-ゴスドラマ過去ログ:20401-20500-
村上てつや「てめえら、俺たちの大事な「仲間」に手出すんじゃねえよ。てめえらだって「仲間」大切なんだろ?俺らだってそうだ。」
妹尾武「ふんっ、きれい事を言うな。」
黒沢カオル「綺麗ごとでもいいじゃないか!!仲間は仲間、大事なものは大事なんだよ!!北山を離せ!!」
北山陽一「・・・み・・・・みん・・な・・・・・・・・(長い間首を絞められてたのと、血をたくさん流し過ぎたせいで気を失う)」
酒井雄二「北山!!(俺がここから見てもわかる・・・・あの片腕の傷と片足の傷、かなり深そうだ・・・・・早く病院に連れて行かないと命に関わる・・・・・・・)村上さん、とにかく今は北山と真里さんを助けるのが先です。妹尾達をぶっ飛ばすのは、2人を助けてからにしてください。」
村上てつや「わかった。2人を助けたら・・・・・酒井、お前が病院へ連れていけ。真里さんも連れてな。」
酒井雄二「わかってますよ。ここよりは安全ですからね。」
安岡優「(静かに)妹尾・・・・・・学内の爆発物騒ぎはオヤジさんの注意を引くためか?それなら一人でやってみろよっ!!一人じゃなんも出来ないもんな(挑発気味に)」
妹尾武「うるさい!!黙れ!!(隠し持っていた銃を取りだし安岡に向ける)」
佐々木真里「武ちゃん!お願い!もうやめてよ!!これ以上、誰かを傷つけるのはやめて!!」
安岡優「真里さん下がっていて・・・。妹尾・・・俺と一対一で勝負しろっ!!」
妹尾武「良い度胸じゃねぇか!やってやるよ!!絶対お前を殺してみせる!!」
佐々木真里「もうやめて〜〜っ!!(泣き叫ぶ真里)」
黒沢カオル「どうしよう・・・・どうすればいいんだ?早く、北山を助けないと・・・・・・・・そうだっ!(誰もが目の前の状況に目を奪われてる中、そっと化学室を抜け出し廊下の非常ベルを思い切り押す)」
効果音「ジリリリリリリリリリリリリ…」
黒沢カオル「火事だーーーー!!!!!(叫)」
ナレーション「非常ベルの音と黒沢の叫び声で、北山を取り囲んでいた男達がパニックになる。」
村上てつや「今だ!!(男達との距離を詰め攻撃、気絶させる)北山!!しっかりしろ!・・・!!この血溜まりは・・・・・・・酒井!真里さんを連れて早く病院に行け!!平見は俺が何とかする!!」
酒井雄二「わかりました!!さあ!真里さん早く!(北山を抱え、真里の手を引き、急いで化学室を後にする)」
平見文生「易々と逃がすか!(平見は男たちに何やら合図を送る)」
村上てつや「下っ端さんはおネンネなんだよ!(平実との距離を詰める)・・・酒井!行け!!」
酒井雄二「(平見さんの「み」の字が違うっていうツッコミは今は置いといて)・・・・村上さん!ありがとうございます!!(急いで大学を出て病院へ向かう)」
村上てつや「・・・さて、これでやっと正々堂々サシの勝負が出来るよなぁ、平見。・・・・・安岡、妹尾はお前に任せる。好きなようにやれ。」
安岡優「有り難い…とは言えないなぁ。平見、ここに居たら、先に、騒乱罪で警察捕まっちゃうだろ。非常ベルって消防署に繋がるように出来てンだから。人が来る前に…場所、変えないか?」
村上てつや「そうだな、そうするか。」
妹尾武「いいだろう。こいつ(安岡)との一対一の勝負に水はさされたくないからな。」
黒沢カオル「う〜ん…。でも、この辺に人が来なくて広い所ってあったっけ?う〜ん…。(考え込む)」
村上てつや「とにかく、先に外に出ようぜ。それからでも良いんじゃねぇ?・・・・サイレンの音も近づいてきてるみてーだし・・・。」
ナレーション「5人は気付かれないようこっそり外に出て、場所を移動する。その頃酒井と真里は病院に到着。すぐに北山を治療してもらい、今は病室にいる。まだ目は覚めてない。」
