-ゴスドラマ過去ログ:17001-17100-
北山陽一「今はそんな事言ってる場合じゃありません!!真里さん、助かったばかりで身体がいう事きかないかもしれませんが、一緒に村上君を探してください。」
佐々木真里「わかりました!!無理はしないようがんばります!!(急いで病室を出て村上を探し始める)」
北山陽一「(真里を見送り携帯を取り出す)・・・・あっ!雄二!?まずい事になりました・・・・・実は村上君に・・・・・・・・・」
酒井雄二「(北山からすべての成り行きを聞く)ついに、恐れていた事が・・・・・・わかりました!!今そっちに向かってますので、もうちょっと待っててください!!なんとか自殺だけは・・・・・・・・」
北山陽一「もちろんです!!お願いだからなるべく早く来てください!!2人だけでは手が足りません!!」
ト書き「酒井が携帯で何処かへ連絡を取ると、海周辺に張っていたサトラレ委員会の連中及び、ヘリで手の空いていた特報員も駆け付けた。」
ナレーション「その頃、村上は・・・・」
村上てつや「・・・くそぉ・・・。マジかよ・・。俺の心がみんなに聞こえてたなんて・・・。どうしたらいいんだよ!!」
佐々木真里「村上くーんっっ!!どこーーっ?!村上くーんっ!!・・・いない・・・どこに行っちゃったんだろう・・・。」
ナレーション「真里のすぐそばに村上はいるのだが、なかなか気がつかない真里。」
村上てつや「(真里ちゃん・・・・・・・・)」
佐々木真里「・・・!!(心の声が聞こえた)村上君!?近くにいるの!?村上君!いたら返事をして!!」
村上てつや「はぁ・・・(今は・・真里ちゃんに会いたくない・・・ってこれも真里ちゃんに聞えてるのかなぁ・・・)」
佐々木真里「村上君・・・・・・村上君、会いたくないなんて言わないで。お願いだから出てきて。」
村上てつや「・・・・・・・・・・・ほんとに聴こえてるんだ・・・・・(なんで・・・なんでなんだよ・・・・)」
ト書き「あの本の通りだと実感する村上。いまさらながら、黒沢達が話していたサトラレが自分の事だったんだと思い、悔しさが込み上げてくる。」
村上てつや「(ちくしょう・・・・こんなはた迷惑な能力を持ってたなんて・・・・・・心がみんなにバレる生活するぐらいなら・・・俺は・・・・・!!)(急いでその場を立ち去る)」
佐々木真里「えっ…?村上くん!?何をする気なの?………まさかっ!…(急いでみんなに連絡をとり、今の状態を知らせる。)」
ゴスペラーズ「(村上以外)今すぐそっちに行きます!」
佐々木真里「村上くん・・・(祈るようにして他のメンバーの到着を待つ)」
ゴスペラーズ「(黒・安)真里ちゃ〜ん!村上はっ!?」
佐々木真里「それが・・・どこかへ行ってしまって・・・どうしよう、見失っちゃった!(動揺する真理)」
黒沢カオル「真里ちゃん落ち着いて!とにかくこの辺を探そう!」
北山陽一「(酒井に)申し訳ない・・・僕がもう少し考えて真里と話していれば・・・こんなことには・・・!」
酒井雄二「今、そんなこと言ったってしょうがないでしょう!早く村上くんを探して連れ戻さないとっ!こんなことが上にバレたら、村上くんは確実に幽閉されてしまいますよ!」
北山陽一「みんなで手分けして捜しましょう!安岡君はこっちを、黒沢君と真里はあっちをお願いします!見つけたらすぐに連絡を・・・。絶対に彼(村上)を刺激するようなことはしないでくださいね!?(そう言って慌てて村上を捜しに向かう)」
黒沢カオル「てつー!頼むから,出て来てー!?俺,てつがいなくなったらどうしていいか・・・」
安岡優「村上−どこー?」
村上てつや「(あっ・・・黒沢の声・・・・・ってコレも聞こえてんのか・・・・俺にどうしろっつんだ・・・・・も・・やだ・・・・)」
ト書き「使われていない病室のすみにうずくまっている村上。自分を呼ぶ声が、あちこちから聞こえてきている。」
村上てつや「(俺・・・もう死にたいよ・・・・・・こんな生活するぐらいなら・・・死んだ方が・・・・・・・)(目には涙が溜まっている)」
一般人(女)「「死にたい」って・・・今の声はサトラレの・・・?自分がサトラレだって気付いちゃったわけ?!大変!私も探すの手伝うわ!!」
安岡優「・・・・・あんた、誰??・・・・」
