-ゴスドラマ過去ログ:19201-19300-
酒井雄二「(騒いでいる?4人の方を振り返って)だぁ〜!!もう!電話の邪魔しないでくださいよ!!(電話の相手・一般人(男)に)すみません、うるさくて…。」
一般人(男)「いや、いいですよ。で…何ですかね?」
酒井雄二「あ、は、はい・・。」
村上てつや「むっす〜・・・(怒られて不機嫌)」
北山陽一「・・・・酒井さん、さっさと電話終わらせて、我々に説明してください。いつ爆発してもおかしくないですから。(苦笑)」
酒井雄二「すぐ済ませますから、ちょっと待ってください。(電話の相手に)もしもし?・・・あのですね。そっちで扱ってる部品について聞きたかったんですけど・・・・・。」
一般人(男)「部品ですか?そうですねえ・・・いっぱいありますから・・・。どのようなものの部品ですか?」
ト書き「酒井は部品の型番等詳しく話す。」
酒井雄二「コードなんですが・・・(型番を見て)・・・確か”Gー55”って特注品でしたよね?」
一般人(男)「あー、はい。」
酒井雄二「特注品を取り寄せてもらう時に・・・住所や氏名を明記してましたよね?」
一般人(男)「ああ。特注モノだからね、注文書に全ての記入をしてもらうようにしてるけど・・・それが、どうかした?」
酒井雄二「非常に無理だと判り切ってて…お願いしたいんですが、その人の注文書…見せて戴けませんか? あの…俺の清廉潔白な身が汚されるか否かの瀬戸際なんです。」
一般人(男)「(困惑した店員の声)でもねぇ。こちらも守秘義務があるんでね。これが守れないとお客様の信頼を失っちゃうんですよ。」
酒井雄二「そこをなんとか!・・・あの実は大学内に爆発物が仕掛けられていたんです。で、それを分解したんですが”G−55”が使用されていて・・・!協力をお願いします!!」
村上てつや「ええい!貸せっ!(頼み込んでいる酒井から電話をひったくる)・・・おい!コッチはな、無実の人間が刑務所にブチ込まれるか・ブチ込まれないかの瀬戸際に立たされてるんだよ!人が困ってるって時に、助けてやろーって思いやりはねーのかよ!?おいっ!」
一般人(男)「分かりましたよ。大きな声ダサクテモ」
酒井雄二「だあ!このバカ者〜っ!!(再び村上から電話をひったくる)スミマセンx3!!ウチのバカ者が、とんだ御無礼を・・・(汗)・・は?教えていただける?!本当ですか!」
黒沢カオル「よかったね〜、酒井。むぐむぐ。(いつのまにか食べ物食べてる黒沢)」
酒井雄二「…はい、それでは。閉店後に伺わせて戴きます。はい…失礼します。………って、あんた何、ヒトの…って…なんだ、安岡の鯛焼きじゃないですか…。安岡、良いんですか?一つと言わず、匂いで察するなら、甘いの以外殆ど食われてますけど…。それにしたってどうやって見分けてるんだか。」
黒沢カオル「悪いけど俺、料理に関しては自信あるんだ。こんなの見分けるなんて、造作もないよ。」
安岡優「黒沢はねぇ…なんてったかな。とにかく、有名な学者さんと同じ様な観察眼持ってんだってさ。普通じゃ、顕微鏡使わないと見れない様な部分まで、精密にデッサン書けるし。人物画とか写真と見間違うぐらい凄いらしくてさ。あぁ…もう、あんこかクリームしか残ってないやぁ…食べる?」
村上てつや「食う…けど。喉つまりそうだな。…これ、こしあん?つぶあん?ねりあん?」
安岡優「鯛焼きと言ったらつぶあんでしょう!」
ナレーション「えーーーーーーーーー私こしあんの方が好きですぅ。酒井さんもその方がいいと思いますよねぇ?」
