-ゴスドラマ過去ログ:17301-17400-
北山陽一「(にっこり微笑む)優・・・大丈夫だよ・・・・僕がついてるから・・・・・。(バリを睨み)お前、よくそんな事が言えますね!優の事をすみに追いやっといて、いまさらこっちへ来い?ふざけないでください!!優はお前達みたいな悪霊とは違うんだ!!」
DJバリ"K"〜ん「ふん!霊能力の高いお前の魂・・・・優の目を盗んでいつかは喰おうと思っていたが、丁度いい。まずはお前の魂から頂いてやる!!やれっ!!」
ト書き「バリの掛け声により、部屋中の物が、まるで磁石にでも吸いつくかのように北山めがけて飛んでくる。」
北山陽一「(飛んでくる物を避けながら)優、僕から離れないで下さいよ。」
安岡優「わかった〜」
DJバリ"K"〜ん「ククク、逃げ切れるわけがない・・・霊能力に反応して確実に襲っていく・・・・・誰もこれからは逃げられないんだよ!レベルアップだ!!さっさと死んで魂をよこせ!!(ナイフやフォーク、はさみなどのとがったものが浮かび、北山に向かって飛んでいく)」
北山陽一「おっと・・・危ない!」
安岡優「北山さん、もう無理だって。誰もあいつからは逃げられない・・・・あいつに目つけられたら、魂を喰われるしかないんだ・・・・霊感が強いだけの北山さんじゃ逃げ切れないよ・・・・・・・。」
北山陽一「そんな事言ったって、逃げなきゃ殺されるんだよ?あんな奴に魂喰われるくらいなら、たとえ助かる確率が数万分の一でもいい。僕はその確率にかけて諦めないで逃げるよ。(だいぶ疲れてきたのか、よけるのがギリギリになってくる)」
DJバリ"K"〜ん「カッコつけやがって・・・・・これならどうだ!!」
安岡優「北山さん!!危ない!後ろ!!」
北山陽一「しまった!!うっ・・・・・・・(よけきれず、数本のナイフが片足をかすめる)・・・くそう・・・・・もう限界だ・・・・これ以上は・・・・・・・・(ハァハァ言いながら片膝をつく)」
安岡優「北山さん、大丈夫!?」
村上てつや「ふむふむ・・・これが我が家になる家か・・(屋敷に踏み入れる)」
ナレーション「(コソっと)村上さん、あなたもうこの場所にいるんですよ。おもいっきり黒沢さんや酒井さんと一緒に今の状況見てる状態です。」
村上てつや「うそっ!わりぃ、ゴメンゴメン。それなら続けていいよ。」
DJバリ"K"〜ん「(では続きを・・・・)普通の人間でここまで避けれるとは・・・・。しかし、もう終わりだ!お前の魂頂くぞ!!死ね!!(すべての刃物が北山向かって飛んでくる)」
ト書き「北山が諦めて目をつぶり、くし刺しになろうとしたその時・・・・!!」
効果音「キン!キン!キン!(刃物が何かに当たってすべて床へ落ちる)」
酒井雄二「(バトンのような棒を持って)お前の相手は俺達のはず!関係のない人間に目移りしないでもらいたいですね!!」
黒沢カオル「今の話聞いてたら、同じ幽霊のあの子(安岡)をいじめてるような感じじゃないか!!そんな奴は俺達がぶっ倒してやる!!(どこから取り出したのか、死神のカマのようなものを持って)」
DJバリ"K"〜ん「俺と優が同じ幽霊?・・・そんなの、笑い話にもなんねぇな。俺は人間に復讐するために「あの方」に力を授かった選ばれた幽霊なんだよ!成仏できない優なんかと一緒にすんな!!」
黒沢カオル「(「あの方」・・・・・?)・・・なるほど。近頃あちこちでおきてる幽霊騒ぎと霊能力者失踪事件は、お前等の仕業だったんだな。霊能力の強い者を喰えばとてつもない力が手に入る・・・・・どうやら本当の事ようだね。」
