-ゴスドラマ過去ログ:19901-20000-
北山陽一「(こっそり)…これ、ホワイトルシアンですけど。ウォッカですから。ライターとか火の前で霧状に噴霧したら燃えますよ?それくらい高い度数なんですけど大丈夫ですか?ナレーションさん…」
ナレーション「だ〜いじょ〜ぶ。」
ト書き「北山の心配をよそに、ぐいっと飲み干したナレーター。よっ!男だねぇ〜!」
ナレーション「ありがとう!!ト書きさん!!」
安岡優「(ナレを無視・無視、話すすめる)女性のマスターはあまりみかけないけど、男性連中に絡まれないの?特に常連とか・・・・。」
一般人(女)「(マスター)たまにね・・・」
北山陽一「大変でしょう?」
一般人(女)「(マスター)大丈夫よ、いざという時は妹尾ちゃんが守ってくれるし。」
北山陽一「妹尾が守ってくれる・・・?それ、どういう事ですか?もっと詳しく教えてください!」
一般人(女)「(マスター)貴方、もしかして妹尾ちゃんと同じ大学の子?どういう噂が流れてるか知らないけど。そんなに悪い子じゃないわよ?」
安岡優「え〜っと…妹尾って人がどんな人だか判らないんで。一緒の大学か判らないんですけどぉ…あの、あんまり絡まれてるのを助ける人ってそんなに居ないじゃないですか。警察のマニュアルにも、酔って暴れてる奴が居たら、そいつの気を反らしながら応援を待て、って書いてあるぐらいだし」
北山陽一「実は彼女だったりして?」
一般人(女)「違うわよ。妹尾にはもっと大事な人がいるのよ」
安岡優「僕のこと?」
一般人(女)「え?・・・ふふふ。あなたって面白い人ね。そうねぇ、もちろんアナタではないわねぇ。」
北山陽一「じゃぁ誰なんです?」
一般人(女)「真里ちゃんって言ってたわね、たしか。」
北山陽一「えっ?真里さん?真里さんって、妹尾の彼女なんですか!?」
一般人(女)「あら、真里ちゃんのこと知ってるの?」
北山陽一「まぁ、それはちょっと・・・・・(言葉を濁らせる)・・・それで、真里さんって妹尾の彼女なんですか?」
一般人(女)「彼女ではないそうだけど、兄弟に近いかしら。」
北山陽一「あの・・・妹尾さんについて、もう少し詳しく教えていただけませんか?」
一般人(女)「えぇ。構わないわよ。」
安岡優「(小声で)真里さんって北山の彼女?それとも元彼女?」
村上てつや「あの調子じゃ、初恋の人だな。(←根拠なし)」
北山陽一「村上さん!(小声で村上に)さっき帰ったんじゃないんですか?!妹尾にバレる前に戻ってください!!」
村上てつや「わりい、わりい!またな。」
妹尾武「ぬっっ、あれはぜったいゴスペラーズだな〜〜」
安岡優「ええっ?!」
黒沢カオル「ばれちゃったみたいだね、俺もテツにくっついてきちゃった(悪びれてない)       」
ナレーション「ちょちょちょ皆さん・・・・っていうか妹尾さん。ちゃんと話の筋にしたがった名前を言ってください。ダメですよ〜、今はゴスじゃないんですから。」
妹尾武「あ〜そう。ごめんごめん。・・・・・じゃあ、俺はまだそっちに気付いてないって事にしといて。」
黒沢カオル「そういえばさぁ、真里さんって北山とどういう関係?(もぐもぐ)」
北山陽一「(小声で)だから黒沢さん!あなたはここに来ちゃダメだってば!!村上さんと一緒に帰ってください!」
村上てつや「帰るぞ。」
黒沢カオル「えぇ〜〜イヤだよ〜ここに残るぅ〜!!(と子供のように駄々をこねるが、思いっきり村上に引っ張られその場を後にする)」
北山陽一「はぁ〜・・・。(マスターに)すいませんねぇ、どたばたしちゃって。・・・・それで、妹尾について詳しく教えてください。」
一般人(女)「私も詳しいことは知らないんだけどね。妹尾君と真理ちゃんはハトコ・・・だっけ、まぁとりあえず遠い親戚に当るみたい。で、二人が子供の時に真理ちゃんの方のご両親が海外に出られることになって。それで妹尾君の家に預けられたらしいんだけど。まあ昔の話だしね。今じゃ、ちゃんとどっちも1人暮らし満喫してるみたい。」
北山陽一「そうだったんだ・・・」
安岡優「それで、北山さん。真里さんと北山さんとの関係はなんなの?(小悪魔な微笑み)」
北山陽一「真理は、オレの彼女」
安岡優「えっ!一人に絞ったんだ?真理さんね〜フ〜ン」
北山陽一「あのな〜・・・・・オレは真里しか彼女と思ってません。他は全部妹。」
一般人(女)「妹・・・・」
安岡優「マスター、本当の妹じゃないからね。あくまでも「妹みたいな関係」って事だから。」
一般人(女)「・・・・女の敵ね・・・」
安岡優「…だね。女の子達は真剣なのに…。」
北山陽一「それなら安岡君は僕に、4股5股かけろって言うんですか?それとも冷たく付き離せと?」
一般人(女)「(マスター)…女遊びは芸の肥やしって…昔の言葉聴いた事あるけど…日本が一夫多妻制とか、根本的な考えから変わらない限り、後腐れなく綺麗に清算しないと…刺されちゃうわよ?」