北山陽一「(無視←意外とクールな北山氏)鯛焼きの観察力もよろしいんですが・・酒井サン、できたら電話の内容を詳しく教えていただけますか?しかし村上サンが電話取った時には、正直「終わった・・」と思いましたが・・・いや、心の広い店主で何よりでしたね(微笑)」
酒井雄二「ああそうですね。ええ〜っと」
ト書き「さきほどの経緯を皆に話す酒井。」
村上てつや「じれったいなぁ〜〜!早く俺達に話してくれよぉ〜〜〜!!!」
酒井雄二「今説明してる最中じゃないですか!ちゃんと聞いてくださいよ!」
黒沢カオル「そうだよ。もぐもぐ>まだ食べてる」
酒井雄二「あぁもぉ…普通だったら、店頭に並ばない特注部品らしきものがあったので、一応顔なじみの店に品番で確認しました!そしたら、『買った奴?居るよ(低音ヴォイス)』との事だったんで、住所等を教えて貰える事になったんです!以上!…今6時ですよね…閉店時間までもう少しですから、俺、そろそろここを出て店に向います。」
ト書き「鯛焼きを一匹掴んで口に運ぶも、中身がチョコレートだった為、『うわぁ…』という表情で身支度を始める酒井」
村上てつや「酒井ぃ、お前それ最後まで食べろよ。」
酒井雄二「食いますよ…。…うわ…チョコまんのチョコと同じ味がする…」
黒沢カオル「たべものは大切にね〜」
安岡優「(手をひらひらして)いってらっしゃ〜い。」
北山陽一「何かあったら連絡してくださいね。」
酒井雄二「うぃ〜っす」
ト書き「酒井は中身がチョコレートの鯛焼きを食べ終えてから外に出た。行く先はもちろん、いつもお世話になっている部品店。・・・とその前にパン屋で菓子パンを購入・・・。」
酒井雄二「ん〜うまい。(菓子パンを食しながら)」
ト書き「先ほど食した鯛焼きの味が、菓子パンに紛れる。」
酒井雄二「もう少し考えて鯛焼きは買ってもらいたいものです。だいたい・・・・・・(ひとりごとを言いながら歩いている間にお店に着く)」
ト書き「すると、後ろから付いて来るものがある。」
酒井雄二「ん?なんだ?」
BGM「みゃ〜♪」
酒井雄二「ねっねこぉ!?(おもわず触ろうとする)・・はっ!!いかん!今は猫にかまってるヒマはないんです!ないんですが・・・・。」
黒沢カオル「さぁ〜かいっ!俺も連れてって♪(猫をさわってる酒井の背後からいきなり現れる)」
酒井雄二「おぉっ!!ビックリしたぁ〜〜…。もぅ。ビックリさせないで下さいよ!!」
黒沢カオル「いいじゃん、俺も気になるし・・・。ダメ?」
酒井雄二「い、いや良いですけど・・・・・・」
BGM「(酒井の手をなめて)みゃ〜みゃ〜♪」
酒井雄二「うっ・・・・・(猫を抱きしめ)やっぱりほっとけない!!」
BGM「ぺろっ(酒井の頬をなめて)にゃ〜んっ!」
黒沢カオル「かわいいね、この猫。」
酒井雄二「…(鼻の下伸びてます)」
BGM「(黒沢にも駆け寄って、頬をなめて)にゃ〜ん♪」
酒井雄二「naxtu」
黒沢カオル「・・・(酒井を無視して、酒井と同じく鼻の下が伸びています)」
BGM「にゃ〜〜ん♪♪(とってもうれしそうvv)」
酒井雄二「(猫から離れる)だ〜〜〜っ!!ここで時間潰してはいけないんですよ!!店に入りますよ!(黒沢から猫をとりあげる)」
ナレーション「ちっ、酒井さんいっちまいやがんの。」
ト書き「・・・・・やれやれ。イタズラはほどほどにしないとキッス遠ざかりますよ〜。ゴホン!・・・話進めますね。店内に入った酒井は店長に住所を確認していた。」
