-ゴスドラマ過去ログ:20001-20100-
北山陽一「でも」
妹尾武「そっちが来ないならこっちから行こうか?・・・やれ!(男が1人、北山に向かってくる)」
効果音「ばきっ!(たまたま振り上げた北山の拳が男の顔面にヒット!)」
北山陽一「ああ!?すみません(汗)殴るつもりじゃなかったんです。村上さんを捕まえようとして・・・・。(男は昏倒してしまったので北山の言葉は届いていない)」
酒井雄二「こらまたキレイにヒットしましたなぁ。(まぁ、よくありがちな展開ですけどね・・・・・(苦笑))」
北山陽一「あぁ・・・」
黒沢カオル「北山スゴイじゃん!俺もやりたい!(ヤル気まんまん!)」
安岡優「は〜…強い人ってさ。相手の強さも、だぁいたい、判るモンなのにね。…修理代が向こう持ちなら暴れても良いんだけど…。自己防衛ぐらいなら、イイよねぇ?…黒沢、素手とかだと危ないから、何か、武器になりそうなモン探してきなよ」
黒沢カオル「あ、うん!(まわりを見る)・・・え〜っと・・・・・・。」
村上てつや「バカだな鈍くさいお前ができるわけないだろ〜が、おとなしくしてろ     」
酒井雄二「…俺も頭脳労働者って事で、後ろで傍観したいですけどね……っと(向ってきた男に見様見真似の上段蹴り)」
北山陽一「ああ、もう・・・・暴力は俺のポリシーに反するんだけどなあ(ボソ)・・・・でも、向かって来る者に対しては、容赦しないタイプでもあるんですよね、俺って。」
酒井雄二「戦わずして勝つのが1番いいのですが…。黒沢さん。タバスコとか周りにありませんか?(言いながら、後ろから襲ってきた男の拳をよけて、足払いする。)」
黒沢カオル「タバスコ?(まわりを見渡し)・・・あっ、あったあった。マスター、これ借りるね。(と、カウンターにあったタバスコを手に取り、酒井に投げる)」
安岡優「タバスコ、なんに使うの?」
北山陽一「何となく予想がつくような・・・・・相手から離れてた方がいいかもしれませんよ。(そう言って、酒井の隣に移動する)」
酒井雄二「暴行は好みません。このタバスコで目くらましを・・・(と言って向かってきた男にタバスコを喰らわせる)」
一般人(男)「ぎ・・・ぎゃ〜め、め・・目がぁ〜!!」
村上てつや「・・・・・はい、ラスト・・っと!・・・・・さ〜て、お仲間は皆「おネンネ」か?これでアンタひとりになっちまったぜ?妹尾武さんよ。」
妹尾武「くっ・・・・ダッ(逃げる)」
黒沢カオル「まだ終わってないの〜?(のん気に登場)僕皆みたくケンカできないよケガしたらハニー心配するしさっ    」
安岡優「あ〜あ〜あ〜。だったら、そのハニ−に「もぉ、怪我しちゃ駄目でしょ?めっ」って言われて世話焼かれてなよ。そんなに自分が幸せって事、誇示したいの?嫌味だよ…。 (北山・酒井へ)どうする?まだ、追いつける距離だけど。」
酒井雄二「大幅に距離を稼げる移動法に移られる前に、ナニかしらした方が良いですな。…ヤスは、目、良い方ですか?」
安岡優「ん?なんで??」
村上てつや「俺の足なら追いつけそうだな、行ってきるわ、黒沢いいかげんにしろよ冷たい目でみる)   」
北山陽一「ちょっと、みんな・・・」
黒沢カオル「皆そろそろ帰ろうよ、皆もハニー待ってるでしょ」
安岡優「黒ポーン、今はハニーの事忘れてよぅ。」
佐々木真里「北山・・・君・・・・・。(今までの事を呆然と見ていた)」
酒井雄二「・・・北山、この人は?」
北山陽一「俺の彼女の真里・・・・・で、あの妹尾とは親戚同士に当たる人・・・・・・・・」
佐々木真里「何?なんなの?・・・ねえ、何があったの?」
北山陽一「君は知らない方がいい。」
酒井雄二「…ここは女性にはちとつらい局面でしょう。どちらも知り合いの方ならなおさら。北山さん、妹尾の方はこっちでなんとかしますからこの方をおうちに送ってあげた方がいいんじゃないですか?あとで携帯に連絡いれますから。」
ト書き「北山は目を伏せて、頷くと真里の手を握る。」
