-ゴスドラマ過去ログ:20101-20200-
佐々木真里「・・・私が北山君と一緒にいたから・・・だからここに連れて来られたっていうこと?」
DJバリ"K"〜ん「う〜ん・・・・・確かにそうだけど、逆も取れるかな?北山が真里ちゃんと2人っきりだったから、狙われて連れて来られた。・・・・まぁ、どっちもどっちって事。」
妹尾武「バリ!いい加減にしろ!!真里に変な事ふき込むな!・・・お前も痛い目にあいたいのか?」
DJバリ"K"〜ん「分かった分かった。・・・・・(妹尾と平見の方へ行く)・・・で?これからどうするんだ?妹尾。今だってあいつ等が近くにいるかもしれねぇんだろ?・・・とりあえず、北山がこっちにいるけどさぁ。」
妹尾武「う〜ん・・・・」
北山陽一「・・・・・(実は起きていた)」
平見文生「北山の奴起こして色々聞き出すか?どうせ柱にくくり付けてんだから逃げれねぇんだし。・・・・・それとも、近くにいるかもしれないあいつ等を、「出て来い」って脅すか?こうやって。(サバイバルナイフを取り出し北山に近付く)」
佐々木真里「バリちゃんお願い止めて!」
北山陽一「(顔を上げ)俺は起きてますから、そんな物騒な物しまってください。それに、みんなここにはいませんよ。(みんな・・・俺は大丈夫だから絶対出て来ちゃダメだ・・・・・)」
村上てつや「(壊れた壁の隙間からその様子を見てて)・・・もう我慢ならねぇ!俺は行くぞ!!」
酒井雄二「ダメです村上さん!!(村上の体を押さえる)北山は自分があんな状態なのに、我々の事を誤魔化してくれたんですよ!!彼の気持ちを無駄にする気ですか!?」
安岡優「(村上の前に立ちはだかり)村上さんここは押さえて!ここで僕等が出て行ったって、あいつ等の思うつぼだよ!!」
村上てつや「そんな事言ったってこのままじゃ北山が!!」
黒沢カオル「大丈夫だよ、村上。北山には有名になるぐらいの頭脳があるんだ。俺達がむやみに出て行ってあいつを危険にするより、今はじっと待ってる方がためってもんだよ。」
村上てつや「そうか・・・・・。」
ト書き「落ち着きを取り戻し、再び壁の隙間から中を覗く4人。倉庫の中では、柱に括り付けられ動けない北山に、妹尾達が何やら話し掛けている。」
妹尾武「学内で有名な北山さんが・・・俺のことを探っていたとはね・・・。」
北山陽一「・・・・・・何が聞きたいんです?」
妹尾武「そうだな・・・・・どうして俺達の事を探っているのか。そして、お前の仲間の事・・・誰がいるのか、どうして協力する事になったのか・・・・・・・まずはそこを教えてもらおう。」
北山陽一「あなた達が起こした爆弾事件の容疑が俺達にかかっているので濡れ衣を晴らすため。同じ理由で俺の他に村上さん、黒沢さん、酒井さん、安岡君の4人。とくに面識は無かったのですが、乗りかかった船という事で協力しています。・・・・・・・これでいいですか?」
妹尾武「・・・他にまだ隠していることはないか??」
北山陽一「・・・・・俺達5人が知り合ったきっかけは、あなたが大学に仕掛けた爆弾を俺と酒井さんが偶然見つけ、そこに村上さん、黒沢さん、安岡君が偶然来て一緒に爆弾を解体した。そこから俺達に容疑がかかり、今あなた達を探っている・・・・・・・・・・質問の答えはこれで全部です。これ以上は何もありません。」
佐々木真里「陽ちゃんステキ♪」
妹尾武「(北山の目を見つめる)・・・・・どうやら本当に今喋ったので全部のようだな。そして言った事に嘘・偽りは無い。・・・・・もう1つお前に聞く。今他の4人はどこだ?」
北山陽一「確実にここにはいないが、どこへ行ったのかはわからない。・・・あんたが逃げた後、俺は4人と離れ真里を送りに行ったからな。4人がどういう行動に出たのかは知らない。(本当と嘘を混ぜながらバレないように自信を持って言う)」
妹尾武「嘘じゃないんだろうな?」
北山陽一「長く付き合ってる友達ならまだしも、会って日も経たない人の行動なんてわかりませんよ。(冷静に淡々と言い妹尾を睨み付ける)」
酒井雄二「(本当に小さな声で)村上さん、あなたの賭の才能を見越して頼み事があるんです。北山の頭脳なら、絶対に気づいてくれます。(村上の耳元で、少しの間話す。)うまくいけば、全員が助かるかもしれない。あなたにこんな責任を負わせてもいいものか、迷いますが、いいですか?」
村上てつや「(酒井の話を理解し)なるほどな。面白そうな賭けじゃねぇか。やってやるよ。」
