-ゴスドラマ過去ログ:19701-19800-
ナレーション「あ〜れ〜〜。なぜ私ぃぃ〜〜〜・・・。」
酒井雄二「ふぅ〜・・・ちょっとはすっきりした。皆さん、早く家の中へ入りましょう。怪しいですよ、今の状態。」
村上てつや「そうだな。ほら、いくぞ!」
ト書き「5人は、ちゃっきりやり取りの間に開いていた門戸をくぐり、周囲を伺いながら敷地内に入った。専業主婦まで怪しく見えて、勝手にどきどきしている人間が一名…」
村上てつや「お前、ドキドキしてるのはわかるが顔に出すな。(まださっきのことでむかつき気味)」
酒井雄二「出さないでほしいです。はい。」
黒沢カオル「そんなこといったって〜〜」
安岡優「しかもドキドキっつうか「わくわく」に近そうだよね、今の状況がわかってなくて。」
黒沢カオル「そんな事ないよ〜。」
ト書き「心を読まれてうろたえる黒沢。それを冷静に見ていた北山が不思議な行動に出た。」
北山陽一「黒沢さん!(突然抱きつく)」
黒沢カオル「にょぉ〜〜〜〜〜!!」
北山陽一「(黒沢の反応に大爆笑中につき、しばらくお待ち下さい)」
村上てつや「お前、突然何やってんだよ!!」
北山陽一「ククククク・・・・・・(ようやく落ち着き)・・・黒沢さん、どうですか?ドキドキしましたか?」
黒沢カオル「は、はにーーーごめ・・ちゃぁ・・・・(放心状態)」
安岡優「あんま、そーゆー事しないほーが良いよ?家政婦さんの中に、すっげ噂好きな人がいてさ。広がるのめっちゃくちゃ速いの。」
村上てつや「なんかそれ・・・・・「家政婦は見た!」って感じだな・・・・・・・。(苦笑)」
安岡優「ま。そーゆー事。入るよ〜〜!!!」
ト書き「一行は安岡邸へと入っていった。」
黒沢カオル「わくわくするなー」
安岡優「「わくわく」ってそんな大した家じゃないよ〜」
酒井雄二「そんな親しくなかった人間の家に足を踏み入れるのって、ちょっと…緊張しますけどねぇ。父母の目にどう映るか考えたり…あ、家には両親居ないんでしたね。じゃあ家政婦さんか…。」
村上てつや「さすが家政婦さんいるだけあってキレイにしてあるな、(自分の部屋と比べて想像中)        」
安岡優「綺麗な美人の家政婦さんも何人か働いてるよ。だから村上&北山は近づかないように!(何故か酒井・黒沢には忠告しない安岡)」
黒沢カオル「うん。その方がいいよ!(視線を広大な庭に移して)あっ!!ぺろ〜〜っ!!」
安岡優「・・・・・何回来ても「わくわくするなー」っていう薫ってすごいよね・・・しかも猫抱えたままぺろに・・・・」
北山陽一「失礼ですね。安岡君。(不敵な笑み)村上さんと一緒にしないで下さい。」
村上てつや「安岡俺だって北山にはかなわないよ」
酒井雄二「どっちもどっちです。」
北山陽一「いえ。俺の言った言葉の意味は「村上さんよりは、女性の心理をわかっている」つもりですので、一緒にしないで下さい・・って意味です。・・・・・・・・・・・モチロン、冗談ですよ(笑)」
村上てつや「・・・・なんか反撃する気にもなれないわ、俺。」
北山陽一「あはは・・・」
黒沢カオル「村上も北山も一体何人ハニーいるんだよ、俺を見習えよ!   」
一般人(女)「(家政婦)おかえりなさいませ、優サマ。・・お客様とご一緒ですか?いらっしゃいませ。」
ゴスペラーズ「安岡以外)こんにちは!!」
黒沢カオル「(ネコを抱えたまま)今日はお世話になりま〜〜っす♪♪」
安岡優「部屋にいるから、お茶持ってきて。あ、あと昼飯も食い損ねたから一緒に持ってきてくれる?簡単なモノでいいから、早めにね。」
一般人(女)「はい。承知しました。」
村上てつや「ほんとにおまえすごいな。(感心)」
ト書き「ここで村上の携帯が鳴り響く(着メロはなぜかひとり)」