酒井雄二「…っと。あとは…ここに取りい出したるは防犯用のカラーボールなんですけどね。ま、俺の手を加えてある悪戯品です。これを、この、スリングショットでがっつり……(弓を引く様な動作で妹尾めがけてそのボールを打ち出す)」
ト書き「見目鮮やかな蛍光色を放っているゴムボールは妹尾の首の付け根辺に命中した。」
酒井雄二「これでよし!・・・これであいつを見失う事はありませんよ。あのボールが気付かれなければね。」
村上てつや「なるほど。発信機か。」
安岡優「で?で?どこに妹尾の現在地が映るの?ノートパソコンとか??(興味津々)」
酒井雄二「改良型携帯電話の画面ですよ。(取り出す)」
ト書き「酒井が慣れた手つきでボタンを押すと、周辺の地図が現われた。バーから少し離れたところに赤いマークがが点滅している。」
安岡優「すっげー!これなら妹尾のアジトが分かるよ!どうする?追いかけるか?」
酒井雄二「少し泳がせてみますか?」
村上てつや「そうだな。」
ト書き「ずーっと移動していた赤いマークがある場所で止まった。」
黒沢カオル「お!止まったよ!どうする?」
酒井雄二「どうしましょうかね・・・。」
村上てつや「どうする?」
酒井雄二「(考える酒井)・・・・・まず近くの場所まで移動しましょう。移動範囲が遠くなると、いくら改良携帯でも届かなくなりますからね。」
安岡優「そうと決まれば早く行こう。」
妹尾武「…(何か視線を感じる…)」
ト書き「自分が付いて来られている事を感じた妹尾は、携帯を取り出しどこかへ電話をする。」
妹尾武「・・・俺だ。うん・・・あいつを連れて来てほしいんだけど・・・・ん?・・・まぁ色々あってな。家に向かってるはずだから。それと、あいつと一緒に男がいるはずだからそいつも頼む。・・・うん、気絶させてもいい。ちょっと痛い目にあわせるくらいでいいよ。頼むな。(どうやら仲間に連絡してたみたいだ」
ナレーション「妹尾が言うあいつとは・・・・・・・?」
佐々木真里「北山君、ここまででいいわ。私と一緒にいたら、あなたが武ちゃんにやられちゃう。彼が仲間をこっちに向かわせてないうちに早く逃げて。」
ゴスペラーズ「すまないな、俺ら逃げるよじゃッ!(走り出すが、約1名コケて逃げ遅れる)     」
北山陽一「っていうか何でみんながここにいるんですか?僕は真里さんを家まで送ってる最中で、みんなは妹尾を追っかけてるはずですよ?」
村上てつや「へへへ・・・((笑」
北山陽一「(ったく。それじゃ進めますから邪魔しないでくださいね)・・・大丈夫だよ、真里。でも、もし俺が危なくなったら、君が妹尾を説得してね?・・・って、これじゃ逆だよね、立場が。(苦笑)」
平見文生「真里さん、妹尾に言われて迎えに来ましたよ。そして北山、お前もな。(2人の後ろから突然声をかける)」
北山陽一「・・・・っ!真里!下がっていろっ!!(平見に)・・・妹尾さんって一人では何も出来ない人なんですね?」
佐々木真里「待って、北山君!平見君・・・あたしに何の用なの?どうして、武ちゃんが北山君の事を呼び出すの?」
北山陽一「…(溜め息)…。動転してるね。話すとすれば…さっきの『事情』に絡んでるんだ。」
佐々木真里「「今は説明ができない」って事よね・・・。わかったわ、さっき約束したものね。あたし、あなたの事信じてるから今は何も聞かない。・・平見君、武ちゃんの所には、あたしが行くわ。北山君は、このまま帰って。」
平見文生「そうはいかない。妹尾から真里と一緒にいる男も連れて来いって言われてるからな。痛い目にあわせて、気絶させてでもとも言われてる。」
北山陽一「なるほど。俺に選択権は無い・・・・・どんな事をしてでも連れて来いって事ですか。」
平見文生「ご名答。・・・オイみんな、出てこい。(と言うと、北山と真里を取り囲むようにして数名の男が姿を見せる)」
佐々木真里「あたしに暴力をふるうつもり?そんな事をしたら、武ちゃんだって黙っちゃいないはずよ。あたしを怒らせると、武ちゃんだって困る事になるもの。・・・北山君、あたしの事は心配しないで。早く帰って。」
