話よりだいぶハードでしたからね。今度はもっとラクな役にしてください。もうこりごりですよ。(苦笑)」
北山陽一「ははは、そうだね。お疲れさま、雄二。・・・じゃあ、次はどんな話にする?」
安岡優「ホラー系は?まだやった事ないし、もうすぐ夏になるし。またRPG系やるのもおもしろいかもね。」
北山陽一「ぅん…?RPGねぇ…。前にやった時…ちょっとイタイ目見てるからなぁ…。ロープレだと、魔法使いは必然的な職業ではあるんだけど。ゲームで『魔法』の種類が違う訳でしょ?それに判らない人もいる訳で。…なるべく、魔法を使わないように書いてたら…それが、『なんで?』って人に覆されたからね。」
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