-ゴスドラマ過去ログ:19101-19200-
安岡優「なに??村上なの????」
村上てつや「俺じぇね〜〜〜〜」
安岡優「????」
村上てつや「いや、構外に出れたのか?」
安岡優「一応・・・。校舎外には出てるんだけど、敷地の外には出られそうもないんだ。まわりが警官や先生だらけで・・・・・。」
村上てつや「そうか。じゃあ敷地の外には当分出られなさそうか・・・」
酒井雄二「北山さんも一緒なんですよね?(・・・北山さんなら抜け道を知っているかも)村上さん!電話を変ってください!」
ト書き「村上、酒井携帯を貸す。」
酒井雄二「もしもし!!北山さん、其処に居ますか?」
安岡優「あっれ〜?酒井?俺は安岡だけど、北山にかわってほしいの?・・なんで?俺じゃダメなの?(←楽しんでます)」
北山陽一「安岡さん…素直に代わってください。」
安岡優「はいはいっと。今代わるから〜(と、言って北山に電話を渡すと、会話を聴く為に又も耳を近付ける。)」
北山陽一「もしもし?酒井さん?北山ですけど。」
酒井雄二「あ、北山さん?(やっと代わってくれたよ…まったく)あのさ、あなた何か抜け道かなんか知りませんか?」
北山陽一「…幾つか知ってますけど。美術棟からだと遠いです。…そこに移動するまでに捕まるとも限りませんし。院に進んだ先輩が言ってた道が…今の所一番近いんですけど。今も使えるか判らないのがネックですねぇ…。」
酒井雄二「その先輩が言ったルート聞かせてもらえますか?」
北山陽一「この道が最善のルートだという保証はないのですが。この道はもともと問題があって…。それでもいいですか?」
酒井雄二「・・・可能性があるなら、それにかけてみるのはどうですか?」
北山陽一「そうですね。かけてみましょう!!」
黒沢カオル「ねえ、酒井。北山って今、美術室にいるの?」
酒井雄二「いえ、美術室からは出れたみたいです。これから抜け道を使って、敷地の外にいくみたいですけど・・・それが使えるかどうかが問題みたいです。」
北山陽一「えーっとですねぇ…その道っていうのが………(小声) 元の、教員駐車場入り口で…鉄柵で閉じられてるんですが、構内緑化運動とやらで、植林されてるんです…。」
酒井雄二「無理っぽいか・・」
黒沢カオル「ねえ・・・北山達はまだ美術棟の近くにいるのかな?」
酒井雄二「近くですか?えーっと・・・もしもし?まだ美術棟の近くいます?えぇ・・・・あっ、黒沢さん、いるみたいなんですけど、何かあります?」
黒沢カオル「確か・・・・美術部の先輩に教えてもらった抜け道が美術棟近くにあるんだよ。(記憶を辿るように・・)あのさ、美術棟の入口の扉を出て校舎を右づたいに歩いて行くと、小さな古びた物置小屋もどきがあるの知らない?」
酒井雄二「あっと、美術棟の入り口の扉を・・・黒沢さんに代わります。それとも聞こえましたか?」
北山陽一「お願いします。」
黒沢カオル「じゃぁねえ、もう一度言うよ?美術棟の入口の扉を出て校舎を右づたいに歩いて行くと、小さな古びた物置小屋もどきがあるの。北山知ってる?」
北山陽一「ん〜・・・・っと・・・あっ、はいわかります、大丈夫です。」
黒沢カオル「そこからなら10秒も歩かないで大学の外出れるよ。大学近くの、でっかい画材屋の目の前に出るから。」
北山陽一「そうですか。わかりました、ありがとうございます。(電話を切る)・・・安岡さん、今の会話、聞こえてましたか?」
安岡優「うんだいだいわかった」
北山陽一「それじゃ、行きますよ。」
ト書き「美術棟まで引き返す2人。その頃村上・酒井・黒沢の3人は。」
村上てつや「俺たちはどーすりゃいいんだ?」
黒沢カオル「画材屋さん。(主語等省いて話す黒沢)ところでここから学校にはどうやって行くの?」
酒井雄二「我々も出るんですか?・・・しかし、それはマズくはないでしょうか?仮にも御尋ね者になってる訳ですし、北山達が来るまで待っていた方が良いのでは?」