佐々木真里「北山君・・・・・・・(ベッドにひじを付き祈るようにしている)」
酒井雄二「真里さん、北山なら大丈夫ですよ。」
北山陽一「…(ふっと眼を覚まし)此処…は?」
佐々木真里「北山君!!・・・よかった・・・・ここは病院よ・・・・・・・・」
北山陽一「病・・・院・・・・・?どうして俺が病院になんか・・・?たしか大学の化学室にいたんじゃ・・・・・・・うっ!(疑問を口にしながら身体を起こしたが、傷を負わされた片腕に激痛が走る)」
酒井雄二「大丈夫ですか!?・・・・あなたは首を絞められながら平見に片腕と片足を刺され、そのまま気を失ったんです。傷が深く血もたくさん流してたので、「このままじゃ命に関わる」と思い、俺と真里さんでここに運んできました。ひねった方の足もだいぶ腫れてるので、当分は歩くのを自粛してくださいね。」
北山陽一「・・・ほんと、両足に上手く力が入らないや。・・・・・でもよかった。とりあえず真里と酒井さんは無事だったんだから。」
佐々木真里「私は大丈夫よ。そんなことより・・・私たちのことより自分を気遣ってあげて。あんなにたくさんの血が出ていて、私、私・・・本当に北山くんが死んじゃうかと思ったんだから!」
酒井雄二「あとは3人が上手くやっているでしょうから・・・安静に。いいですね?」
北山陽一「はい。いろいろすいませんでした・・・。」
ト書き「北山がそう言って目をつぶると、疲れていたようで寝息が聞えてきた。」
酒井雄二「ふぅ、とりあえず真里さんは北山さんについててあげてください。そのほうが北山さんも安心するでしょ。」
ト書き「真里は黙って頷き、酒井は病室を後にした。」
酒井雄二「(病院の外、携帯を取り出し電話をする)・・・あ、安岡君。酒井ですけど。とりあえず北山は大丈夫なので安心してください。・・・今あなた達はどこにいるんですか?」
安岡優「にゃ?」
村上てつや「「にゃ?」じゃねぇだろ、「にゃ?」じゃ。(安岡から携帯を奪い取って)・・・酒井。俺等これからサシの勝負すっから、お前は北山に付いててやってくれ。奴等も油断ならねぇから、いざって時はお前が北山と真里さんを守るんだ。」
酒井雄二「分かりました!」
ト書き「電話を切り、急いで病室へと戻る酒井。そして、同じように電話を切り、安岡に携帯を返して妹尾と平見を睨みつける村上。」
村上てつや「(人が来ないような使われなくなった倉庫街)・・・悪かったな、これから勝負だっていうのによ。」
安岡優「ここなら銃をぶっ放したって、そう簡単には人に気付かれないよ。」
小林社長「仕事はどうした?打ち合わせ始まってるだろ!!」
村上てつや「何で社長が出てきてんですか!今からいいとこなんですから邪魔しないでください!」
小林社長「すまんすまん。続けてくれ。」
村上てつや「(ったく・・・)黒沢、お前は下がってろ。俺が平見と、安岡が妹尾とサシの勝負をするんだ。近くにいたらとばっちりを食うぞ。」
黒沢カオル「(村上の気迫を感じて)う、うん・・・分かった。」
妹尾武「(撃鉄を引き、引き金に指をかけて安岡に向ける)・・・安岡、俺はお前が大嫌いだ。親父は何かにつけ「優君のように」と言ってばかり。親父の地位にも腹が立ったが、お前の存在にも腹が立ってたんだよ!!」
安岡優「・・・・・・ふうん。だから、どうしたいわけ?(軽く構える)」
黒沢カオル「(突然、妹尾と安岡の間に立ちはだかる)・・・・・・やっぱり、こんなのダメだよ!真里さんとだって約束したじゃないか。「傷つけあう」んじゃない「助けたい」だけだって、そう約束したじゃないか!・・妹尾も、どうしてココまでする必要があるんだよ?大切な人を悲しませてまで、しなくちゃいけない事なのかよ?!」