安岡優「お前ら携帯グループかよ!?」
ゴスペラーズ「(安岡以外)だってハニーには逆らえないも〜ん♪」
酒井雄二「・・・・なんて言ってる場合じゃないですね。これからどうするんですか?」
北山陽一「さっき作った爆弾の、テストをして…それから…まず、向こうの動向を探らないと。こちらに濡れ衣を着せる算段でもされた日には、迷惑千万ですから。」
村上てつや「あー!腹減ってイライラする、誰か下行って手伝ってこいや      」
酒井雄二「貴方が苛々したところで、飯は早く出来ませんて。…ナッティバーなら鞄に入ってましたかねー…。女とデートする時は菓子を持て、っていう先人の教えがあるんですが。何の根拠があるってそう言うんでしょうね?」
村上てつや「…俺はその教えより、お前がなんでナッティバーを持ってるのかが疑問だ。…女とデートするから鞄に入れてんのか?それとも単純に、腹へったら食えるようにか?」
安岡優「(無邪気に)それ食べていい?」
北山陽一「皆さん、家政婦さんが持ってくるまでまちましょう。せっかく作ってくれてるのに悪いじゃないですか。」
黒沢カオル「♪まーちーきれないぃぃ〜♪(突然歌いだす)」
北山陽一「黒沢がこわれたーーー」
村上てつや「いつものことだろ?」
効果音「コンコン(扉をノックする音)」
一般人(女)「(家政婦)優さま?お飲み物とお食事をお持ちいたしました。」
黒沢カオル「♪僕の元へ〜、僕の元へ〜♪(待ちきれないを替え歌している)」
ト書き「ここで安岡の携帯が鳴り響く」
安岡優「(家政婦に)ありがと、テーブルに置いといて。()」
村上てつや「うわ、うまそー!」
北山陽一「冷めないうちにごちそうになろうよ(箸を渡す)」
酒井雄二「皆さん、仮にも人の家なんだからもうちょっと遠慮しなさいって(苦笑)。主である安岡が電話中なのに。」
安岡優「(電話の相手に)ちょっと待って。・・・気にしないで食べてていいよ、ってもう食ってるし!ちょっとぉ〜、俺の分もとっておいてよね!」
ゴスペラーズ「やだよょょょょょぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーー」
北山陽一「大丈夫ですよ、僕がとっときますから。(と言って、小皿に取り分ける。)」
黒沢カオル「ありがとうvv パクッ!(←せっかく北山が取り分けた小皿を、自分にとってくれたのだと勘違いし、食べてしまう黒沢。)」
北山陽一「ダメですよ、黒沢さん!!・・・・もうこのお皿のは食べちゃダメです!(そう言ってまた小皿に取り分け、安岡の近くにあった机の上に置く)・・・このお皿のは食べないで下さい!!もし食べたら・・・・・・・・(マジ睨み)」
黒沢カオル「ん〜?(食べるし)」
ゴスペラーズ「おれがぜったいくうぞーーーーー」
北山陽一「・・・・・わかりました。(無言で立ち上がり、袋から爆弾を取り出す)・・・安岡君、恨むんなら言う事を聞かなかった方達を恨んでください。(一緒に袋に入っていたニッパーを手に持つ)」
ゴスペラーズ「そ、それをやめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
黒沢カオル「北山!俺が悪かった!!もう食べないからやめてーー!!(自分がどれだけヤバイ事をやったのかようやく気付く)」
北山陽一「・・・最初っからそうすれば良かったんですよ。・・・・あっ、安岡君電話終わったみたいだね。はい(多少なり先程の小皿に食べ物を加え、安岡に渡す)。・・・そうそう、どうせ火薬は抜いてあるんだから爆発しませんよ。(ボソッと)入れるつもりだったけど。」
安岡優「北山だけは敵にまわさないようにしよう・・・(ボソッ)」
酒井雄二「黒沢さん、頼みますから北山の神経を逆撫でる事だけはしないで下さい。」
