-ゴスドラマ過去ログ:18101-18200-
ト書き「竹内は何か術を唱えた。彼の影から5つの物体が這い出てくる。」
マネージャー竹内「私の分身であるこの影を、お前等に1つずつくれてやる。影に負ければ呪いがかかり俺のしもべだ!やれっ!!」
ト書き「5つの影が襲いかかってくる。村上に1つ、黒沢に1つ、酒井に1つ。しかし北山には・・・・・・」
酒井雄二「しまった!!(北山さんには優くんがいる。という事は、襲いかかってくるのは2つ。いくら聖なる光が放たれてても、今の彼には1つだって消滅させるのは無理だ!)(慌てて北山の方へ行こうとする)」
マネージャー竹内「行かせるか!!(酒井の目の前に影を移動させる)・・・・ダメだよ、1人1つなんだから。そこで戦いながら、北山が弱って最後には私のしもべとなる所をじっくりと見てな。(高笑い)」
村上てつや「くそっ・・・・・北山!!(蒼劉刀を抜いて戦い、隙があれば北山の方へ行こうとしているが、あまり効いておらず隙も無い)」
黒沢カオル「何なんだよ、この影!カマが全然効かない・・・・・。北山さーん!!なんとか頑張ってー!!」
安岡優「(一人ひとつの影ということはもしかして……)北山さん!僕(テディベア)を酒井さんか黒沢さんに投げて!!」
北山陽一「ゆ、優・・・ゴメン・・・・考えてる事は分かる・・・・僕だって出来る事ならそうしたい・・・・・。でも・・・今の僕にはそれすらも出来・・・な・・・・・(片膝を付く。少しずつ弱くなる聖なる光)」
安岡優「北山さん!!(光が弱くなったので、姿を現せれるようになった)しっかりしてよ!北山さん!!」
北山陽一「優・・・・たとえ優を投げたって、今の僕には1つだって影を消滅させる事は出来ない。結局僕は、あいつのしもべになるしかないんだ。・・・・それならいっそ影を2つ僕に取り込ませれば、しもべになるのは僕だけで済むよ。(消えかかる光)」
安岡優「ぼ、僕どうしたらいいかわからない・・・・」
北山陽一「いいんだよ、優。優は何も心配しなくていい(優しい声で微笑み、テディベアを自分の後ろに置く。その時光が完全に消えた)。・・・・僕があなたのしもべとなりますから、優とみんなは助けてあげてください。」
村上てつや「北山!!てめぇ何言ってんだよ!?コイツがそんなの守るわけねぇだろ!!」
黒沢カオル「コイツの魂胆は北山さんをしもべにして俺達を殺させる事だ!そんな頼みを聞いてもらえるはずは無い!!」
北山陽一「・・・・そうなった時は、僕をひと思いに殺してくれて結構です・・・・・・。(「やれよ!」と言わんばかりに竹内を睨みつける)」
マネージャー竹内「ククククァッアハハハハハッ!!自分はどうなってもいいから、みんなを助けてくれ?美しき友情だな。・・・・そんなに私のしもべになりたいなら望み通りならせてやるよ!行けっ!!(北山の前にいた2つの影が、北山目掛けて飛んでいく)」
北山陽一「「うわああああああ!!」」
安岡優「北山さん…っ!!!」
ト書き「苦しむ北山を前に、黒沢は、影の攻撃をかいくぐると、北山に駆け寄りながら、左右の指にはめられた指輪を抜いた。」
黒沢カオル「…っし…解除終了… 雄二!陽一!てつ!バリア死ぬ気で最大出力!ヤスはテディベアに戻って!…行っくぞー…『エーテルちゃぶ台返しっ!』」
ト書き「その言葉に、酒井以外呆気に取られ、動きが止まる。その間に、酒井は素早く村上と北山の丁度まん中の位置に立って符を取り出し、霊力を込めた。 黒沢は横目でそれを見届けると、腰を落とし、床を殴りつける。」
効果音「ミシミシ・・・ドコッ!!バキバキバキッ!!!」
マネージャー竹内「なっなにが、グァァァ、グゲェー!!」
黒沢カオル「なにがって、なにをしたのもわかんないの?(バッカじゃなーいという顔で)」
ト書き「竹内は気が付いた。周りにいた影はすべて消えていることに。」
