-ゴスドラマ過去ログ:17901-18000-
一般人(女)「クッ……!意外と連携プレーがあるんだねぇ!バリから聞いていたのとは少し違うようだ!そこのボウヤッ、その男には呪いをかけた!どんどん体力がなくなっていくはずだよ!そのかわり私には力がみなぎっていくがねぇ!ククククウッハハハハァッ!」
安岡優「そんな・・・・・北山さん!!(涙目)」
北山陽一「大丈夫だよ、優。あの時とは違って、今の僕にはこのお守りがあるんだ(十字架を軽く握る)。呪いは効かない・・・・。効いたとしても、最小限に食い止める事が出来るよ。(微笑)」
黒沢カオル「(北山の言葉を聞き)そういう事だ!!はぁ!!!!(先ほどから唱えていた言霊で攻撃し、すぐに死神のカマを取り出す)」
酒井雄二「あなたは我々を・・・・・いや、北山さんを見くびり過ぎていたようですね。俺達が倒したバリって奴に何を聞いたかは知りませんが、北山さんはあの時と明らかに変わっています。なにしろ、「防御的な能力」に目覚めたんですからね。」
村上てつや「いい加減イライラしてたところだ!てめぇなんかぶった切ってやる!!(刀を抜く。まるで怒りに反応しているかのように蒼くなる刀)」
一般人(女)「くそぉ・・・・・あの男一人にここまでしてやられるとは・・・・・・・・」
酒井雄二「村上さん、反撃のときです!」
村上てつや「おぉ!!!」
ト書き「悪霊に突進していく村上っっ!!刀を脇腹めがけてなぎ払う!」
村上てつや「おりゃぁぁぁ!!!!」
一般人(女)「うぎゃぁっぁぁぁっぁぁぁっぁ!!!!!!」
村上てつや「よっしゃ、俺って天才。」
酒井雄二「自分に惚れ惚れしてないでください!(お札らしきものを数枚取りだし、悪霊に向かって投げる)・・・封印!!」
一般人(女)「(お札が体に貼り付く)うっ・・・・・なんだこれは・・・?力が・・・・入らない・・・・・・・!!」
酒井雄二「(ニヤリ)そのお札は、書いてある文字によって効果が違う。今お前に貼りついてるのは力を封印するものだ!黒沢さん、あとはお願いします!!」
黒沢カオル「まかせて!!・・・お前もバリって奴と同じだ!!無に帰れ!!(悪霊に向かって死神のカマを振り下ろす)」
村上てつや「・・・・・いつみても残酷だな・・・。」
黒沢カオル「これだって、しょうがないのさ。こっちが躊躇してると暴れ出すことがあるからね。」
安岡優「無に帰れ…か…。」
村上てつや「どうかしたか?」
安岡優「僕、どうなるんだろう・・・。」
北山陽一「心配いらないよ、優。僕だけじゃなく、皆もついてるから。」
酒井雄二「(黒沢に小声で)ちょっとまってください。生け捕りにして“あの方”について聞き出しましょう。」
黒沢カオル「(小声で)そうだね。“あの方”の情報がまだつかめてないんだったね。では!!(何かの印を組む)邪呪霊封印!!」
一般人(女)「ぐぁぁあおぉぉ!!!力がっ私の力が〜〜っ!!」
ト書き「どんどん小さくなっていく悪霊。収縮されて珠になる。」
村上てつや「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっ!!!!!!」
酒井雄二「何もそんなに驚かなくても・・・・。では・・・(珠にされた悪霊を小瓶に閉じこめ封印する)・・・これでよし。」
ト書き「酒井は小瓶をしまった。ふと安岡の方を見ると、まだ少し不安そうな表情をしている。」
酒井雄二「優くん、そんなに心配そうな顔をしないでください。”あの方”を倒して、あなたの呪いは必ず解いてあげますから。」
黒沢カオル「だからそんな顔しないで、ね?」
安岡優「酒井さん…黒沢さん…(二人の顔を見て)ありあと☆(ヤングスマイルを見せて、自分に言い聞かせるように心の中で)(北山さんの言った通りだ。僕にはみんながいれくれるんだ!)」
北山陽一「(安岡の頭を撫でて)それでいいんだよ、優。・・・・・(バリアを解き、壁にもたれかかる)」