平見文生「(北山の頬にナイフを当て)・・・お前の言ってる事が本当なら、お前がちょっとぐらい痛い目にあったって、誰も助けに来ないよな?北山?(ナイフをゆっくり下に降ろし首元で止める)」
北山陽一「そうですね。そんな事したって誰も来ませんよ。」
佐々木真里「やめて平見君!!北山君を殺さないで!!!」
平見文生「大丈夫ですよ、真里さん。殺しはしない・・・・・ちょっと痛い目にあってもらうだけです。(ナイフを北山の胸元へと持っていき、軽く横に線をなぞる)」
佐々木真里「そんな事して何になるの!お願いだから、北山君を傷つけないで!お願いだから…(涙声になる)」
北山陽一「真里、これぐらい何ともない!俺は大丈夫だから泣くな!!」
平見文生「ほう。・・・それならこれはどうかな?(今度は少し深く先ほどと同じ場所をナイフでなぞる)・・・・・俺、お前みたいな奴大嫌いなんだよね。虫唾がはしる。」
北山陽一「クッ・・・・・・・・(冷やかにしていた北山の表情が微妙に歪む)」
佐々木真里「…っ、…(泣)」
北山陽一「(口元を歪め笑みをこぼす)・・・・・ほらね。誰も来ない。だから言ったでしょ?「他の4人はここにいない」って。(笑みをこぼしたまま平見を睨む)」
妹尾武「平見、その辺で止めておけ。まだそいつには利用価値があるんだからな。」
平見文生「チッ・・・・・わかったよ!!(北山に蹴りを入れる)」
北山陽一「グッ・・・ゴホッゴホッ・・・・・・(みんな・・・絶対出て来ちゃ・・・だ・・め・・・・・・・・)(首をガクリと落とし気絶する)」
佐々木真里「北山くん!!」
平見文生「気絶したか・・・・・まぁいい。妹尾、これからの計画は?」
妹尾武「そうだな。こいつは使えるから、どこかに寝かせておこうか。真里は身内だから手荒なまねはできるだけしたくないよなぁ。」
平見文生「逃げられないように北山はこのまま柱に括り付けておくとして・・・・・真里さんは奥の部屋に見張りつけて、閉じ込めとけばいいんじゃねえのか?・・・このまま北山の近くにいさせたら、逃がされそうだし。」
妹尾武「そうするか。・・・・・一応北山の方には、保険かけといた方がいいかもな。(カバンから足かせのような物を取り出し、両足に1つずつはめる)」
佐々木真里「もうこんなことやめて!!!タケちゃん、なんでなの、なんでここまでするの?」
平見文生「真里さん、話聞いてなかったのか?・・・こいつが俺等を嗅ぎ回るから・・・・・理由はそれで十分だ。・・・妹尾。今、北山の足にはめたのは発信機か何かか?」
妹尾武「ああ。でも、ただの発信機じゃない。(携帯らしきものを取り出し)・・・このボタンを押せば電流が流れるようになってんだ。威力はモルモットで実験済み。・・・・・これで逃げられようと助けられようと無駄だって事だ。」
佐々木真里「北山君・・・・・・。(あたしが彼を逃がしても、彼に負担をかけてしまうだけなのね・・・・・)」
村上てつや「おい酒井、どうすっか?」
酒井雄二「う〜ん・・・・・北山を助けたとしても、あいつが苦しむしこっちの居場所もバレてしまう。だからといってこのままにしておくのも・・・・俺達が突っ込むのもヤバイし・・・・・・・・」
黒沢カオル「でも・・・北山がやられているのを見ていられないよ!」
安岡優「そうだよ。なんとかならないの?」
酒井雄二「それが出来たら今こんなに悩んでないですよ!!・・・妹尾の奴、北山を拘束してるだけじゃなく、電流が流れる発信機まで取りつけた。こっそり助けたら助けたで北山が電流の餌食になるし、突っ込んだら突っ込んだであいつ等の思うつぼだ。」
北山陽一「ヘローーーーーーーーー」
ナレーション「って北山さん、ふざけてないでください!!・・・・・村上さん、黒沢さん、酒井さん、安岡さん、続きをお願いします。」
黒沢カオル「じゃあさ、その発信機を壊せばいいんじゃないの?俺、物壊すの得意だよっ。」
村上てつや「(コイツだけはやらせたくないな…)酒井、何とかできないか?見張りは俺たちが何とかするから。」
酒井雄二「何とかするも何も、電流のスイッチを持ってるのは妹尾ですよ?北山の前には、妹尾に平見にバリと呼ばれている男、それに北山の彼女の真里さん。あと、男が数名。どう考えても無理です。」
安岡優「出て行ったら不利。あれだけの人数じゃこっそり行くのは無理。ほんとにどうすりゃいいんだよ!!」
黒沢カオル「こんなときに北山の頭脳があったらいいよねぇ・・・・(緊迫した状況にもかかわらず、あまりピンときていない。)」