酒井雄二「つまり、お前等下っ端と、「あの方」と呼ばれる奴を倒さない限り、どうしようもないって事だな。」
DJバリ"K"〜ん「理解が早いのは感心だが、お前等は「あの方」の元へは行けないね!ここで俺に倒され喰われるんだからな!!4人もの霊能力者を喰った俺は無敵だ!!」
酒井雄二「あ〜あ〜、これだからバカな悪霊相手は疲れるんだよなぁ。・・・・あなた(村上)、そこでケガをして動けない彼(北山)と幽霊くん(安岡)を守ってあげてください。コレ貸しますから。(刀らしきものを村上に渡す)」
村上てつや「おっしゃ!!」
北山陽一「くそっ、足が言うことを利かない・・・」
酒井雄二「それではいきますよっ!(すうっと息を吸って)かっっ!!!」
安岡優「うっ・・・」
DJバリ"K"〜ん「(酒井の攻撃をいとも簡単に交わして、小ばかにするように笑う)そんな攻撃でオレを倒せると思ったのか?」
酒井雄二「ならばコレでどうですか!!(手をバリに向けて)・・・はっ!!」
DJバリ"K"〜ん「(酒井の攻撃をかわす)さっき言っただろう?俺は“4人の霊能力者を喰った”んだ。お前一人の力で俺に勝てると思うな!」
黒沢カオル「俺だって居るんだからな!!(手で形を作って)はぁぁああっっ!!(ハイトーンヴォイスが響き渡る)」
村上てつや「お前等・・・霊能力者だったのかっっ!?」
酒井雄二「そうじゃなかったら、わざわざこんな危険な所に来ませんよ!!・・・・普通の人にこんな事頼むのも申し訳ないと思いますけど、あの2人(北&安)をしっかり守ってあげてくださいね。そのために刀を貸したんですから。」
DJバリ"K"〜ん「何人で来ようと無駄なんだよ!・・・さっき吸い込んだ時に仕留めなかったのがあだになったな。まぁ、優を助けるためにどっかのバカがあの機械を壊してくれたおかげだが。(笑)」
北山陽一「・・!!まさか・・・僕のせい・・・・?僕が優を助けるためにあれを壊したから・・・・こんな事に・・・・・・・?」
DJバリ"K"〜ん「弟のためにと思ってした事が、俺達を助ける事にもなったんだからな(笑)。・・・そのお礼に、お前の魂から喰ってやるよ!そしてオレはさらに強くなるんだ!!(黒沢・酒井の攻撃をかわして、北山の後ろにまわり込む)」
黒沢カオル「マズイ!!(北山に)早く逃げて!!!」
DJバリ"K"〜ん「5人目の魂いただきだ!!死ねぇ!!(北山の頭上に半透明の剣が数本出てきて、彼めがけて落ちてくる)」
ト書き「北山は慌てて逃げようとした。しかし足が言う事を利かない。」
DJバリ"K"〜ん「俺が傷を負わせたところは呪いにかかって使えなくなるんだよ!!そのままくし刺しだ!!」
酒井雄二「そうはさせるかっ!!(北山のもとへ猛ダッシュしながら呪文を唱える)・・・ト・・シャ・・ゼン・・ラク・・・ハン・・・はあぁ!!」
ト書き「剣を後数センチの所で止め、そのまま何らかの力で吹き飛ばす酒井」
酒井雄二「おとなしくしててください!!(北山を抱き上げて移動させ、なんとかバリから遠ざける)」
北山陽一「ご・・・ごめんなさい・・・・・僕の・・・僕のせいでこんな事に・・・・・・・・・(今にも泣き出しそう)」
酒井雄二「今はそんな事言ってる場合じゃないです。・・・コレをしっかり握っててください。(霊水晶を渡す)持ってる人の霊能力に応じて、バリアを貼ってくれます。コレならあなたの大事な幽霊くんも影響を受けません。(安岡に向かって)幽霊くん、悪霊か俺達に殺されたくなかったら、彼(北山)のそばから離れないでくださいね。」