村上てつや「待つなんてできねーよ!」
黒沢カオル「そうだよ〜!!(なんだか乗ってる??)」
酒井雄二「でもですね、村上さん。方法がないんですよ。北山・安岡はそんなに目立つ風貌じゃありませんが、僕と村上さんはあきらかに目立ちますよ。」
村上てつや「・・・・・・・・(なにも言えない)」
黒沢カオル「もう!なんだって2人とも、そんな派手な風貌してるのさっ!(←もう無茶苦茶です・笑)」
村上てつや「しょうがねーよ!!」
酒井雄二「今まで逃げる生活していた訳ではないですからね。個性ぐらい出してもいいでしょう。(ドレッドヘアを指差す)村上さんは風貌・雰囲気からして無理ですがね。」
村上てつや「この風貌じゃいくらなんでもバレるよなあ・・(あきらめ)」
北山陽一「何をモメているんですか?・・・・あ、鍵が開いていたので勝手にお邪魔しましたよ。(3人がモメてる間に、アパートに到着してしまったらしい北・安ペア)」
ゴスペラーズ「酒・村・黒)・・・・・いつの間にっ・・・」
北山陽一「いや、黒沢サンのおかげで助かりましたよ。まさか、あの物置小屋の裏のフェンスがはずれるなんて、灯台下暗しってやつですね。あんな場所普段は使わないとはいえ、校内の抜け道はほとんど把握してたつもりなのに、いや俺とした事が本当盲点でした・・」
安岡優「あ〜疲れた〜♪(と言う割りに楽しそう)」
黒沢カオル「あのね。便利だからだぁれも修理しろって申請しないのな。あそこ。だって、普通なら玄関通って、ぐる〜っと大回りしなきゃなんないんだけどさ。あそこ使えば、断然早いじゃん。あそこ使って弁当屋行く奴も居るしね〜。」
村上てつや「しょっちゅうやってそうだよな。足とろそうだし、ちゃんと歩いてたら人気の弁当なくなりそうだもんな。」
黒沢カオル「どーいういみだよぉ。」
村上てつや「そーいう意味だよ(ニヤリ)」
北山陽一「まあまあ、とにかく逃げ出すことは出来たんですから。・・・これからどうするかが問題ですよ。」
黒沢カオル「ZZZ〜(寝てる)」
ゴスペラーズ「(黒沢以外)寝るな!!」
黒沢カオル「ふぁ〜あ・・・・ん?なに?俺なんかやった?(寝ていた事にも気付いてない・・・・・)」
村上てつや「・・・・・今無性にスマキにして川に放り込みたい気分なんだが。」
安岡優「いつもこうだから気にしないで。・・・・こんな事で怒ってたら、この先黒沢とやってけないよ?」
酒井雄二「まぁ、このテンポに我々が慣れたら良いんでしょう。…それより、爆弾ですよ。これ。戦時中だと、食える物で作ってたから食えたらしいんですけど。さすがに今は自殺行為でしょうなぁ…」
北山陽一「確かに。まず、この爆弾をどう処理するかが問題ですよね。まさか、ごみ箱に捨てる訳にもいきませんし・・う〜ん・・・」
黒沢カオル「食べちゃう。」
安岡優「・・・・薫なら、食べられるかもね。」
村上てつや「一度食べさせてみるか?」
北山陽一「う〜ん、火薬のとこはおいしいかもしれませんね。威力の有るやつはいい火薬使いますから。」
酒井雄二「(今回はまとめ役にならないぞと心にきめ、酒井ものる)では火薬を食べさせましょうか。」
北山陽一「貴方までノッてしまったら、誰がまとめるんですか・・(苦笑)しかし・・爆弾処理も問題ではありますが、冷静になった今・・誰が何の目的の為にあんな場所に爆弾を仕掛けたのか、その事の方が明らかに大問題のような気がしませんか?」
酒井雄二「確かに。・・・でも、今の状態じゃ、我々が僕弾を仕掛けたと思われてても不思議はないだろうし、そうなると普通に出歩く事だって難しいですよ。」
北山陽一「あんな行動取ったら誰だって怪しみますって。・・・・今頃は先生方から話を聞いて、大学の近くに張り込んでるかも。爆弾騒ぎに何らかの形で関与している重要参考人として、身柄を確保しようとね。」