村上てつや「だ〜か〜ら〜!!その北山を助けるために今こんなに悩んでんだろ!!!(怒)」
安岡優「でもさ、みんなでやれば北山みたいに知識集まるんじゃない?・・・・って無理か・・・。」
酒井雄二「そうです。無理です。・・・3人よれば文殊の知恵と言いますけど、どう頑張っても北山のような知恵や知識は集まりません。」
村上てつや「しゃあね〜なぁ〜…さって。どうすっかなぁ。賭け事だったら、タイミング一つで最悪からそれなりに転がるんだけどよ」
酒井雄二「コレは賭け事じゃないから、そうもいかないですからね。・・・・ちなみに黒沢さん、発信機を壊すのは多分無理ですよ。北山の両足に1つずつ、しっかりはめられてるみたいですから。(そんな事をされたら、北山の方が危険になってしまう・・・)」
黒沢カオル「そっか。北山が危ないもんね。な〜んだ。つまんないの。(本気で壊そうと思ってたらしい)」
酒井雄二「いやあの・・・「つまんないの」じゃなくて・・・・・北山の事も考えてください。・・・まぁ、「壊そうとすると彼が危ない」っていうのがわかってるだけ良かったですけど。」
村上てつや「ふぅ〜〜〜。。。どうすりゃいいんだ??(すっかりタバコを吸っている」
酒井雄二「たばこは吸わないで下さいね。」
黒沢カオル「(黒沢はつまらなくなったので酒井の改良型携帯を触っていた)あれ?酒井ぃ〜、これ北山からメール入ってるよ?時間は・・・白状してた時ぃ!?どこにそんな余裕あったの〜!?」
酒井雄二「さすがは冷静な北山。白状しながら、実は陰でメールを打っていたというわけか。」
安岡優「酒井、北山からのメールは何?なんて書いてあるの?早く読んで早くあいつを助けよ!!これ以上あいつ等の思い通りにはさせたくない!!(酒井に詰め寄る)」
酒井雄二「ちょ、ちょっと待ってくださいって。今メール読みますから・・・。」
安岡優「はやくはやくぅ〜」
北山陽一「(携帯の画面に)入り口 爆発 投げる」
酒井雄二「なんのことかな?」
村上てつや「入り口に爆弾を投げ込めって事か?…それとも、入り口に爆弾を投げるぞって事か……多分前者かな。あいつ、爆弾持ってねーし」
効果音「ドカーンッッッッッ!!(音と共に灰色の煙がたちこめる)」
黒沢カオル「ひィ〜!こわいよてっちゃん(一人だけ一目散に逃げる)   」
村上てつや「待てっっ!(黒沢の腕をつかむ)」
黒沢カオル「!? はっ、離してよ〜。俺だけでも助からないとハニーがぁぁ〜〜(涙)」
妹尾武「(驚いて入口の方を見る)今のは爆弾・・・!!誰だ!?」
平見文生「まさか・・・・・(北山が括り付けられている柱の後ろを覗きこむ)・・・携帯・・・・こいつ、素直に白状してると思ったら陰でこんな事を・・・・・・(気絶してる北山の首にナイフを当て)村上!!出て来い!!こいつ殺すぞ!!」
村上てつや「ヤベッ!今、北山の奴気絶してたの忘れてた。・・・・・どうする?平見があー言ってるけど。」
安岡優「・・・・・正直、北山の命には変えられないと思うよ。ここはおとなしく言う事を聞いてた方が・・・・」
ト書き「安岡の言葉に、意を決して出て行く。」
妹尾武「やはりな。ずっと俺等の事を見張ってたわけだ。・・・こいつ(北山)の淡々とした口調に、すっかり騙されていたよ。それ以上は近付くなよ。それ以上近付いたら・・・・・(手には電流を流す携帯らしき装置)」
ト書き「その頃酒井は連れてきてた猫 (遠くで酒井が勝手についてきてんですと言ってる)に何やら怪しげな機械を付けていた。どうらや発信機を解除する装置みたいだ。」
妹尾武「ん・・・?酒井がいない・・・・・村上!黒沢!安岡!酒井はどこだ!!もし妙な真似をしたら・・・・・・・(スイッチに指を当て、電流を流そうとする)」
村上てつや「やめろ!!それ以上北山にひどい事してみやがれ!こっちだってただじゃすまさねぇぞ!!」
妹尾武「ほぉ〜。ひどい事とは・・・・・・・こういう事かな?(スイッチを押す)」
北山陽一「…無駄ですよ。その配線じゃそれは動かない。」
妹尾武「・・・!! お前いつの間に起きていたんだ?!」
北山陽一「さっきの爆発音のおかげで、ね。すっかり目は覚めましたよ。」
酒井雄二「よし、それいけっ。(猫を放す)」
効果音「にゃ〜ん♪(妹尾に走り寄る)」
平見文生「?!・・・・・・猫?」
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