黒沢カオル「てつ〜!!!!!どこだよぉ・・・(泣)もし・・・もし村上が幽閉なんてことになったら・・・てつが死・・・・やだよぉ〜!!!頼むよ・・・」
村上てつや「(もう・・・もう誰も来るなぁ!誰にも会いたくない!)」
黒沢カオル「ん?今の声は…もしかして??」
村上てつや「(なんなんだよ・・・・みんな知ってて・・・知ってて俺を騙してたのか・・・。ふざけんなよ・・・もう誰も信じらんねぇよ!!もう1人にしてくれ・・・・)」
佐々木真里「そんな・・・村上君・・・・そんなこと言わないで・・・(声だけが聞こえてくる村上の言葉に絶望を抱きその場で泣き崩れる)」
黒沢カオル「(入ってきた。)ばか!こんな所でなにやってんだよぉ!!(ぷんぷん)」
村上てつや「こっちに来るな!!もううんざりなんだよお前らのこと見んのは!!お前らが近くにいると、無心にしなきゃいけねぇから疲れんだよ!頼むから1人にしてくれよ・・・・」
黒沢カオル「無心にする必要ないよ!!俺は今まで確かにてつの声聞こえたけど・・・そういうてつが好きで今まで一緒にいたんだから!!」
村上てつや「もうやめろ!!いい加減にしてくれ!(もう誰も・・・・誰も信じられない・・・。)」
黒沢カオル「信じなくてもいいけどさぁ!俺はお前といると楽で好き。」
村上てつや「俺は楽じゃねぇって言ってんだよ・・・。悪いけど・・・そんなすぐ自分のことを受け入れられるほど俺は強くないから・・・しばらく考えさせてくれ・・・。」
黒沢カオル「てつぅ、てつの気持ちはわかったけど・・・やっぱりひとりにはできないよぉ」
村上てつや「黒沢・・・・。俺・・・どうしたらいいんだよ・・・。(涙がこぼれる)」
黒沢カオル「わかんない。(さらっ)どうしたらいいんだろぉ・・・(むぅと30分くらいず〜っと考えてる)」
村上てつや「(やっぱり・・・黒沢も俺のこと・・・嫌い・・なのかな・・・?)」
黒沢カオル「(むぅ・・・村上の声なんか聞こえないでまだ考えてる)・・・・・・ねぇ、むらかみぃ・・・お腹すかない?お腹すくとさぁ、ろくな考え浮かばないよね?食いながら考えない?(ぐぅ〜ってお腹なった)」
安岡優「村上〜!黒ぽ〜ん!何処いるんだよ〜!」
黒沢カオル「あっ、ヤスだぁ。あぅっ!!ねぇ、イカ焼き!イカ焼きおごってもらうの忘れてた!!てつ食べた!?」
村上てつや「あ…(コイツ、俺がサトラレだってわかってて今まで仲良くしてくれてたんだよなぁ...)」
北山陽一「「あ」??(それにしても照れるぞぉ〜〜聞えてるんだからな〜〜(^^;)」
安岡優「(村上の心の声を頼りに隠れている部屋を見つけ)村上発見!逢いたかったよー!(と甘い声で抱きつく)」
村上てつや「なっ・・(唖然)・・・・だーーー!!きしょくわりぃぃ!!!!(鳥肌たった)」
黒沢カオル「ねーーお腹すいたーーイカ焼きーーねーてつはおごってもらったのぉ?ねーったらぁ〜〜(駄々っ子)」
北山陽一「あっ!雄二、いましたよ!!」
酒井雄二「おおっ!村上く〜ん!よかった!よかった!心配したんだぞ!」
村上てつや「…それは、俺が、“サトラレ”だからですか?…って、いつまでも引っ付いてんじゃねーよ!この暑苦しい時にっ!俺だけ不快指数上げるんじゃねー!離れろ!」
黒沢カオル「ねーーお腹すいたよーーイカ焼きぃぃ!イカ焼き食べたいぃぃ!!とりあえず食べようよぉぉ!!(自分の目的が達せられるまで駄々をこね続ける。)」
酒井雄二「病院なんかにイカ焼きがあるわけないだろ!!海にいた時に食わなかったお前が悪い!!」
黒沢カオル「うわ〜ん(突然泣き出す)(子供のよう)」
村上てつや「(あ〜もう…ったく)黒沢、後で俺がすんげぇ旨いイカ焼きソバ奢ってやるからさ…(この妥協案で泣き止んでくれねぇかな…こいつが泣いてると、俺も困る…)…この前のアイスのお礼。な?」
佐々木真里「…む、村上君…?大丈夫、なの?」
村上てつや「あっ…真里…ちゃん?(って、俺の思ってる事全部伝わってて…《以下、思考が高速回転中・誰も聞き取れない》)……あ…と……その。」
黒沢カオル「(村上の服をひっぱる)ねぇ!イカ焼きソバぁ!!」
村上てつや「(だーー!!こいつといると考えがまとまんねーー!!)あーもうわかったって!!」