酒井雄二「はぁ〜・・・(溜息)これじゃもう大学には行けませんな。・・・こんな状況じゃ、「誰が何の目的で爆弾を仕掛けたのか」だって調べるのは難しい。・・・・・これからどうするんですか?北山さん。(結局まとめ役っぽくなっている酒井)」
安岡優「俺等が御尋ね者にならなきゃいけないなんて、なんか納得いかね〜・・よく考えたら、俺達が学校を救ったも同然じゃん!いっその事、この爆弾もって警察に殴りこむってのは?」
北山陽一「・・・それやったら、証拠持って自首しに行くようなものですよ?警察が、「俺達が解体しました」っていうのを信じるとは思えないし。」
村上てつや「明らかに危険人物から悪い方向にランクアップするだけだぞ? …しゃーねーなぁ…爆弾の火薬自体は、知り合いの発破屋にでも引き取って貰うとして。警察以下その他には、頑として「えらい形相で追っかけられたら逃げるのは人間の心理だ!」とでも言い張るか?…やましい事でもあるんだろって言い寄られるか五分だけどよ。」
黒沢カオル「それで事がすむとは思えないよねえ。だけどさ・・俺等の身の潔白を証明しないと、爆弾をつくった犯人を見つける事もできないしね〜。」
北山陽一「そこはもう、「なんとか理解してもらって、身の潔白を証明してから犯人を探す」のか、「犯人を見つけて自分達の身の潔白を証明する」のかですよ?」
酒井雄二「身の潔白を証明するのが先か、犯人を見つけるのが先か・・・・・・どっちにしても、辛い状況なのは変わりませんね。どうしますか?みなさん。どっちを先にします?」
安岡優「身の潔白…ねぇ。犯人見つけるにしても、証拠は大学に出された犯行声明と、爆弾の二つ。これから考えてかないとね。…犯人も見つけずに噂が立ち消えになるまで待つって手もあるけど。それは嫌でしょ?皆さん。…黒沢はそっちの方が良い?」
黒沢カオル「安岡はそっちの方が良い?(話聞いてないのでオウム返し)」
安岡優「…(もうあきらめて)俺としては、犯人見つけて俺らの身の潔白を証明するのが妥当だと思うんだよね。酒井さん、この爆弾って材料とか簡単に手に入るもんなの?まずそこから考えてみない?大学で有名なやつらがこんなにいるんだし、退屈はしないと思うよ。」
酒井雄二「そうですねー…基盤に明るくない人間だってのは判ります。ハンダ付けしてる基盤が、凄い汚ないんで。これで、正確に動いてたのが不思議ですよ」
村上てつや「素人か…学校関係者だとすると理工系はシロか。」
黒沢カオル「他に何学部があった?俺自分のしか覚えてないから。」
安岡優「爆弾作りに対してヘタな知識をもってるヤツかぁ・・・。」
酒井雄二「普通、爆弾なんて作ろうって思わないですよ・・・あれ?この部品・・・」
ト書き「とっくりひっくり、爆弾に付けられていた装置やら部品を眺めていた酒井が、何かを発見して声を上げる。」
黒沢カオル「どうしたの?酒井。」
北山陽一「何か見つけたんですか?」
酒井雄二「いえ、ちょっと待って下さい?・・・えーと、電話番号どこやったっけ・・・。すいません、ちょっと確認してみます。」
ト書き「そう言いながら携帯を取り出し、他の4人から少し離れた所に立って何処かに電話をかけ始める。他の4人は、酒井の言葉に全神経を集中させた。」
酒井雄二「あ〜、もしもしぃ。酒井ですけどぉ。(電話でお話し中)」
一般人(男)「(店員)酒井さん!いつもありがとうございます!」
酒井雄二「ちょっと、聞きたいことがあるんですけど時間いただけますか?」
一般人(男)「いいですよ。なんですか?」
村上てつや「なんだあいつ、俺らに秘密で話すことでもあるのか!(バット立って酒井の方に行こうとする)」
安岡優「(村上を制して)やめなって。」
黒沢カオル「電話の邪魔しちゃいけないって親に習わなかったの?」
村上てつや「親に習うわけねぇだろ!!俺の親は俺が電話してるときにじゃまして来る人だったし…。」
安岡優「なるほどね〜」
黒沢カオル「ぢゃ、僕が教えてあげるから!電話の邪魔をしてはいけませんっ!!!」
[TOP|NEXT|BACK]