村上てつや「北山、お前大丈夫なのか?ずいぶん顔色すぐれねぇみたいだけど。」
北山陽一「……大丈夫ですよ。(無理に笑顔をつくる)バリア解いたから前より体が楽…な…ん……(ゆっくりくずれおちるように倒れこむ)」
酒井雄二「北山さん!(しゃがみこむ)・・・呪いはかかってないが、ずいぶん疲れてるみたいだ。目覚めたばかりなのに、2度も「聖なる光」を使わせたのがまずかったか・・・・・。」
村上てつや「(北山を支えようと肩を持つ)なにが大丈夫だよ!無理に笑顔で安心させようとするなよ!!(村上の怒りと共に蒼い光が北山を包む)」
黒沢カオル「酒井、この蒼い光はもしかして…!!」
酒井雄二「そうです!間違いありません!!(北山さんだけじゃなく村上さんも・・・・・どうしてこんな力を持った人達が一般人として紛れていたんだ・・・・?)」
北山陽一「てちゃん?あれ?俺どうしたんだっけ?」
ト書き「蒼い光が消えると、北山の顔色は元に戻りすっかり回復していた。」
村上てつや「俺って・・・一体・・・?」
酒井雄二「蒼い光に蒼い刀・・・・・あなたも北山さんと同じように、霊能力者では珍しい力を持ってるようですよ。」
村上てつや「ええぇぇぇぇぇっっ!!!俺も北山と同じ力を???」
黒沢カオル「そうみたいだね。頼りにしてるよっ!」
村上てつや「どういう事だよ,酒井?」
ト書き「村上はそう言いながら酒井に詰め寄った。酒井は、「少し落ち着いて。」と言いたげな瞳で村上を見据え、ゆっくりと口を開く。」
酒井雄二「そうですね。まずその刀“蒼劉刀”についての事は以前お話したと思いますが、それにももう一つある感情によって違う力を引き出す能力があるんです。」
村上てつや「なんだ?その違う力って」
酒井雄二「それは相手の力をコピーする力です。」
村上てつや「コピーする力?」
酒井雄二「今は北山さんの力をコピーしているので回復の能力が使えるんです。“蒼劉刀”には使う人が熟練するにつれコピー能力が上がっていき、最後には自分の能力として使えるようになるんです。」
村上てつや「すげぇんだなぁ。この“せいりゅーとう”だっけ?刀は!で、ある感情ってのは何?」
酒井雄二「そっそれは………(人を思いやるための怒りや悲しみが発動する条件なんて言ったてなぁ。それに聞いたら熟練もしないし。)」
ト書き「考え込む酒井。しばらくして何か思いついたように手を叩く。」
酒井雄二「例えばですねぇ、ゲーム中キャラに変わった力があるけど何によって発動するのかは分からないものってあるじゃないですか。あれと同じですよ。(これで誤魔化せたかな?)」
村上てつや「ふ〜ん・・・よくわかんねぇけどとにかく使いこなせれば凄いんだよな?よっし,それなら頑張っちゃおっと!」
酒井雄二「(よし、誤魔化せた!)・・・・それから村上さん自身に、「攻撃的な能力」と「防御的な能力」の両方が備わっています。数十年に一人いるかいないかの大変珍しいものなんですよ。」
黒沢カオル「いくら蒼劉刀でも、自分が持っている能力と違う能力をコピーすると力が半減する。それなのに村上さんは、北山さんの「防御的な能力」をあそこまでコピーできたんだ。間違いなく両方の能力を持ってるよ。」
北山陽一「ホントにすごい回復能力ですね。・・・・・僕の力をコピーしたんだから、僕も頑張れば、同じくらいの回復能力が使えるって事なのかなぁ?」
酒井雄二「(北山の肩をぽんぽんと叩き)間違いなく使えますよ。まだ目覚めたばっかりだから、力のコントロールが上手くいってないだけです。」
黒沢カオル「それにしても、すごい2人が一般の人に紛れてたもんだよねぇ。俺や酒井なんかじゃ到底手が届かない力だよ。・・・・”蒼劉刀”に選ばれた、「攻撃・防御」2つの能力を持つ村上さん。純粋な「防御的能力」を持つ北山さん。・・・・・なんか自信無くしちゃいそうだな。」