平見文生「勘違いされちゃ困るなぁ、真里さん。気絶させてでも連れてくのは北山の方。真里さんじゃないよ。・・・オイ!(平見がそう言うと、男が真里を北山から引き離す)」
佐々木真里「いやっ!離して!!北山君!!(何とか逃げようとするも、無論男達の方が力が強いので逃げる事が出来ない)」
北山陽一「真里!!……真里を離せ!僕が大人しく妹尾のところへ行けばいいんだろう?」
平見文生「真里さんは離せません。どっちにしたって2人とも来てもらうつもりですから。しかし・・・・・(北山に近付き腹部に一撃を食らわせ気絶させる)・・・妹尾が言う「気絶させてでも連れて来い」というのは、「気絶させて連れて来い」という意味だ。」
佐々木真里「北山君!!!!」
平見文生「(気絶している北山をかつぐ)・・・よし!いつもの所に行くぞ!!」
北山陽一「(…いつもの場所…?(微かに意識が残っていた北山))」
ト書き「コケて逃げ遅れていた黒沢がふらふらしている」
平見文生「それにしても、こいつ軽いな〜。助かるぜ。」
ナレーション「その頃他の4人は妹尾のアジトを付きとめ、見張っていた。彼のアジトは使われなくなった倉庫。まわりには壊れた車や鉄くずなど、彼にとって都合のいいものが色々あった。」
黒沢カオル「ねぇーねぇー、あいつ誰に電話してたと思う〜?」
安岡優「しっ!(北山をかついだ平見を発見した様子)」
平見文生「(倉庫に入る)・・・妹尾、言われた通り連れてきたぜ。真里さんと・・・・・一緒にいた北山だ。これで良かったんだろ?」
妹尾武「ああ、ありがと」
佐々木真里「武ちゃん!北山君に何かあったら、あたし許さないわよ!!」
妹尾武「真里ちゃん、だいじょうぶだからさ。(平見に)真里ちゃんを別な場所にいてもらえるようにしてくれる?」
ト書き「平見は頷き、一緒にいた男達に目で指示を出す。すると、男2人が真里を連れて倉庫の奥の方へと姿を消した。」
平見文生「・・・それで妹尾、こいつはどうするんだ?(かついでる北山を示して)・・・・・一応まだ気絶してるみたいだが、いつ目を覚ますかわからん。それにあいつらの仲間だから油断ならねぇぞ。」
妹尾武「そうだな・・・・・そこらへんの柱にでもくくり付けといてくれ。目が覚めても逃げられないようにな。」
平見文生「オーケイ。(ぐったりしている北山を柱にくくりつける)これでよし、と。どうする?計画に変更話か?」
妹尾武「そうしたいところなんだが・・・・・どうもあいつ等に見張られてるような気がしてな。それで、真里を送りに行って1人になった北山を連れてきてくれってお前に頼んだんだ。いざって時に使えるからな。(ニヤリ)」
平見文生「なるほど。1番連れ去るのが簡単で、1番話がわかる冷静な奴。そして極めつけは「真里さんの彼氏」。・・・あいつ等を脅すにも十分だが、こいつならこっちに協力させる事も出来るって魂胆か。」
妹尾武「まぁな。どうせ人質にするなら、こっちが少しでも有利になる奴にしないと。そういう意味で北山は最高だ。」
DJバリ"K"〜ん「きら〜ん☆」
佐々木真里「バリちゃんなぜここに?私の危険を感じたのね」
DJバリ"K"〜ん「さぁ、何でだろうな。」
佐々木真里「身の危険を感じたから来たんだって言ってよぉ(泣)」
妹尾武「こらバリ!ふざけてねぇでてめぇもこっち来い!!あいつ等のせいで計画を変更しなきゃいけなくなるかもしれないんだぞ!真面目にやれ!!」
DJバリ"K"〜ん「分かったよ(不機嫌に)・・・(小声で)真里ちゃんどうしてここにいるの?」
佐々木真里「分からない・・・。突然北山君と一緒に連れてこられて・・・。バリちゃん何か知ってるんでしょ?」
DJバリ"K"〜ん「・・・悪いけど、俺からは言う事が出来ない。でも、これだけははっきり言える。妹尾が本当に連れて来てほしかったのは真里ちゃんじゃない。北山の方だ。」
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