一般人(男)「あのね・・・今回は、なんか事件が関わってるみたいだし、特別に確認するけど、ウチも一応客商売だからね・・この事はくれぐれも外には漏らさないようにね。そこんとこ頼むよ?」
酒井雄二「分かりました。ご迷惑はおかけ致しませんので。色々ありがとうございました。(ペコッと頭を下げる)」
黒沢カオル「え〜と・・・。」
酒井雄二「”G−55”を注文してる人は・・・・・・(注文票をペラペラめくって探している)」
ト書き「伝票をめくっていた手が止まる。そこには『妹尾武』の名があった。」
酒井雄二「(「妹尾武」・・聞いた事のない名前だな・・・?少なくても同学年の奴じゃない・・)黒沢サン・・この名前に見覚えは?」
黒沢カオル「・・・・・・・知らないな、いもおなんて。(読み仮名間違っている黒沢)」
酒井雄二「・・・・・(唖然)・・・あのですね、黒沢さん。これは、”せのお”と読むんですよ?あなたそれでも大学生ですか?(呆れ果てた顔で黒沢に尋ねる)」
黒沢カオル「「せのお」?誰かが「せのおちゃ〜ん」呼んでいるのを聞いたことが有るような、無いような…」
酒井雄二「そ、それ本当ですか!?誰か…は、わかりませんよね…。とりあえず、あの3人にも聞いてみましょうか。」
黒沢カオル「そぉだね・・・」
ト書き「耳だけは働いていたようで、言うが早いか、店内を見渡している三人もカウンターのあたりに集まってくる。」
酒井雄二「(驚く酒井)いつのまに皆さん来たんですか!?」
安岡優「ついてきた(ニコニコ)。」
村上てつや「黒沢だけ行かせるわけねぇだろ。」
北山陽一「…家主の居ない家に居るのが、ちょっと気まずかっただけで。俺の精神問題です。」
酒井雄二「はぁ………左様で。(店員に)すいません。ありがとうございました。今度、余裕のある時に、がつんと部品発注させて戴きますので。…それじゃあ、失礼します。」
黒沢カオル「ありがとぉ〜ございましたぁ〜(小学生並の棒読み具合)」
ト書き「そして、酒井の住んでいる下宿へと戻ってくる5人。」
酒井雄二「さて…この「妹尾武」って誰だかわかります?」
安岡優「オレには心当たりなし!」
黒沢カオル「ああ〜っ!」
酒井雄二「心当たりあるんですかっ?!」
黒沢カオル「ん〜??どうなんだろ...?」
北山陽一「あ・・。あの時・・。」
酒井雄二「北山はなんか思い当たるのか?」
北山陽一「あの爆弾を僕たちが見つけた時・・・!確か・・・近くで誰かが「せのおちゃ〜ん!」って呼んでましたね・・・。」
酒井雄二「それって・・・・多分本人ですよね!」
ト書き「その時、遠くのほうから「せのおちゃ〜ん!」という声がした。」
村上てつや「おい、あれって…。」
安岡優「どれっ!!どれっ!!(窓から身を乗り出す)」
北山陽一「あれ。(といって冷静に指を指す)」
妹尾武「は〜ぁ〜い(←幼稚っぽく)。・・・気のせいかな?他の所から複数の視線を感じるぞ!?」
ト書き「辺りを見回すが、人の気配は感じられない。さっき窓から身を乗り出していた安岡は、妹尾に気付かれないように酒井が部屋のほうに引き戻していたのである。(北山・村上はとっさに自分で戻った)」
妹尾武「気のせいか・・・・」
村上てつや「オレあいつ知ってるわ。って言っても顔と学部しか知らねぇけどな。あいつ名前は妹尾だったんだな。」
黒沢カオル「てっちゃん妹尾さんの名前知らなかったのーーー」
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