マネージャー竹内「ぐっ・・・・がぁっ・・・・・・な・・ぜ・・こんな・・・やつ・・にこんな・・・っぐっ・・・・ち、ちから・・が・・・・・・っ・・・・・・・」
黒沢カオル「『エーテルちゃぶ台返しっ!』の威力はすごいでしょ?最後に「な〜んちゃって」を入れるともっと発揮しますよ!(なぜか酒井にむかって胸を張る)」
酒井雄二「(なんてマニアックな)そういうわけで(何がどういう訳?)、村上さんちゃっちゃと片付けてください。」
村上てつや「オレは「な〜んちゃって」が入ってる技を見てみたいけど(笑)」
安岡優「僕も見てみたいなぁ(笑)」
黒沢カオル「今のみんなのバリアの力だと怪我しちゃうからダメぇ。」
村上てつや「そんなにすげぇのかよ!?」
黒沢カオル「うん。だから指輪で制御してるんだもん。」
安岡優「・・・絶対その指輪はずしちゃダメだよ、黒ぽん。」
黒沢カオル「わかってるよ・・・(^−^;)」
マネージャー竹内「ク・・クククク、これで・・・勝ったと思うなよ・・・・!!」
村上てつや「その体でよくそんな事が言えるな!!」
マネージャー竹内「フッ・・・確かにすごい攻撃だ。影を一瞬で消し去った事もほめてやろう。・・・・しかし、一足遅かったな。北山にはもう影が入りこんでいるんだよ!」
黒沢カオル「なんだって!?・・・・北山さん!!(ビックリして北山の方を見る)」
マネージャー竹内「確かに、私が死ねば呪いは消える。・・・だがな、影の呪いは、死ぬ前に命令された事をやり遂げてからじゃないと解けなくなるんだ!私が死んでも、北山が勝手にお前等を殺してくれるんだよ!!」
酒井雄二「それなら命令する前に倒せばいいんだな!!はぁ!!!(竹内に向かって攻撃)」
マネージャー竹内「クッ・・・!(力を振り絞りなんとか避ける)・・・北山!命令だ!そいつ等を殺せ!!絶対殺すんだ!!!・・・・・・ぐはっ・・・・さぁ・・・やれ・・・・北・・山・・・・・・・・(その場に倒れそのまま死んでしまう)」
安岡優「北山さん…(真っ直ぐに北山を見つめる)」
北山陽一「・・・・・・・・・・・(安岡の首を片手でいきなり絞めつける)」
安岡優「うっ・・・・・き・・・た・や・・ま・・・・・・さ・・ん?」
北山陽一「・・・・・・・・・・(少しずつ力を入れ、そのまま安岡を持ち上げる)」
村上てつや「北山!やめろ!!(手を離させようとする)・・・手が全然離れねぇ・・・・・何なんだよ、この力は?こんなの人間じゃねぇぞ!」
酒井雄二「目も正気じゃありません!間違いなくこれは呪いの力・・・・・」
黒沢カオル「酒井さん!彼の意識を回復させて自分の中の影と闘ってもらいましょう!皆、北山さんを押さえて!!!ハァッッッ!(光りを凝縮させたものを北山の体に打ち込む)少し手がゆるんだ!優くん離れて!!」
ト書き「しかしなぜかはなれようとしない安岡」
黒沢カオル「優くん!?・・・優くん離れて!君は、あいつが死んだから人間に戻ったんだよ?このままじゃホントに死んじゃうって!!」
安岡優「そんなの・・・わかってる・・・・・でも・・・でも・・・・・!!(苦しいがそれでも離れようとしない。目には涙が溜まっている)」
北山陽一「……優……はっ離れて!…お…願いだから…。僕っ…の意識がある…うちに……僕の…手…で優を殺さ…せないで……。」
酒井雄二「意識が戻った!(北山と安岡を無理に引き離す)至言命汝……龍刻冥府陣!!!(北山の周りに術が展開される)」
北山陽一「うぐっ!!うわぁぁっ!」
酒井雄二「みなさんもご一緒に!!!」
村上てつや「く・・・っ・・・すまねぇ,北山・・・!!」
安岡優「北山さん!北山さん!!北山さーん!!!(泣き叫びながら駆け寄ろうとする安岡)」
黒沢カオル「優くん!(安岡の手を掴んで引き止める)」
安岡優「でも北山さんが…!!」
ト書き「呪いがとけたせいか、北山がぐったりと横になっている…。」