安岡優「わ、わかりました!!(急いで北山のそばに行く)」
酒井雄二「(村上に)・・・・あなたもいいんですよ?こっちじゃなくても。」
村上てつや「武器を渡されて引き下がるのは俺の性分じゃねぇ!普通の人間の俺じゃ足手まといになるかもしれねーが、精一杯やらせてもらうぞ!!(刀を抜く)」
酒井雄二「・・・その心意気があれば十分です。俺は酒井、向こうは黒沢さん。・・・あなたは?」
村上てつや「俺は村上っていうんだ。」
DJバリ"K"〜ん「ほう?良い度胸だな。だが今はそんなオシャベリしてる暇など・・・無いはずだぞ!!(村上めがけまたしても半透明の剣を振り下ろす)」
村上てつや「こんなもの〜〜〜!!オリャ〜〜〜!!(そう叫んだ瞬間、刀が蒼い炎のようなものに包まれた)」
黒沢カオル「蒼い炎・・・・!!あの刀が蒼くなるのは、刀を使いこなせる者が持った時だけ。しかもその者は相当霊能力がある者・・・・・・まさか村上さん、すごい力を秘めてるんじゃ・・・・・・・・」
酒井雄二「(村上に)あなたはいったい…。」
村上てつや「ん?俺ぇ?」
DJバリ"K"〜ん「ただの人間だと思ってたが・・・どうやらかなりの力を持っているようだな・・・!」
黒沢カオル「ねぇ、何かすごいパワーを持ってるの?」
村上てつや「さあ?俺にはわかんねえよ。それより今はこいつを倒さねえとな。」
黒沢カオル「おれにまかせて!!!」
ト書き「再び死神のカマを取り出し、バリを攻撃する黒沢。」
黒沢カオル「このカマは俺の家に代々伝わるものだ!霊への物理的攻撃可能!!切り裂く事だって出来るんだよ!!(バリに向かってカマを振り下ろす)」
ト書き「青白い光が一直線にバリへと向かっていく。」
DJバリ"K"〜ん「ぐわっ!!(カマに切り落とされた片腕が、床に落ちながら消滅する)・・・く・・くそう・・・・・こんなカマ1本で・・・・俺が不利になるだと・・・・?俺の力より・・・・向こうの力が強いと言うのか・・・・・・?」
黒沢カオル「だから言っただろ?若いからってなめてると痛い目見るよ!ってね。今のお前の力じゃ、消滅した腕の再生は無理だ。このまま俺のカマに狩られるか、それとも素直に負けを認めて成仏するか・・・・さぁ、どうする!?」
村上てつや「いやぁ!カッコいいねぇ、そのセリフ!」
酒井雄二「村上さん、真面目にやってください!・・・言っときますけど、黒沢さんのカマで狩られた悪霊は存在すらなくなります。よく考えて答えを出すんですね。」
黒沢カオル「さぁ、どうする?その腕の痛みが普通じゃなくなってきただろう?悪霊にとってこのカマは死を意味するものだからねェ。」
DJバリ"K"〜ん「クッククククァアハハハハハ!お前達今までのヤツらとはひと味違うようだな!しかし!(力を集めるバリ)ハァ!!!!!」
村上てつや「うわっ!あっぶねぇ!!!(黒沢の腕をひっぱりよけさせる)」
酒井雄二「ぬおっ!!もう切れたぞ!!(怒)これ以上同情はせん!!悪霊退散だ!!!!」
ト書き「酒井は徐に何かを取り出す」
黒沢カオル「それって、この間作ってたヤツ…大丈夫なの?」
酒井雄二「…大丈夫…とはいえないかもしれないが…」
黒沢カオル「やるしか、ないってか・・・・・・」
酒井雄二「もう…この際仕方あるまい。」
村上てつや「何をするんだ??????????」
酒井雄二「この布のようなやつは、布ではなく無限に広がる空間なんです。この空間にくるまれたものはすべて無になります・・・。魂までも無くなりますよ。」