ト書き「心なしか肩を落としている黒沢。」
北山陽一「でもあなたたちには『知識』がありますからね。頼りにしてますよ?」
村上てつや「そうそう。俺等にはいっくら力があっても、それを使いこなす頭がねぇもんな。・・・・このメンバーがそろって、初めて力が発揮されてると俺は思うぞ?だからそんなに肩を落すなって。」
安岡優「そうだよ、黒ポン♪」
黒沢カオル「みんな…ありがとう…(笑顔)」
村上てつや「で、、、どうするんだぁ?」
酒井雄二「早速こいつに話を聞いてみますか?(先ほどの小瓶を取り出す)」
黒沢カオル「・・・・・・・・・(険しい表情)」
北山陽一「たのしみですね(ニヤリ)」
酒井雄二「こ、こわ〜(北山を見て)」
北山陽一「ふふふふふ・・・・」
酒井雄二「北山さん…まだ壊れないでくださいね?」
北山陽一「大丈夫。僕はいつだって平然としてますよ。(眼鏡がキラーン!)」
酒井雄二「(全然平然としてないと思いますけど・・・・・・)・・・それじゃ、こいつに話を聞きますよ。(小瓶に向かって)おい!聞こえてるんだろ?」
一般人(女)「……………。(完全に無視している)」
酒井雄二「お〜い!!(怒)」
北山陽一「・・・・なんか腹立ちますね。(酒井から小瓶を奪う。すると北山の手から、光がうっすら放たれる)」
一般人(女)「うわ〜!!や、やめろー!!体が・・・・体が消えるーー!!!!」
ト書き「悪霊に対する怒りから、無意識のうちに「聖なる光」を使ってしまっている北山。光が弱いため北山自身には負担がかからないが、今の悪霊には十分すぎるほどの威力である。」
酒井雄二「北山さん!!ストップストップ!!(北山の手から小瓶を奪い取る)」
村上てつや「(北山の方を見て小声で)こいつ怖ぇ〜!(汗)」
黒沢カオル「う〜ん、普段静かな人間怒らせると、怖いよねぇ。…あのさ。こういう訳だから、悪ふざけなんかしたりすると。消えたり、成仏するより辛い目に合うから。正直に僕らの質問に答えて。自暴自棄になって、我がまま放題やると、便所の神様に明け渡すからね。」
一般人(女)「・・・・・・・・・・・・・・それだけは・・・・・やめてぇ〜・・・・・」
ナレーション「彼女には便所の神様にトラウマがあるようだ(爆笑)」
安岡優「でもトイレの神様って大切なんだよね…。」
村上てつや「あぁ?なんだそれ?便所の神様って、弁天じゃねーの?…(考え中)…便所の神様…ってトイレットペーパーの事か?もしかして…」
酒井雄二「ちがいますよ。トイレの神様は女性が安産祈願するためのものなんです。なぜ安岡君が大切におもってるのか一度じっくり聞いてみたいですねぇ。」
安岡優「へっ?」
黒沢カオル「ちょっとみんな〜。話ズレてるよ〜(脱線させた張本人のセリフか…?)」
村上てつや「はぁ・・・まったく・・。こいつに話聞くんだったよな?」
北山陽一「さっきは何が起こったか知りませんけど、もう一回僕が瓶を持ちましょうか?」
安岡優「自分で何をやったか知らないなんて・・・・・(悪霊に)辛い目にあいたくなかったら、素直に話した方がいいよ。北山さん、マジで怒ってるみたいだし。」
酒井雄二「北山さんはまだ力のコントロールが出来てませんからねぇ。あまり怒らせたら、あなたを一瞬で消し去ってしまうかも・・・・。」
一般人(女)「(想像する)・・・・ゾクッ!!それだけは・・・・・・・」
黒沢カオル「はいはい、北山さんは小瓶に近付かないでね。悪霊が怖がっているからね。(また触ろうとする北山をたしなめる)」
村上てつや「悪いけど、俺もいい加減腹立ってきたところなんだ。・・・・これ以上じらすようなら、俺も容赦しねぇぞ。」
一般人(女)「…話すよ。話せばいいんだろ!?(何故か逆ギレ)」
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