酒井雄二「しばらくは近寄らないでください。呪いは解けてると思いますが、なにぶん元が強力なものなので、また支配されてしまうかもしれません。」
黒沢カオル「あの影が2つも入り込んじゃってたからねぇ・・・。呪いを解いたつもりでも、一時的に封じ込められただけかもしれないし・・・・・。念のために結界を張っておこう。」
ト書き「そう言うと黒沢は、なにやら唱え始めた。すると、北山のまわりに半球状の結界が張られる。」
黒沢カオル「ふぅ、これでもう大丈夫♪」
村上てつや「黒沢・・・・大丈夫なんて言うのは、北山がちゃんと助かってからにしろよ。・・・・ほら。(村上の指す方向には悲しそうな顔をしている安岡)」
黒沢カオル「ああ・・・ごめん失言だった・・・。」
安岡優「北山さん…(泣)」
酒井雄二「(安岡に近寄り)優くん、安心して。たとえまた北山さんが呪いのせいで襲ってきても、絶対君を守るし、必ず彼を元に戻して見せるよ。約束する。」
安岡優「酒井さん…(;;)」
酒井雄二「(頭を撫でる)・・・・優くんは北山さんの事を大事に思ってるんだね。すごい絆の深さを感じるよ。」
安岡優「ありがとっ!!だって僕、陽ちゃんの事大好きだもん☆★☆」
酒井雄二「そっか。まるで本当の兄弟みたいだね。」
村上てつや「そういえば優、お前って家族はどうなんだ?・・・お前呪いにかかってたから、聞くのも悪いと思ってたんだが、人間に戻れたんだからもう聞いてもいいだろ。北山みてぇに行方知れずか?それともちゃんといるのか?」
安岡優「実は・・・・・・」
酒井雄二「あ!!そ、それって、北山さんと同じだ!!(安岡が取り出した物を指差して驚く)」
北山陽一「くっ、…始めに言いませんでしたっけ?」
安岡優「北山さぁ〜ん♪」
黒沢カオル「(小声で)優くん、まだ近付かないでね。」
ト書き「やんわり、手で安岡を制し、黒沢は安岡の持っている物を注視した。」
黒沢カオル「それ・・・・・北山さんのみたいに霊水晶の力は感じないけど、形は同じネックレスだよね?」
安岡優「うん、そう。僕のは霊水晶みたいなので出来てないから、何も起こらないただのアクセサリーだけど・・・・。形はほぼ同じだよ。」
村上てつや「形のほぼ同じネックレス?・・・って事は、お前と北山って・・・・・・・・」
酒井雄二「…それって、考え過ぎじゃないですか?この型なら、幾らでも出回っていそうだし…せいぜい、同じ物に手を加えたんだなって事じゃないんですかね?」
村上てつや「う〜ん・・・・・優、どうなんだよ?お前の家族について。」
安岡優「僕は・・・独りだった・・・。」
村上てつや「生まれた時からか?」
安岡優「うん・・・そう・・・・。北山さんと同じで、親の顔も知らないし生まれた場所も知らない・・・・・。気がついたら1人で、呪いをかけられてて・・・・・・・・」
北山陽一「うっ・・・」
安岡優「ど、どうしたの?北山さんっ!」
北山陽一「あ、頭が…子供のとき…優…ダメだ、行っちゃダメだ…」
安岡優「そんな…。陽一!…大丈夫!?」
村上てつや「は・・・・?お前ら何言ってんだ・・?どうしたんだ?!」
黒沢カオル「北山さん!?・・・ね、俺の手握って、大丈夫だから、ね?」
北山陽一「うん…。」
ト書き「黒沢の手を握る北山。何故か安岡が黒沢の空いている反対の手を握る。その途端黒沢の体が輝きだす。」
村上てつや「ええええぇぇぇぇ!?」
黒沢カオル「ほら、もう大丈夫。ね?(にこっ)」
酒井雄二「…北山さん?大丈夫ですか?…。ほんとにもー…指輪、外したまんまで、回復術を無意識に使うのは止した方が良いですよ。…体力消耗してたから、良かったけど…上限越えてたら、北山さんの肌や髪がつやつやになってるぐらいじゃ収まりませんからね?」
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