村上てつや「無って・・・・人間にも使えるってんじゃねぇだろうな・・・そんな危険なもん・・・。」
酒井雄二「それがわかんないんですよ。・・・だから離れてた方がいいですよ。いきます!!(布のようなものを投げる)」
DJバリ"K"〜ん「何だこれは(笑)。こんな布で俺を倒すつもり・・・・・(布が広がり包まれる)・・・なに!?な、なんだこれは!!体が・・・からだが・・・・・!!!(体が少しずつ消滅していく)」
酒井雄二「なんとか成功か・・・?・・・悪霊!お前は強くなりすぎた!そのまま無へ帰れ!!」
DJバリ"K"〜ん「く・・・くそ・・・・・・ぐわぁぁぁぁぁっ!!!!!(布らしきものが床に落ち、バリは完全消滅する)」
村上てつや「終わった・・・・終わったんだな・・・・・・。(ホッと胸を撫で下ろす)」
黒沢カオル「(北山・安岡に近付き)もう大丈夫だよ。安心して。・・・!!(このバリアの範囲・・・・・半端ない・・・この人もすごいパワーを秘めてるんじゃ・・・・・・・・)」
酒井雄二「(霊水晶は持ってる人の霊力に応じて、バリアの範囲や防ぐ力が変化する・・・・・ここまですごいバリアを貼れるとは・・・・・・・・)・・・もう大丈夫だから、霊水晶返してもらっていいですか?(北山に向かって手を差し出す)」
北山陽一「・・・・えっ?・・・あ、はい、すいません。(霊水晶を酒井に渡す)・・・色々迷惑かけてごめんなさい。僕のせいでこんな大変な事になっちゃって・・・・・・」
村上てつや「気にすんな。全員無事だったんだし。・・・・それよりお前、足大丈夫なのか?あの幽霊が、「傷を負わせたところは呪いにかかって使えなくなる」とか言ってたけど?」
北山陽一「はい・・・まるで神経が繋がってないみたいに動きません・・・・・。この片足はもう使いものになりませんね・・・・。」
酒井雄二「・・・・この程度の呪いならとく事が出来ます。動かないでください。(北山の前にしゃがみ、印を結ぶ)・・・イ・・・ヒョウ・・・シャ・・・ライ・・・レン・・・ハッ!!」
ト書き「・・・・・何も起こらない。」
村上てつや「おい、何も起こんねーぞ?失敗なんじゃねぇのか?」
酒井雄二「大丈夫ですよ。俺達はインチキ霊能力者じゃないんですから。(北山に)ゆっくり足を動かしてみてください。」
北山陽一「・・・・・(言われた通りにする)・・・あっ・・・・動く・・・・・・(手を付きながらゆっくり立ち上がり)・・・よかった・・・・足が動く・・・・・・ありがとうございました。(深くお辞儀をする)」
黒沢カオル「いえいえ(微笑)。・・・そういえば、お互いしっかりと自己紹介してなかったよね?・・・・俺は黒沢。こっちの酒井と一緒に、あちこちの悪霊を退治してまわってるんだ。」
酒井雄二「・・・で、俺がその酒井です。俺も黒沢さんも家が代々霊能力者で、悪霊退治を仕事にしてます。まぁ、普通の仕事をしている人も何人かいますけど・・・・。ほとんどの人が霊能力を使った仕事についてますね。」
村上てつや「へぇ〜、すげーなぁ(感心)。・・・あっ、俺は村上。ふっつーのサラリーマン。でも、こいつ等(黒沢・酒井)の話じゃ、何かすごい力を持ってるらしい。(酒井に)あっ、これ返すわ。(刀を渡す)」
酒井雄二「はい、どうも。・・・・(この刀は村上さんが持ってた方が・・・・・)・・・次はあなた達の番ですよ。(北山と安岡にどうぞと促す)」
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