北山陽一「僕はその女性達と了解済みで、そういう関係を保ってるんです。だから大丈夫ですよ。」
安岡優「ふーん。」
酒井雄二「俺は刺される心配はないな・・・村上気を付けないと」
黒沢カオル「のこるの〜(だんだん大きい声で)」
北山陽一「でも、まさか真里が妹尾と関わりがあったなんて・・・・いや、事件に関わってるとは限らない。いや、関わってる訳はない。しかし、やりにくいな・・・」
佐々木真里「何悪いこと相談しているの?」
安岡優「おわっ、真理さん!ヤダなぁ、悪い事しているように見える?」
北山陽一「ちょっとまって!ヤス!お前まだ真里さんに会ってない設定だろ?何で名前出てくるの?」
安岡優「あっ、そうだった。メンゴメンゴ。・・・って事で、あなた誰ですか?(自分の間違いにも臨機応変に対応する安岡)」
北山陽一「真里!どうしてお前がここにいるんだよ!? (・・・ちなみに雄二と黒ぽん、ここにいちゃダメだよ。もちろんてっちゃんも。さっさとヤスの家に戻ってね)」
安岡優「ええっ!彼女が真里さん?!・・・・・ちょ・・北山!ココで彼女に会っちゃうってのは、非常にマズイ展開なんじゃないの?!とりあえず、妹尾に気付かれないように外に出よう!(小声)」
北山陽一「(小声)わかった。・・・・真里、ちょっと来て。(カウンターにお金を置き、真里の手を引いて、妹尾に気付かれぬようバーを出る)」
佐々木真里「(バーの外)どうしたの?北山君。いきなりバーを出て。・・・それより、どうしてここにいるの?」
安岡優「あの、それにはちょっと理由があって……っと、このことは北山から直接 真里さんに話す?」
北山陽一「・・・スミマセン、安岡サン。ちょっと彼女と2人にしてもらえますか?・・真里、ちょっとこっちに来て。」
佐々木真里「・・・・・何??」
北山陽一「あの…さ。なんでここにいるの?」
佐々木真里「それは・・・」
安岡優「…?」
北山陽一「やっぱり妹尾に関係あるのか?」
佐々木真里「あなたには言えないわ…。」
安岡優「…………煙草吸おっと……。(紫煙を吸い込んで)くっはぁ〜…」
北山陽一「判った…でも一つ、言っておきたいんだ。俺は結果的に、君に恨まれる事をするかもしれない。我が身可愛さって言われても、それは否定出来ない。…でも、恨まれたくないから、全力で上手く立ち回るから。…全部終わったら、話し聴いてくれるかな」
佐々木真里「・・・・・わかった。私もいずれちゃんとあなたに話すわ。」
北山陽一「じゃ、またな。」
妹尾武「待ちな!!」
佐々木真里「タケちゃん!!!」
妹尾武「お前・・・・確か、理系で有名な北山とか言ったな。一緒にいたのは、これまた色んな意味で有名な安岡・・・・・。」
安岡優「いろんな意味って・・・。」
妹尾武「大学でお前を知らない奴はいないからな。・・・・平見から聞いたよ。村上と黒沢と酒井が俺を探ってるらしいとな。その黒沢と仲のいいお前、そして一緒にいる北山・・・・・顔が割れてないお前等で、俺を探りに来たってとこか?(口元を歪める)」
安岡優「何のこと?探られるような悪いことしてんの?(同じく口元を歪めて笑う)」
妹尾武「あんたら・・・自分が学内でどれだけ有名なのか知らないようだな。」
安岡優「知ってるよ、かっこよくて有名なんでしょ。俺、結構人気あるんだよねぇ♪北山ほどじゃないけどさ。(ニコッ)」
妹尾武「で、5股かけてた・・・というわけか?」
北山陽一「安岡さん・・・・(冷たい視線)」
安岡優「ちっ違うよぉ〜(汗)人聞き悪いこと言うなよぉ〜。(焦)」
佐々木真里「だめねぇ〜男って」
ナレーション「なんだとぉ〜(心の中→酒井さんもか??)」
ト書き「ナレさん!ナレさん!あなたが怒ってどうするんですか!話進めますよっ・・・・ほれ安岡さん、ぼ〜っとしてないで話進めて!」
安岡優「わかったよ!…ってことで北山さん、もう行こうか。妹尾…さんだっけ?機会があればまたあいましょ?(不敵な笑み)」
北山陽一「真里!またな。」
妹尾武「ちょっと待て!・・・ここまで来ておいて「はいサヨナラ」は無いんじゃないの?(指をパチン!と鳴らすと、チンピラ風の男達が北山・安岡を取り囲む)」
村上てつや「こんなことだろうと思ったよ。お前らしいな。(と、どこからもなく登場!)」
酒井雄二「お2人ともすいませんねぇ。こっちの2人(村上・黒沢)が我慢し切れなくて・・・。(苦笑)」
黒沢カオル「だってぇ…」
ナレーション「どうやら主役になりたいらしい黒沢。」
黒沢カオル「そんなこと無いけどさぁ・・・・。」
安岡優「(戦う気満々)」
北山陽一「ケンカを買っちゃダメですよ!ここに来る前にそういったじゃないですか!」
安岡優「でも、この状況じゃね・・・。(まわりを見る)」
村上てつや「北山、今回は諦めろ。やるしかなさそうだしな。」
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