黒沢カオル「わーーーい v v v」
安岡優「(村上に邪険にされて拗ねていた安岡)ちょっとー、僕は?僕だって食べたいよー。」
村上てつや「お前なんぞしらん!黒沢はこの間おごってもらったから。そのお礼。」
安岡優「え〜何だよ、冷たいなー。ケチーッ」
村上てつや「うるさ〜い!」
ト書き「あっけらかん、と3人の応酬を見守る酒井・北山・佐々木嬢。…見ているうちに、北山は笑いをこらえきれず声を上げて笑い出した。」
黒沢カオル「(もう心はイカ焼きソバ)ねーあっち!あっち!!!(食べ物の嗅覚だけはあるので、売ってる店にみんなをひっぱっていく)」
村上てつや「おい、黒沢っ・・・引っ張るなよ!わかったから!!」
ナレーション「みんなでお食事たーいむ。」
黒沢カオル「(もぐもぐ)ねーで、村上はどうしたいぃ?(とりあえずお腹に入ったので、やっと考えられるようになってきた)」
村上てつや「あっ?(口いっぱいに焼きソバ)」
黒沢カオル「うわっ、きたねーなーえっと・・なんだっけ・・あっ、だからさーー、俺達の態度ぉ。ほら、聞えちゃうのはどうしようもないでしょぉ?だからさ、てつがぁ思ったことっつうの?心の声?にさ、反応したほうがいいのか、いままでみたいに聞得てない感じで接したほうがいいのかってこと。」
効果音「↑聞えてない感じで〜です。」
村上てつや「ああ・・・俺もよくわかんねぇんだよな・・・・今まで通りだと何かお互い疲れる感じもするけど・・・俺の考えにいちいち反応されるのもなんか抵抗あるし・・」
黒沢カオル「じゃあ適当で。あっ、そういえばさーー俺ちょっと勉強したんだよ。本とか読んで。んでさ、サトラレってさ、訓練によっては聞える範囲を縮められるんだって。普通は「サトラレ」だってわからないようにしてるから、訓練なんてもっての他らしいけど、わかっちゃったら隠す必要もないだろ?」
村上てつや「(適当ってさすがだねーこいつ・・・)あぁ?訓練??」
黒沢カオル「そうそう、訓練。酒井さん、北山さん、そういう訓練ありますよね?」
北山陽一「うん、あるよ。確かに最近急に聞える範囲が広くなったからね、わかってしまった今はもう隠す必要もないし、君にその訓練を受けて欲しいって思うよ。すぐ傍の人には聞えちゃうけど、でも頑張れば隣にいる人くらいだけにはなれるんだ。」
黒沢カオル「真里ちゃんもさ、ほら「付き合ったら『どこに行った』とか『何食べた』とかが周りの人みんなにわかっちゃうのが嫌」って言ってたじゃない?でも、そういうのもなくなるんだよ。これで気兼ねなく付き合えるね(にこっ)」
佐々木真里「えっ!?べ、別に私は・・・・・(焦)」
黒沢カオル「あっ、訓練が一人でやだったら、俺も一緒に頑張る!それが終わるまで俺10キロ痩せるから!!!(ちょっと意味不明)」
村上てつや「それは不可能に近くねぇか?」
酒井雄二「でも訓練はやる気なんだろ?」
黒沢カオル「そうそう!やる気が大事なんだよ!!>と言いつつ焼きそばを頬張る。」
佐々木真里「村上くん、私も一緒にがんばるからやろう?」
村上てつや「えっ!(真里ちゃんと一緒だったらがんばろうかな……ってこれも聞こえてるんじゃねぇか!)俺、訓練やるよ。どうすればいいんですか?」
酒井雄二「(はは・・・聞えてます)そうですね・・まず、精神的にリラックスした状態を・・・。大きく息を吸って・・・はいて・・・また息を吸って・・はいて・・・」
村上てつや「すぅ・・・はぁ・・・すぅ・・・はぁ・・・」
酒井雄二「次に、無心になるのです。それを長くしていけば自然と範囲が短くなるそうですよ」
村上てつや「(無心になれねぇ。どうすればいいんだ。っていまのもきこえてんのかな。)」
酒井雄二「(先程より村上くんの声が小さくなりましたね!)(語りかけるように)ゆっくりと目を閉じてください・・・そうです・・・肩の力を抜いて・・・。(村上の額に手をかざして)頭の中に何か見えますか?」
村上てつや「いや、何も見えない。」
黒沢カオル「はい、じゃあもういいですよ。ふっと今のふっと力を抜いた感覚を忘れないでください。少しずつ行きましょ。で、黒沢君、1つお知らせが・・・・」
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