妹尾武「どけ!黒沢!!これは俺と安岡の問題だ!真里は関係ない!!」
黒沢カオル「関係ない訳ないだろう!!このままじゃ、お前は家族よりも大切な人を失う事になるんだぞ?!安岡と争って・・・その後に一体何が残るって言うんだよ?!俺は、女性を泣かせる奴が一番許せないんだ!!」
安岡優「薫!あんま余計なこと言わずに早く行くんだ!俺、相当きてるから邪魔するなら力ずくで・・・」
黒沢カオル「でも・・・」
安岡優「頼むから。」
黒沢カオル「わかった…」
妹尾武「さあ、どっからでもかかってこい。」
安岡優「飛び道具に頼るようなお前に負けるか!行くぞ!!」
ナレーション「安岡と妹尾の勝負が始まる頃、同じ場所の少し離れた所で村上と平見も・・・・・」
平見文生「かけで運を使い果たしちまうようなヤツに負ける気はしないね。」
村上てつや「悪いが、俺の勝負運は尽きる事を知らねぇんだよ。この勝負も俺の勝ちだ。」
平見文生「どうだろうな…やれば直ぐに解る事だ。」
村上てつや「そうだな・・・やればすぐに分かるな・・・・・。安岡と妹尾の方も始まったようだし・・・・・俺等も勝負だ!平見、覚悟しろ!!」
ト書き「何故かこちらは平和に博打(花札)しています。根本的に根がおバカなんですねぇ。」
村上てつや「(+平見、声を揃えて)…誰がオバカだ(怒)」
平見文生「こいつとの勝負は賭けだって決まってんだよ!!」
ト書き「そうですか、では続けてくださいな。」
村上てつや「ほら、次はお前の番だ。さっさとやれ。」
平見文生「・・・(なんでコイツは余裕があるんだ?)・・・」
ナレーション「その頃安岡と妹尾の方は、銃VS素手の激しい攻防が繰り広げられていた。」
安岡優「くそっ・・・!(妹尾の鼻を殴り骨折させていた)」
妹尾武「いってぇ〜・・・」
安岡優「あのさ、怪我させてなんだけど接近戦は拳銃意味ないんじゃないの?」
妹尾武「てめぇが近付いてくるからだろうが!!(安岡に向かって銃を撃つ)」」
安岡優「だって俺、素手でやってっから接近戦じゃないとダメだもん!(いとも簡単によけて、妹尾に一撃くらわせる)」
妹尾武「う、うぐうぅっっ!」
ト書き「安岡の一撃によって、妹尾の手から拳銃が落ち地面へ転がった。」
安岡優「(拳銃を取って)さぁどうされたい?」
妹尾武「っ・・・!」
黒沢カオル「ヤス!殺しちゃダメだからね!!それだけは絶対ダメだよ!」
安岡優「大丈夫だよ、黒ぽん。法に逆らう事だけはしないから。・・・・妹尾、俺達の濡れ衣を晴らすためにも自首しろ!」
ト書き「妹尾はしばらく黙っていた・・・。」
安岡優「なんだよ!何か言いたい事あるならいえよ!」
妹尾武「お前らは何もわかってない・・・」
安岡優「何も分かっていない?どういうことだ?」
ト書き「何かを企んでいるかのような眼で妹尾は安岡を見ていた。」
妹尾武「学内で有名な安岡でも・・・知らないことがあるんだな。」
安岡優「あいにく俺は、どうしようもない情報はきかないことにしてるからね。」
妹尾武「そうか、それは賢明だな。」
安岡優「(妹尾に銃口を向け)もう一度言う。自首しろ。お前が北山にしたことも、立派な犯罪だ。」
妹尾武「くっ…。」
安岡優「それが分かってなかったなんて言わせないよ?」
妹尾武「(安岡を見据え)・・・あんな事したぐらいで自首しろだ?ただのいじめじゃねぇかよ。あいつが俺達の言う事を聞かねぇから、ちょっといじめただけだ。」
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