黒沢カオル「わかってるよぉ・・・・。今度こんな事になったら、躊躇わずにやられそうだもん・・・・・。俺まだ死にたくない・・・。(泣きそうな顔)」
村上てつや「大丈夫だって!!俺がついてるぜ!!な?薫!!」
酒井雄二「(小声で)あなたが付いてても、北山を怒らせたらヤバイのは事実です。あなたもあまり彼を怒らせないようにしてくださいね。一歩間違ったら、彼だって妹尾みたいになりかねないんですから。」
北山陽一「なんのご相談で?(ニッコリ)」
酒井雄二「い、いえ・・・(冷汗)・・・なんでもないですぅ・・・。」
安岡優「ん?みんな固まっちゃってどおしたのぉ〜?」
黒沢カオル「なんでもございましぇ〜ん・・・・。」
ト書き「一同食事を食べ終わり、これからの事を話し出す。」
黒沢カオル「お腹いっぱい…なんか眠くなっちゃった…(欠伸をひとつ)」
酒井雄二「自然に逆らわず生きているって感じですね、黒沢さん。俺も眠くなってきましたよ。」
安岡優「薫は寝てていいよ?ベッド使っていいし・・・酒井さんは寝ないでね?これからのことまだ決めてないんだし。」
酒井雄二「(お皿を片付けながら)そうですね、まだ決めてませんでしたね。」
北山陽一「…そうですね〜…とりあえずは。」
村上てつや「妹尾ってヤツに一度はコンタクトを取らないとな。G-55だっけ?注文書に住所も明記されてあったんだろ?(酒井に)」
北山陽一「向こうは俺達の事…というか。少なくとも酒井さんと村上さんが繋がってるの見られましたし。解体の現場に、グループの誰かが居たとしたら。俺ともつるんでるかも、と仮定されているかもしれませんし。」
酒井雄二「…何時の間にか、俺が仕切る事になってるんですか?一応、住所の方は記憶してますけど。そこに居るとは限りませんよ?だって、その住所。国会議事堂の場所なんですから。あそこに住んでるとは考え難いですね。」
北山陽一「という事は、足が付かないように何でもいいから知ってる住所を書いたってとこですか。」
村上てつや「・・・だろうな。まったく、手の込んでる奴だぜ。そこまで考えてるかもしれねぇんだからな。」
酒井雄二「もしも北山の言う通りだったとしたら、最初っから”G−55”は爆弾に使うつもりだった・・・・・前々から大学を爆破する計画を練っていたって事になりますね。」
黒沢カオル「すぅ〜〜〜みゅぅ〜〜〜ぴゅぅ〜〜〜(寝息)」
酒井雄二「(黒沢を起こさぬよう、声をひそめ)本来なら、これは(G−55を持って)こんな事に使われる様な部品じゃないんですけどね…。使う人間で、こうも結果が違うんですよ。」
黒沢カオル「うにぇうにぇ〜〜猫・・・落とすと・・・フフフ」
安岡優「…笑ってる…何か判んないけど。な・ん・か判んないけど…笑ってる…。 とりあえず…住所はあてに出来ないって事はさ。電話番号は……入荷しましたって連絡受けてから、番号変えちゃってたら駄目かぁ…。向こうはこっちに接触する手筈持ってるのに……?あ、そうだ!平見ってヒト!あの人仲介すれば良いんだ!」
北山陽一「も、いいんですけどもし、もしその二人がつるむってゆうか友達とかだったら?」
安岡優「あ・・・そうか。みすみす弱みを握られに行くようなもんだね。・・・何かいい案はないかな・・・むむむ(悩)」
酒井雄二「情報が少な過ぎますねぇ…。向こうについて知ってる事と言えば。名前が妹尾。学部は平見と同じ。ゼミっ子で。何故か爆弾その他の作り方を知ってる。変な怪しい会員制の店に入れる人間であり。しかも国会議事堂の住所も知ってる。……これだけだと、変に雑学に詳しい大学生ってなもんですが。」
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